ハイスクールd×d 終末の妹   作:ノイちゃん最高

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第5話

 

 

 

 禍の団(カオス・ブリゲード)の本拠地から、一旦ラボに戻る。解剖するにしても色々と準備がいる。ホルマリン漬け用の液も必要だからだ。それに夜になったしね。

 

「見つけたのじゃ!」

 

 ラボに戻ってオーフィスの姿から、元のノイの姿に戻る。しかし、面倒だけれど日本神話のことを考えると、今はまだ私が禍の団(カオス・ブリゲード)に所属しているのがばれるのはまずい……って、オーフィスの力を出してたから、ばれてるかもしれない。まあ、それでもグレーだと思うし、とぼければ大丈夫だろう。

 擬態を解いていたら、九重が走ってきて抱き着いてくる。支えようとしたけれど、碌に運動もしていない引き篭もりの私は咄嗟に反応できずに押し倒されてしまった。

 

「どうしたの?」

「どうしたもなにも、お茶を持ってきたらいなくなってて、ずっと探しとったのじゃ!」

「あ~」

「怪我はないか? どこか痛いところは?」

「大丈夫」

「私はノイの世話役なのじゃから、いなくなるのならせめて知らせて欲しいのじゃ。大騒ぎして探しておるのじゃぞ」

「なんで私なんかを……」

「私は巫女じゃ。神様に何か有れば探すのは当然じゃ。それに初めての友達じゃし……ほんとに心配したのじゃぞ……」

「そっか」

 

 涙をぽろぽろ流している九重に思うところは少しある。だから、頭を撫でてあげる。それに確かに預かっている神様が消えたら大変だ。

 

「出掛ける時は連絡するよ。でも、ここって携帯とか通じるの?」

「それが何かわからないのじゃが、河童に頼めばできるかもしれんのう」

「河童、いるのか……」

「色々いるぞ? 今度紹介しようか?」

「あ~妖怪の資料とかあれば先にそれが欲しい」

「それなら、書庫にあるはずじゃ」

「後で読ませてもらおう。今は……」

 

 ぐぅっ、私のお腹が鳴る。まともにご飯を食べていなかったから、当然だ。

 

「ご飯じゃな」

「お願い」

 

 二人でラボから出て、外に向かう。外で私を探していた人達に九重が式神で連絡をとってくれた。そのまま母屋に入って、食事を用意してもらう。しかし、そんなすぐに用意はできないみたいだ。

 

「うむ。では……」

「書庫で……」

「却下じゃ。まずは湯浴みだ。ノイ、汚いぞ」

「あ~うん、確かに」

 

 服は結構ぼろぼろになっている。まあ、爆発とかも結構してたし、砂がとんできたりもしていた。こんな状態で書庫には入らせてもらえないだろう。

 

「わかった」

「こっちじゃ」

 

 案内されたのは日本庭園が併設された露天風呂だった。ちゃんと屋根もある。脱衣所で服を脱ごうとすると、すぐ隣で九重も服を脱いでいた。

 

「え?」

「一緒に入るぞ」

「いっ、嫌なんだけど……」

「駄目じゃ。背中を流してやるからな」

「絶対に駄目」

「むぅ……わかったのじゃ」

 

 しょんぼりしている九重を追い出して、脱衣所に鍵を閉めて風呂に入る。こんな身体を幼い九重に見せる訳にはいかない。治療をしてからじゃないと……

 考えながら身体を洗って湯に入ろうとすると、嫌な感じがした。

 

「追い出したのか」

「っ!?」

 

 振り返ると、そこには八坂さんと天照大御神が入っていた。

 

「まあ、九重には早過ぎますし、知らなくていいことですよ」

「そうだの」

「なんで……」

「治療してやるといったであろう」

「できるの?」

「楽勝だ。むしろ、記憶も消してやろうか?」

「いい。治療だけお願い」

「心得た。少名毘古那神、頼むぞ」

「任せよ」

 

 温泉の湯船の上に乗っている小さな船がきて、そこに小さな神様がいた。

 

「この子は治癒と温泉の神様じゃ。医療についても詳しいから、知識ももらうといい」

「それは助かる」

 

 知識とかを貰えるなら助かるから、貰えるものは全部もらう。小さな子が私の火傷で作られた文字を消してくれる。それどころか、細胞が活性化しているかのようで、とても気持ちがいい。

 

「いけそう?」

「ふむ。その状態で固定されておったから、厄介じゃったが……なんとかなるの」

 

 獣とオーフィスの力を取り込んだから、その時の状態で固定されたのかも。

 

「これで完了じゃ。次に知識を与える」

「お願い。でもいいの?」

「構わぬ。代わりに悪魔を滅ぼすのじゃ」

「この子の子供が悪魔に捕まって悪魔に転生させられたのでな……」

「その娘は?」

「鬼の子じゃが、今はどうなっているかはわからぬ」

「わかった。情報を探す。後で名前を教えて」

「頼むぞ」

「任せて」

 

 身体を綺麗にしてもらったので、一緒に湯に浸かる。ゆっくりとしていると、扉が開いて裸の九重がびくびくしながら入ってきた。

 

「母様に呼ばれたのじゃが……」

「もういいでしょ?」

「うむ、そうじゃな」

「……わかった。九重、おいで……」

「うむ!」

 

 大喜びでこちらにやってくる九重だが、その前に八坂に止められた。

 

「お湯に入る前に身体を洗うように」

「はい、母様。ノイ、洗って欲しいのじゃ」

「お願いします」

「はぁ……まあ、さっきは言い過ぎたし……」

 

 ついでにモフモフするのに丁度良い。というわけで、全力で手で洗ってあげたら、九重は身体をビクンッビクンッと振るわせて、視線を虚ろにして身体を痙攣させていた。

 

「九重、大丈夫かの?」

「とっても、気持ちよかったのじゃ……」

「これは母親である私が仇を取ってあげないとね」

「まっ!?」

「問答無用」

「妾も混ざろうか」

 

 天照大御神と九尾の八坂さんに叶うはずもなく、二人がかりで徹底的に洗われてしまった。

 ぐったりとした私と九重は互いに身体を支えながら、ゆっくりと温泉を堪能する。隣ではお酒を飲む三人の神様。何故か八坂さんには逆らうような気がしない。まるでお母さんのように見守れているからかもしれない。

 

 お風呂から上がったら、着物を着せてもらって上座に天照大御神と一緒に座って京都の会席料理をご馳走になった。八坂さんにお世話してもらいながらいっぱい食べたら、眠くなってきたので気が付いたら眠っていた。

 気が付いたら一つの布団で、九重を抱きしめながら眠っていた。九重も私に抱き着いている。なんというか、温かくていい匂いがするし抱き心地もいいから抱き枕としてもいいかもしれない。そういえば、人肌を感じるのも数年ぶりかもしれない。もう少し、このまま寝ようかな。

 

 

 

 

 

 

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