学園長の突然の宣告から程なく葉桜さんと久保がやってきた。早速生徒会室に行き、状況を聞いた。
ちなみに拓海達には学校の教師の調査と他の生徒たちに待機の指示を出してもらうようにした。
久保と葉桜さんはそれぞれ自分の学園の体育館に強制ワープさせられて、俺達の体育館の映像をスクリーンで見ていたということだった。
体はやはり動かせず、終わった後に学園長がそれぞれ失踪していたとのことだった。
「これから、どうしましょうか・・・?」葉桜さんが不安げに尋ねてくる。
「やはり、今すぐにでも攻略に行くべきです!」久保が珍しく感情的になっている。自分たちが帰れる手段を見つけたからだろう。
「落ち着け、まずは体制を整えるべきだろう」
「体制とは具体的に言うと?」葉桜さんが首をかしげながら言った。
「まずは、ここにある地図を見てくれ」
俺は学園長が言った地図を広げた。地図は羊皮紙のようなものに書かれてあり、町の場所と名前だけ書かれてあった。
「ここがカルバトスの町、次にこの指針を使うと・・・」俺は昔の羅針盤のような物を取り出す。
俺は羅針盤を地図に近づけると、羅針盤の指針は赤い光線を出し、俺達の街から西にある、ひとつ山を越えた先の城下街を指した。
「俺達はこの山を通らなければならない。だからこそまずは職業の館に行き、新たな力を手に入れてから攻略に進むべきだと思うんだ。」
「確かにそうですね」久保が頷く。
「とりあえず今は教師の中にこのゲームの運営会社の人がいるかどうか、いたら事情聴取をし、この学園を隅々まで理解すること、これが最優先だと思うんだ」
「その次に、職業の館に行こうと思うんだ。二人はそれぞれ自分の学園の教師を調べてくれ」
「「分かりました」」二人が納得した表情になる。
それから二人はそれぞれの学園に戻り、俺も拓海と合流した。
「どうだった?」
「お前の読みどうり何人かはいたぜ」
「案内してくれ」
拓海はあらかじめ学園長室に待機させていたらしく入り口にはユランが見張りに着いていた。
「お疲れ、ユラン」
「司さん。会議はどうでしたか?」
「まあ、それは後で話すよそれより少し休んだ方がいいぞ、ちょっと顔色悪いし」
ユランはもともと白いが今はちょっと青くなっている。
「大丈夫ですよ・・・・きゃっ!」少し立ちくらみしたようであわてて受け止める。
「大丈夫じゃないだろ・・・」俺はそのままユランを抱えて近くのベンチに座らせた。ちょっと顔が赤くなっていたので熱も出ているのかもしれないと思ったら急に心配になった。
とりあえず学園長室に入ると3人の教師が居た。
話を聞くと自分たちは学園長に口止めされていたらしく、どうすることもできなかったそうだ。メニューツールはあの人が作っていたものを配っていたそうだ。
この学園の授業もマニュアルがありそれに沿って教えていたのだと。他の教師たちもそれを渡されていた模様だ。この人たちはこの街については知っているがほかの街は知らないということだった。もともとすぐに現実世界に戻る予定だったということだった。
聴取を終えたら教師たちはすぐに帰っていった。時刻はもう8時を過ぎていた。
とりあえず今日はもう遅いから明日になったら職業の館に行くことをメニューツールの電話機能を使ってあの3人に伝えた。
そのまま俺はすぐに自室に戻りベッドに倒れこんだ。