目が覚めると、見慣れぬ天井があった。
辺りを見ようとして体に力を入れた瞬間腹部に激痛が走った。
「ここは・・・・」
「あっ、気がついたんですね!」
ちょうどドアを開けて、入ってきたのはユランだった。
「ここは学園の保健室ですよ」
ということはもう学園に戻ってきたのか。
俺は確かあの熊を倒して気を失ったんだよな、たしか。
ユランから俺が気を失った後の話を聞いた。
まず、俺が倒れた後拓海が俺を背負って、森を出ようとした。
もうほとんど余力が残ってなかったので、モンスターに教われないか心配があったが助けた4人が魔よけの香を偶然探索したときに見つけていたのでそれを使って戻ってきたという。
その後ユランがこの保健室に訪れたということだった。
「でもほんとに安心しました」
ユランが安堵した表情で言ってきた。
「もし、あそこで司さんが私をかばって死んでしまったら、わたし・・・・」
そんなユランに俺は
「まぁでもあそこで、もしユランがやられてたら俺もすっげー悔やむだろうな」
と言ってやった。
するとユランは顔を赤くして、
「じゃあわたし二人に伝えてきますね!」
そういってユランは保健室すぐさま出て行ってしまった。
さっきの熊との戦いを思い出して、俺は・・・自分の手が震えているのに気がついた。
無理も無いだろう、ついこの前は画面の前でキャラクターを操作していたのがいまは自分がやってるのだから。
こんなんで本当にクリアできるんだろうか・・・
たとえクリアしても現実に戻れるとは限らないのに。
でも・・・今はこの世界を探索していくほかに道がないと自分に言い聞かせ、この不安を押し込めた。
そんなことを考えていると、あの3人がこの部屋に入ってきた。
「よっ、元気か」
「まあな」
俺がそういってベッドから起き上がろうとすると
「まだ動かない方がいいわ、おなかの傷に響くわよ」
美香が心配そうに声をかけてくれた。
この世界でもある程度の傷になると、ポーションだけでは回復せずこうして休むことが必要なのだ。
「ありがとな」
俺はそう言った後、拓海に質問した。
「あの4人はどうした?」
「いまは東藤先生に、こってり絞られているよ」
「それは・・・かわいそうだな」
なぜ俺らがあの4人に同情を向けているかというと、あの人の説教はマジで怖い且面倒なのだ。
あの人は顔怖いし、長時間正座させられるので大変なのだ。
俺達も何度か説教されたが次の日足がぜんぜん動かなくなるので、辛すぎる・・・
俺が昔のことを思い出していると、美香が
「あなたの怪我だけど、今日過ぎればもう動いていいそうよ」
と俺の怪我の事について教えてくれた。
「それと学園長がこの世界のクリアに乗り出すそうだぞ」
「えっ!そうなんですか?」
拓海がそう言って一番驚いていたのはユランだった。
だが俺はあまり驚きを示さなかった。
その反応に拓海は疑問を浮かべていた。
俺は学園長のその判断を予想していた。
理由はただ一つ、今回の出来事で待っているはもう限界だということが分かったからである。
「そんで今はこの町周辺のモンスターを調べているそうだ」
「じゃあ明日からすぐ攻略していきそうだな」
でも俺はすぐ一つの疑問が浮かんだので言おうとしたが、美香が先に言ってくれた。
「でも待って、攻略する人はどうするのよ?」
「明日発表するそうだ」
俺達はその後たわいも無い話をして、その日を終えた。
そして次の日
「えー、それでは、第一次攻略隊を発表します」
攻略隊のメンバー
1パ-ティ目
・桐生司
・ユラン・シルビオル
・仁藤拓海
・常月美香
2パーティ目
・虚原祐二 (前衛魔術型)
・木内光 (回復支援型)
・杉並一樹 (後衛魔術型)
・天月葵 (後衛バランス型)
以上となった。
「攻略するのはモンスターのレベル的に北の森にします」
このあと俺達は道具を揃えた後、北の森の入り口に向かった。
入り口にはもう一つのパーティがあった。
俺は一緒に協力していくと思った・・・が
虚原は「ハッ!協力?俺はお前みたいな調子に乗っている雑魚が大嫌いなんだよ!
俺達は俺達でやる!邪魔すんじゃねーよ・・・雑魚が!」と行ってすぐに罵倒した後森の中に入って行った。
「あの野郎!・・・」
拓海が切れていたが、美香がなだめていた。
かくして波乱の幕開けの攻略がスタートしたのだった
間違えて書き途中のを投稿してしまいましたすみません・・・