ゆうしゃは少食。
「勇者なら大丈夫だってぇ〜ほれほれ、入っちゃえ入っちゃえ〜」
「はーいろー!ゆうしゃー!」
だってお風呂は広いんだもん!滝もあるし、きっとゆうしゃだって楽しめるはずだよ!
なのに嫌がるゆうしゃ。なんでだろう?
結局その後、お風呂の様子を見にきたリュシオルさんに
「勇者はお疲れですから…」
って勇者は来客用のお風呂に行ってしまった。
仕方ない、ラパンママと入ろう。
泡風呂にするんだ。そしてお風呂に入りながら今日会った事を話すんだ!
「ユウナちゃん、今日は花の森に行ったんだったね。どうだった?」
「うんっ!ゆうしゃと2人で楽しかったの。お花も綺麗でね〜」
「そっかそっか、それは何よりだよう」
わしゃわしゃ、と私の頭を洗いながら話を聞いてくれる。
やっぱり一緒に行けば良かったなぁ。
ぱしゃあ、と温かいお湯で泡を洗い落としてお風呂へ浸かる。
「リュシオルがね、心配で心配でたまらないみたいで花の森に向かってたの。本当は薬草も木の実も必要無かったんだよ。ユウナちゃんが心配で花の森に行っただけ」
「それでリュシオルさんが来てたんだぁ。大丈夫だって言ったんだけどなぁ…」
「ふふ、みんな姫が心配なんだよ。大事だからね」
そういうとラパンママはぎゅーっと私を抱き締める。
「うん、わたしもみんながだいすき!」
みんな、みんなだいすき。
◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆
「姫の為に頑張ったぞー、わふっ!」
ルシアンさんはやっぱり期待を裏切らない!
沢山の豪華な食事がテーブルいっぱいに並ぶ。
ゆうしゃは横で「量が…多いよ…」って食べる前からお腹をさすっている。
まだまだ料理が出てくるというのに、今からそれじゃお腹もたないよ?
「おいしーねー」
パクパクとたいらげてると、ゆうしゃの視線が突き刺さる
やめてゆうしゃ、私今大口あけてるから恥ずかしい。
「相変わらずお酒は美味しいねえ」
ラパンママはご飯を食べずにお酒ばっかり飲んでるし
「姫様、口が汚れてる…」
リュシオルさんは私の世話ばかり。
もう、子供じゃないってば!
「わふっ!姫が美味しい果物持って帰って来たから、今日はご馳走作ったぞー!いっぱい食べろ!太れ!」
ルシアンさんは手際良く料理を作り続けている。
そうだよね!だってもう料理無くなりそうだもん!
さっすがルシアンさん!
「ルシアン、魚料理ないの?」
「わう!肉料理食え!」
「もー、猫化解いて食べるかあ」
黒猫姿になっていたシャーさんは魚料理がない事に不満のようだ。
たまには肉食べないと太れないよ?
食後のデザートだぞー!とルシアンさんが持って来た超巨大ケーキが登場した瞬間、ゆうしゃの顔色が変わっていった。
そんなにあのケーキが嬉しいの??
確かにとても美味しそうだけど…
とってきたフルーツで彩られてとても甘い匂いがする。
うーん、これは5分で食べ切りそうだなぁ。
あとで食後のデザートの後のデザートを頼まなくちゃ。