「ゴォォオオ!!」「ゴォォオオゥ!!」
「ぷにぃ〜」「ぷるるーん」
弱いと思って侮っていたゴールデンゴーレムを倒した直後、突然わんさかとモンスターが湧き始めた
一体一体は弱いからいいものの…
「ちょ、ちょっと…」
「にゃ…多いねぇ」
「…囲まれたな」
なんかもう狭いし暗いし多いし
寒かった洞窟内が、数の多いモンスターのせいなのか暑くなってきた…
「にゃ〜…【ねこのまい】」
「んもー!いやんなっちゃう!【ラビットキック】!」
◆シャーのこうげき! 【ねこのまい】!
ゴールデンゴーレムAに3000ダメージ!
ゴールデンゴーレムBに3180ダメージ!
ゴールデンゴーレムCに3215ダメージ!
◆ラパンのこうげき!【ラビットキック】!
洞窟スライムAに10950のダメージ!
ゴールデンゴーレムDに6777のダメージ!
やっぱ2人とも強いな…
物理技に耐性のあるゴールデンゴーレムにもかなりのダメージを与えている
さて、俺も頑張らなければ……
「【
◆ゆうしゃは呪文を唱えた!
【騎士の覚悟】 攻撃力、防御、素早さが上昇!
ゆうしゃのこうげき!
【桜の舞】 多数の魔獣たちへダメージを与えた!
「やべえ、魔獣が多すぎてわけわかんねえ…」
「ラパン疲れた…減らないし…」
「ごろにゃー、これは厳しいねぇ」
なんだこれ、倒しても倒しても湧いて出てくる。
黄金石ガッポガポだぜ!って言いたいけど、ドロップ品を拾う暇もない
というか拾ったらフルボッコされて死ぬ。
こんなにモンスターが沸くなんてリュシオルさんは言ってなかったのに!
「ちょ…移転魔法で逃げよう!?」
「…移転魔法は高度な呪文の部類でね、俺らの国じゃリュシオルさんやリヨンさんしか使える人を知らない…」
練習はしたんだけどね、どこに飛ぶかわかんないしそもそもこの土壇場でうまく発動できるかも分からない
一か八かでやってる暇もない
「なんで勇者なのに使えないのよ?!ってかどうやって帰る気だったの!?」
「にゃ…リュシオルがくるって言ってたからねぇ…」
うん、勇者なのになんかごめんなさいラパンさん。
…リュシオルさんが来るまで戦えるか?
いや、少し厳しい。
なんで俺は勇者なのに移転魔法が使えないんだ!物理バカかよ!
「グルルルァ…」
「にゃ、あれはやばいねぇ」
「ぎぇっ!?洞窟狼じゃないのあれ…」
「グルルルァ…!!」
洞窟スライムにゴールデンゴーレムで手一杯なのに、攻撃力と素早さの高い洞窟狼まで来ちゃったらもうお手上げなんじゃないのかなこれ。
範囲魔法でぶっ放しても、結局なんかまた大量に沸くから意味ないし!
「あっ!?勇者!!」
「勇者何やってるんだ!【猫化】!」
そうやって考えてたすきに洞窟狼は俺を襲って来た
やっぱ素早いな、全く避けれなかった…
ぱく、っと口にくわえられたまま宙を舞う!
ひゃっほう、俺飛んでるよ夢みたい!
「勇者を返してもらおうか、オオカミさん!【奇襲】!」
「雑魚狩りはまっかせろ!【ラビットキック】!」
黒猫化したシャーさんが洞窟狼へ攻撃をするけど、全く効いてないかのように動じない!
ラパンさんは群れる洞窟スライムとゴールデンゴーレムの相手で精一杯だ!
「勇者!!!!!」
洞窟狼に攫われる勇者って、めっちゃダサい。
HPの尽きた感覚に襲われて洞窟狼にくわえられたまま、俺は目を閉じた