HHHH.HATTIMAN
とか
18禁
HHHH.ETTIMAN
とか出るの期待してる。
というか出して(懇願)
予期せぬ同志を見つけることとなった翌日、絹旗は学校に姿を現した。
久し振り―――とは言っても一週間程度は絹旗の仕事柄久し振りにはあまり入らないのだが、やはり学校という場所においての感覚としては久し振りになるのだろう。
E組の教室へと入った絹旗を迎えたのは、大量の視線だった。
不変なものを見るような視線ではないものの、何処か安心したような雰囲気が漂っているために逆に居心地が悪い。
絹旗はとりあえず外面は気にしていないように振るまい、席へと向かう―――も途中で声を掛けられてしまった。
「オハヨー最愛。連休は楽しかった?」
「ちょっとエリカちゃん―――」
「そうですね。超楽しかったですよ」
「それなら良かった」
エリカの質問が色々不味いと思ったのだろう美月が止めようとするも、その前に絹旗が淡々と答えたがために徒労に終わってしまった。
だが美月の対応も、どうやら仕方の無いものらしい。
「いや最愛がテロの翌日から今までずっと休んでいたからさ、それが原因なんじゃないかな? って皆心配していたんだよ」
「私がそんな超くだらない理由で休むわけないじゃないですか」
「まあそうだけどよ。最愛は達也並みに目立っているからな」
「目立つ......? 達也と超同じぐらいですか?」
「そうね。達也君並みは少し言い過ぎだけど」
心配されていたのは有り難いしその考えからすれば納得がいくものだが、目立つ理由が分からない。
目立つようなことはしてないし、達也と比べられるような程目立っているとは思っていない。
だからレオから答えを聞いた時には―――
「ほら、最愛の身長高校生とは思えないほどいでででで!」
―――ついつい能力を発動したまま手が出てしまった。
一気に近寄った最愛はレオよりも遥かに小さいその右手でレオの右手を掴み、ギチギチと音を立てて握っていく。
「その先を言ったらどうなるか、超分かっていますよね、レオ?」
「分かったというかギブギブ! そんな身長で凄い握力だいでででで!」
「何言ってるんですかレオ。私は超か弱い女の子ですよ。身長はこれから伸びるだけです」
「まあ最愛。そこまでにしておけ」
この様子を見てエリカは一人でお腹を抱えており、美月はオロオロと、ずっと静観を決めていた達也も少しレオが不憫に思えてきたのか救いの手を差し出した。
それにより悪ふざけだとばかりにすっと手を離した。
レオは右手を激しく振っている。
相当痛かったようだ。
「サンキュー達也......」
「レオもあまりそういうことは言わない方が身のためだぞ」
「ああ、気を付けるぜ......」
「ちなみに達也君、それは実体験かしら?」
「......ああ」
「大変なのね深雪も」
「何故そこで深雪が大変になるんだ......」
「確かに深雪も大変ですね。女心が超分からない兄がいて」
「その様子なら、本当に大丈夫みたいだな」
「......達也が心配するようなことは、何一つないですよ」
「......そうか」
最後の会話は、含みがあるものだった。
しかしそれに気がついたのはエリカだけ。
しかも勘が鋭いのか、何やら宜しくない雰囲気にも気がついてしまった。
「ふーん......二人はそういう関係なんだ?」
「......ええそうですよエリカ。超仲良くさせていただいてます」
「これは深雪に言わなくちゃね」
「誤解だしそれだけは勘弁してくれ」
だからエリカはあえてふざける方向で話を纏めた。
絹旗と達也もエリカがその雰囲気を察してこの話題を切り出したのも分かっており、だからこそいつも通りの会話へと違和感無く変えることができた。
絹旗の久し振りのクラスメイトとの再会は、それこそただの再会を果たしたような雰囲気が終始続くこととなったのだ。
◆◆◆
テストが終わった。
絹旗の手応えは十分、後は結果を待つのみ。
結果は手元のデバイスで確認でき、その時間が近づくにつれてざわざわと騒がしくなっていく。
絹旗もいつものメンバーと一緒に達也のデスクに集まりその結果を待つ。
そして、結果が届いた。
理論・実技を合算した総合点による上位者は、順当な結果となった。
一位 司波 深雪
二位 光井 ほのか
三位 北山 雫
ここまでA組の名前が続き、四位にB組の十三束という生徒、その後はまたA組の名前が続いた。
実技も総合順位に似たような結果となった。
だが、これが理論のみとなると、大番狂わせの結果になっている。
一位 E組 司波 達也
二位 A組 司波 深雪
三位 E組 吉田 幹比古
四位 E組 絹旗 最愛
五位 A組 光井 ほのか
そこから十位に雫、十七位に美月、二十位にエリカと上位陣に見慣れた名前がずらっと並ぶ。
問題は、実技ができなければ理論も理解出来ないはずなのに、実技ができない二科生が上位陣に複数人いることで、さらに達也は二位の深雪と
「さすがだぜ達也」
「おめでとうございます達也さん」
「ありがとう」
「む、達也深雪がいるとしても最低三位には超入っていると思っていましたが、まさか同じクラスに超伏兵がいたとは......」
「それでもあれだけ休んで四位は普通にすごいですよ最愛ちゃん」
「それに比べて休みなしのあんただけ名前が見当たらないわね?」
「今回は何も言い返せねぇ......」
達也としては当然といったところなのだろうが、この結果はあまりにも異常なことだ。
理論が理解できなければ実技はできないのと、実技ができないから理論ができないというのはかなり等しい関係にある。
それなのに二科生がここまで上位に食い込んでいるのだ。それもE組だけがである。
「でもやっぱりすごいわね......あ、まさか最愛はあの一週間ずっと勉強していたの?」
「超遊んでいました。まぁ元々頭は超良いですから当然と言えば当然の順位ではあるのですが、雫の家でやるって言っていた勉強会に超参加すれば良かった、という後悔もありますね」
実はあの連休中、雫から安否確認のメールと共に勉強会のお誘いがあったのだ。
そんな気分では無かったため返事だけは返して断ったのだが、今となれば行っておけば良かったと思っている。
結果的に侮っていたから四位、と言われれば絹旗としても言い返せないところだった。
「ん?」
「えっ? いきなりどうしたの達也君?」
突如何かに気がついたかのように声を上げた達也。
今のやりとりを見守っていた側だけにいきなり声を上げられてエリカは少しオーバーなアクションと共に聞き返した。
「いや今メールが届いたんだが―――どうやらお呼び出しのようだ。皆はここで待っていてくれ」
すっと立ち上がり、教室を出た達也。
絹旗はおおよその察しはついておりエリカも表情からしてある程度嫌な案件だとは理解しているようだ。
レオは戸惑ったように「お、おう」とだけ呟き、美月もレオと同じように、だが頷くだけで返事をした。
現在放課後。
今教室に残っているのは結果発表のためだけであり、熱が冷めれば次第に帰宅するなり部活をするなり移動を始める頃合いだ。
「さて、超行きましょうか」
達也が教室を出てから十数秒程あと、絹旗も教室の出口へと向かった。
行きましょうか、ということは全員を誘っているわけだが、意味が分からなかったレオが聞き返す。
「行くって何処に行くんだ?」
「生徒指導室ですよ。あの様子だと深雪にも超言ってないっぽいですからまずはA組ですけどね」
「生徒指導室? 達也さん指導室に呼ばれたんですか?」
「メール超盗み見したらそう書いてありました」
「盗み見って......まぁいいわ。詳しい理由は確かに気になるし、深雪達も誘って行きましょう」
レオと美月も呼ばれた場所からして良くない雰囲気を察したようだ。
再び歩き始めた絹旗に、今度は後ろへとついていく三人。
その三人は達也が呼び出された理由を早く聞くために、そして絹旗は少しだけ黒い考えを持って笑みを浮かべながら、A組へと向かった。
平均文字数より少し少なめ。
でも次から一気に九校戦編へと進みます。
実は達也と最愛って共通点多いですよね。