「なかなか見つからない薬草と木の実なんですが…今年は多かったのかな。姫様助かりました、ありがとうございます」
「ううん!シャーベットにゼリーの為ならがんばる!ふふ、お花も綺麗ね」
そう!私のお手柄で沢山の薬草と木の実、果物に綺麗なお花を見つけたのだ。
見つけるたびにビックリするリュシオルさんと、あーあまた見つけちゃったと呆れているゆうしゃ。
持っている袋じゃ入りきらなくて、ゆうしゃとリュシオルさんの転移魔法で城へ送った。
きっと今頃、ルシアンさんとラパンさんが整理して料理を作っていることだろう。
「そろそろ帰ろう、ユウナ姫」
「えー、まだここに居たいよ。ゆうしゃ、だめ?」
疲労しきった顔をしてゆうしゃが帰ろうと言う。
もう一緒にいられないのかな。
転移魔法で一瞬で帰れば良いだけなんだから、もう少し遅く帰ったっていいのに!
「ダメだよ。リュシオルさんもいるし、夜になる。夜になったら魔獣が活発化するんだって事くらいは知っているだろう?デザート作らなきゃだし帰ろう」
そう言われたら…我儘言った自分が子供みたい。
やっぱり私はゆうしゃに甘えてしまっている。
反省して、明日からは大人にならなきゃいけないな…
「…また連れてきてくれる?」
「うん、明日も来たらいいよ。一緒に行くから」
「ほんと!?じゃ、じゃあ!帰る!ゆうしゃも一緒に来て!」
このまま帰したら明日連れて行ってくれない気がする!!
今日はきっとご馳走だし、ゆうしゃ1人増えたくらいどうってことないはず!
お城へ連れて帰ろう、そして夜明けまで語り明かそう!
「転移の魔法で帰りましょう、帰ってお風呂へ入ってくださいねお二人とも」
「や、ちょっと待て。俺は家に帰ってお風呂入ってから…」
「「早く乗って(ください)」」
「ハイ。」
リュシオルさんの転移魔法でお城へ連れて帰ることに成功したのだった。
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆
「おっふろーおっふろー」
お風呂の準備をしているとブツブツ呟くゆうしゃの姿があった。
お風呂どうしよう…なんて呟いている
「一緒に入る?」
「あほか!」
え?なんで??別にお風呂広いから入ったって大丈夫なのになぁ。
ちぇー、と姫らしくない発言をしながらお風呂に入れる入浴剤を探す。
「あ、ユウナ姫帰って来てる〜。おっかえり姫っ!」
ガチャ、と姫の部屋の扉が開く。
ノックもなしに入るのは…ラパンママだ!
リュシオルさんが帰ったと一報入れたのだろう。
走ってきたのか少し息が早い。
やっぱり心配してたんだ…
「らぱんままー!ただいまぁ、花の森に行ってね!いっぱい美味しいのとったの!お花も摘んだの!勇者と一緒だよ!あのねあのね!それでね!」
ラパンママの顔を見たら喋るのが止まらない。
お風呂に入ると言う目的を忘れて喋り倒す。
「うん、分かった分かった。とりあえずそれ脱いでお風呂入っておいでよ。
今日の夕飯はルシアンが作ってるよ。持ってきたフルーツでデザートいっぱい作るからねって言ってた」
あははー、とラパンママは笑って頭を撫でる。
まだお風呂入ってないから汚いよ?
「ラパンさん、相変わらずお美しいですね」
「勇者ヤッホー、相変わらずお世辞がうまいね」
ゆうしゃとラパンママは相変わらず仲良しだ。
でもゆうしゃ、私には美しいって言ってくれないのにラパンママには言うのは許せないよ?
「勇者…花の香りがすごいよ?お風呂はいったら?」
「そうなんです、だから来客用の浴室を使おうかなと」
…まだ言ってるの?
「「一緒に入ったら良いじゃん」」
「やめろ!!!」
逆になんでダメなのか分からないよ?
お風呂はこんなに広いんだから入ったら良いのに。