biohazard supplementary biography”NT”   作:ナッツガン

7 / 25
マルハワ学園のある島にたどり着いたベル
そんな島に大型BOWに遭遇した
島中にゾンビであふれかえっている
そんな中二人はレオンとクレアに再開した


マルハワデザイア②

『マルハワデザイア』

 

 

 レオンとクレアがガソリンスタンドの奥から現れてきた。

「とりあいずここから脱出しよう」

「そうだな」

 ジルは車に乗り込むと、運転席にまっすぐ目指した。

 俺は車の助手席に乗り込んで、マシンガンを窓から出しながらゾンビに向けて引き金を引いた。

「俺達が車の後ろに乗って前を攻撃する」

 後ろに在った機関銃を使って前にいるゾンビを攻撃していく。

 ジルがゾンビが居なくなった場所を真直ぐ進んで行く。

「ジル!マルハワ学園を目指してくれ!」

「分かってるわ!」

 車は町の端にまっすぐ移動していくと、木々を端に見ながら進んで行く。

 入れはレオンとクレアに話を聞く事にした。

「二人はどうしてこの島に?」

 そう聞くとレオンが真っ先に答えた。

「アメリカ政府の命令によってこの島に来た。一日前の事だ、この島に行ったアメリカ人と連絡がつかなくなった。数時間後には他の人間も向かったが、同じように連絡はつかなかった。何かあったと判断した大統領が俺を派遣したんだ」

 そう言われると、俺は何か違和感を覚えた。

 どうして俺達にその情報が行かなかったんだ?

 そもそもここの管轄をしているのは俺達BSAAだ、なのに俺達に内密に行動している。

「私は傷ついた人がいないかと思ってこの島に来る途中にレオンいであったの」

「じゃあ二人ともあのBOWと戦ったの?」

「何のことだ?」

 レオンどころかクレアも知らないっといった顔をしていた。

 どういうことだ?

 俺達は戦ってレオンは全く知らないというのはどう考えてもおかしい。

 あれだけのBOWは簡単に用意できるはずがない。

「会っていないのか?あの大型のBOWを?」

「?私達は普通にこの島に来ましたけど…」

 二人は全く知らないと言った風に顔を傾げると、俺は少し考えだす。

 レオン達を意図的に無視をしたか、その時にはいなかったかの二択だ。

「二人がこの島に来たのは何時間前の事だ?」

「……一時間前の事だが…」

 その程度ならその時にはいなかったって言う選択肢はないだろう。

 という事は、合衆国政府内にBOWを放った犯人がいるって言う事だ。

 俺達に会わせたくないと考えている者がいる。

「そう言う事か…。俺達はよっぽどこの島に来させたくない事情があるんだろうな…」

「どこに?」

「合衆国政府内にだ。俺達に黙っていたことも、BOWは放っていたこともだ。明らかにこちらの妨害をしようと考えているからだ。レオン達は遭遇しなくて、俺達は会っている。これは明らかにおかしい。レオン達がもっと前にこの島に来たというのなら分かるが、この一時間前に来たのなら意図的に放っている。それもこの島に人を寄り付かせないようにしているしな」

 そこまで説明すると、三人は考え出した。

 あのBOWはこっちを迷いなく攻撃してきた。

 あの大きさのBOWが自然で生まれるのにも時間が掛かる。

「マルハワ学園に行けば何か分かるかもしれないし…」

 そう小さな声で呟くと、俺は車の窓から外の景色を眺めた。

 

 

森の中を車が移動していくと、木々を横目に見て行く。

 そうしていくと、マルハワ学園が見えてくる。

「あれがマルハワ学園」

「悲劇の学園か…」

 少しずつ近づいて行く学園を眺めながら、俺自身は戦闘の準備をしている。

 ようやく学園の前に立つと、そこには大量の血の跡と戦闘痕だけだった。

「どういうことだ?ここには多数の人間とBSAAが居たはずだ」

「戦闘した跡がある」

 あちらこちらの建造物が壊されている。こんな戦闘方法は明らかにBOWの仕業だろう。

 俺達はハンドガンの引き金に指を置くと、周囲に警戒を怠らないようにしている。

 俺はまず門に手を掛けると、ゆっくり開けて行く。

 門が軋むような音が聞こえてくる。

「気をつけろ!何が出てくるか分からん」

「二手に別れよう」

「そうね。私とベルとレオンとクレアで」

「ではまた」

 そう言うと俺達は二手に分かれて行動を開始した。

 俺達は学園の中で食堂を思う場所を目指して進んだ。

 廊下を進んで行くと、看板に食堂をと書かれた場所に入って行く。

 中は大量の血で埋め尽くされていて、俺達は多くのゾンビを眺めながら先に進んで行った。

 遺体は多くの銃痕が見受けられて、BSAAがここで戦っていた事が分かる。

 そうしていると奥からBSAAの隊員が立ち上がった。

「生きていたのね!」

「待て!様子がおかしい!」

 BSAAの顔が少しずつ上がって行くと、口から大量の血が見えた。

 顔は腐敗していて、腐り始めていて体中は噛まれた跡が見える。

「ゾンビ化している!」

「そんな…」

 俺はハンドガンを構えると、額に銃を撃ちこんだ。

 ゾンビはその場に倒れ込んでしまう。

 そうしていると、食堂中の遺体が立ち上がってくる。

「これだけのゾンビがいまだに居たとは…」

「BSAAの隊員が掃討をしていたはずだったのに…」

「生きていたんだろう」

 俺達は食堂から急いで出ると、一心不乱に廊下を走って行く。

 そうしていると、教室や部屋から次々とゾンビが現れる。

「こっちだ!」

 ジルの手を握ると、急いで外に出る。

 しかし、直後に俺はすぐに後悔してしまった。

「そんな…こんなに」

 大量のゾンビがマルハワ学園に集まっていた。

 その様子はさながらラクーンシティの様だった。

「戦うしかなさそうだな」

 ハンドガンを構えると、交戦しながら中庭を進んで行く。

 学園の生徒以外が多すぎて、俺達は今回の事態はかなり悪い。

「どこかに隠れる場所が在ればいいんだけど」

「あの大量のゾンビから逃げるしかない」

 走りながら進んで行くと、再び校舎の中に入って行くと、ナイフを構えてゾンビと交戦する。

「この学園内で一体何が…。BSAAがここを抑えたはずなのに…」

「良くは分からないが、少なくともここで何かがあった事は確かだ」

 学園内を移動しながら進んで行く、そうしていると監視室を発見した。

 俺達は中に入って行くと、中に有るパソコンを起動する。

「何か分かればいいが…」

 パソコンを起動して操って行くと、ようやく事件の真相が見えてきた。

 パソコンが映した映像は、かなり残酷な状況だった。

「なんだ?こいつ…」

「情報に在ったナナンじゃないかしら…」

 ナナン…このマルハワ学園に通っていた学生で、学園によって存在を消された少女。

 彼女の死が原因でこの学園は崩壊に向かってしまった。

「しかし、彼女はばらばらになってしまったはずだが…」

「でも、彼女の死体はいなくなってしまっていたわ」

 確かに彼女の遺体は全くなくなってしまっていた。

 破片すらなくなってしまっていた。

「誰かが回収したという事か…。そしてそいつがこの映像に写っている女」

 そこに映っていたモノはフードを被った女が、ナナンらしきBOWは操っている姿。

 そしてガスがマルハワ学園にいた人たちを、次々にゾンビにしていた。

 BSAAの隊員達が交戦しているが、もちろんそんな交戦で死ぬわけがない。

「こんな事が…」

 そうしていると、俺はジルを担いで窓から飛び出した。

 そして部屋は爆発してしまう。

「何が!?」

「あいつだ!」

 俺は校舎の屋上に居るフードを被った女を睨みつける。

 女はクスクスと笑うと、フックショットで遠くに消えてしまった。

「あいつがこの学園をこんな風に…」

 ゾンビが先ほどの爆発で寄ってきてしまった。

 俺はジルを連れて学園内に再び入ると、走りながら先ほどの女を追い始めた。

「さっきの女を捕まえて聞き出す!」

「ナナンの事と言い、彼女は何かを知っているはずよ!」

 別の出入り口から出て行くと、フードの女を発見した。

「見つけたぞ!」

「そこまでよ!」

 フードの女はそのまま走って行くと、中庭で立ち止まった。

「フードを開けろ!さもなくば…」

「だったら何かしら…」

「その声は…」

 そうしていると、上から何かが降ってきた。

 俺達は後ろに下がると、先ほど俺達が居た場所にBOWが降ってきた。

「ナナン…」

「間違いないわね。クリス達の報告通りの姿だわ」

 多数の触手をウネウネさせながら、ナナンは俺達を標的にしていた。

 フードの女がフックショットを校舎の壁に付けると、去り際に喋り始めた。

「いいことを教えてあげるわ。それはナナンじゃない…」

 そう言うと彼女は校舎の屋上へと逃げて行った。

 俺が追おうとすると、ナナンは触手でそれを邪魔する。

「どうやっても俺達を追わせない気か?」

「戦うしかなさそうね」

 ハンドガンを構えると、中庭で戦闘になる。

 ナナンは俺達が撃つのより早くガスを吐きだした。

「ジル!ここから離れろ!俺がこいつの相手をする!」

「でも…」

「俺なら大丈夫だ。ジルは俺のガスマスクをつけてここから逃げろ!」

 俺は自分のガスマスクをジルに渡すと、ジルはそれをつけてその場から離脱した。

 俺はナイフとハンドガンを構えると、ナナンの首目掛けてナイフを振った。

 ナナンは首を捻りながらそれを回避すると、触手を俺の腹目掛けて伸ばしてくる。

「なんと!」

 触手攻撃を何とか回避すると、いったん距離を取る。

 ナナンは触手を使って高速移動をすると、俺はハンドガンでナナンの体に攻撃を当てる。

「情報通りか…。ハンドガンの弾じゃあ効き目がない」

 撃たれた傷跡が治っていく。

 ナナンは俺を触手ごと校舎に叩きつけた。

 俺は校舎の中に入ると、そこは理事長室だったらしく机と椅子、書類などが散乱していた。

 机を盾にしつつ防御態勢を整えると、ナナンの触手が周囲の棚に当たる。

 棚に入っていたモノが散乱していくと、触手が机を突き抜けてしまう。

「厄介だな」

 一旦距離を取ると、ナイフを持って走り出す。

 ナナンは触手で俺を吹き飛ばそうとするが、紙一重でそれを回避するとナナンをナイフで切りつける。

 何度も何度も切りつけると、最後にナナンの首を吹き飛ばしてしまう。

「これで…何とか…」

 一息つくと校舎の屋上から声が聞こえてきた。

「なるほど…あれがベルトウェイ。呪われし血を継ぐ者。試作型を倒すなんて、たいしたものね。兄弟の中でも一番に強いと呼ばれている理由が分かるわ」

 独り言呟くと、彼女はどこかに消えて行った。




次回予告

『マルハワデザイア③/呪われし血①』

感想待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。