biohazard supplementary biography”NT” 作:ナッツガン
そんな道の途中でマヌエラを発見した
彼は彼女と共に進んで行く
1
バイクを借りて何とか近くまでやってきたところで、俺は1人の少女に出会った。
少女は川のから流れて来ていたのを、俺は偶然発見することになる。
俺はすぐにでも川に入って彼女を救出すると、その場で彼女の回復を待った。
数分すると彼女はあっさり意識を取り戻した。
「大丈夫か?」
「…………」
彼女は明らかに俺に対して警戒をしていた。
俺は自分の身分を証明するものが無い、どうしたものかと考えている。
そうしていると、そんな俺の姿をどう見たのかわ知らないが彼女は少しだけ警戒を解いた。
「あなたは父の手の者ではないのですか?」
「君のお父さんを知らないからな……」
こっちは彼女を知ってはいるが、それを言ったらまた警戒されてしまうだろう。
ここは慎重に言葉を選んで行動をしなければ。
「俺はベルトウェイという名前だ。えっと国籍は……」
「もしかしてアメリカ人ですか?」
「う~ん、そう言う事になるな」
彼女は俺から少しだけ視線を外す。
そもそもどうして俺がアメリカ人だと思ったのだろう?
俺の顔を見れば、アメリカ人だとは考えないはずだが。
「どうして俺がアメリカ人だと思ったんだ?」
「父が持っていた要注意人物にあなたの写真が載っていたから」
なるほど、そう言う事なら仕方が無い。
俺はラクーンシティの一件でアンブレラから警戒されていたし、一部の人間からすれば俺は要注意人物だ。
「俺はウイルスに関しての情報を集めている」
ポーチから手帳を出すと、一つの名前を出した。
「ミックスコアトル村を知っているかな?」
「はい。でも、そこには行かない方がいいと思います」
「?どう言うこと?」
彼女は言いにくそうにしていると、覚悟を決めるように言った。
「その村は私の父が滅ぼしたから」
それは俺にとっても衝撃の言葉だった。
2
ミックスコアトル村を目指して進んでいる。
彼女も最初は乗り気ではなかったが、アメリカ政府の関係者が村に向かっている以上、彼らに引き渡したほうがいいだろう。
そう説得したら、彼女は渋々ついて来てくれた。
そんな経緯で俺達はミックスコアトル村に向かっていた。
村自体は全く遠くは無く、すぐそばにあると言っても過言ではない。
「君はどうして父親の元から逃げてきたんだい?」
俺は不意に気になった事を聞いてみることにした。
彼女が実の父親から逃げるには、それなりの理由があるはずだ。
「父の様子が最近おかしい事には気づいていました」
彼女は俯きながら話始めると、そのまま話を続けた。
「度々村の女性を連れて来ては、どこかにかくまっているようでした」
「どういうことだ?」
「最初私にもわかりませんでした。どうして父があんなことをしたのか……」
「だろうな……」
「でも、少しして私はようやく分かったんです」
彼女は俺の背中に捕まると、小さな声で呟いた。
「私に打ったウイルスをコントロールするためには、若い女性の内臓が必要だったんです」
そのウイルスというのは、おそらくあのベロニカに由来したウイルスだろう。
あのロックフォード島での一件以来、全く情報が無かったが、ここにきてようやく手がかりを見つけた。
「それを知った時、私はもう父の元にはいられないと感じました。ここにいたらもっと恐ろしい事に巻き込まれる」
「それで父親の元を?」
「はい。でも、父はそんな私を捕まえようと、母親を送って来たんです」
「君のお母さんって?」
「私の母親は化物にされてしまったんです。父の実験で」
「それが村を滅ぼしたのか?」
「はい、それが真実です。……私、怖かったんです!父がもっと恐ろしい実験をしているんじゃないかって!その内私も母のようになるんじゃないかって!そう思ったら私はいつの間にか父の元から逃げていました」
「あそこに居たのは?」
「母から逃げている内に、私は川に落ちてしまったんです。実質崖から落ちたようなものなので、追いかけては来なかったんです」
そうなると彼女の母親が近くに来ていることになる。
少し急いだ方がいいだろう。
3
俺達は無事村に到着した。
まずは安全な場所を目指す必要がある。
村の中はゾンビで溢れかえっており、俺はマヌエラを庇いながら先に進んで行った。
正直今の状況はやばい。
マヌエラ曰く、「近くの教会まで行けばとりあえず安全だ」っという。
「まずは教会を目指すが、意見はあるか?」
「無いです」
村の入り口を回りながら、教会を目指す。
と言っても俺は教会の場所を知っているわけではない。
「教会はどこにあるんだ?」
「確か海沿いにあったと思います!」
海沿いというヒントを元に、俺は真直ぐ道を進んで行く。
ゾンビの群れを回避しながらだが、村人すべてがゾンビ化してると思うと簡単には行かないと思っていた。
ゾンビしかいないことが幸いしている。
困難でBOWまで居ると、少々困った事態になる。
俺は何とか海沿いに逃げ込むと、教会の場所を探していた。
周りを見渡すと、マヌエラがあっちだと指をさしてくれた。
ハンドガンを使ってもいいが、俺は今マヌエラを担いでいる状態だ。
あまり使わない方が、マヌエラにも良いだろう。
「もう少しの我慢だ」
「はい」
一気に教会まで走って行くと、ようやくの思いで教会までたどり着いた。
「ここか?」
「はい」
俺はゆっくりと警戒しながらドアを開けると、中は意外と広く何もなかった。
念の為俺は中を確認すると、ゾンビがいない事を確認してマヌエラを下した。
「ここに居れば大丈夫だ。もう少ししたらアメリカ政府の人間が来るだろう」
「はい」
俺は出口に向かって歩いて行く。
「ありがとうございます」
「……ここで待っていれば大丈夫だから」
俺は教会での出口から出ると、真直ぐ町の海沿いの向かって行く。
4
海沿いから川を上って行くと、奥に大きなダムが見えてきた。
俺はそのダムを目指して歩いていると、川の中から巨大な触手が出てきた。
「なんだ!?」
俺はとっさにハンドガンを構えると、川に向かって複数撃つ。
しかし、何の反応もない。
「どこに行った?」
周囲を見回していると、上から触手で攻撃をしてくる。
俺はそれを横に回転しながら移動していくと、化物は俺に向かって走ってくる。
こう見るとようやく全体像が見えてきた。
複数の触手に化物みたいな体が分かる。
「こいつが村にバイオハザードが起きたとすれば……こいつがヒルダか?」
俺はハンドガンを撃ちながら、川を北上していく。
目的地はダムの中に居るハヴィエを確保する事。
「グォ――――――!!」
大きな咆哮を上げると、口から酸のようなモノを吐きだした。
俺は走りながら横に避けつつ、ハンドガンで応戦する。
触手が俺を捕えながら、しつこく攻撃してくる。
「こいつがヒルダなのか?」
だとしたらどうしてここに?
俺は混乱しながらも、ダムを目指して走っていた。
今の所はダムにたどり着くことを優先して考えた方が良さそうだ。
「しつこい!」
目の前にいよいよ見えてきた。
ダムの入り口に入ろうとすると、俺は攻撃が来ない事に違和感を覚える。
「既にいない?」
もしかしたらマヌエラの方に行ったのかもしれない。
今から引き返したほうがいいかもしれない。
「彼らに任せよう」
俺は決意を元に、ダムの中に進んで行く。
5
ダムの中を進んで行くと、分かった事が複数ある。
ここの研究員や従業員は全てゾンビ化しており、ダム中が既に異常な状況になっている。
しかも、BOWまで放っている始末。
ハンター級なら何とかなるかとも思ったが、どうも後ろで操っている人物がいるみたいだ。
それがハヴィエだと言う事だろう。
俺がここに侵入したことも全て理解しているのだろう。
「しかし、こうも広いと中々ハヴィエの元にたどりつけないな」
悩みながら進んでいると、またしてもハンターがこちらのルートに先回りしてきた。
俺はハンドガンを構えると、ハンターの頭めがけて引き金を引く。
ハンターは集団戦を仕掛けてきた。
ハンターは俺を囲むようにすると、一斉にではなく一体づつ襲い掛かってきた。
俺は回避すると、もう一体が俺の背中に向かって襲い掛かってくる。
ハンターの爪が俺の背中を切り裂く。
俺は背中から血を出しながらハンドガンで、そのハンターの頭に弾を撃ちこむ。
「クソ!集団戦だけでも面倒なのに……。一体一体が戦略的に攻めてくる」
かなり厄介だ。
一体の攻撃を回避しても、もう一体が攻めてくる。
俺の背中に在った傷は既に無くなっている。
ハンターは更にもう一体が襲い掛かってきた。
「もう喰らうか!」
ハンターの頭にハンドガンで攻撃すると、後ろにいた一体が攻撃を仕掛けてくる。
俺はナイフを構えると、ハンターの頭に突き刺す。
ナイフを抜こうとしたが、ハンターがそれを妨害する。
俺は横に大きく飛ぶと、下水道にたどり着いた。
「下水道?」
嫌違う、ダムの水を外に出すための施設だ。
ハンターが出入り口を固めると、上の階から誰かが姿を見せる。
「さすがの君でもこの数のハンターと戦略ではどうにもできまい」
「会いたかったぜ。ハヴィエ」
ある組織のボスであり、麻薬王でもあるハヴィエ。
俺の最終目標でもある。
「私もだよ。ベルトウェイ」
次回予告
『ダークサイドクロニクル③』
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