言霊使いのヒーローアカデミア   作:敗北のエキストラ

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遅くなりましてはすいません


第三話

「はいスタート」

 

 

気の抜けた声とともに走り出す。少し遅れて他の受験生たちもスタートをきった。私は微かな身体強化の恩恵も受けているから一気に演習場の中心部分まで進むことができた。

 

 

未だに標的のヴィランは見ていな「標的補足ブッ殺す!!」「噂をすればなんとやら、か」

 

 

「ショートカット!『大砲』!」ドン!

 

 

即座に出した大砲で1ポイントヴィランの脆い装甲を破壊する。

 

今の音で何体か近寄ってきたようだ。数は7体。他の受験生に倒される前に倒す!私はわざとヴィランに囲まれるように進み

 

 

「ショートカット『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』『鉄骨』!!!」

 

 

一気にヴィラン六体を生み出した鉄骨の下敷きにする形で具現化する。いまので7ポイント、合計8ポイントゲットだ。

 

 

残した3ポイントのヴィランは後ろに回り込んで息をおもっいきり吸い込んで

 

 

「すぅぅぅー『かみなり』!」ズシャァァァ!

 

 

ピンポイントで雷を3ポイントヴィランに当て、周りに集まってきていた各ヴィランもろともショートさせる。

 

 

ここまでは周りに他の受験生がいないから気をつけなくともいい攻撃。ここからは周りの受験生に気をつけつつポイントを稼がなくてはならない。追いついてきた受験生を横目で見て、次の手を準備する。

 

 

用意するのは2つ。考えていたヴィラン発見用の機械と混戦でも周りに被害を余り出さず、的確に確実にヴィランを倒せる武器。

 

 

「ショートカット!『サーモグラフィ付きゴーグル(ゴーグル)』!『ボルトアクション式散弾銃(ショットガン)』!」

 

 

ゴーグルは望遠、暗視、サーモグラフィのついた優れ物をインストールしてある。ショットガンは命中精度も高く携行に優れたボルトアクション式を選んだ。多少の反動は持ち前の身体能力でカバー出来るので確実に倒せる、誤射を防ぐ物をインストールした。

 

 

生成したゴーグルをすぐさま顔に付けショットガンを手に持った。ジャンプして建物の上に登る。サーモグラフィを起動して周りを見た。下に動く赤い人型と壊されて熱が冷めてきたオレンジのロボットがいる。

 

 

「周囲に敵影なし。望遠同時起動」

 

 

離れた敵を見つけるため望遠システムを起動する。

 

 

「敵機複数発見。移動を開始」 

 

 

見つけた敵を倒すため目標に向かって移動を始める。身体能力を生かして屋根の上を走っていく。

 

 

「これより敵機を殲滅する」

 

 

他の受験生がいない事を確認しなるべく弾が飛び散らないように真上から撃ち抜く。空中で撃つため反動がすごいが無理やり押さえ込む。

 

 

空中で真上から撃つ理由はショットガンの誤射を防ぐためだ。射程が短いとはいえ高威力のためヴィランに当たらず他の受験生に当たればただではすまない。そのために真上から周囲を確認しつつ、狙うのだ。

 

 

ショットガンで確実にヴィラン達を排除し次の場所を探し屋根の上に乗る。

 

 

「ふぅ、次はどこだろ?」

 

 

私は一息ついて周囲のヴィランを探し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、試験官である雄英の教師たちが実技試験をみているモニタールーム。

 

 

「今年はなかなか豊作じゃないか?」

 

「そうねぇ、あの『言霊使い』の女の子なんてどうかしら?創造系の個性ではあるけども作り出すのも早いし戦闘力も高そうだわ」

 

「それより『爆破』の個性の子はどうよ?今のところ一番ヴィラン倒してるよ」

 

「いやーまだ分からんよ。真価が問われるのは……」 

 

「これからさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が50ポイントくらいを稼いだ時だった。

 

 

「……でっか!!」

 

 

えぇ~でかすぎでしょ。雄英側は私たちを殺しにきてんのかな…。

 

 

そこには圧倒的脅威がいた。ビルを押しのけてこちらに姿を表したのは所狭しと大暴れしていると説明された0ポイントヴィランだった。

 

 

「やべっえ!」

 

「逃げろ逃げろ!」

 

 

まあ、逃げるよね……。こんなの見たら逃げたくもなるよ…。私もぶっちゃけ逃げたいよ。

 

 

「おい!そこの女子!逃げんぞ!」

 

 

でも、私はヒーローに『なる』ためにここに来たんだ。

 

 

「逃げないよ」

 

「はあ?!あんなの勝てる訳無いって危ないって!」

 

「私はね!此処にヒーローになるためにやってきたんだ!こんなデカいだけのギミックに負けてなんかいられないの!逃げたきゃ逃げてろ私はヒーローに『なる』!」

 

「……あーもう!女の子が頑張ってんのに男が逃げる訳には行かねぇよ!協力してやる!」

 

 

協力者が出来た。これは嬉しい。一人だけだと出来ないことも有るからね。

 

 

「!へぇ、なかなか男らしいところあるんだ。いいよ、一緒にやろう!作戦は私が考える!私、五十 言葉!私の個性は創造系の言霊使い!」

 

「ありがとよ!俺の名前は上鳴 電気。個性は帯電!作戦頼んだ!」

 

「帯電?!どんなの?」

 

「電気を体に纏える!全方位に放つこともできるけど巻き込んじまう!」

 

「オッケーありがとう。よし、作戦を考えるからコイツを足止めするね!」

 

「キミの個性は?」

 

「見たら分かるよ!とりあえず走りながら移動しよ!

 

じゃあいくよ?すぅぅぅぅぅ、ショートカットォォォ!『鉄筋コンクリートの壁(でっかい壁)』!

 

ハァ、ハァ、こういう、個性だよ。私が覚えている物を何個でも作り出せる個性だよ。」

 

 

私は0ポイントヴィランを囲むようにぶ厚い鉄筋コンクリートの壁を何枚も何重にも設置していく。勿論既にそこには人が居ないことはゴーグルで確認しておいた。

 

 

「……すっげぇ。創造系ってこんなにすごいのか?」

 

「人にもよると思う。デメリットだってあるし。私だって使いすぎると喉が痛くなるよ。大きな物はその分、疲労も大きいしね」

 

 

私は持ち込み品のスポーツ飲料を飲み干し一時期な回復をする。

 

 

「こんなの俺にできることなんてあんのか…?」

 

「あるよ!あるある。私がアイツを仕留めるまで注意を引きつけていてほしいの。」  

 

 

私が考えた作戦はこうだ。

 

私が作り出した物は壊され、原型を留めなくなると何かの粉になって風で消えていく。

 

0ポイントヴィランは壁を壊そうとするだろう。今も何枚も破られている。

 

だから上鳴くんの個性で0全方位に電気を放ち0ポイントヴィランを引きつけてなるべく進ませないように壁に沿うようにして誘導する。

 

私はそのうちに個性で壁を補強しつつこの暴れんぼうを止めるための兵器を壁の下に設置していく。そして、一周したら一斉に撃ち0ポイントヴィランを止めるというものだ。 

 

上鳴くんは電気を全方位に放ち続け0ポイントヴィランを引きつける。

 

私は生み出した絶縁シートをかぶりながら壁を補強、上鳴くんを守りながら壁の下に兵器を設置していく。ちょっとやることが多いかもしれないけど上鳴くんの役に比べたらまだいい。

 

作戦を上鳴くんに伝えてみたがちょっと不安だ。だってこれは今出会ったばかりの上鳴くんを囮にする作戦だ。

 

もちろん私は個性を使って上鳴くんを守るつもりだ。万一壁から落ちてしまったら0ポイントヴィランを放っておいて上鳴くんを助けると伝える。

 

 

「ごめんね、こんな作戦しか思いつかなくて。もし嫌だったらやらなくてもいいんだよ?まだ時間もあるし他のヴィランを倒しても……」

 

「いいんだよ!俺が最後までやるって言ったんだやるよ!」

 

「そう、えへへ、ありがとう!上鳴くん!」

 

 

本当にありがとう、上鳴くん。上鳴くんのためにも絶対に成功させるからね。

 

 

「だけど、先に言っておく。俺は個性を使いすぎると使えなくなる。そしたら守ってくれ」

 

「うんわかった」

 

「じゃあ」

 

「作戦開始だね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な0ポイントヴィランはプログラムのままに目の前に突然現れた壁を破壊しようとしていた。

 

0ポイントヴィランのプログラムは至って単純で近くのものを破壊するようにプログラムされていた。一度壊したところは破壊せず壊していないところを破壊するようにプログラムしてあったり近くをなにかが動いたらそれを狙うようにもプログラムしてあった。

 

 

そして、状況が動いた。

 

 

「おい!デカブツ!こっちだよ!」

 

 

0ポイントヴィランのプログラムはなにかが壁の上をかけていく存在に声を掛けられ、なおかつ電気の個性がつかわれたのをセンサーで感じた。

 

そして、その存在へ拳を振るう。しかし、

 

 

「大丈夫?!」

 

もう一人別の誰かに助けられる。

 

意識や感情などないプログラムであるためもう一度同じ存在へ拳を振るう。しかし、

  

 

ドガーーーーーーーーン

 

「うわっ危なっ!」

 

「大丈夫か!?五十?」

 

「大丈夫!すぅぅショートカット『○○○』!」

 

「それか?兵器ってのは?!」

 

 

またしてもよけられる。0ポイントヴィランのプログラムはまた別の壁を攻撃対象にかえて壁を破壊し始めようとした。

 

 

「どこにいくんだよ!デカブツ!」バリリッ

 

 

もしも0ポイントヴィランに意識があれば自身に影響を与えない電気などきにしないだろう。しかしこれは単なるプログラム。すぐさま上鳴を狙ってもう一度拳を振るう。

 

避けられる。

 

振るう。

 

避けられる。

 

振るう。

 

避けられる。

 

振るう。

 

避けられる。

 

 

気づけば一回転していた。

 

その間に上鳴は個性を使いすぎてアホになっていた。

 

 

「ウェェ~~イ」

 

「使えなくなるってこういうことか……ちょっと面白い(笑)」

 

「ウェイッ」グッ

 

 

上鳴くんは個性の使いすぎでアホになっていた。

 

 

「君の犠牲は忘れない。ありがとう上鳴くん」

 

「おかげで準備は整った」

 

 

一回転したことで全ての壁下に兵器は配置出来て、既に動いている。後は撃つだけ。

 

 

「行くよ上鳴くん」

 

「ウェェェェイ」グッ

 

 

「私は言霊使い。私が当たると言ったら『当たる』!」

 

「放て!カール自走臼砲(カール)!!」

 

 

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

 

 

一斉に撃ち尽くすカール自走臼砲(カール)。ナチスドイツによって作られた史上最大の自走砲といわれている兵器。自走砲でありながら最高速度は時速10kmでというロマン砲のひとつだ。

 

 

一発撃つのに10分かかるというがそこは言霊使いの力でカバー、私の言葉に合わせて撃っている。

 

ちなみにカールとはこの砲の開発に携わったカールベッカー将軍にちなんでいて、車両ごとにそれぞれ固有の名前がつけられている。

 

なお、下にいるカールは全て同じ個体をインストールしたもので一号車アダムの物である。

たくさんいるからアダムズだけどね。

 

個性が出来た事で兵器やスポーツといった物は人気がなくなっていた。そして、その影響であらゆる兵器系博物館は閉館、展示品は処分する事になっていた。私は家族に頼んでそういった博物館を巡り、個性を説明しインストールさせてくださいとお願いしたのを覚えている。

 

アダムのあったクビンカ戦車博物館もそういう個性ならと、快くインストールさせてくれた。

 

閑話休題。

 

 

0ポイントヴィランは完全に沈黙。ついでに上鳴くんもアホさがちょっと消えてきていた。残念。

 

「すげぇな、あれ」

 

「お、分かる?個性発見期以前の大戦の兵器さ」

 

「あー、すごかった。なんかすごかった」

 

「語彙力(笑)。まあ、でも分かるよ。ロマン砲だから

 

 

………さて、後はこの壁を消さないとね。町にこんなの合ったら生活出来ないもん」

 

「え、消せるのか?これ」

 

「もちろんだよ!じゃあちょっと失礼して」

 

「え、ちょっとなにすんの?」

 

 

私はアホさが完全に抜けた上鳴くんを抱っこ、俗に言うお姫様抱っこをして個性の発動を準備する。

 

 

 

「はぁ?!お姫様抱っこ?ちょ、下ろし」

 

「暴れないでね」

 

消去(イレイズ)

 

 

私は舌に『消』の文字を作り、空気をなめるように振る。それだけで壁、カールは消え去った。

 

もちろん今まで立っていた壁が消えたので上鳴くんをお姫様抱っこしながら急降下する。

 

落とすような真似はしない。上手く足場を作り出し安全に降りていく。

 

 

「これにて、一件落着!」

 

 

 

 

 

「終了~~~~~~~~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




書きたいことが多すぎて大変だった……自分、こんなふうに遅いんでまじ申し訳ないです
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