言霊使いのヒーローアカデミア 作:敗北のエキストラ
雄英高校ヒーロー科!!
そこはプロに必須の資格取得を目的とする養成校!
全国同科中最も人気で最も難しくその倍率は例年300を超える!
国民栄誉賞に打診されるもこれを固辞!!
「オールマイト」!
事件解決数最多!燃焼系ヒーロー
「エンデヴァー」!!
ベストジーニスト8年連続受賞!!
「ベストジーニスト」!
2月26日 雄英高校ヒーロー科入試当日
日課となった発声練習を終えて雄英高校ヒーロー科の入試会場に向かう。まだ2月だからか息は白く手も冷たい。
あれから、出久を鍛えてくれるっていう人を探すと決めた私だったけど私の探し方が悪いのか見つけるどころか出久が鍛えているところすら見つからなかった。最初こそその鍛えてくれてる人の情報をポロポロ漏らしていた出久だったけど、1ヶ月もすれば情報は全く漏らさなくなっていた。
でも、出久を鍛えてくれる人というのは嘘ではなかったみたいでだんだん出久の身体は外から見てもわかるほどに筋肉質になっていくのがわかった。
受験まで後半年をきった後は私自身の勉強や個性の練習で出久に構っている時間はなかったので結局鍛えてくれてる人というのは誰だったのか分からずじまいだ。
電車を乗り継ぎ雄英高校ヒーロー科入試会場に到着する。早くつきすぎたせいでまだ入試会場の門は開いてないが既に何人かの生徒は到着しているようで門が開くのを待っているようだ。私は門の壁に背を傾け門が悪のを待つ。
「さて、なにしてようかな」
これから雄英の狭き門を争う受験者と交流を深めるというのもおかしいしこの迫力ある門の前で寝たり本を読むというのも憚れる。待っている生徒の中に知り合いの姿はみられないし仕方がないのでこれからの実技試験について考える。
事前情報では毎年少し変わるがロボットが相手らしく敵の総数も配置も知らされてない事から情報力・機動力・判断力・戦闘力をはかるのだろう。
機動力、戦闘力は問題ない。判断力はロボットにあわせて効率のいい物をショートカットしていけばいい。
不安があるとすれば情報力でこればかりは目立って引き寄せるしかない。インストールしてきた物で使える物があれば積極的に使って行きたい。
マイクは欠かせない。試験開始同時に作り出そう。持ち込みは自由だ。携帯用のボトルに入れたスポーツ飲料、身体の動きを邪魔しないように関節部に付けるプロテクター、喉飴をバックの中で確認する。
持ち物を確認してもう一度周囲を見渡す。
ここにいるのはいわばライバルでこの受験に必死で取り組む人ばかりだ。敵対する事はないかもしれないが誰がどんな個性か身体的特徴からある程度知れればこの受験を有利に進める事が出来る。
例えば私が寄りかかる門の反対側の壁に立つ受験者。
タコのような触腕を持った異形系の個性だ。体格は大きく機動性は低そうだがタコというのはハイスペックでサメに勝つこともある生き物だ。さらに異形系の個性は力の強い個性が多い。
ちょうどこちらに向かってきている眼鏡の生徒は見た目にあまり変化は無いので異形系ではない。だが、足の部分が少し大きい。おそらくだが足に関する個性なのだろう。大きな決意を秘めた目をしている。
眼鏡の生徒が門の前につくのと同時に門が開く。眼鏡の生徒から目を離し門に向かう。眼鏡の生徒だけでなく徐々に受験者が集まってきている。私は眼鏡の生徒から少し遅れて受験会場に入った。
指定された席に座り待っていると隣に勝己とその隣に出久が座ってきた。
「おはよう勝己、出久」
「あぁ」
「お、おはようことちゃん」
あぁって勝己。おはようも言えないのか。勝己もやっぱり緊張しているのかな?
「勝己、緊張してるの?」
「はぁ?!してるわけねぇだろ!」
「へー?出久は………」
「うううわぁたたたたくさんいいいるるるる」
「聞くまでもないか…」
受験生があらかた集まってボイスヒーロー「プレゼント・マイク」による実技試験の説明が始まった。
「今日はオレのライヴにようこそー!エヴィバディセイヘイ!!」
シーーン
か、悲しい。この中にファンとかいるだろうに誰も言わなかった。ごめんなさいプレゼント・マイク、此処じゃなかったら「Yokoso-!」って言ってたよ。
「こいつはシヴィーー!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッと説明するぜ!アーユーレディ?!」
「YEAH!!!」シーーーン
めげない!重ねてごめんなさいプレゼントマイク!
「ボイスヒーロープレゼントボイスだ」ブツブツブツ
「うるせぇ」
プレゼントマイクの言った事は事前情報のかるい説明だった。持ち込みは自由。10分間の「模擬市街地演習」を行うこと。そして同じ地域出身間での協力を防ぐため連番でも試験会場は違うことなどだ。
「質問よろしいでしょうか?」
今質問したのは朝見た眼鏡の生徒だ。質問内容はプリントには四種のヴィランが掲載されてるのにプレゼントマイクの説明では三種と説明されたからだ。それを雄英側のミスだと断定した上で質問したのだ。
「ついでにそこの縮れ毛の君!」
「!?」
「先程からボソボソと…気が散る。物見遊山のつもりなら即刻、
カチンときた。ボソボソ言っていたのは確かに出久が悪いかもしれないが、出久の事を知らない人に物見遊山などと馬鹿にされたくはない。
「そんなことあなたにいわれたく無い。物見遊山などと勝手に出久をバカにするのはやめて。だいたい雄英がそんなミスをすると思うの?最後まで説明聞きなよ。そんなふうにすぐさま断定するのはやめてほしいよ」
「なんだと!」
「まあまあ、受験番号7111くん、ナイスなお便りサンキューな」
プレゼントマイクが言うにはそれはお邪魔虫のようなもので受験生を邪魔する0ポイントのヴィランだそうだ。得点にも入らず率先して倒しても何も見返りはないと言っていた。
「俺からは以上だ。最後にリスナーへ我が校訓をプレゼントしよう。」
「『PLUS ULTRA』!それではみんな良い受難を!」
一悶着あったが説明は終わり、出久、勝己ともわかれてそれぞれの演習場へ向かった。
演習場へ着いたけど
「広っ!!!」
街じゃんこれ。いや、やりやすいけども。すごいな雄英、金かけてるなー。いつも始まるか分からないしスタートラインには立っとこう。
周りの人は自身ありげだ。だが、号令がかかると思っているのか楽にしている人が多い。私はそんな彼らから目を離しいつでもスタート出来るようにする。
「はいスタート」
気の抜けた声が響く。
同時に、私はヒーローになるための一歩を踏み出して走り出した。
飯田くんアンチ気味?飯田くんファンすいません
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