パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界 作:DFGNEXT
というわけで今回で第一部完結!!
次回キャラ紹介を経て、第二部「A's編」に入っていきます!!
そして・・・キャラが壊れます・・・
ちなみに前回の予告はサクラ大戦です(投げやり)
それでは・・・最終回・・・どうぞ!!
「あっ・・・」
アースラに戻ってきたらなのはちゃんが一番最初に気づいてくれた。
次に気づいたのはフェイト、さすがに母親を見たら気づくよね。
「母さん!!」
そう言って横たわるプレシアに近づいていった。
【彼女は体がもともと限界だった・・・おそらく長くないだろう・・・】
一応スカリエッティに聞いてみたが、癌がかなり進行しているらしく
現在の医学では自分でも無理だといっていた。ここまでくるとあやつは自分の体を変えるからな。
「・・・パルキアさん、彼女を医務室に連れていてあげてください。
もちろんフェイトさんも一緒にね・・・・・・」
確かにな・・・こんなところで最期を看取らせるわけにもいかない。
俺はプレシアを抱える。そしてフェイトに対して言う。
【フェイトお前も行くぞ】
「・・・はい・・・」
「ま、待ってくれよ。あたしにも・・・」
【アルフは待っててやってくれ、この件はフェイト一人のほうがいい】
「・・・わかったよ・・・」
返事を聞いた俺は空間跳躍で医務室の空いているベッドがある部屋へと跳んだ。
そしてベッドにプレシアを寝かせるとフェイトを残しブリッジへと戻った。
【これが回収できたジュエルシードだ。残念だが、二つは見つからなかった】
これは半分嘘で半分本当だ。確かにひとつは見つからなかったが、
もうひとつは今後のためにスカさんに手渡したからな。
「そうですか、それでも7つも・・・本来なら回収できなかったはずのものですから、
協力ありがとうございます。パルキアさん」
【こちらこそ、本来ならこの行為は契約に反しているからな・・・】
「いえ、今回は非常時ですし状況が状況だったのでかまいませんよ?」
・・・やっぱりこの組織いろいろな意味でアバウトだな。
「それで・・・フェイトちゃんはこの後どうなるんですか・・・?」
なのはちゃんがそう聞く、まあ管理局に対して詳しくないし、
今回の事件がどれだけの罪かも知らないからな・・・
「次元断層まで起きかねない次元犯罪だからな。普通に考えれば数百年以上の幽閉ってところだろう」
「そんなッ!」
【まぁ、そうはならないだろう】
「え?」
俺のその言葉に顔を上げたなのはに、エイミィが立ち上がって答える。
「フェイトちゃんは、お母さんの願いを叶える為に頑張っただけだからね。そんな子をクロノ君が言ったような罪に問うほど、管理局は非道じゃないよ」
管理局は・・・ね・・・
【管理局は人手不足だから嘱託魔導師になれば罪は軽くなるしな】
「まぁ、状況的にはほぼ無罪まで持ち込めると思うよ」
「そうですか・・・よかったぁ・・・」
クロノの言葉になのはは心底安心した様子で、その場にひざを着いた。
どうやら戦闘の疲れが一気に来たみたいだな・・・
「とりあえず君たちは本来なら時空間が安定していないから
暫くアースラに留まってほしいところだが、パルキアなら大丈夫だろう?」
【まあな、俺たちは戻ることは可能だ】
「だから・・・そうだな・・・フェイト・テスタロッサが戻ってきたら君たちは家に帰っても構わない」
「ユーノくんは?」
「ユーノ・スクライアは後々事情聴取で呼ぶが、今は連れて行っても問題ない」
「そっか、それじゃあ、これからもよろしくねユーノくん」
「うん、よろしくなのは!」
こうして俺たちはフェイトが戻ってくるまで、ブリッジで待機していた。
そして戻ってきたフェイトから告げられたのはプレシア・テスタロッサが死亡した・・・
ということだった。俺は彼女が何を言ったかが気になったが、フェイトはこれに関しては黙秘するらしい。
一体・・・何を言われたのだろうか・・・?
あれから数日・・・
事件は終わりを告げ、なのはとユーノとパルキアは一応感謝状などをもらい、
特になのはは事件の功績から嘱託魔導師にほとんど無条件になれる権利などを手に入れた。
まあ、それは管理局からの間接的な勧誘みたいなものなのだろう。
もっとも数学者になりたい本人は頑なに拒否していたが・・・
そして高町家に帰宅し、数日がたった。その日はなのはたちはちょうど休日で暇だったのだが、
クロノから時空間が安定し、また裁判まで時間があるので海鳴公園でフェイトと会えることになった。
それを喜んだなのはは急いで支度をし、約束の場所へと向かった。
フェイトとの待ち合わせ場所は、海鳴公園の近くの、海が見渡せる橋だった。
今日は気持ちのいい快晴。なのははその橋の手すりに寄りかかりながら、海からの静かな風を浴びる。
風で白いリボンで2つに結ばれた栗色の髪がわずかになびいていた。
なのはは普段は海を見ても、特別何の感情もはなかった。
家が割と海の近くにあるので、ここでの景色は見慣れてしまったのだ。
この辺の住民ならたいていはそうだろう。しかし、今日は海が輝いて、とても綺麗に見えた。
そのまましばらくしていると、転移魔法でフェイト達・・・フェイト、クロノ、アルフが現われた。
それから合流し、パルキア、ユーノとクロノ達は空気を読んで少し離れたベンチに腰を下ろした。
そしてなのはは静かに話し出した。
「何だかいっぱい話したいことあったのに。変だね。フェイトちゃんの顔見たら忘れちゃった」
「私は・・・そうだね、私も上手く言葉に出来ない。だけど嬉しかった」
「えっ」
「真っ直ぐ向き合ってくれて」
「うん、友達になれたらいいなって思ったの。でも今日はもうこれから出かけちゃうんだよね」
「そうだね。少し長い旅になる」
「また会えるんだよね?」
「うん・・・少し悲しいけどやっと本当の自分を始められるから」
そういって一呼吸置くとフェイトは本題に入った。
「来てもらったのは、返事をするため」
「え?」
フェイトが切り出した話題になのはは少し驚いて聞き返す。
それに対しフェイトはきちんと答える。
「君が言ってくれた言葉。友達になりたいって」
「うん、うん!」
なのははその言葉に頷く。白いリボンで2つに結ばれた栗色の髪が縦に揺れる。
「私に出来るなら、私でいいなら、って。だけど私、どうしていいかわからない。
だから教えて欲しいんだ。どうしたら友達になれるのか」
「・・・・・・・・・簡単だよ」
フェイトの疑問になのはは答えを言おうとする。
それはとても簡単なこと・・・でもそれが簡単なのは友達になれる人だけだ・・・
「え?」
「友達になるの、すごく簡単」
そう言って一呼吸吐き、なのはは自分の考えを伝える。
「名前を呼んで?はじめはそれだけでいいの。
君とかアナタとか、そういうのじゃなくて、ちゃんと相手の目を見て、
はっきり相手の名前を呼ぶの」
「私、高町なのは。なのはだよ」
「・・・なのは」
「うん、そう」
「な、の、は・・・・・・」
「うん」
「なのは・・・」
「うん・・・」
繰り返しなされるやり取りの中、なのははフェイトの手を握る。
「ありがとう、なのは」
「うん・・・」
「なのは・・・」
「うんっ!」
フェイトはなのはの名を呼び続ける。初めての・・・友達の名を・・・
「君の手は暖かいね、なのは・・・」
「っく・・・うっ・・・」
その言葉が引き金となったのか、瞳のダムは崩れ落ちなのはの瞳から大粒の涙が流れ出す。
「少し分かったことがある。友達が泣いていると、同じように自分も悲しいんだ」
「・・・フェイトちゃんっ!・・・」
「ありがとう、なのは。今は離れてしまうけど、きっとまた会える。
そうしたら、また、君の名前を呼んでもいい?」
フェイトはそう言ってなのはの目をみる。
初めての友達へ思いを伝えるために・・・
「うん・・・うんっ」
なのはは頷く。なのはもまたうれしかった。
「会いたくなったら、きっと名前を呼ぶ。だから、なのはも私を呼んで。
なのはに困ったことがあったら、今度はきっと、私がなのはを助けるから」
その言葉を言った途端、二人に対して静かなそよ風が優しく吹き、二人の髪がなびいていた。
ユーノ、クロノ、アルフの3人は近くのベンチに座って2人の様子を見ていた。
アルフはもらい泣きしながらフェイトの成長ぶりに感激して言った。
「うう、フェイトがあんなに強くなって・・・。それもあんたのとこの主人のおかげさ・・・」
「僕のとこのって・・・僕はなのはの使い魔じゃないんだけど・・・・・・」
すでに散々アースラの中でからかわれていた話題にユーノが過敏に反応する。
そもそも使い魔ポジションはユーノではなくパルキアである。
「時間だ、そろそろいいか?」
時間がそろそろ来るので、クロノは二人に近づきそう言った。
「うん」
「フェイトちゃん!」
するとなのははリボンをほどいて話し出す。
「思い出に出来るもの、こんなのしかないんだけど」
そう言って白い太目のリボンをフェイトに差し出す。
それを見て、フェイトもリボンをほどく。
「じゃあ、私も」
フェイトも細く黒いリボンをなのはに差し出した。互いに相手のリボンを受け取る。
そしてなのはたちは再び見つめあい、やがてフェイトが言った。
「ありがとう、なのは」
「うん、フェイトちゃん」
「きっとまた」
「うん、きっとまた」
絶対に会える。そう確信しているから・・・
するとアルフはなのはの肩を叩く
「ありがとう、アルフさんも元気でね」
「ああ、色々ありがとうね。なのは、ユーノ、パルキア」
「うん」
【あぁ、またな・・・】
「それじゃ、僕も」
「クロノ君もまたね」
「ああ」
「バイバイ、またね。クロノ君、アルフさん、フェイトちゃん」
そしてフェイト達が転送されていく。なのは達は手を振りながらそれを見送った。
三人が消えた後も、少しばかり別れの余韻がさめるまで、しばらくその場にたたずんでから、言う。
「なのは」
「うん、パルキアさんも」
【あぁ】
そうして歩き出す。普段の生活へ戻るために・・・
歩きながら、なのはは話し出す。
「・・・次にフェイトちゃんに会う時までに、私はもっと強くなる。
だから、ユーノくんにはちょっと悪いんだけど・・・ユーノくんの魔法の技術の全て、私に教えてくれる?」
なのはは再度、ユーノに頼んだ。すでに事件中に承諾は受けている。
だけど・・・もう一度・・・
「うん、頑張るよ」
「もちろんパルキアさんもね!」
【あぁもちろんだ!】
なのはのやることは山積みだ。
魔法の修行。そしてスターライトブレイカーの威力アップ。
それにフェイトと向こうでも会えるようにミッドチルダ語を覚えたり、
リンディに新しくもらった各分野の魔法の教科書の魔法を覚えたり、
それにデバイスの知識もほしい、と挙げればキリがなかった。
そしてなのは達は普段の生活に戻った。
なのはの両親は喫茶店の営業を順調に続けている。
その中で美由希はユーノで遊んでいた。なんやかんだでここに居るときはユーノはフェレットモードだ。
正体は知っていてもそのかわいさには耐え切れず美由希はいろいろ弄っていた。
「なのは!」
「はーい!」
そして二人は学校へ出かけた。
学校での様子もいつもどおりだ。前と変わらない日々・・・
だけれど・・・なのはのリボンはフェイトと交換したものに変わっていた
アースラ内では相変わらずエイミィがクロノをからかっていた。
そしてフェイトはなのはと交換したリボンをつけていた。
今はまだ会えないけど・・・すぐに絶対に会える・・・
フェイトが手に持ったバルディッシュを見て、
また同じ頃なのはがレイジングハートを見てお互いの事を思っていた。
彼女達の物語は・・・まだこれから始まるのだった・・・