蒼き鋼の超戦艦   作:超甲形巡洋艦

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長くなった硫黄島撤退シリーズも完結です


硫黄島撤退戦、終

~硫黄島沖、[モンタナ、タカオside]~

モンタナ「タカオ、そこから深度500、方位北北東、距離30キロ、進路そのまま」

 

モンタナはソノブイからの情報を収集し、伊400を追尾、タカオへの攻撃指示を出すと言う流れ作業、こちらが発見している以上雷撃されたら直ぐに迎撃すればいい

 

タカオ「今、私のソナーでも捉えた」

 

モンタナ「よし、撃て。さっきキャビテーション魚雷渡したろ、それを使え」

 

タカオ「分かったわ」

 

タカオの艦首から六本のキャビテーション侵食魚雷が逃走に転じた伊400の艦尾に高速で接近する。いつものタカオならばこの五倍、六倍は撃ち込むであろう。モンタナから海中の中になるべく音をたてるなと言う司令があったからだ

魚雷が伊400を捉え全弾ヒット、クラインフィールドで防御された

 

モンタナ「そいや、こいつ沈めるの?群像さんから敵は沈めるなって言われてるけど」

 

タカオ「さあ?鹵獲する?」

 

モンタナ「してみるか。あいつの回りを絶対零度キャビテーション魚雷で周りの海水冷凍するか。そしたら浮いてくるだろ」

 

タカオ「氷の圧力で壊れない?」

 

モンタナ「心配無いって...メイビー」

 

タカオ「ねえ今、メイビーって言わなかった?」    

 

モンタナ「イイエカンチガイデスヨー ソンナワケナイジャナイデスカヤダー(棒)」

 

タカオ「まあいいわ」

 

そしてモンタナから絶対零度キャビテーション弾頭魚雷が飛翔、着水し伊号400を高速で追いつめる、至近距離で起動した弾頭は周りの海水を凍らせ氷の塊の中に閉じ込める

ガキン、カキン、ピキ

 

モンタナ「潜水艦入り氷山の完成だなwww」

 

浮いてきた氷の塊の中には綺麗に伊号400が密封されていた。

伊号400はもう反撃できない。甲板、側面の発射機は氷が邪魔で開けない、魚雷発射官は注水が出来ないだけで無理矢理発射することは出来る、が、かなりの確率で自爆する。搭載主砲、機関銃は撃てることには撃てるのだが、銃口から真っ直ぐ氷が溶けるだけ。動かそうにもやはり氷が邪魔で動かせない。伊号400に残された手段は自滅、もしくは降伏、伊号400は降伏を選んだ

 

~対伊号402~

群像「イオナ、モンタナ達は無事か?」

 

イオナ「問題ない、向こうは後方の潜水艦との戦闘に入った」

 

潜水艦VS潜水艦、前方の潜水艦は探知できていない。後方の潜水艦はモンタナとタカオに任せて大丈夫だろう。ならばこっちは前方の潜水艦を蹴散らすのみ

 

群像「本艦はこれより前方の敵潜水艦との戦闘に入る。イオナ各部に問題は?」

 

イオナ「火器システムオンライン、機関正常オールグリーンいつでも行ける」

 

群像「分かった。負担を掛けるが大丈夫か?」

 

イオナ「私は元々無人での航行が可能。あとモンタナが何かばらまいた。幾つかからピンガーが出てる」

 

群像「ソノブイだな潜水艦を探すときに使用する道具だ心配ない。イオナ、一番発射管に音響魚雷、残りに圧縮重力弾頭魚雷装填、音響魚雷の十秒後に圧縮重力魚雷を全弾発射」 

 

イオナ「了解、音響魚雷発射、続いて二番から八番の魚雷発射。ぐんぞー、ソナーに感あり、タナトニウム反応検知」

 

こっちが魚雷を発射すると同時に向こうも魚雷を発射した

 

群像「クラインフィールド展開、一番に有線囮魚雷装填、終わり次第発射しろ」

 

伊号401の艦首、一番魚雷発射管からワイヤー付きの魚雷が発射された。

 

有線囮魚雷・モンタナが伊号401の乗員、杏平に敵の妨害が効かない魚雷がほしいと言う要望にモンタナが答えた作品。おまけにタカオ、モンタナ、伊号401のエンジン音を録音してある。そして普通の攻撃魚雷ならmk.46魚雷のようにワイヤーを切ってもアクティブソナーで目標を自動探知し追いかける。ただ、水上艦艇での運用はあまり向かないようだ。

 

イオナ「マークインターセプト、敵魚雷迎撃成功。こちらの魚雷既に着弾してた。データよりも速力が高かった」

 

群像「どれ位の損傷を与えたか検討は付くか?」

 

イオナ「浸水音はしていない。多分クラインフィールドで防がれた」

 

群像「第二射装填、全発射管に侵食キャビテーション魚雷、発射しろ」

 

イオナ「了解、魚雷全弾発射」

 

侵食魚雷が頭から小さな泡を噴出させながらその泡の中を通りさらに時速300キロメートルまで加速、その距離を的確に詰めていく。クラインフィールドで防がれるも飽和

イオナ「クラインフィールドの飽和を探知した」

 

群像「そんなものまで探知できるのか?」

 

イオナ「モンタナの改修工事の産物、他にも性能は上がっている。?何か変な音がした。海水が凍る音だと思う」

 

群像「どうゆうことだ?いや、氷漬けにして鹵獲したのか」

 

イオナ「次、どうする?」

 

群像「取り舵一杯180度反転、モンタナの前に誘い込むぞ」

 

イオナ「よーソロ~」

 

群像「反転後、機関前進全速!9番から12番に囮魚雷装填。」

 

イオナ「機関前進全速、囮魚雷発射、これからどうする?」

 

群像「浮上深度30、モンタナに連絡を取ってあいつを氷ずけにする」

 

~モンタナside~

モンタナ「群像さん?どうした?」

 

群像『モンタナ、伊号402を凍らせろ』

 

モンタナ「成る程把握した。射程内に入り次第発射します」

 

モンタナと伊号401、伊号402の距離が縮まっていく。401はソノブイがばらまかれている場所へ追い込んでいく。途中、伊号402からの攻撃があったが難なく迎撃。そして、伊号402がソノブイの対潜水艦探知網に侵入する。その刹那、ソノブイからのピンガー(探身音)が打ち出される。そのピンガーは伊号402に反響し、聴音用のソノブイがその音を探知、モンタナへ。モンタナはあらかじめ取っておいた伊号401の正確な船体の形、水中での音の速度、音響ソノブイからの直接届いた音、海底の地形、変音層、聴音したソノブイの位置、そのすべてを演算。伊号402の正確な位置を割り出した。

モンタナ「見つけた!絶対零度弾頭キャビテーション魚雷、緒言入力,full fire!」

 

VLS、艦首魚雷発射管から放たれる50本の絶対零度弾頭キャビテーション魚雷、その魚雷群は時速400キロメートルに達し、伊号402も氷山にした

 

モンタナ「伊号402入り氷山完成~」

 

タカオ「これで追っ手は流石に残ってないでしょ」

 

モンタナの隣に伊号401が浮上して、群像が降りてくる

 

群像「良くやってくれた、みんな」

 

タオル「あっ、ありがとうございます」

 

モンタナ「それは、いいんですが、あの氷山どうしますか?放置したらまた追ってくるでしょ」

 

群像「武器lockして、放置しておいてくれ」

 

モンタナ「了承でーす」

 

~次回、霧のアメリカ艦隊~


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