FRAME ARMS DESTINY T&S 作:デボエンペラー
今回は温めていたレイのネタとTRPGをやって思いついたネタを投下します。
本当にリメイクしないとな。
C.E.73……人類にとって2度目の大戦となったメサイア戦役の最後の戦いの最中――
「あぁ……メサイアが……ギルが……」
その少年……レイ・ザ・バレルは愕然とした表情で爆散するメサイアを眺めていた。
自身の機体であるレジェンドは因縁の敵であるキラ・ヤマトとの戦闘によって最早大破寸前の状態に陥っており、メサイアまでたどり着いた時には既に炎が挙がっていた。
ミネルバとインパルスの反応はロスト。メサイアの近くにインフィニットジャスティスの姿があった事からシンも敗れたのだろう。
「……」
レイは無意識に薬のケースを手に取り――それを無造作に放り投げた。
(ギルもラウもいない……もしかしたらシンもルナマリアもいないかもしれない……そんな世界で今更命に縋っても意味なんかないだろう……)
ストライクフリーダムによって受けた砲撃の傷が白いパイロットスーツを赤く染める。ただでさえ残り少なかった生命力が消え去ろうと、生きることを諦めようと力が抜けていくのが嫌でも分かった。
(ごめんなさいギル……僕はあなたの命も願いも守れなかった……ラウ……あなたの仇を討つことも出来なかった……)
恐らくメサイアと運命を共にした父親同然の人物と、もう一人の自分ともいうべき兄同然の人物に謝罪する。
生きようとする意志が墜ちて――
(ルナマリア……俺はお前からメイリンを奪ったも同然だ……脱走兵もろとも討った事に関しては言い訳はしない。だが謝らせてくれ、すまなかった……)
アスランが脱走した際に共に逃げたか、アスランによって人質に取られたか……一度アスランをメイリンもろとも落とした今となってはわからない。
ただ彼女の父をキラと連合によって奪われ、母は精神を病みレクイエムの砲撃によって故郷もろとも焼かれた彼女の事を思うと後悔しかない。
後悔も絶望も燃えて――
(シン……すまない、約束は守れそうにない……お前はプライドを捨ててでもいいから生き延びてくれ……どうかお前は、ルナマリアと一緒に……)
そしてかつては利用するために近づき、今では本当に親友として接していこうと思った戦友に詫びる。
争いのない世界を築こうと、例え自由がなくてもまずは世界をいい方向へ舵を切ろうとしていた彼。
オーブに今度こそ明確に全てを奪われてしまった彼に、どうか自分の分まで幸せに生きてほしいと願い――
今まさに全てが尽きて――
「細かいところは違うようだね、話に聞くフレームアームズとは」
「でも……乗っているんだね人が、フレームアームズと同じ様に」
レイは意識を取り戻し、直ぐに自身の違和感に気づく。怪我は治療されており、それ以上の違和感として自分の体から生命力が溢れているのだ。
近くにあった化粧する際に使う鏡を見て愕然とする。見た目はジュニアハイスクールの年代の“少女”にしか見えない自分の顔。そして体つきも少女のそれでしかなく、使う事はないだろうと思っていた自身のモノも消えていた事に言葉を失う。
「俺は……生きているのか……?」
「生きているよ、君は。そして詫びよう、君の許可なく身体を作り替えさせたことをね」
自身の独りごとに近い問いかけに応えたのは白いスーツを着た帽子を被った男。その傍らには三人の女性がいた。
「何故俺は生きている……この体は一体なんだ……? そしてここはどこなんだ……?」
困惑するレイに対して男が手で後ろにいた女性たちを制して前に出る。そしてこの世界について説明を行う。
「どうして……どうして死なせてくれなかった!! 俺は、僕は、ギルを喪って!! シンとの約束も守れず!! コズミックイラとは違う世界に逃げて!! あのネオ・ロアノークと同じ様にどの面を下げてのうのうと生き延びて!!」
生き延びた理由を知りレイは慟哭する。絶望していた寿命も呆気ないほどに解決し、死が飛び交う戦場から異世界に逃げる形で生還してもなお彼によぎるは絶望の二文字のみ。
「歌姫ラクス・クラインねぇ……ラクス・クライトンじゃあなくて? やってることは両方ともクソッたれじみてるけど」
「カリオストロ。お前がクライトンを嫌うのは分からなくないが今は関係がないワケダ。まったく、自由と好き勝手は違うと言うのに……」
「ラクス・クラインの言う自由……裏を返せば彼女やオーブの理念とやらを否定するものは拒絶する、それもまた一つの支配の形ね。寧ろあなたの言うデスティニープランより質が悪い」
自分を勝手に救った男……アダム・ヴァイスハウプトの同志あるいは部下の三人がラクスの事を否定する。
「……錬金術にノイズ? この世界の敵は月面軍とやらだけではないのか?」
「そう言う事になる。でもなるべく関わらない方針で行くよ、戦争には。神様じゃあないからね、僕たちは」
「……シンが会っていたら、アイツは即座にはぐれ錬金術師の仲間入りだな」
自分達の敵は錬金術を悪用するはぐれ錬金術師。自分はサンジェルマンの部下として行動する。
「あれはフリーダム……!! アイツらもこの世界に来ていたのか!!」
はぐれ錬金術師を追う最中でフリーダムを発見する。しかし彼らは錬金術師たちを招き入れて行動するようになり、自分が彼らを追う理由が出来てしまった。
「これは……聖遺物の欠片? でも何処か温かく感じる……」
「あの聖遺物の欠片からは冷たいものしか感じない……日本へ送られて絶唱兵器にされる前に破壊しなければ!!」
ある聖遺物の欠片を巡り自分たちは激突する。そしてレイはその聖遺物の欠片の名を知る。
「デュランダル……ギルと、同じ……!!」
父親同然の男と同じ姓を持つ聖遺物デュランダルの欠片……重傷を負いながらもレイはその欠片を錬金術師協会へ持ち込むことに成功する。
「その命は君だッ!! 彼じゃないッ!! 異世界で僕たちが戦う理由なんてないじゃないかッ!!」
一度は敗れた因縁の相手。しかし親友が生きていたと知り、彼はこの世界で不幸にも得てしまった命を持って生きることを誓う。
「一度は墜ちて燃えて尽きた命……!! ここでお前を降して、そして前へと向かう!!」
「我が身に纏え、ファウストローブ・デュランダル!!」
その身に纏う因縁を焼却し、未来へと進め!!
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
もう一人のFAITHの物語
「……何だこれ?」
アルテがリディアンの図書室で見つけた複数の本。それはテーブルトークアールピージー……TRPGと呼ばれる卓上ゲームの本であった。
「ちょうどアルテ君が興味津々みたいで次の土日はほとんどの人間が非番だしいい機会だ。次はこれを行って盤上演習としようか」
暇を持て余した面々の提案によって盤面演習を行うことになった。ちょうどいい気分転換になるだろうとシンも考え何も考えずに二つ返事で了解したのだ。
しかし、そこへ押収したはずの哲学兵装が牙を向ける事になるとは誰も思っていなかった。
「司令!! どうやら以前押収した哲学兵装が暴走しています!!」
「その哲学兵装はジュマンジ……厳密に言えばかつて遊熟者と呼ばれた錬金術師が生み出したというゲームを実現化させる能力を持ったサイコロです!!」
かつての錬金術師の遺産が暴走。シンたちをその世界の中へ送り込んでしまった!!
「月並みな意見だがクリアすれば問題はないのであろう?」
――其は鋼鉄の守護神
「だよなぁ。さっさとクリアしようぜ、俺様ちゃんそれ何回かやった事あるしね」
――煉獄の焔より生まれ出て奈落の闇を打ち払う
「ボクが見つけたんだからボクもやる!!」
――汝守護者と心を繋ぎ
「所でシン。今からやるのってどういうタイトル?」
――崩れゆく世界に灯火を。悪の軍勢に膺懲を
「ええっと……」
――その名を――
XD UNLIMITED & メタリックガーディアンRPG
「まずキャラクタークリエイトしなければならないが……」
「これとこれとこれ……えーダメなのー!?」
「なんでサンプルキャラが産廃に挿げ替えられてんだよ!! ブランクシートから作るのに一時間はザラだぜ!?」
「このシャレードってロボ……インパルスに似てるわね」
「つーかこのパーソナリティ、ラクスじゃねーかどう見ても!!」
キャラ作成からひと手間二手間当たり前!! 更に設定上どう見ても因縁の敵と似たようなキャラがいる始末!!
「ダンナぁ!! カルマノイズがまた出てきやがったって本当か!!」
「ああ。彼らが取り込まれてから頻繁にな。恐らく原因はジュマンジだろう」
それと並行して現れるカルマノイズ。原因は哲学兵装にあるとみて持久戦のスタイルに入ることになる。
「え? あそこにいるリンケージって……ステラぁ!?」
シンがあったキャラクターはかつて守れなかった少女ステラ・ルーシェ……そして彼女が使うガーディアンもまたデストロイを髣髴とさせるものであった。
『敵影1!! 各リンケージは迎撃に当たってください!!』
「おいプロスト……嫌なものが飛び交ってきたんだが……見間違いか?」
「残念。俺も見た。いやアイツそれ使いかねねえなって思っていたけどさぁ……」
『なんでアルゲントゥムがここに敵キャラとしているんだぁ!!』
敵のゲストとして襲撃を仕掛けるはフレームアームズでの戦闘における最悪の敵の一人である月面軍のエース・アルゲントゥム……彼の機体のデータがケインとプロストに牙を向ける。
「なーんだ。様はあの子を助けて敵のボスを倒しちゃえばいいんだろ? 楽勝じゃん!!」
「ええ。でもカルマノイズがステラを取り込んで……」
カルマノイズがステラを取り込み、立ちはだかる。そこでルナマリアがルール上の策を用いて行動に移す。
「俺は今度こそステラを救う!! 例えここが造られた世界でもだ!!」
シンは緋龍を機体に纏わせ、今少女を取り込んだ巨悪へと向かう!!
XD UNLIMITED & メタリックガーディアンRPG
残影という名のステラ
CC.214年 開始予定……
「うろたえるなッ!! 私は世界の歌姫、マリア・カデンツァヴナ・イヴだ!!」
「世界の悪と歪みを討つために戦う!!」
「それがソレスタルビーイングだ!!」
「必殺!! ライザー……ソードッ!!」
「ねぇシン。これが翼さんや響ちゃんたちの世界の戦いを纏めたリストと報告書?」
「……ケースはきちんと報告書だけど中身間違えたなコレ」
同時上映
響と翼の世界における戦いの歴史
今回の同時上映はソレスタルビーイングネタです。実は現行世界はスパロボチックな世界になっています。多分中身取り違えた戦犯は響と切歌のどっちかあるいは両方。なおソレスタルビーイングネタをやるときはマリアさん使う事は決めてた。
デュランダルが先覚世界で欠片になったのを見て、先を越されたと思ってもあくまであれはギアだと思う事にしました。
TRPGは以前モノトーンミュージアムでステラというキャラがヒロイン兼助けられないボスだったこと(Pixivで挙げられたリメイク版ではきちんと救えるので安心)から拾ってきたネタ。因みにリメイク版が出る前に考えたのが、シンがそれを知らずにPC1(ステラと関わる)キャラをやりたがって経験者組がルナマリアを抱き込んでシナリオ改変に挑むというネタ。
去年のエイプリルフールネタに出したキャラとの因縁も1か所出したけどどこだかわかるかなー?