FRAME ARMS DESTINY T&S   作:デボエンペラー

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まさかの投稿放置一周年。
プラモばかりやっててネタは思い浮かべどキャラが納得するように動かず、四苦八苦してる間にこんな時期になりました。

今回のエイプリルフールネタはIfネタと訃堂ネタです。


2021:エイプリルフール投稿企画

それはほんのわずか、運命が違っていた世界線の物語――

 

 「……ここは、どこだ……」

 

 虹色の光に呑まれて意識を失い、気づいた時には見知らぬ部屋だった。幸い拘束はされていなかったので、部屋から出て慎重に歩いていき、気づけば格納庫らしきところへ出るとシンは思わず息を呑んだ。

 

 「なんだ……あれは……? モビルスーツ、なのか……?」

 

 機材に紛れている自身の愛機、それはまだいい。しかしそれを囲むかのように鎮座する暗灰色に塗られた機体群、それは自身の知るいずれとも違っていた。呆然とする中、1人の男の声が響いた。

 

 「目が覚めたか。だがここはレクリエーションルームではない。直ぐに出てもらおうか」

 

 こちら側へ歩いてくる薄い紫色の髪を靡かせた顔の左側に仮面をつけた男。彼は一見隙だらけの仕草を見せ、警戒する様子も見せずに自分へ説明するのに対して思わず飛びのいて距離を取る。

 

 (今、何を感じた……? 隙、というなら訓練学校の教官の方が構えに隙は無かった。動きもあいつらに比べれば緩慢……)

 

 淡々と前へと進む男と警戒しながら後ずさる自分。

 

 (こいつの、何が怖いんだ……? いや、まずは牽制を……)

 

 牽制しようと僅かに目を拳に向けて動かそうとした瞬間――腹部に衝撃が走った。

 

 (……え?)

 

 その衝撃はアスランに殴られたよりも浸透、腹部に打撃の波が残り思わず残った胃液を吐き出してしまう。

 

 (いき、なり……でも、さっきまで……)

 

 距離は離していた。でも気づいた時には倒れた自分の眼前に男の足がある。つまり距離をあの一瞬で詰めたという事になる。先のたたずまいは明らかに擬態。つまりそれは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (マズイ……マズイマズイマズイッ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ歩いていた男。一見すると隙だらけのそれ。コーディネーターの自分なら動けば一瞬で伸せることが出来る雰囲気。しかし、それこそが撒き餌にして擬態……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (詰められて殴られて倒れてようやく分かった、あいつ……バケモノだ!! 隙だらけ、じゃない……!! 曲がりなりにもコーディネーターの俺を前にしても、あの程度じゃ隙にならないんだ……!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どんな姿勢や状況からでも、即座に対応して動ける技能と自信。それこそが目の前の人物の最大の強み。素人同然の動きは悟らせないための擬態。

同じ素人同然の構えでもキラとは雲泥の差。アスランやネオを前にしても彼は即座に対応して倒すことが出来るだろう。恐らくコーディネイターの特殊部隊が相手でも、彼には歯が立たないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「我が名はアルゲントゥム……君たちで言う月面軍……極東方面攻略部隊の指揮官だ」

 

 アルゲントゥムが名前だろう。しかし月面軍……Tクリスタノイド……その聞きなれない言葉にシンは首を傾げる。

 

 「……月面軍……? おれはアンタたちが、あそこにいたって言う事知らないぞ……俺たちザフトがレクイエム攻略した時……あんたたちはいなかったはずだ……」

 

 それに地球は殆ど反ロゴス一色だった。そんな中で極東方面を攻撃して敵を増やす理由も連合軍はおろか、ザフトにはない。

 

 「……ザフト? なんだそれは? 何かの隠語か? あのフレームアームズと関係があるのか?」

 

 質問に質問で返されたが、同時に彼は知らないという解答も発していた。そして今度は『フレームアームズ』という単語。首を横に振ると立て続けに彼は単語を口に出していく。

 

 「ガングニール、バーゼラルド、認定特異災害ノイズ、ベリルショット、T結晶とUEエンジン、SX計画、シンフォギア、防衛機構、ツヴァイウィング、紅赤朱……聞き覚えのある言葉は?」

 

 グングニールならパナマ攻略戦での切り札だがガングニールは知らない。ノイズは雑音という意味だろうが、認定特異災害が頭に来た以上別の意味だろう。呆気に取られ首を横に振る前に男は盛大にため息を吐いた。

 

 「改めて聞こう……お前たちは何者だ?」

 

 その声と同時に彼の手が自分の首へと延びる。そしてシンは即座に彼と情報交換を行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 改めて聞かされる、月面軍と彼自身の戦争の目的――

 「じゃあアンタたちは、そのT結晶とか言う奴を破壊するためにためとはいえ、戦争を仕掛けたっていうのかよ!!」

 「どの様な言葉を言おうと、結果はそう言う事になる。それとは別に私は安易に負けるわけにもいかない。それはツヴァイウィング関連の説明の際に言ったはずだ」

 

 背負った物、まさに滅亡へのカウントダウンが緩やかに進んでいく現状と、正義の名のもとに蹂躙された者たちを救うためにあえて悪の汚名を着たもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて、キミに出した宿題はこれで終わりだ……改めて聞こう、私と協力するか、それともここで分かれるか」

 「……あれ? おかしいわね……あたし、今、震えてる……?」

 「……ルナ?」

 

 裏切られ、蹂躙され、仲間を目の前で殺された少女は戦えなくなってしまう。そこへ男からの提案と通達……シンはコズミックイラで傷ついたルナマリアを護るために、侵略者としてふるまう事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「へぇ。アンタがイレギュラー、ねぇ……俺はカエルラ、アルゲントゥムさんから聞いてるぜ」

 「悪いねぇ。俺様ちゃん、ここで死ぬわけにはいかんのよね」

 「月面軍は排除する。無窮の青空の果てへ沈め!!」

 

 月面軍と防衛機構。それらの思惑がまじりあう戦場。敵と味方が入れ替わっても戦う運命は変わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ついに来たか……片翼のラピエール!!」

 「アイツは翼の仇同然だ!! あたしの邪魔をするな!!」

 「クソッ!! なんて馬鹿力だ!! これが話に聞いたシンフォギアって奴かよ!!」

 

 復讐の歌が奏でられ、シンも思わず息を呑む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もうやめろシン!! お前は騙されているんだ!!」

 「僕たちは戦ってはいけないんです!! 戦闘を止めてください!!」

 「俺は不可能を可能にする男だぜ? それに大人って言うのはずるくて汚いんだっての!!」

 

 たとえ世界が変わっても変わらない因縁。彼らは常に戦場を自由と正義の名のもとに振るいつづける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ボク、記憶ないんだ……ねぇ、ボクは誰なの……?」

 「吹き飛んだ花は二度と戻りはしない。戻りはしないものを悔やんでも、決して手に入ることはない。だからこそ――吹き飛ばした花の事を忘れてしまえば、楽になれる――」

 

 記憶を失った少女は声を震わせて自分を問いただし、嵐を身に纏った男は自身の問いかけを嘲笑で返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いいぜ、アンタと契約を結ぶ」

 

 そしてシンは、己の中に潜んだものへ契約を持ちかける。

 

 「ルナの笑顔を取り戻したい。だからアイツらを倒せる力を俺に寄越せ、緋龍」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 FRAME ARMS DESTINY T&S

 Side Runa's Knight

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よーシン。ちょっとその大画面で電光刑事バンを見てもいいかのう?」

 

 今日もヴィスクエアは自由にふるまい、煎餅をかじりながら大画面を私物化してアニメを見る。雷の剣を振るいながらその有様は雲あるいは風の様な自由奔放な生き方だった。

 

 その事件はそんな日々の中で起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ほえ? なんでお前たちそこにいるの?」

 

 ノイズとフレームアームズの反応を追ったアルテが見たもの、それは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『メックヴァラヌス、テイクオフ!!』

 

 シンフォギアでもなくファウストローブでもなく、メックヴァラヌスというノイズと戦える装備を身に纏った三人娘だった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よー並行世界とは言え嬢ちゃんたち!! 元気そうじゃの」

 

 ヴィスクエアはいつものように呑気にふるまう。しかし、そんな彼に三人は態度を硬直させ距離を取る。

 

 「まあ私たち一回貴方の様な演技をした爺さんに騙されて利用されててさあ……」

 「何処のクソジジイじゃそんなあくどい事をした奴」

 「風鳴訃堂っていうクソジジイだ!!」

 

 風鳴訃堂。その名を聞いた瞬間、ヴィスクエアは膝から崩れ落ちて地に伏してしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「兄上。いつまで遊んでいるのですか、いい加減にして……」

 「何を言うか。風鳴訃堂っていう言葉自体が老害クソジジイって意味をなすんじゃぞ、それと同類って言われたんじゃぞ」

 「……本当にふてくされていますねこれは」

 

 ヴィクトリオの説得にも耳を貸さずふて寝を続けるヴィスクエア。しかし事態は彼の事情を考えるつもりは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「完全聖遺物ヤマタノオロチ……世界蛇とは違うが数多の頭部を持つ蛇のバケモノ……確かにそれを使えば日本の国防はかなり高まるが……」

 「それを指揮、提案したのが……」

 

 完全聖遺物を利用した国防計画。それを提案したのは異世界の少女たちにとって因縁の敵――

 

 「主らにはヤマタノオロチの設置を命ずる」

 

 風鳴訃堂。彼からの依頼に少女たちの顔が強張り、別行動を取るまでに至った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ヤマタノオロチは存在してはいけません。即座に破壊するべきです」

 己の正義を絶対とした者たちの暗躍。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まずいぜ、明らかに裏切り者がいやがる。それも風鳴機関にだ」

 獅子身中の蟲。それは少女たちにとって因縁の存在。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やっぱり全部アンタの計画だったのね……!!」

 「こうも思惑通りにいくとは……果敢なきかな」

 

 策謀動かす護国の鬼。対するは彼を疑っていた少女たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……さて、クソジジイ。腰痛めてないじゃろうなぁ?」

 「貴様に心配されるほど耄碌しとらん」

 

 老兵並び立ち、目の前の脅威に立ち向かわん――!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FRAME ARMS DESTINY T&S XD UNLIMITED

護国戦鬼と竜姫咆哮と雷龍降臨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CC.214年 開始予定……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「オルガー、ボンー、次はだれをぶっ飛ばせばいいんダゾー?」

 「何やってんだよミカァァァァァ!!」

 「そんなに眉間に皺寄せてると頭ハゲちゃいますよぉボン・ジュールさーん」

 「だぁれがボンじゃきょの人形ぎゃぁぁぁぁぁッ!!」

 

同時上映

災厄と決闘のオルフェンズ




この小説だと訃堂って国土を護ろうとしたから、シンからしてみると理念を護るために国すら焼いたウズミよりマシだという認識。それでもXVやメックヴァラヌス案件となると敵対確定ですので。

毎回恒例の同時上映ネタは名前ネタです。だれが送られたかわかりますか?
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