パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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今回からA's編だけど実質オリジナルなストーリーが始まります。
ただ、原作キャラの成長物語でもあるのであえて章分けはしません。

それではどうぞ!!


第二十六話「反世界の王」

 

 

 

朝焼けがまぶしい頃、蒐集を終えたシグナムたちは八神家へと帰宅していた。

現在のページ数は399ページ・・・あと一ページで目標の3分の1は達成する。

ちなみに現在の時間は10月27日・・・本来ならこの時点で守護騎士たちは

蒐集を始めていたが、今回はパルキアの介入により400ページ回収間近となっていた。

さて、ついに後一ページで管制人格と会話が可能となる。

闇の書本体は蒐集し始めてからすぐに行動を開始し、呼べば出てくるが

最近は空間転移でどこかに出かけていた。はやて曰く散歩とのことで

呼ばなくてもいつの間にか戻ってきてはいる。

空間転移といっても魔法なので虚数空間のように発動できないところでは

行動が制限できるらしく、パルキアのようにそこへ行ったりはしていなかった。

そんな闇の書が珍しく何かを感じ、虚数空間へと向かっていた・・・

 

そのころパルキアはなのは宅でゴロゴロしていた。

空間転移能力に慣れた事と守護騎士たちの特訓もかねて最近は収集には参加していない。

なのははなのはでフェイトのビデオレターを見て微笑んでいたり、

本屋で買ってきたパズルや数学の問題を解いたり、

・・・・・・例のはやてがもらったパズルを解いていたりしていた。

 

「これは・・・違う・・・なんだろう・・・? 一つ目の鍵穴は開いたけど・・・」

 

現在は1の番号の鍵で真ん中にある鍵穴を開けることができた。

しかしその後からは詰まっていた。二つの鍵穴がスライドにより

新たに現れたのだが、どの鍵を入れればいいのかがわからなかったのである。

ちなみに鍵の個数は1から20までの20個だ。

 

「解けたのか?」

「ううん、駄目・・・規則性がまだわからない。多分数字が関係しているんだろうけど」

「最初の鍵穴は1で開けたといったが理由は?」

「・・・わからない・・・とりあえず法則性がわからないから

 順番に開けようとして最初に開いたのが1だったから・・・」

「・・・法則性がないはずはないとは思うが・・・」

 

さすがにこれだけの情報ではパルキアもわからなかった。

これがパズルであるのならば一般知識があれば解けるはずだ。

だが、現在の状況ではわからない。ヒントが足りなすぎた。

まぁ、ただこれはなのはが解くといっているので

パルキアは気楽に暇つぶし程度に解読していた。

 

「・・・あぁ・・・わからないなぁ」

「まあ、気長にやったほうがいいだろう。特別早くやる必要性もないしな」

「そうだね・・・わたしに解けないパズルはない!」

なのはは決意を込めてそういった。

「・・・さて我は用事がある。出かけてくるぞ」

「うん、わかった」

「ではな」

 

そう言ってパルキアは空間転移をした。

目指すべきは友人の下へだ。

 

 

 

―虚数空間

 

 

相変わらず静かに暗い空間。

そのなかで佇むのは二体の巨獣。

一つは紫に染まった体を持つパルキア・・・

もう一人は藍色に染まった全身に

青白く輝くラインが走っているディアルガ

約一ヶ月ぶりの再会に二人は喜んでいた。

 

「久しぶりだな。調子はどうだ?」

「あぁ、好調だ。あえて言うならば暇だがな」

「なら大丈夫だろう。そろそろジュエルシード事件と

 お前を結びつけるものはなくなってきている。

 そろそろこの空間を出ても大丈夫だ」

「そうか、だが・・・どうやって出るんだ?

 私は君と違って・・・出ることが出来ないが・・・」

「なに、我の予想通りならお前は我と同じ能力を使えるはずだ」

「そう・・・か・・・?」

「あぁ、まずは・・・」

 

パルキアはそういい始めながら説明を始めた。

かつては感覚で使っていた空間転移も頭でやり方を認識できるようになってきた。

そのやり方をディアルガにも教える。空間の神として・・・

ついでに大きさ変換のやり方も教えておいた。

 

 

「どうだ?」

「あぁ、大分うまくなってきた。あくまで移動用だが」

「それでも空間移動なんてことができるなんてありがたい。

 前世でも少しはあこがれていた力だからな」

「・・・なるほど・・・まぁ、大きさ変換もできるから便利といえば便利か」

 

自分が転生者であることはおくびにも出さない。

言ったところで彼に利益は全くない以上喋る気はまったくない。

ただ純粋に今の立場を維持することを彼は望んでいた。

 

「さて、我はそろそろ帰るとしよう」

「そうか、ではまたな」

「あぁ、また・・・」

 

「な」と言おうとした瞬間に彼は突然違和感を感じた。

それはどこか闇のディアルガが放っていた瘴気の感じと似ているものだった。

「なんだ・・・?」

彼はそのエネルギーを感じるほうへと顔を向ける・・・

そして・・・そこにいたのは・・・

 

 

 

―闇の書の記録

 

私がみた「それ」は一言で言えば不気味な姿をしていた。

かつてある世界で見たドラゴンの骨格のような姿をして六本の足を持ち、

背中に各3本の赤いトゲのようなものが突出した黒い1対の翼を持っていた。

体の色は銀色。頭部や脚の爪、首や脚部には金色のリング状の部分があった。

 

「それ」が発する闇は世界を・・・我が主が居る地球すら包んでいった。

 

そして「それ」は一声叫ぶとこの空間から姿を消していた。

 

 

 

―ミッドチルダ

 

二人の女の子たちが家の前の広場で遊んでいた。

二人は姉妹であり、笑顔を浮かべながら遊びを楽しんでいた。

そのとき妹のほうが異変に気づく。

 

「あれ? なんだろう、あれ?」

「どうしたの?・・・なんだろう黒い雲・・・?」

 

二人の姉妹が見上げる空のある一点からどす黒い暗黒の雲が少しずつ漏れていっていた。

それは瞬く間にミッドチルダ全域を覆っていった。

そして・・・ミッドチルダから太陽の光が消失した・・・

 

 

 

―地球 八神家

 

八神家で一番初めに異変に気がついたのはシグナムだった。

続いてザフィーラ、シャマル、ヴィータと続くが、それはほんの一瞬の差だった。

一人魔法に慣れていないはやてはそれに全く気づかなかった。

だが、周りの守護騎士たちの行動で何かがあったとは察してはいた。

 

「シ、シグナム? 何かあったん?」

「いえ、直接こちらに被害が出るものではありませんが・・・

 何か強大な力の存在を感じました・・・」

「これは・・・パルキアと同等か・・・いや、それ以上の力を持っています」

「えっ・・・」

 

はやてはザフィーラの見立てに驚く。

直接パルキアの戦いを見たわけではないが、見ていたなのはから

何回も聞いていた。パルキアは本当に強い存在だと・・・

そんなものに匹敵をするものがあるなんて思っても見なかった。

そうはやてが思っている中窓を見ていたヴィータが叫ぶ。

 

「お、おい、外見てみろよ!」

「どうしたの!?」

 

はやても含め守護騎士全員が外の様子を見る。

それは別の世界ミッドチルダ他でも発生していた黒い雲だった。

見ているだけで心が暗く不安になるような気味悪い雲だ。

 

「一体・・・何が起きてるん・・・」

 

 

 

 

 

―南極 エリアG

 

「アー、アー」

 

皇帝ペンギンが寄り添い泣き叫ぶ。

極寒の氷の大地。そこにあった一種の平穏は次の瞬間には崩れ去っていた。

 

凄まじい轟音とともに氷の壁は崩れ去る。

それとともに発生する黒い瘴気が南極の空を覆う。

その黒い瘴気の中で二つの赤い光が鈍く光っていた。

 

「・・・ビシャーン!!」

 

とてつもない大音量で鳴き声を叫び散らす。

この世界に君臨したとでも言うように・・・

だが、それを阻止しようと立ち上がる者たちがいた。

 

眩い光が突然目の前に発せられると同時にその下にあった氷のだ地がはじけ飛ぶ。

やってきたのは時空を司る神々・・・藍と紫の肉体を持っ戦神・・・

 

「見つけたぞっ! ギラティナッ!!」

 

地球最大の戦いが今始まろうとしていた・・・

 

 

 




時間と空間の神・・・
ディアルガとパルキアはフルパワーで敵に立ち向かう
しかし、ギラティナの力は予想を上回るものだった。

次回「敗北-Defeat-」
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