「おやすみ」
「おやすみ」
佐久間と副木は布をかけて横になった。
佐久間はソファの上、副木は絨毯の上で眠ることにしたらしい。
果たしてこの行動が吉と出るか凶と出るか・・・。
それは佐久間には分らなかった。
差し込む朝日の光で佐久間は目を覚ました。
といっても、脳がまだ半分睡眠状態だが。
副木は布にくるまって横になっていた。
「ふう。乗り切ったか・・・?」
そう言いながら、佐久間は副木に声をかけた。
「副木、朝だぜ」
布ごしに体を揺さぶってみる。
ぐっすり眠っているのか、全く動かない。
このとき、佐久間は背中に何か冷たいものが走るのを感じた。
すぐに布をとった。
副木がいた。だが、腹部は真っ赤に染まっていた。
「まずいな・・・。くそっ、逃げなきゃ!」
と佐久間が駆けだそうとした瞬間だった。
「待つんだ」
どこからか声がした。
佐久間がきょろきょろ見回す。
「君の目の前にいるじゃないか」
佐久間は前を見る。そして驚いた。
半透明の人間がそこに立っていた。
「君で最後だな。楽しませてもらったよ」
「お前は・・・」
「見て分からんか? 幽霊だよ」
「・・・お前が4人を・・・?」
「そうさ。いろんな方法で殺ってやったよ」
「桜戸の毒殺もお前か」
「そりゃね。俺は元医者だから」
「ふーん。密室はどういうことだよ?」
佐久間が一番謎に思っていたことだ。
「簡単なことだろ? 俺は幽霊なんだから、ドアを閉めてようがなんだろうが通り抜けられるってわけさ」
「うそだろ・・・」
「これで満足かい?」
「待て。作者曰く、倉月のときドアをノックしたらしいな。幽霊なのにドアをノックできるっておかしくね? ていうか、通り抜けられるんじゃなかったの?」
「それは言っちゃあかんやろお・・・。まああの・・・使い分けられるんだよ」
「矛盾してるな」
「俺からも言わせてもらうけど、ここに幽霊がいるのになぜ逃げようとしない?」
「そりゃ、読者が真相を知りたがっているからだよ」
「それもここでは禁句だ。まあ、これで終わりかな」
「え・・・」
「さあ君も俺の餌食となるのだ!」
突然ナイフが現れて、佐久間の心臓めがけて飛んでいく。
佐久間は超人じゃないので、普通に(?)心臓にナイフが刺さった。
「うっ・・・」
そのまま佐久間の体は前に倒れた。
「遺体で見つかったのは、倉月糸也、桜戸倫子、紅石暮乃、副木衛、佐久間新人の5人です」
井田刑事は手帳を見ながら言った。
「ふむぅ、それにしてもみんな妙だな。殺され方がまちまちだし」
鳳(おおとり)警部はリビングを見渡して言った。
「まあ、いずれは犯人がわかることだろう」
「警部、紅石の部屋の鍵ドアの鍵が壊されています」
「なに。まさか密室だったというんじゃ・・・」
「たぶんその通りです」
「やはりこの事件は謎が多そうだな」
と鳳は欠伸をしながら言った。
身内に分度器を壊されたことのあるMOGIぴーです。
やっと終わったよ。
次の話も期待しないでください。
では、また。