勇者×魔王   作:沙耶 -saya-

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姫は大食い。
ゆうしゃは少食。


第9話

「勇者なら大丈夫だってぇ〜ほれほれ、入っちゃえ入っちゃえ〜」

「はーいろー!ゆうしゃー!」

 

だってお風呂は広いんだもん!滝もあるし、きっとゆうしゃだって楽しめるはずだよ!

なのに嫌がるゆうしゃ。なんでだろう?

結局その後、お風呂の様子を見にきたリュシオルさんに

 

「勇者はお疲れですから…」

って勇者は来客用のお風呂に行ってしまった。

仕方ない、ラパンママと入ろう。

泡風呂にするんだ。そしてお風呂に入りながら今日会った事を話すんだ!

 

 

「ユウナちゃん、今日は花の森に行ったんだったね。どうだった?」

「うんっ!ゆうしゃと2人で楽しかったの。お花も綺麗でね〜」

「そっかそっか、それは何よりだよう」

 

わしゃわしゃ、と私の頭を洗いながら話を聞いてくれる。

やっぱり一緒に行けば良かったなぁ。

ぱしゃあ、と温かいお湯で泡を洗い落としてお風呂へ浸かる。

 

「リュシオルがね、心配で心配でたまらないみたいで花の森に向かってたの。本当は薬草も木の実も必要無かったんだよ。ユウナちゃんが心配で花の森に行っただけ」

「それでリュシオルさんが来てたんだぁ。大丈夫だって言ったんだけどなぁ…」

「ふふ、みんな姫が心配なんだよ。大事だからね」

 

そういうとラパンママはぎゅーっと私を抱き締める。

 

「うん、わたしもみんながだいすき!」

みんな、みんなだいすき。

 

◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆

 

「姫の為に頑張ったぞー、わふっ!」

 

ルシアンさんはやっぱり期待を裏切らない!

沢山の豪華な食事がテーブルいっぱいに並ぶ。

ゆうしゃは横で「量が…多いよ…」って食べる前からお腹をさすっている。

まだまだ料理が出てくるというのに、今からそれじゃお腹もたないよ?

 

「おいしーねー」

パクパクとたいらげてると、ゆうしゃの視線が突き刺さる

やめてゆうしゃ、私今大口あけてるから恥ずかしい。

 

「相変わらずお酒は美味しいねえ」

 

ラパンママはご飯を食べずにお酒ばっかり飲んでるし

 

「姫様、口が汚れてる…」

 

リュシオルさんは私の世話ばかり。

もう、子供じゃないってば!

 

「わふっ!姫が美味しい果物持って帰って来たから、今日はご馳走作ったぞー!いっぱい食べろ!太れ!」

 

ルシアンさんは手際良く料理を作り続けている。

そうだよね!だってもう料理無くなりそうだもん!

さっすがルシアンさん!

 

「ルシアン、魚料理ないの?」

「わう!肉料理食え!」

「もー、猫化解いて食べるかあ」

 

黒猫姿になっていたシャーさんは魚料理がない事に不満のようだ。

たまには肉食べないと太れないよ?

 

食後のデザートだぞー!とルシアンさんが持って来た超巨大ケーキが登場した瞬間、ゆうしゃの顔色が変わっていった。

そんなにあのケーキが嬉しいの??

確かにとても美味しそうだけど…

とってきたフルーツで彩られてとても甘い匂いがする。

うーん、これは5分で食べ切りそうだなぁ。

あとで食後のデザートの後のデザートを頼まなくちゃ。

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