「何ですか?菊岡さん」
銀座にある高級料理店に呼び出された俺は不機嫌だった。
「今日みんなで世界樹中層攻略の予定だったんですけど」
「それはすまなかったねぇ。でもね生還したときに真っ先に駆けつけてあげたのはボクじゃないか」
それは確かに事実だ。だけどそれはSAOについて話を聞きたいがために来ただけだ。
色々サポートしてくれたが、菊岡さんはあまり得意ではない。なんかみすかされてそうだからだ。
「それで?何の用ですか。くだなかったら食べるだけ食べて逃げますよ」
「食事については最初からそのつもりだったよ。はいこれメニュー」
メニューを受け取って中を見るとパスタ3500円とか色々とんでもない…。
店員さんが注文を聞きにきた。
さすがにこれを頼むのは気が引けるな。
「あ、えっと、ティラミスとコーヒーで」
ついついビビってこの店の中でも安いものにしてしまった。
「それでね、話って言うのはこれなんだけど」
といいながら菊岡さんはタブレットを見せてきた。
そこには真っ黒な衣装に身を包み、銃を掲げている不審な人物が写っている。顔も隠れていて良くわからない。
「こ、これは?」
「
る。そしてこれがこの人のプレイだ」
それはあまりにも残虐的だった。狙った獲物のHPが全損するまで追いかけ脳天に弾丸を埋め込むスタイル。
さらに、それを受けたプレイヤーは二度とこのゲームに戻って来ることはなかったらしい。
「このゲームの名前は?」
「ガンゲイル・オンライン、GGOだ」
GGOは人を撃って撃って撃ちまくるゲームだ。ちょっと法律的にグレーなものだ。
「それにしてもこのプレイはやりすぎだろ…HP1のやつに撃ちまくるのは…」
「そう思うよね。それでこの人を止めてほしいんだよ。GGOのこの大会…《
「BoBって有名なあの大会か!?流石に初心者の俺が勝ち残れる訳ないだろ。しかもやりすぎって言っても規制がかかっていないんだから別にいいんじゃ…」
GGOをやっているプレイヤーなら覚悟はしているはずだ。
撃つのだから撃たれるということも。
「それがそうとも言ってられないんだよ。さっきも見た通り戻ってこれなかった人だけじゃなく精神崩壊、自殺も相次いでいる。これは、国からの要請だ」
「国からの要請をただの一般プレイヤーが受けてもいいんですか?」
「君は英雄キリトくんで名が知られてるから問題ない。ただ、万が一負けてしまった時、精神が壊れないよう病院からダイブしてもらうよ。あ、これが報酬ね」
いつの間にかどんどん話が進んでしまっている。
一応報酬を確認しておこうとタブレットを見ると、
0がいっぱい並んでいた。
「こ、これが報酬ですか!?流石に大げさなんじゃ?」
「いやいや国が関わっているんだよ?こんなものだろう」
国が本気でゲームに関わって来ているのか。それほどこれは危険ってことなのか。
「少し考えさせてください。ここまでされていると危ない気がするので」
「うん、いいよ。でも一応期限を決めておくけど一週間だよ。BoBが始まっちゃうからね」
考えさせてくれと言ったが俺の心の中でほとんどその答えは決まっていた。
今後もよろしくお願いします。