D高校ミステリー部部長の佐久間は、館を目にして、
「たしかに幽霊が出そうだ」
と言った。
通称「幽霊の館」。簡単にいうと、幽霊の目撃情報が出たらしい。
そこで興味を示したのがミステリー部だった。ミステリー部は佐久間が設立したそうだ。そんな部長の佐久間を中心に、5人で館へやってきたのだ。
「佐久間。お前、はりきってんな」
副部長の副木(そえき)はあきれた様子で言った。
副木は、佐久間に強制的に副部長にされた、悲しい奴だ。
「そりゃ、はりきるさ。何といっても初めての活動なんだからな」
「だけど、俺も桜戸も乗り気じゃないぜ?」
副木は、女子部員の桜戸を横目で見ながら言った。
リビングに入ると、佐久間は暖炉に火を放った。
暖炉が燃え上がり、部屋は暖かくなる。
副木が電気を点ける。
どうやら、電気は来ているらしい。
「ここに何日、滞在するつもりだよ?」
部員の一人、倉月が大きなバッグを下ろしながら聞く。
「幽霊が見れるまでさ」
「幽霊なんて本当にいるのかしら」
桜戸がリビングを見渡す。
「いなかったらいなかったでいいじゃん」
女子部員の紅石(べにいし)が元気な声でしゃべる。
佐久間が話をきりだす。
「どうする? とりあえず、カメラでも仕掛けるか?」
「リビングとか各部屋とかに?」
と倉月。
「それでもいいけど」
「女子の案も聞こう」
副木が女子2人を見る。
「部屋はきついなあ。せめて廊下ね」
桜戸の発言にうなずく倉月。
「じゃあ、廊下とリビングにカメラを仕掛けよう」
佐久間が言うと、全員がうなずいた。
「じゃっ、女子2人、夕食たのみますわ」
「え~っ」
「・・・12時過ぎたな」
倉月は寝室から窓の外を見ていた。
「カメラの確認でもしに行くか」
倉月が言い終わったときだった。ドアをノックする音が聞こえた。
倉月はぎょっとしたが、
「だ・・・誰?」
と問う。
しかし、返事が返ってこない。
倉月を少し恐怖感が襲った。
「・・・誰だい?」
もう一度聞くが、無論、返事はなし。
仕方なく、ドアへ向かうとノブを回した。
思い切って、ドアを開けた。
誰もいなかった。
「・・・気のせいか」
ドアを閉めて、ベッドに戻ろうとして後ろを振り返ったとき、倉月の頭に何かが振り下ろされた。
「おい、倉月。朝だぞ」
副木は、倉月の寝室のドアを激しくたたいた。
中からは返事がない。
ためしにノブを回してみる。
開いている。鍵は閉まっていないらしい。
「倉月」
副木はドアを開けながら呼んだ。
すると、目の前に床に突っ伏す、倉月が現れる。
「おい、倉つ・・・」
倉月の頭が真っ赤にそまっているのを見つけた。
「うわ~~~~~~!」
副木が悲鳴をあげた。
その悲鳴を聞いて、3人がやってくる。
「倉月!?」
佐久間が驚いて言う。
彼はどう考えても、こと切れていた。
頭は真っ二つに割れている。
「殺されている・・・」
と佐久間が言うと、ほかの3人は絶句した。
「そんな、殺人だっていうの!?」
桜戸が悲鳴に近い声を上げる。
「幽霊よ! 幽霊に倉月は殺されたんだわ! このままじゃ、私らも!! 帰る!」
昨日とはうって変わって、紅石が声を荒げる。
「町まで下りて、警察に電話しよう」
佐久間が提案した。
「橋が・・・」
4人は言葉を失っていた。
町へ下りるには、つり橋を渡らなければいけないが、そのつり橋がこちら側から切られていた。つまり、町へ下りる手段はないのだ。
「・・・これが推理小説によくある、クローズドサークルってやつか」
佐久間はこれまで、感じたことのない恐怖に襲われた。
続く
あるゲームのサーバーで遊んでたら、何か知らんけどBANされたMOGIぴーです。
何か、短編短編っていっておきながら思いっきり2話目確定じゃん。
これ何話続くかな。
ってことでMOGIぴーでした。