つまんねー短編集   作:MOGIぴー

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幽霊の館(3)

枕が勢いよく吹っ飛んだ。

枕が吹っ飛んできた方向には、髪を乱した紅石の姿があった。

「いや・・・死にたくない!」

紅石は頭を抱えて小さく叫ぶ。

表情は恐怖に満ち溢れている。

コンコン。

ドアのノックする音が聞こえたのは、すぐ後だった。

「誰よ」

震えた声で尋ねるが、返答はない。

「分かった! 2人を殺した犯人ね。絶対に開けてやらないんだから!」

紅石はベッドの端へ逃げる。

ドアに背を向け、うずくまる。

しかし、そのあと何の物音もしない。

「フフフ。そんなことをしたって僕からは逃げられない・・・」

突然、耳のそばで声がして紅石は振り返った。

ドガッと鈍い音がした。

と、同時に、紅石の真っ赤な頭が壁に倒れた。

 

 

「おい。あいつ起こさなくていいのか」

副木が佐久間に言った。

「ああ、そうだな。そろそろ、夕食にしようか」

佐久間は読んでいた本をカバンにしまうと、階段を上がっていった。

短い廊下の奥の部屋。それが紅石の部屋である。

紅石の部屋のドアをノックする。

「紅石~。夕食の準備するから手伝ってくれ」

中に呼びかける。

しかし、沈黙のまま。

ドアのノブを回そうとするが、鍵がかかっていて、開けられない。

仕方なく、副木を呼ぶ。

事情を説明すると、

「なんか嫌な予感がするぜ。このドアをぶち破るか」

と副木は言った。

「せ~の」

2人でドアに体当たり。

しかし、ビクともしない。

もう一度、突進する。

鍵は少し壊れかけている。

「もう一回!」

佐久間が叫ぶ。

2人が体当たり。

ドアが勢いよく開いた。

電気がついている。

2人は奥へと進む。

そして、ベッドで仰向けで死んでいる紅石を見つけた。

「紅石!?」

副木が大声で言う。

彼女の衣服や、壁にも血がついている。

「佐久間! お前が殺ったのか!?」

「バカな。紅石がリビングを出てから、俺たちはトイレ以外リビングを出ちゃいねえ」

「そのトイレの時間に実行したんだろ」

「無理だね。大体俺もお前も1分足らずで帰ってきた。1分で犯行ができると思うか?」

「・・・1分で密室は作れない・・・」

「ああ、たぶんね」

「密室ってことは、犯人はどうやってここを出たんだ?」

「もしかしたら本当に、犯人は生身の人間じゃないかもしれない」

そう、佐久間は本気で思い始めていた。

 

佐久間がコーヒーを飲んで言う。

「ここで2人で寝よう」

「まじで言ってるのか?」

「犯人は人間じゃない。それならどこにいても同じだ。ここで2人で寝たほうがまだましだよ」

「くそお。ここから脱出できたらな・・・」

副木が悔しそうに言う。

「いいか。もし、俺が殺られたら、すぐどこかに逃げろ。建物の外でもいい」

「分かった。でも、その言葉、そっくりそのままお返しするぜ」

「ああ、分かってる」

佐久間は、沈みかける太陽を見ながら言った。

 




焼肉に行くとテンションが下がるMOGIぴーです。
上のことが嘘だと思ったあなた!事実です!
もう、4話目なんだが。次で終わると思う。
次の話でお会いしましょう!
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