biohazard supplementary biography”NT”   作:ナッツガン

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BSAA北米支部の一日をここに記す


BSAA北米支部の一日

 

 パリン!っと言うガラスが割れる音が周囲に響くと、私はドアをそっと開きながら確認する。

 すると、今度は大きな声で誰かの声が聞こえてきた。

「今度は窓から代表が逃げたぞ!」

 どうやらまたベルが逃げたらしい。

 私は自分の部屋に戻ると、また机に置いてあるパソコンを操作する。

 これは既に私達BSAAにとって日常だ。

 パソコンで操作していると、ドアを勢いよく開ける人が現れた。

「ジル!手伝ってくれ!」

 入って来たのは私にとって昔からの友人であり、洋館事件で苦楽を共にしたクリスだ。

 私はクリスの方に顔を向けると、私は少し笑いながら言い返す。

「まだ書類を整理してないし……。ベルの事だったらみんなで捕まえられるでしょ?」

 クリスは疲れたようにその場を後にする。

 他のメンバーも後に続いてどこかに移動していった。

 私は引き続き書類を作成していく。

 ふと窓の方を見ると、ベルがロープを使って下に降りていた。

 ガスマスクをつけたベルの視線と合うと、ベルはロープで下に降りて行った。

 私は窓を勢いよく開けると、ロープを掴んで揺らす。

 ベルはロープが揺れてしまう事に耐えられなくなると、ロープを離してしまう。

 ベルは地面に勢いよく激突すると、ベルは地面で何度も何度も唸っていた。

 私は下に居るベルを見つめると、多くの隊員達に囲まれていた。

「クソ!逃がせ!あんな量の書類なんてやってられるか!?」

 ベルを隊員達がベルを連れて行った。

 私は代表室に移動すると、代表室には既に戻っていたベルが居た。

「ジル~」

「あなたが逃げるのが悪いのよ」

 私はベルの元に行くと、出来た書類を手渡す。

「ベル?実は北米支部の一日を書いてほしいって言われてるんだけど」

「え~!嫌だ!」

 私はベルを睨みつけると、ベルは仕方なく書き始める。

 

 

『北米支部の一日』

 朝の六時頃にジル・バレンタイン出勤。

 その後すぐに書類の作成などに入り、代表が出勤。

 代表も同じように代表室で書類整理や書類作成に入る。

 七時頃になると、クリス達隊員達が出勤してくる。

 すぐに訓練が始まると、代表は部屋から一度目の脱出を果たす。

 すぐに隊員達が訓練を中止して、包囲網を作る。

 約三十分ほどで包囲されてしまう。

 …………

 

 

 私はまずベルの手を止めると、書いている書類の内容に頭が痛くなる。

 分かってはいたことだが、本当にひどい。

「あなたは今書いている事に疑問を持たないの?」

「?なんで?何かおかしい事が在る?」

 なんでそこで疑問を持てるのかしら。

 ベルは今書いている内容を見直すと、首をかしげる。

 私はどうしたものかと考えていると、私はベルの方を向く。

 すると、ベルは窓から身を乗り出していた。

「ベル!また逃げるつもり?」

「しまった!」

 ベルは窓から飛び降りると、私は窓から隊員達に報告する。

 隊員達はすぐに包囲網を作り出すと、私もベルを追うように廊下に出る。

 窓を覗き込むと、ベルが隊員達に追いかけ回されている光景が見えてくる。

 私は非常階段を見つけると、そのまま上に上がって行く。

「ベルの事だから、必ず上に上がってくるはず」

 階段を勢いよく登って行くと、屋上には逃げてきたベルが座り込んでいた。

「ベル?」

「ジ、ジル!?どうしてここが!?」

「あなたの考えそうなことはお見通しよ!」

 ベルはすぐに立ち上がると、フックショットで別の建物に向かって行く。

「そっちに行ったわ!」

 端末から指示を出すと、隊員達はすぐにベルを追って行く。

 私も階段から下に降りて行くと、ベルの叫び声らしきものが聞こえてくる。

「逃げ切って見せる!」

 どうしてこういうエネルギーをもっと別の事に使えないのかしら?

 私が階段を降りて行くと、一階でベルは走り去って行った。

 私はベルの行きそうな場所に先回りしていくと、やはりというべきだろう。

 ベルは出入り口にまで逃げていた。

「帰るわよベル」

「クソ!離せ!」

 私は代表室にベルを連れて行くと、続きを書かせた。

 

 

 8時になると代表は電話で各支部の人間と会談を始める。

 9時になると再び脱走が始まる。

 支部内で逃走と戦闘が響きわたると、同じく三十分ほどで事態は沈静化する。

 

 

「ベル、もういいわ。書かなくて」

「なんで?」

「なんかこれ以上書いても同じことの繰り返しでしょ?あなたが逃げて捕まる」

 もう疲れてきた。

 私はベルに他の書類をしてと言って部屋を後にする。

 私は自分の部屋に戻ると、パソコンで書類の作成を始める。

 三十分ほどになると、またしてもベルが脱走した音が聞こえてくる。

 私は苦笑いを浮かべながら、『BSAA北米支部の一日』書類を書き始める。




次回予告

『ダムネーション①』
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