ハイスクールd×d 終末の妹 作:ノイちゃん最高
日本神話に所属する妖怪が収める幽世の街、裏の京都。そこで診療所をすることにして、貰えた家屋を確かめる。なんだかアダルトショップも作れと聞こえてくるが、空耳だろう。そんなものは作りたくない。
「どうじゃ? それなりの家なんじゃが……」
「こんな豪邸というか、神社はいらないんだけど……」
目の前には大きな神社。確かに日本神話に連ねた私が住むのはいいんだろうけど、流石に治療を受けに来た人に長い坂を登らせるのも問題がある。
「ここは私の家じゃなからな」
「八坂さんのか」
「うむ。ここで一緒にすむのじゃ」
まあ、いいか。診療所とか、あんまり真面目にするつもりもないし、実験体はこちらから取りに行く方式でいけばいい。
「まあ、いいや。それでどこを使ったらいい?」
「境内でもどこでも好きにすればいいぞ」
「じゃあ、離れを借りる」
「うむ。こっちじゃ」
離れに入って、おじさんから貰った魔道具を起動する。すぐに周りの空間が変わって、私が伝えておいた研究所のような物になった。
「なんじゃこれは?」
「魔道具だ。ここで色々ととかい…治療する。なんなら九重も改造しようか?」
「え、遠慮するのじゃ。じゃあ、私はあっちで部屋の用意をしておるから、呼ぶのじゃ」
「わかった」
九重が母屋の方にいったので、色々と調べる。培養槽などもあるのでレヴィアタンのデータからオーフィスの蛇を改造する。ただ素材が全然足りないので、純粋な化学兵器は作れない。しかたないから、溜め込んたエネルギーを物質変換する過程を挟むことにする。水爆などに必要なのは重水素と三重水素などだ。なら、効率が悪いが作ってしまえばいい。
演算して899通りの方法を試してみて、実現可能な物を作成する。それを埋め込んだ蛇を培養して育てる。一々変換する理由は魔法なら防がれる可能性があるからだ。
しかし、自分の力がどこまで使えるのかもわからないし、早く実験がしたい。これはオーフィスの姿で
っと、この施設ならできるかもしれない。とりあえず、このラボの施設を確かめてみる。確かめてみると、奥の方にSF映画でみるような転送装置があった。おじさんって何物なのだろうか? まあいいや。
転送装置に入ってみたけど起動できない。行った時はないからだろう。というか、オーフィスに連れていってもらったらいいじゃないか。
「オーフィス、聞こえる?」
「ん、なに?」
肩に掌サイズのちびっ子オーフィスが現れた。彼女にお願いして
「
「ん、大丈夫」
「そうか。ではいくとしよう」
姿をオーフィスに変える。これはオーフィスの姿が定まっていないから、彼女の一部を私の身体にマスクのように装着する。封印を解除してオーフィスの力を洩らしておけばばれない。
「ん、んんっ、あ~あ~。よし、我、オーフィス」
「ん、似てる」
「当然だよ、君。っと、時間がないから行こう」
「ん」
視界が切り替わると、なにかの会議場のようなところに着いた。そこは円錐のような形状で、真ん中に円卓が置かれていて周りには無数の席がある。その円卓や周りの席には人や悪魔がすでに座っていて、話し合っていたようだ。
肝心の私は円卓から離れたところにある高い位置の椅子にちょこんと座っていた。彼等も私に気付いたようで、驚いた後は一瞥してから何事もなかったかのように無視して話し合いを始めた。こいつらは本当にオーフィスを利用するだけ利用するつもりのようだ。私も人の事はいえない。
「三大勢力の同盟はどうなった?」
「現在、進行中のようです」
「内部の映像はこちらに……」
「なんだこれは……あれがカテレアなのか?」
皆が結界内の情報を映している映像をみている。原初回帰したカテレア・レヴィアタンは旧約聖書に記されているぐらい頑張ってくれている。といっても、外側が無事なだけで内部は力に耐えきれずにぼろぼろだ。まるで私の末路のようでもある。しかし、しばらく話しを聞いている限り、みているだけで他になにもしていない。こいつらはせっかっく稼いだ時間の使い方がわかっていないようだ。
「我の蛇で力を与えた。それで、お前達、何してる」
「オーフィス?」
「何とは、三大勢力の観察を……増援にもいけませんし……」
「愚か」
「なっ!?」
「魔王、天使、堕天使の総督、実力者集まってる。なぜ、今冥界、天界、攻めない」
「「「っ!?」」」
驚いた表情しているが、こいつらは自分がテロリストだという自覚があるのかもわからない。しかし、利用してやる。まずは鬱陶しい冥界からだ。
「
「お、オーフィス、どうしたのだ?」
「何時もと違うが……」
「お前達、遅い。我、目的のために動く。お前達の願い、叶えてやる。だから、我の願いも叶える。それとも、契約不履行?」
オーフィスの力の封印を解放することで、周りの空間が軋んでいく。溢れ出る力を出入口を開いて強制放出しているだけだが、それでも無限の龍神なだけあって出力がおかしい。
「まままま、まさかそんなことは……」
「なら、いい。それと人間、妖怪の悪魔、集めて我のところに持ってくる。じゃあ、いく。ゲート開け」
「は、はい!」
「お待ちなさい。我々には我々の都合が……」
悪魔の一人が立ち上がってくるので、オーフィスにお願いして殺してもらう。オーフィスにとっても疑似的な静寂を与えている私のいう事をきいてくれる。
「関係ない」
近付くとびびって離れていこうとする奴の口にオーフィスが蛇を突っ込む。苦しみもがいて身体が急速に変化して、驚いたことに爆発した。原始回帰できるかと思ったら、身体が耐えられなかったようだ。そう考えるとカテレア・レヴィアタンは貴重な存在だったのかもしれない。後で細胞でも回収できたら、クローン培養に挑戦するのもいいかもしれない。
「さっさといく」
「「「はっ、はい!」」」
全員で冥界に移動し、そこから様々な都市に別れて政府の主要施設や軍事施設、病院などを襲っていく。防衛戦力も多少はあるようだけど、関係ない。それと冥界に座標を手に入れたのでいつでもこれる。
「おまえ」
軽鎧(ライト・アーマー)にマントを着用している偉そうな奴に声をかけながら裾をひっぱる。
「私はシャルバ・ベルゼブブです。それで、なんでしょうか?」
「収容施設、探せ」
「収容施設ですか? 封印施設ではなく?」
「間違った? 封印施設。解放して、仲間を増やす。案内する」
「わかった。アスモデウス、こちらの陽動を行っておけ」
「任せてくれ」
一部の悪魔達と戦力を連れて封印施設に移動する。人間や魔法使い、悪魔の一部が陽動に参加する。こちらは雑魚の相手をさせるために悪魔も連れて来た。
「蛇、与える。これ押さえてある。十分のはず」
「はっ」
下級悪魔に弱い蛇を投与させて、強化して施設を襲わせる。牢に閉じ込められていたり、封印されていたりする悪魔達を解放していく。悪魔を助けるなんて嫌だけれど、共倒れしてくれればいいし、日本神話の連中から聞くとはぐれは元は悪魔じゃなかったらしいから我慢する。
「第一級封印ですね」
「なにがあるのやら……」
「知らない」
手を触れて解析し、封印を解除する。すると中から凶悪な悪魔達が入れられている牢屋がある。牢屋の中の姿はばらばらだけれど、中には人の形をしている者達もいる。彼等は時が止められた牢屋の中にいるので、それを助ける。
「我、オーフィス。助けてやる。一時、ついてくる。その後は好きにする」
有無を言わさずに告げて、連れて帰る。魔王達はまだ戦っているので大丈夫だ。用は終わったので、相手の軍がくる前に撤退を指示して帰ることにする。