パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界 作:DFGNEXT
あんましうまくできませんね・・・。
後三話以内にこの話を終わらせたいな・・・
それではどうぞ!!!
「・・・黒い雲・・・いったいあれは・・・」
自分の部屋の窓から空を眺めながら、なのはは呟いた。
出かけるといってから凡そ半日は経っているが、未だにパルキアから連絡はない。
そんななか、不穏な気配を感じて部屋の窓を開けて
外のその方角を見てみたらあったのがあの黒い雲だった。
ただ不気味としかいえない黒い雲だったが、あそこには何か有るような気がした。
ピンポーン
そのとき突然厳寒のインターホンが鳴り響く。
今日は家族全員留守で、今この家にはなのはしか居なかった。
なのはは急いで玄関へと向かい、扉を開けた。
そこに居たのは八神家一行だった。
「な、なん、あん、なのはちゃん!!? 見た!!?あの雲い黒!!??」
「ちょ、ちょっと落ち着いてよはやてちゃん。あの黒い雲のこと?」
「そ、そうや! なんや変な感じがするし、シグナム曰く
あっちの方角にパルキアさんの気を感じるらしいし・・・」
「えっ?シグナムさん、そんなことできるんですか?」
「あぁ、一度手を合わせたものなら気を察知することができる」
「・・・騎士・・・?」
「無論だ」
そんな馬鹿な・・・そうなのはは思いつつとりあえずは納得する。そんなやり取りを少しした後、
さすがに外に居るものまずいので、全員家の中へとなのはは入れる。
家で家族以外と話すのはパルキアとレイジングハートくらいしかなのはにはいない。
・・・最近はレイジングハートとの会話が著しく減っていたりする。
半分は阿吽の呼吸によるものだが、残りは・・・
「ところで皆はあの黒い雲がなにか知ってるの?」
何も知らないなのはが皆にそう聞く。
そもそもギラティナの存在を知るものはここに居ないため
誰もその質問に答えることはできなかった。
「いや、わからない。今まで一度もあのような雲は見たことはなかった・・・戦場の空ならあるがな・・・」
「そう・・・ですか・・・」
「でもあれはそれとはまた違いますね・・・闇の力というか・・・」
「あんなんが、自然発生なんてぜってぇしねぇな」
「・・・どうする? ここで待っているわけにもいかんだろう」
「・・・どうすると言われても・・・わたしたちにはやれることが限られるし・・・」
なのははそう言うとため息を吐く。
管理局に入っていない以上彼女は組織単位で行動をすることはできない。
シグナムたちはパルキアが居なければへたに行動できないため
いくならば一人で行かなければならないが、それでは危険すぎた。
だが、それでも何もしないわけにもいかず決心する。
「はぁ・・・仕方ないか、まずはあそこに近づいて・・・」
ピンポーン
「あれ? 誰だろう? はーい」
突然鳴り響いたインターホンになのはは反応する。
インターホンの受話器を上げて相手に尋ねる。
「はい、どちらさまですか?」
なのはが相手に対し名を問う。相手は静かに答えた。
「管理局執務官クロノ・ハラオウンだ・・・話がある・・・」
「ぐっ・・・」
氷の大地を砕き散らしながら、パルキア、ディアルガ対ギラティナの戦いは続いていた。
お互い一歩も引かず・・・いや、むしろギラティナの圧倒的な力に二人は徐々に押されていた。
パルキアがテレポートして回り込めば羽を変形させ『シャドークロー』を浴びせ、
ディアルガが『ラスターカノン』を放てばおそらくは『まもる』で防ぐ。
攻防一体・・・他者を圧倒する力を持つギラティナは息切れ一つしていなかった。
「く、そっ・・・『あくうせつだん』!!!」
パルキアは右手にエネルギーを溜めて『あくうせつだん』を放つ。
空間ごとギラティナを切り裂こうとした・・・のだが・・・
「ビシャーン!」
バチバチバチィッ!と電撃がパルキアに向かって走ってきた。
『あくうせつだん』をエネルギーごとそれは吹き飛ばしパルキアに直撃した。
いや、厳密には当たりはしたが、テレポートでギリギリ避けてはいたので致命打にはならなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「くぅ!!これでも食らっておけっ!!!」
ディアルガがそう叫びながら口にエネルギーを溜める。
そのエネルギーは始めは光だったが、徐々に炎へと変わっていった。
限界ギリギリまで溜めたそれは高熱のエネルギー球体となった。
ディアルガは狙いを定め、動き回るギラティナへと向けて放つ!
オーバーヒート
刹那、莫大なエネルギーが炎のレールを作り、ギラティナに当たる。
その膨大な熱量はまわりの氷の大地を抉り取り、溶かす・・・いや、蒸発させる。
大量の爆煙が辺りを包む・・・
「やったか!?」
ディアルガがそう叫ぶ。オーバーヒートには彼の攻撃能力のほとんどを費やした。
やっていなければ困る。そう思っていた・・・
しかし、その考えは・・・
「がぁあああっ!!」
隣に居たパルキアに一筋の光線が奔り彼をつらいな瞬間に打ち砕かれた。
「パルキアァアッ!!!」
パルキアの巨体がその攻撃を受けると同時に倒れこむ。
轟音とともに真下の氷が砕け散り粉塵を撒き散らした。
そしてそちらに気をそらした一瞬の隙をつき
ギラティナによる一撃がディアルガをも貫いた。
「ガァッ!」
その一撃を食らい200mは吹き飛ばされるディアルガ
幸いなことにすぐ近くに居た逃げていたペンギンたちに被害はなかった。
「ぐっ・・・なんて、強さだ・・・」
(予想外だ・・・ギラティナがこの世界に居ることも驚いたが・・・
これほどの強さとは・・・勝てるのか? ジュエルシードなしで・・・)
パルキアは想定外のギラティナの強さに驚いていた。
さすがに戦闘訓練をしていないとはいえ、時空の神々二体がかりで
引き分けにすら持ち込めていないのだ。あまりの力の差に落胆するしかなかった。
恐怖・・・とまではいかないまでも不安がパルキアの脳裏によぎった。
無論、その一瞬の隙をギラティナは逃さなかった。
突如としてギラティナは姿を変える。それは前世ではオリジンフォルムと呼ばれた形態だった。
そして姿を変えた伸縮自在なその翼をパルキアの体へと突きつけた。
「ぐわぁあああああああ!!」
ドクン、ドクンッとパルキアの体に何かが流れ出す。
ある程度時間がたった時に突如として頭に対し強烈な痛みが奔ってきた。
さらに体の調子がおかしくなり、すさまじい脱力感がパルキアを襲う。
そう、この技は『どくどく』時間が経つに連れて威力が上がっていく毒攻撃を
パルキアはまともに食らってしまったのだ。
顔色がだんだんと悪くなっていくパルキア・・・
大ダメージで動きが完全に封じられたディアルガ
そんな二人を尻目にギラティナは叫び声をあげると同時に、
空間に黒い穴を開けこの世界から消失した。
「ぜぇ・・・はぁ、ぜぇ、はぁ・・・」
どくにより肩で息をするパルキア・・・
体は腕やひざが痙攣し、重症なのは見るに明らかだった。
「だ、大丈夫か・・・?」
「ぜぇ・・・だい、丈夫・・・はぁ・・・な、いな・・・」
「どうする?ギラティナは逃げたぞ?」
「・・・ぜぇ、はぁ・・・場所は大方、把握して、いる・・・
それ、に・・・ぜぇ・・・この症状も治すことができる・・・はずだ・・・」
「どうするんだ・・・?」
「ぜぇ・・・お前の・・・『ときのほうこう』・・・
覚えているか?暴走している、とき、にはなった砲撃を・・・」
「・・・あぁ・・・あの・・・」
ディアルガは我を失っていながらもなぜか鮮明に残っているそれを思い出す。
あの時は一度目をパルキアはプロテクトシェードで防いでいた。
【プロテクト、シェェエエエエエーード!!!】
プロテクト・シェードのバリアにディアルガのときのほうこうが当たる。
そして防ぐパルキアに向けてディアルガは再びときのほうこうを放つ。
拮抗している中へのその砲撃はプロテクト・シェードを楽々と突き破っていた。
【なっ!?】
二発目のときのほうこうはパルキアに直撃し、彼の体を後ろへと吹き飛ばしていた・・・
あの攻撃を・・・もう一度・・・
「あれには・・・攻撃能力だけで、はなく・・・
過ぎ去った『時』・・・を押し戻す力がある・・・はずだ・・・」
「つまり・・・あの力で君の状態を元に戻し、かつあいつにダメージを与えるということか!?」
ディアルガは納得し、目を見開く。
パルキアはその答えに頷く。
「ぜぇ・・・はぁ・・・チャンスは・・・一回だ・・・頼、むぞ・・・」
「わかった」
「では・・・行くぞ・・・」
パルキアは残った力のほとんどを使い、ギラティナがいったと思われる世界。
・・・そしてフルパワーで『ときのほうこう』が放てる世界・・・いや空間・・・
そう、『虚数空間』へと二人は空間転移した。
「・・・と、いうわけで・・・こちら管理局執務官のクロノ・ハラオウンくん
ちなみにわたしたちよりも年上だよ」
「・・・クロノ・ハラオウンだ。そしてこっちが・・・」
「あっ、初めましてディスティン・ウェストレークです」
高町家のリビングでの会話。なのはに紹介され二人が自己紹介をする。
事情を知らないなのはは守護騎士や闇の書の主はやてがいるなか、
管理局が来たことで内心とても驚いていた。バレたらまずいと・・・
ましてや相手はあのクロノ・ハラオウンなのだ。
だが、そんな心配は杞憂に終わる。
「あなたが・・・ハラオウン・・・」
「・・・どうやら本当にお互いパルキアから事情は知っているようだな」
「えっ? えっ?」
突然のカミングアウトになのははただあわてる他はない。
この中で事情を知らないのはなのはだけだった。もちろんディスティンは知っている。
「あれ?なのははパルキアから聞いてないのか?
会うのは初めてだが、今日会うことはすでにアポ取ってるんだぜ」
「えぇええ!!!!?」
「やっぱりパルキアさん、話してなかったのね・・・」
「・・・まぁあいつのことだから、お前には話してなかっただろうな・・・」
「・・・おかしいなぁ、どうしちゃったのかな。
頑張ってるのは分かるけど、わたしは外野じゃないんだよ。
団欒のときだけすべてを語っているふりで、
大事な話題でこんな除け者にするんなら、
わたしの意味、ないじゃない。
ちゃんとさ、ホウレンソウ守ろうよ。 ねぇ」
今までもうすうす感じていたが、今回のことで
自身の扱いを完全に理解したなのはの回りにはどす黒いオーラが見えていた。
それを見てクロノとザフィーラ、シグナム以外は気圧され
「な、なのはちゃんが黒い・・・」
「あ、悪魔め・・・」
「パルキアさん、大丈夫かしら・・・?」
「な、何なのこの人・・・」
「ゴホンッ!」
口に手を当て、わざとらしく咳き払いをするクロノ。
いい加減早く本題に入りたいのだ。
その咳払いになのはとディスティンはすぐさま反応し静かになる。
はやてはビクッと体を震わせた後に黙りこくった。
「とりあえず、君達が話したいことも、僕が伝えたいこともここでは難しい。
だからアースラに来てもらいたいのだが・・・」
「それはまぁ、仕方あらへんなぁ。ええよなシグナム」
「はい、それはもちろん」
「わたしはちょっとお母さんに連絡するよ」
「頼んだ」
その言葉になのはは頷き、携帯電話を駆使して母親の桃子へと連絡をした。
ホウレンソウをしろといった手前、きちんと報告し許可をもらった。
そしてなのはと八神家はアースラへと転送した・・・。
そこで知る真実とともに・・・
「「うぉおおおおおおおおおお!!!」」
そのころ虚数空間ではディアルガとパルキアがギラティナに対し決死の攻防を繰り広げていた。
ときのほうこうは威力が高い分、隙が大きい。
そのためギラティナにわずかでも隙を作ろうと
お互い体に鞭を打ち、力を振り絞って攻撃を行っていた。
だが、それでもギラティナの力は凄まじく着いていけていることすら奇跡に近い状況・・・
とてもじゃないが、それは厳しかった・・・そう、正攻法なら・・・
【ディアルガ・・・】
【(念話・・・?)どうした?】
【一か八かだ。埒が明かない以上やるしかない】
【何をする気だ?】
【我が体を張って奴を止める・・・そこに『ときのほうこう』を当ててくれ!】
【正気かっ!!!!??? あたればただじゃすまないぞ!!?】
ディアルガはあまりにも無謀な作戦を言うパルキアに反論する。
【大丈夫だ・・・勝機はある・・・】
だが、パルキアはどこか絶対的自信が有るようだ。
ディアルガはその自信に掛けてみようと思った。
【わかった・・・頼んだぞ!】
【あぁ!!】
そう言うとパルキアは左手を振り上げるとギラティナに向けて叫ぶ!
「ガトリングドライバァアアアアアア!!!」
刹那、空間が湾曲、捻じ曲がることでギラティナを一転に縫い付ける。
フルパワーではないためか、本来の威力は出ていないが、
それでもギラティナのすばやい動きを一瞬でも縫いとめるには十分だった。
ほんの一瞬といえできた隙を狙いパルキアはフルスピードでギラティナへと突っ込む。
そしてその強靭な四肢でギラティナの体を雁字搦めに抑えた。
「今だぁあ!!」
パルキアの叫びに呼応し、ディアルガの口の周りにエネルギーが集まっていく・・・
淡い藍色だったそれは、やがて、濃い藍色へと染まる。
そしてパルキアとギラティナに向けてその一撃を・・・打ち込んだ!!
ときのほうこう
伸びる砲撃は二体を包み込む。だが、パルキアは当たるギリギリで
その攻撃を避ける。そしてギラティナだけに『ときのほうこう』は直撃した。
さらに『ときのほうこう』のもう一つの能力により、パルキアを蝕んでいたどく状態を解消する。
それだけではなくボロボロだった二人の体の傷をも回復させた。
「大丈夫か!!?」
「あぁ、すこぶる快調だ・・・成功してよかった」
「それは良かった・・・あいつはどうなった?」
「わからない・・・あそこにもう反応はないが・・・」
「倒したのか・・・?」
居なくなったことに対して不安になる二人は後ろで光る
鈍い光にすぐには気がつかなかった。
そのときその鈍い光が強烈な爆裂を発し、ディアルガへと向かった。
「!!!! 危ない!!!」
気がついたパルキアにより着弾予定の場所からディアルガを引き離す。
だが・・・その一撃をパルキアは右側面からまともに受けてしまった。
崩れ落ちるだけではく、サイズが第一段階まで小さくなってしまった。
「パルキアァアア!!!!!」
その隙を突き、ギラティナはその巨体をくねらせ
虚数空間のどこかへと消えていった・・・