ゲーマーな俺と現実[リアル]ダンジョン   作:真田エギ

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しばらくぶりに再開します!
でも更新は不定期なので…


第26話

「それでは第一学園予選1回戦を開始します!」

久保の言葉にギャラリーが歓声を上げる。

「両者は前に」

俺たちは前に出る。そして、対戦相手もこちらへと向かってきた。

「1回戦が怜奈たちか」

「負けませんよ!司先輩!」

向かってきたのは、ショートボブヘアーにベレー帽の怜奈ともう一人は所謂、坊っちゃんヘアーのような髪型に少し丸みを帯びている高校生というより、中学生のようなあどけなさが残っている小柄な男の子だった。

「そっちの子は、猪狩颯太(いかりそうた)くん…でしたよね?」

ユランが少し自信なさげに男の子に話しかける。

「は、はい!」

突然話しかけられたせいか、必要以上にビックリしている。

「猪狩颯太です、よろしくお願いします」

そう言って頭をペコリと下げる。

「よろしくな、じゃあそろそろ試合始めますか」

ギャラリーの面々も試合開始と今か今かと待ち構えている。

「っと、そうですね」

ユランもそう言って、剣を構える。

「颯くん!頑張ろうね!」

「うん!頑張ろう!」

二人も位置に着いたようだ。

「では、始め!」

久保の言葉を皮切りに、怜奈がまず灰色のボールを地面に叩きつけた。

「くっ!スモークか!」

叩きつけたスモークボールは破裂して煙を発生させ、怜奈たちを包み込んだ。

「さて、どう来る?」

様子を見ていた俺たちになにかがかなりのスピードで飛んできた。

「危ねぇ!」

俺はすぐさま身を屈めて飛んできたものを回避する。

「司さん!後ろです!」

ユランの警告で本能的に横にステップする。

するとさっき飛んできたものが弧を描きながら戻ってきていたのだ。

そして、やっと飛んできたものの正体を把握する。

「チャクラムか!」

そう、投げてきたものはチャクラム、投擲用の円盤形武器だった。

「正解です。」

煙が晴れてにやりと笑みを浮かべた怜奈が出てきた。

どうやら最初のスモークは武器を取り出す為だったようだ。探偵職のスキル、クイックテイクは武器や道具を瞬時に取りだし使用することができる。いきなり武器を隠された状態から攻撃されると、なかなか対応しづらいので奇襲に向いたスキルだ。

「まあ、当たらなかったけどこちらの準備は出来たので80点といったところですね」

「準備?」

見てみると、颯太くんは怜奈のさらに後ろの方に移動していた。

「さあ、どんどんいきますよ!」

怜奈が今度は2つのチャクラムを投げてきた。

俺はさっきのように横にステップしようとし、ユランは後ろに下がろうとした、だが、

「ぐあっ!」

「きゃっ!」

なにかに引っ掛かったようで、二人とも思うように動けずチャクラムをくらってしまった。

俺はすぐさま引っ掛かったものを凝視する。

「糸…?」

引っ掛かったのは細い糸のようなものだった。

見てみると、そこらじゅうに糸が張り巡らされていた。まるで檻のように。よく見れば颯太くんが指を忙しなく動かしている。

「硬い!」

すぐさまユランが糸を斬ろうとしたが魔力を帯びているのか異様に硬く、斬ることができなかった。

「ふっふっふっ、これが準備だったのです!」

誇らしげに胸を張る怜奈。

「なるほど、糸で進撃を阻みつつ、チャクラムでダメージを与えるって作戦か」

「最初のスモークは単なる陽動だったんですね…」

ユランが冷静に状況を把握するも、打開策が見あたらず焦っている。

実際、俺もユランも武器は剣だ。遠距離攻撃には手も足も出ない。近付こうとすれば糸に阻まれ時間が経つごとに俺たちはジリジリとダメージを受けていった…

「くそ、このままじゃジリ貧だ、何とかしないと…」

俺は自分達が受けてきた攻撃を全て思い出した、すると、あることに気づいた。

「これなら!」

そしてそのまま、勝利するための作戦を編み出す。

「ユラン、聞いてくれ」

俺はさっき考えた作戦をユランに話す。

「本気ですか!?」

ユランも驚いている、当然だろう、突拍子もないことを言ってのけたのだから。

「ああ、本気だ。これなら勝てる」

俺の力強い言葉にユランは了承してくれた。

「チャンスは1回…さあ、行くぞ!」

俺たちは作戦を開始した。

 

 




人物紹介のところで、ステータスの名称を変更しました。
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