ハイスクールd×d 終末の妹   作:ノイちゃん最高

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第1話

 

 

 私の名前は兵藤乃衣。引き篭もりをしている。理由は至ってシンプルだ。くそ兄貴の兵藤一誠のセクハラのせいで同じ女子から虐められ、最悪なことに中学生になった時に被害にあった連中の男共に強姦された。

 写真も取られ、脅されたけれど無視してそれ以来部屋からでていない。ネットに公開されても無視し、トイレや風呂の時以外は部屋から出ずに数年を過ごしている。

 普段はネットの通信教育で海外の学校に通いながら、空いてる時間は見つけたサイトで知り合った人から教えてもらった暗号をひたすらパソコンで解析している。くそ兄貴は高校にいったそうだけれど気にしない。この部屋に籠っていればいい。

 それに食事のトレイに置かれていた手紙には誰か、知らない人が家に住むことになったらしいので、尚更部屋からでたくない。しかも、その子は女の子らしいし、正直言って両親の正気を疑う。でも、私には関係ない。

 

「あ、解析できた。今度はこれで正解かな?」

 

 エンターを教えてプログラムを走らせると、三桁もある鍵が全て壊れた。一つに半年から一年はかかった。それでも、私は多分頭がいいほうなのでなんとかなったと思う。

 

「確か、お宝があるらしいけれど……なに、このマーク? っ!?」

 

 気が付いたら変な場所にいて、目の前に大きな獣がいて私を食べようとしてきた。私はなんとか逃げるけど、片手が食べられた。そいつは他にも何本かの鎖が付けられているようだった。

 

「あのプログラムの世界? ありえない……でも……面白い……0101011010101100110101……」

 

 0と1で全てを呟くと予想通りに鎖を作れた。あとは縛り上げて、別のプログラムを組んで、私の食べられた腕を起点にウイルスを作り上げて逆に私が喰っ(ドレインし)てやる。どうせゲームだから、クラッキングして改造してやる。

 一つ食べたら、鎖を外してまた食べる。とっても美味しくて、身体の底から力が湧いてくる。

 

「ああ、これ楽しい。あの人もいっていた。化け物を倒すのは何時だって人間だって。漫画だけど」

 

 夢中になってプログラムを組んでいく。相手も攻撃してくるけれど、攻勢防壁を作成して反射してやる。

 

 

 

 気が付いたら全部食べていて、パソコンの前で眠っていた。パソコンのサイトは消滅していて、不思議に思っていると私の瞳の色がエメラルドグリーンに変化していた。それに瞳には三つの勾玉みたいな文様まである。まあ、気にしなくていいよね。

 

「うわっ、すごい汗かいてる……着替えよ」

 

 時間を確認すると深夜なので、部屋から着替えを持って外を伺いながらでる。すると不思議なことに家の中の詳細がわかってきた。誰も起きていないようなので、トイレと風呂を済ませる。ガリガリで細い身体は幼児体型で、髪の毛も凄く長い。髪を乾かすのは面倒だけど、放置していたらいいし気にしない。しかし、風呂場になぜか金色の髪があった。一人増えたらしいけれど、まさか外人?

 まあ、いい。私には関係ない。風呂場で色々と流して緊急用のペットボトルを綺麗にしたら、部屋からでて冷蔵庫や戸棚からお菓子とかを取って自室に戻る。

 それから新しい暇つぶしがないか探す。あとチャットもしておく。するとおじさんが、解析したといったら驚いていたので他のがないかといったら教えてくれた。

 今度は大きな門のような防壁を突破して、七つの鍵を壊すとお宝が手に入るらしい。いい暇つぶしにはなるかもしれない。

 

 

 さっそくプログラムを組んでいると、隣の部屋から嫌な気配がしてくる。ビクッとしながら、そちらに意識をやると不思議なことに壁が透けていった。そして、そこでは変態なくそ兄貴と赤髪の女がベッドの上で抱き合っていて、隣にメイド服を着た人が現れていた。

 あのくそ兄貴が彼女とベッドインとか、絶対に許せない。私の人生を破滅させておいて、自分だけ幸せになろうとか、許せない。

 

(ならば喰らって殺せ)

「?」

 

 声が聞こえて周りをみると、なんか黒い獣がいた。それは沢山いるのに不思議と怖くない。触れてみるともふもふで気持ち良く、私に甘えてくる。こいつらをけしかけたら、くそ兄貴を殺せるのだろうか?

 でも、今殺しても駄目か。どうせならやる直前に殺してやろう。その方がより絶望するよね? でも、この子達のテストもしないと……そうだ、私を犯してくれた連中を襲わせよう。

 久しぶりに携帯を充電して、起動させる。連中の写真があったので、それをみせてやる。

 

「いっておいで」

 

 私の指示に従って黒い獣達は消えた。眠くなったので、獣を一匹だけ呼び出して抱き枕にして眠ることにする。

 

 

 

 

 

 グレイフィア

 

 

 

 

 リアスを迎えにきたら、凄く嫌な気配がする。まるで獣に狙われているかのような、そんな感じ。警戒するも、何事もなかったのでそのまま監視だけはすることにしてリアスを連れ帰る。

 次の日、リアスの管理する街で事件が起きた。それは複数の男子生徒と女生徒が獣に襲われて死んでいるといった事件だった。

 

 

 

 

 ノイ

 

 

 

 

 ニュースをみると、あいつらが死んだ。これでいい。この子達の実力は確認できた。この子達がいれば私がもう襲われることはない。次は街に放って情報を集めることにする。一応、くそ兄貴にも監視をつける。

 

 

 情報を集め出すと信じられないことがあった。くそ兄貴が相変わらずの変態野郎だったのと、増えていたこと。男二人は殺さずにアソコを切除するだけにしておいてやるとして、もっと驚いたのはくそ兄貴が人間じゃなかった。

 それに変な空間で炎の化け物と戦っていた。私の獣達の視界を通してみたかぎり、まるでアニメの世界だった。これは予定を変更せざるおえない。でも、これで殺す大義名分はできた。一応、監視は続けておく。

 

 

 教えてもらった場所を解析して、封印を解いたらお宝が手に入った。それは深紅の槍で炎をだせるみたいだ。とりあえず、前みたいな空間にいったのでもらっておいた。封印が七つ施されているけど、分割解除してみたら身体が燃えそうになったので封印はそのままにしておく。

 情報収集のために日本中に獣を放っていると、面白いことが判明した。日本にはまだ妖怪がいるみたいなので会いにいってみようかな?

 でも怖いからやめよ。後は暇つぶしに外科医の勉強でもしてみる。人体の構造とかにも興味がある。

 

 

 

 しばらくするとなんだか街が騒がしくなってきた。なにやら駒王学園で暴れているみたい。覗くとカラスの翼が生えた人やワンコがくそ兄貴と戦っていた。

 ワンコが赤い人にやられそうになったから、力を貸してあげることにした。

 

「いけ、お前達」

 

 私が指示をすると、変態女が放った黒い塊が迫っている中、私の犬たちがワンコの中に入ると、それを吹き飛ばした。そのワンコは不思議なことに巨大化して百個くらい首ができた。

 

「これは面白い見世物」

「わふ」

「ん、街に変な術式があるって? これはこうすれば解除できるかな」

 

 見せられたプログラムを改変して制作者の力を奪うように組み替え獣達を放つ。これが魔法というみたいだけれど、私にはただのプログラムにしかみえない。私だって監視して魔法のことを勉強した。そして、この世界全てがプログラムだと考えたら簡単だった。

 

「起動っと」

 

 力が少し増えた気がしたけれど、どうということはないよね。そんなことをしていると、おじさんからチャットで連絡がきた。面白い人達を紹介してくれるらしいので、合わないかという話だった。普通ならこんな危なそうな話には乗らない。でも、私は力を手に入れた。だったら、大丈夫だと思う。

 

 

 

 

 

 イッセー

 

 

 

 

「ぶ、部長……」

「これもあなたの仕業なの!」

「いや、これは違う。私では……うっ!? なんだ? 力が抜けていく……馬鹿な、何故だっ!」

 

 目の前にいたコカビエルが苦しそうに胸を押さえながら、干乾びていった。

 

「なにが起こってるんだ……」

「いえ、そんなことよりもまずはこのケルベロスを……」

「強そうです」

 

 そこからは地獄だった。どうにか援軍としてきたヴァーリとアルビオンと名乗った奴等がいなければ俺達は死んでいたと思う。だが、不思議と俺ばかり狙ったのはなんでなんだ?

 

 

 その後、巨大化したケルベロスについては調査が入ることになった。家に帰った俺は妹の扉の前に立って、出てくるように言うが、一切返事もしない。中学になったばかりの頃から引き篭もった俺の妹のノイを先輩たちや、せめてアーシアにあわせたいと思ったんだがな。

 

「イッセーさん」

「アーシア」

「ここは確か、ノイさんの部屋ですよね?」

「ああ、そうだ」

「私、まだ挨拶したこともないんですよね……」

「よし、入ってみるか」

 

 俺はノブを掴んで扉を開ける。鍵は不思議なことにかかっていなかった。部屋の中から凄い匂いがするが、部屋の中には誰もいない。ただ、脱ぎ散らかしたパジャマであろう服に、パソコンが置いてあるだけだ。

 

「あのイッセーさん、ここになにか……」

「はぁっ!?」

 

 アーシアが教えてくれたパソコンの画面には、ちょっと友達に会いにいってきます。探さないでくださいと書かれていた。

 

「イッセーさん、どうしましょう?」

「親父達に知らせるぞ!」

「はい!」

 

 急いで下に戻っていくと、家の扉が開いて母さんとそれから、多分ノイであろう美少女の女の子がいた。瞳がアーシアと同じエメラルドグリーンに変化していて、明るい茶色の長い髪の毛は軽くウェーブがかかっている。それに緑と白が多めなゴスロリのような服を着ている。

 

「え?」

「あら、イッセーにアーシアちゃん。この子と会うのは初めてだったわね。今、美容院にいってきたの。ほら、挨拶なさい」

「兵藤乃衣。変態女とは仲良くするつもりはないから、近づかないで、話しかけないで」

「え?」

 

 アーシアが傷ついてボロボロと泣き出した。

 

「お前っ! アーシアになんてことをっ!」

「くそ兄貴と付き合うような奴は変態しかいない」

「なっ!?」

「イッセーさんは……」

「乃衣っ! あなたっ!」

「うるさい。そんなことより、私は待ち合わせがあるからさっさといくから」

 

 ノイはそのまま振り返って家からでていく。

 

「待ちなさいっ! 服はどうするのっ!」

「買うからいい」

「待てよっ!」

 

 扉が閉められ、待たせていたであろうタクシーに乗ってさっさといってしまった。久しぶりにあったというのにこれだ。

 

「母さん、あいつはどこに……」

「知り合いに会いにいくとしか……」

「あの、ずっと家にいたのに知り合いっているんですか?」

「ちょっ、あぶないんじゃないか! アイツの知り合いってネットってことだろ」

「どっ、どどどどうしましょう!」

「急いで追ってくる!」

 

 自転車で追うが、駅に入ったようで姿を見失ってしまった。その後、いくら探してもノイの姿はみつからない。部長にも協力してもらったが、みつからなかった。一応、夜には親の携帯に連絡と写真がきていた。それによると、どうやら海外にいったようだ。事前にパスポートとかも用意していたみたいだ。

 更に次の日、何やら英語で書かれた書類の写真が送られてきた。悪魔の力で読むと、それは海外の大学の卒業証書だった。どうやら、ネット経由で試験を受けて数年前から入学していたようだ。どこからお金をだしたのか、両親にはわからないらしい。どちらにせよ、帰国する日はちゃんと教えてくれたようなので、助かった。これで部長達にも紹介ができると思っていたら、とんでもないことになった。

 

 

 

 

 

 

 

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