職業の館から俺達は学園に向かうため街を歩いていた。
「早いとこ戻らないとな」
「やることは山積みですね」
拓海とユランの会話にはいろうとした次の瞬間。
「きゃああああああああ!!!」
「なんだ?!」拓海が悲鳴に驚いて声を上げた。
「むこうの方から聞こえてきたわ!」美香が悲鳴の発生場所を指差していた。
「いくぞ!」俺の声とともに一斉に走り出した。
「あ、あれは!」悲鳴の元に駆けつけると、そこに居たのは森の中戦ったことがあるグリーンボアだった。
「何で、街の中に!?」しかも三体も居る。
「ユラン!、今は考えることよりこいつらを片付ける方が先だ!」俺はそう言いながら剣を抜刀する。
「ちょうど良い、おれの新しい技を見せてやるぜ!」拓海が二丁拳銃をホルダーから抜いて構えた。
職業によって使える武器が変わったのだ。
「じゃあ、行くわよ!」美香が早速、魔術師の呪文スロウミストを発動した。
グリーンボアたちの周りに黒い霧が発生しとたんに動きが鈍くなった。
「おれも行くぜ!チャージバレット!」拓海は魔力を拳銃に注ぎ込んだ。そうすることで属性攻撃がパワーアップし、特殊な攻撃を繰り出すことができるようになる。
その最中に一体のグリーンボアが突進を繰り出そうとしていた。今、拓海は動けない状況にある。
「させません、騎士の誇り!」そのことにいち早く気づいたユランがスキル、騎士の誇りを発動した。
威圧感のようなものが当たりに撒き散らされ、グリーンボアのタゲが全部ユランに向いた。
グリーンボアはそろって突進してくるがスロウミストの効果でユランは容易く捌いていた。
「準備完了!いっけーーー!」拓海が異能射撃手スキルブラストバレットを発動させた。
ファイアバレットよりさらに大きいエネルギー弾が、固まっていたボアの胴体に命中、そのまま爆発がおき煙が俺達の視界を奪った。
少し間が空いて煙が収まると、三対のグリーンボアは跡形も無く消えていた。
「す、すげぇな」弾丸を放った拓海が一番驚いていた。
俺達はその後すぐに学園に戻り、会長会を開いた。
「なるほど、そんなことがあったのですか」久保は頷きながら俺達のさっきの出来事を聞いた。
「でもどうして、街の中にモンスターが入ってきたんでしょうね?」葉桜さんは疑問符を浮かべている。
確かにそうなんだ。今までにそんなことは一度も無かった。最近になって変わったこと、それは一つしかない。
「おそらく、学園長がいなくなったからじゃないか?」俺はある一つの仮説を立てた。
「まず、ここにモンスターが現れると自分に危険が及ぶから、たとえシステム的に守られていたとしてもダメージを食らわないと知れれば疑問を抱かれるから。だからこそ絶対に自分を明かすまではここを守っていたんじゃないかな」
「「なるほど」」二人がそろって頷く
「大事なのは原因ではなくこれからどうすべきかだ、具体的な対策としては門に俺達生徒が順番に見張りにつけばいいと思う。」
「そうですね、変わりばんこに見張りにつけば苦労も少なくすみますね」久保も賛同してくれた。
「後は職業の館だが、とりあえず全員職を身につけさせてクラスをもう一度編成しようと思うんだ。」
「それには私も賛成です、特殊職業についたり、前衛だった人が後衛になったりその逆もありえますもんね」
「では、最後に次の街への先発隊ですが、行く人は決闘で決めませんか?」
「「決闘?」」
「やはり新しいダンジョンは宝箱、つまり未開封のトレジャーボックスがありますから、強い武器を公平にゲットできるチャンスがあったほうが良いのでは?」
「確かにそうだな、決闘部屋なら痛みを味遭わないから皆進んでやるんじゃないか?」
「では、そうしましょう」
俺達三人は解散した。