biohazard supplementary biography”NT”   作:ナッツガン

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ハーバードウィル空港内でバイオテロが起きてしまった
事態収拾の為レオンを現地に送ったアメリカ政府
しかし、事態は収拾するどころか大きくなるばかり
これ以上の悪化を防ぐため、アメリカ政府はBSAAに出動を要請した


ディジェネレーション

1

 

 1998年の夏、アメリカ合衆国中西部の工業都市ラクーンシティでバイオハザードが発生した。

 事態を重く見た合衆国政府は、ラクーンシティ上空に核ミサイル攻撃による『滅菌作戦』を実行に移した。

 『滅菌作戦』により、ラクーンシティは地図上から消滅してしまう。

 事件がきっかけになってラクーンシティで、ウイルス実験をしていたアンブレラの株は暴落、倒産となった。

 しかしアンブレラが持っていたウイルスはテロリストたちに渡ってしまった。

 そんな事態に際して、色々なバイオテロ鎮圧を目的にした組織が多く出来る。

 2005年にBSAAがまとまって無かった組織を一つにまとめた。

 そして同じ年に、合衆国内のハーバードウィル空港内でバイオハザードが起きてしまう。

 これはベルトウェイとハンクの再開と呪われた一族を知った話だ。

 

2

 

 当初ハーバードウィル空港内で起きた事件は、政府だけでどうにかすると報告を受けた。

 BSAAも内部調整で忙しい時期だったため、政府に任せようという話になった。

 しかし、事件が起きて少ししたところで、俺達に何とかしてほしいと言う話が舞い込む。

 まだ完全にではないが、実行部隊を連れて俺が直接空港に急ぐことになった。

 犯人の目星はついていて、レオンが直接追っているという話だし、大丈夫だろう。

 そう考えた俺達は空港の制圧の為、多くの実行部隊を動かしていた。

 

3

 

 空港に到着すると、多くの記者が俺達を出迎えた。

「今回の事件をBSAAはどうお考えですか?」

「今回の事件は、あのラクーンシティが関わっているという話ですが!」

 俺の通り道を邪魔してくる記者を避けながら、俺は返答をする。

「そのお話に関しては、政府から直接お話があると思いますので」

「ですが」

 奥からここを指揮していた部隊の隊長が直接道を作ってくれる。

 俺は隊長に一言お礼をすると、そのままその場を後にした。

 近くのテントに入ると、テントの中は情報が行きかっている。

 内容を察すると、内部に突入した部隊の多くが不明になっているようだ。

 無理もない、あのラクーンシティのときだってアンブレラの傭兵部隊が全滅したのだ。

 ゾンビを相手にするのは初めての連中ばかりだろう。

 俺は状況だけ理解すると、テントから出ようとする。

「ここから先は俺達が闘う。今内部に入っている部隊には撤退命令を出せ」

「はっ!」

 テントの外に出ると、太った男がBSAA隊員に文句を言っていた。

「BSAAは何をしていたのかね!?」

「ですから……」

 俺は近くに居る隊員に状況の説明をさせた。

「はっ!あそこに居るのはデイビス上院議員です」

「そんな事は分かってる」

「上院議員はなぜ我々がこんなに遅いのか説明をしろと」

 俺は上院議員に詰め寄ると、ネクタイを持って一言脅しをかける。

「黙れ!そもそも合衆国政府だけでどうにかすると話があったんだ。空港内を鎮圧できなかった人間に文句でも言うんだな」

 俺はその場から移動をすると、更に文句が飛んでくる。

「私にそんな口答えをしてもいいのか!大統領に言うぞ!」

「言えばいいだろ。大統領がお前如きの人間の言葉を聞くと思うか?そもそも今回の依頼は大統領が直接したんだぞ」

「!!!」

 さらに文句が飛んでくると、俺はイライラしてハンドガンを上院議員の足元に撃った。

「次その口を開くと、頭に穴をあけるぞ」

 上院議員はその場で黙り込むと、俺は火が上がっている車に目を向けた。

「あれはなんだ?」

「あれはウィルファーマ社がワクチンを運んできた際の車ですね」

「ウィルファーマ社?なぜそんな会社がワクチンを持っているんだ?」

「さあ?我々には……」

 まあいいと言いながら俺はその場を移動していく。

 目の前にある空港内に、隊員達がチームで進んで行く。

「ゾンビの掃討作戦を開始する」

 そう言いながら俺自身も空港内に足を踏み入れて行く。

 

4

 

 空港内は広く、ロビー内でさえ大量のゾンビに覆われている。

 俺はマシンガンを構えると、ゾンビの頭を撃ち抜いて行く。

 まずはロビーの制圧行為を行っていくと、各フロアも同じようにしていく。

 そうしていると、隊員の一人が報告していく。

「各フロアでリッカーを発見」

「リッカーだと?BOWはいないはずじゃないのか?」

「分かりませんが、少なくとも十体ほど確認出来ました」

「了解だ、無理をせず集団で攻めろ」

「はっ!」

 まさかリッカーまで居るとは、こいつは一筋縄ではいかないかもな。

 それに気になる事もあるし。

 そう考えながら先を急いでいく。

 俺はロビーのゾンビを倒しながら進んで行くと、狭い通路に人影を見た。

「後は頼む」

 俺はそう言い残すと、そのまま通路に入って行く。

 似たような通路が左右に広がっていて、俺は人影を頼りに進んで行った。

「誰だ!止まれ!」

 俺の警戒を無視して、人影は更に奥に進んで行った。

 ハンドガンを構えながら奥に進んで行くと、空港内の荷物を預ける部屋についた。

 そこで人影はゆっくり姿を現す。

「ハンク?」

「ベルトウェイ。久しぶりだな」

「如何してお前が……。何が目的だ?」

 ハンクにハンドガンを向けると、ハンクは俺の恐ろしい真実を告げた。

「どうしてか……。言うならお前の顔を見ておきたくてな。なんせお前は俺の弟なんだから」

「…………」

 俺はハンクが告げた言葉に唖然としていると、ハンクは続けて話し出す。

「よっぽどショックだったようだな」

「そんなわけあるか!」

 俺はハンドガンの引き金においている指に力を込める。

「認めたくはないだろうがな」

 ハンドガンをハンクに向けて撃つが、ハンクはその攻撃をギリギリで回避する。

「そ、そんなわけがあるか!」

 ハンクは持っていた紙をこっちに投げてくる。

 そこには俺とハンクとバロクのDNA鑑定結果が書かれていた。

「俺とハンクとバロクは血のつながりがある……」

 DNA鑑定の結果は俺に強い衝撃を与える。

「これが真実だよ。お前と俺は兄弟だ」

 しかし、それでも俺はハンクにハンドガンを向ける。

 今にも引き金を引きそうになる。

「ふざけるな!」

 俺はハンクに向けてハンドガンの引き金を引く。

 ハンクは攻撃を回避すると、俺を押しのけてドアから出て行く。

 俺は急いで奴の後を追うと、もう一度ロビーにたどり着いた。

「ハンク!」

 ハンクは三階まで移動していて、俺は一階から奴を見上げていた。

 ハンクも俺を見つめていると、後ろから大きな物音を聞いた。

「代表!タイラントが!」

 俺が後ろを向くと、タイラントが暴れている。

 俺はもう一度上を見上げるが、既にハンクはいなかった。

「代表?」

「なんでもない。すぐにロケットランチャーを用意させろ」

 そう言いつつ、俺はタイラントに向かって走って行く。

 タイラントは俺に気付くと、大きな声で咆哮を上げる。

 俺はタイラントにハンドガンを当てると、タイラントは俺に向かって腕を振り下ろす。

 振り下ろされた腕の攻撃を回避すると、胸の心臓目掛けてもう一度ハンドガンを撃っていく。

 タイラントは少し怯むと、俺はすかさずナイフで攻撃する。

「ロケットランチャーはまだか!?」

 近くの隊員にそう聞くが、隊員は攻撃を仕掛けながらこう言ってきた。

「まだ見たいです!」

 俺は再びハンドガンを構えると、心臓に向けて引き金を引く。

 しかし、タイラントは腕で攻撃をガードすると、俺に向かって走ってくる。

 俺はタイラントの進行ルートから大きく外れると、そのまま滑るように態勢を取る。

 タイラントは腕を壁に突き刺してしまう。

 俺はタイラントの心臓に向かってハンドガンの引き金を引く。

 再びタイラントはもがくと、ようやく隊員がロケットランチャーを持ってきてくれた。

「代表!」

「お前がそこから撃て!」

 隊員はもがいているタイラント目掛けてロケットランチャーの引き金を引く。

 タイラント目掛けて飛んでいくロケットランチャーの弾はうまくタイラントに当たった。

 タイラントの体はばらばらになってしまう。

「他にはいたのか?」

「いいえ。今ので最後です」

 俺は一息つくと、隊員に通達を出す。

「良し!全隊員は空港内にBOWがいないのか確認をしろ!」

『はっ!』

 隊員達はそのまま空港内に散って行くと、俺は1人寂しく空港を後にする。

 

5

 

 後で知った事だが、ウィルファーマ社で“Gウイルス”をうったカーティスが暴れた。

 結果的に言えば、レオンがカーティスを倒した。

 そして、今回の事件の主犯であるフレデリックという男を捕えて事態は収拾する。

 俺はフレデリックと共犯の疑いのあるデイビス元上院議員の身柄を確保しに来ていた。

「大体こういう仕事は警察の仕事だろ?」

「しかたがないじゃないか」

 ついて来ていたのはパーカーだった。

 そしてようやくの思いでたどり着いた、デイビスの部屋のドアを開ける。

 部屋に入ると、デイビスの異常に気付いた。

「パーカー、警察だ。死んでいる」

 デイビスは死んでいた。

 俺はすぐにパソコンに目がいく。

 パソコンを起動すると、そこのデータは既に消されていた。

「データが全て消されている?」

 その後、結局デイビスは自殺と断定された。

 

6

 

 俺達はデイビスは諦めて、ウィルファーマ社に来ていた。

 中に入ろうと近づいた時だった。

「中に入る事はできません」

「どういうことだ?」

「ただ今トライセル社が調査を行っている最中でございます」

「トライセル社だと!?何も聞いてないぞ!」

「パーカー。落ち着け」

 既にトライセル社が入り口で待ち伏せていた。

 これでは中の調査はできなくなった

 仕方なしに、車まで戻ると俺はパーカーに指示を出した。

「パーカー。後でトライセル社を調べてくれ」

「分かった」

「トライセル社には気づかれないようにな」

 俺はそう言うと車の中に入って行く。




次回予告

『ダークサイドクロニクル①』

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