俺は急いでいた。
寝坊をしてしまったらしくはやくしないと電車に間に合わないそう。
俺が歩道を全速力で走っていると、一台のタクシーが止まっていた。
俺はそのタクシーのドアを開けてとびのった。
「〇〇駅まで!」
強い口調で言うと、
「分かりました。最短ルートでいきますね」
と運転手は言う。
「タクシーは最短で行くのが普通だろ!」
焦っている俺は声を荒げる。
「本当に最短でいいんですね?」
「いいから!はやくしてくれ!」
タクシーは静かに発進した。
渋滞にはまっていしまったのはその5分後だった。
「こんな時に限って・・・」
俺が呟いていると、
「体を支えておいてください」
運転手が赤いボタンを押した。
すると、タクシーがいきなり浮いたように目線が高くなった。
「なんじゃあ!?」
「このままいきますよ!」
タクシーは急発進した。
すると、地震のような揺れが俺を襲った。
なにやら爆発する音や、金属音もする。
揺れや音がやんでから、運転手に尋ねた。
「今のは何だ? さっきまで渋滞だったはずでは?」
「ああ。タイヤを大きくして、車を踏みつぶしながらいったんですよ」
平然と言う運転手に対して、俺は驚いた。
「モンスタートラック状態ですな」
なんの動揺もなく言う。
俺は恐怖を感じてきた。
その5分後だった。
タクシーはどんどんスピードをあげて大通りを疾走する。
すると、T字路にさしかかる。目の前は高層ビル。
「おい! このままじゃ、ビルに突っ込む!」
「しっかりつかまっててください!」
そう言った瞬間、前方が青い空を写し出した。
重力が後ろへかかる。
「な、なにを~~!?」
「今、宙に浮いて、ビルを垂直にのぼっているんです」
「はあ!?」
浮くタクシーは平行になる。
俺が窓を見下ろすと、高層ビルがたくさん見える。
「あと3分でつきます」
と冷静な運転手。
「普通に道を走れよ!」
「いやいやお客さん、最短ルートって言ったじゃないですか」
「言ったけども! だれも飛んでいけなんて言ってない!」
運転手の行動に俺は呆れた。
「あのね、いちいち快適な空の旅を提供しなくていいから」
「サービスですよ」
「いや、心臓悪い人はやばいでしょ」
「自己申告ですよ。申告しなかった場合はこんな感じに飛びます」
「なんでやねん!」
「日本一、最短でいけるタクシーですよ? こんなの乗らなきゃ損です」
もはや言葉も出なかった。
そのまま、タクシーは降下していった。
ロータリーにタクシーが着くと、俺はすぐさま降りようとした。
「お客さん、お金」
「あ、すんません。何円っすか」
「8㎞で200万円ですね」
あれ以来、俺はタクシーに乗っていない。
弁当食べようと思ったら、箸が入っていなくて、悲しくなったMOGIぴーです。
えーっと、現代にファンタジー要素入れました。
・・・なんやねんこの話。
こんなタクシー、みなさんは絶対に乗ってはいけませんよ。8㎞で200万ですからね。
ということで次回お会いしましょう。