パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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今回と次回は人間側が反撃のため準備を始めます・・・
まぁ次回でわかりますが、この話をしたかった理由はこれですね。

それではどうぞ!!! 予定では後二、三話で終わります!!


第二十八話「嵐の前の静けさの中で・・・」

 

―アースラブリッジ

 

アースラへとたどり着いた一行はまずアースラのブリッジへと向かっていた。

あの黒い雲についての対応も有るのだが、まずはお互いの蟠りを解くほうが先だ。

ブリッジに入るとそこに居たのはリンディとエイミィ・・・あとアレックスとランディだ。

四人は突然帰ってきたクロノとディスティン。思わぬ再会をしたなのは・・・

そして突然現れたなぞの一行(八神家)の登場に心底驚き思考を停止していた。

いち早く回復したのは、やはりというべきか艦長のリンディだった。

 

「え、あっおかえりなさい。クロノ執務官、ディスティン三等陸尉。

 ・・・なのはさんもお久しぶりですね。ところでそちらの方達は・・・?」

「・・・話があります・・・お互いに重要な・・・」

「・・・わかったわ。向こうで話しましょう」

 

リンディはそういうと自身の和室もどき部屋へと一行を案内した。

そこに皆はたどり着くと話を始める。そのとき始めてこの部屋に来た

ディスティンと八神家は部屋の内装に唖然としていたのだが、それはまた別のお話し・・・。

 

 

 

「・・・なるほど・・・あなたたちが闇の書の・・・」

リンディは顔は変えないまでも、どこか何かを思うような顔をしながらそういった。

「はい、パルキアからの話では11年前にあなたの・・・」

「えぇ・・・確かに夫のクライドは11年前、闇の書の輸送中に

 その暴走に巻き込まれて死亡したわ」

「・・・そう、ですか・・・申し訳・・・ありませんでした」

 

シグナムはそう言うと正座をしながら頭を下げる。

続いて他の守護騎士たちも頭を下げた。

そして主であるはやても頭を下げながらリンディに言う。

 

「あ、あの・・・シグナムたちも悪気が・・・」

「いえ、それはわかっています。闇の書はロストロギア・・・

 暴走してもおかしくないものでしたし、またクライドも管理局の提督・・・

 死は覚悟していましたし、あなたたちには責任はありません。

 むしろわざわざ謝罪しにくれかことをありがたく思ってもいるわ」

「そう・・・ですか・・・」

「だけど。私は心の整理ができているけど、

 他の闇の書の被害者がどう思うかはわからないわ。

 もしかしたらあなた方を一生許さないかもしれない・・・」

「そうですね・・・闇の書がしてきたことはそれほどのことですから・・・」

「だから、それはわかってちょうだいね?」

「はい、私は主として・・・今までの闇の書の積みも全部背負います!!」

はやては力強く宣言する。それは聞いたリンディは・・・

「そう・・・ありがとう・・・ごめんなさいね。

 私達管理局がしっかり対処していればあなたにそんな苦労もさせなかったのに・・・」

「いえ、私はずっと一人やったから・・・家族が増えたことはうれしいです。

 闇の書の罪の責任もそれの代償とも思っています・・・

 それに・・・グレアムおじさんのこともありますから・・・」

「グレアム・・・?」

聞きなれた名前にリンディはまさかと思いながらある人物を思い浮かべる。

確かに彼は彼女達と同じ地球の生まれだが・・・

そう思っていると横からクロノが懐からあるものを出しながら話す。

「艦長・・・これはパルキアから渡された手紙です・・・

 今回の行動もこれを読んでのことなんです・・・」

「手紙・・・?」

そういいながらリンディはその手紙を受け取り読み始める。

読み始めは普通の表情だったが、だんだんと顔色が悪くなっていき、

そして読み終わると話し始める・・・

「グレアム提督が・・・本当にこんなことを・・・?」

「おそらく・・・間違いないかと・・・現に全く関係のない八神はやてに資金援助。

 さらに八神家の周りにリーゼ姉妹の姿がありましたから・・・

 一応隠蔽魔法で姿を隠してですが・・・」

「そいつらの存在はパルキアから知らされていたので

 我々も同じようにしながら、高町家へときました。

 おそらくまだ知られては居ないかと・・・」

「そう・・・本当に提督が・・・」

「その手紙にあるとおりに行動するため今日はディスティンを呼んだんです。

 彼は地上本部のホープで、レジアス少将とも親しいですから・・・」

「僕も地上本部の利益になる以上協力は惜しまないつもりです」

頷きながらディスティンはそう言う。

彼は地上本部の一員として組織のためにも行動しているのだ。

 

「・・・わかりました・・・ところでこれほど皆を巻き込んだパルキアさんは?」

リンディは当然思い浮かぶ疑問であるそれを口にする。

それを聞いたなのはは隠し事をせず正直に話す。

「それが、朝出かけてから帰ってきていないんです・・・

 それに空になにか変な黒い雲が現れていて・・・」

「黒い雲・・・?」

リンディが疑問に思っていると突然扉が開く。

入ってきたのはエイミィだった。エイミィは書類を持ちながらリンディに伝える。

「艦長!本局から指令です!」

「指令・・・?」

リンディは書類を受け取るとそれを読み始めた。

「・・・ミッド上空に黒い雲・・・それどころか管理世界全域で発生・・・!!!」

「地球だけじゃなかったんだ・・・」

「それで内容は!?」

「・・・どうやらほとんどの『海』の管理局員にこの指令が来ているみたいね。

 指令は『この黒い雲の発生理由の原因解明』よ」

「・・・それじゃあパルキアさんに早く会わないと・・・」

「でもパルキアさん、いないんやろ?」

「そうだけd」

なのはが言いかけようとした瞬間アースラ艦内にエマージェンシーのアラームが鳴り響く。

それを聴いた瞬間には管理局員である4人はすぐにブリッジへと向かった。

なのはたちもその後を追った。

 

「何があったの!!?」

ブリッジに来たリンディは尋ねる。

「前方に高魔力エネルギー反応です!!」

「なんですって!」

リンディはそう言うと前方のモニターを見る。

そこに移っていたのは藍色の体をした存在だった。

「あれは・・・」

リンディがそういいかけた瞬間。

その存在は突然姿を消した。

いきなり消えたことで慌てふためくブリッジ・・・

そこへ・・・その存在はやってきた。

 

「ぐっ・・・」

「な、ななななんなんだコイツ!!!」

いきなり真後ろに現れた存在にヴィータは慌てふためいた。

その存在は突然皆に話しかけてきた。

「こ、ここは・・・?」

「ここは時空管理局・巡航L級8番艦。次元空間航行艦船アースラです。

 私は艦長のリンディ・ハラオウンです。あなたは?」

「私はディアルガ・・・それよりも彼を・・・」

「彼・・・?」

リンディはいきなり彼といわれて不思議に思うが、

彼の背中に居る存在を見て目の色を変える。

「ぱ、パルキアさん!!!!」

 

 

「・・・パルキアさんのダメージは思ったよりも深刻ね・・・」

リンディは医務室へとパルキアを送り届けてきた後言う。

パルキアの容態は、命に別状はないものの。

右肩の宝玉は無残にも砕け散り、さらに体中には醜い傷の跡があった。

未だに彼は目覚めていない・・・

「大丈夫・・・なんですよね・・・」

「えぇ、とりあえず命に別状はないわ・・・まだ目覚めてはないけどね・・・」

「良かった無事で・・・」

なのははほっと胸をなでおろす。

いろいろ不満もあるが、彼とは4年間ずっと一緒に居た存在なのだ。

いきなり傷だらけで現れたときは心底心配していた。

「・・・ところで・・・ディアルガさん・・・?」

「はい、なんでしょう?」

話しかけてきたリンディにディアルガは返答する。

「あなたは一体何者なの?」

「そうだな・・・お前にはパルキアと同じ気を感じる・・・」

「・・・私自身の出身はわかってはいません。

 しかし彼と同様この世界を統治する神としての存在ではあります」

「お前も・・・!」

「はい、私が司るのは『時』・・・『空間』を司るパルキアとともに

 時空を司る神々であります」

ディアルガは正直に答えるが、一人いきなり入ってきた情報に混乱している人が居た。

「えっ、ちょちょちょっとパルキアさんって神様なん!!?」

「あれっ?はやてちゃん聞いてなかったの?」

なのはとしては彼とあった当初にいきなり言われたことなので、

てっきり他の人の自己紹介でも言っているかと思っていたのだ。

はやてはそう言うなのはに対し言う。

「ぜ、ぜんぜん知らへん!!いきなり空間歪ませて大体わかってくれたやろ?

 って言われただけや!! あとは空間を司る者って言われただけや!!」

「はは、パルキアさんらしい・・・のかな?」

そういいながら心のうちではかなり笑っているなのは。

埒が明かないのでディアルガは本題を続ける。

まぁ、内容はパルキアに言われたとおりの嘘の内容なのだが・・・

 

「話を続けます。とりあえずは私の正体についてはわかってもらえたと思います。

 次に話すのは・・・敵の・・・正体です・・・」

「敵・・・?」

「はい、皆さんも世界中の空に突如現れた黒い雲の存在についてはご存知ですよね?」

そう言うディアルガに対し、その場に居る全員が頷く。

それを見届けたディアルガは話を続ける。

「そして、その黒い雲を発生させたものの名前・・・それが『ギラティナ』です」

「ギラ・・・ティナ・・・?」

「はい、奴は先日のジュエルシードと呼ばれる存在が、あの時発生していた

 次元震を完全に停止させたときに生まれた存在です・・・」

ディアルガのその言葉を聴き、リンディは驚き彼に問う。

「ちょ、ちょっと待ってください!!

 あの次元震はジュエルシードが発生させたもののはずでは?」

リンディがそう思うのも当然である。パルキアは虚偽の発言をした上に、

虚数空間の中での出来事など一介の提督に知ることなど不可能だ。

「いえ、あれはジュエルシードが起こしたものではありません・・・」

「それでは一体あれは何が原因なんですか?」

「・・・あれは私が起こしました・・・」

「えっ・・・」

ディアルガのカミングアウトに一同は固まる。

まさか目の前の生物が次元震を発生させるなど・・・

と思いつつも、いつものパルキアの行動からそれくらいできそうな気もしてはいた。

「厳密に言えば、私に取り付いていた何かが・・・です。

 そしてその何かはジュエルシードとの対消滅のときに新たな姿を入手しました・・・」

「それが・・・ギラティナだと・・・?」

「えぇ、私達はそう思っています・・・。そして先ほどまでギラティナと交戦。

 そして・・・敗北してきました・・・・・・・・・」

「そんな!!パルキアさんでも勝てなかってこと!!??」

「そうですね・・・私達二人がかりで挑みましたが・・・呆気なく・・・」

「そんな奴にあたしら勝てんのか!?」

ヴィータは声を荒げながら言った。

あのシグナムの攻撃を見切ったパルキアが戦いを挑んで負けた・・・

つまりは自分達とギラティナには圧倒的戦力差が有るということを知り・・・

しかしディアルガはあることを話し始める。

「・・・パルキア曰く・・・方法はあるそうです」

「それはっ!!??」

「まず、あいつ自身は魔法生命体であること・・・

 虚数空間で生まれ虚数空間で行動をしていますが、

 それは変わりません・・・そしてその力の構造は・・・

 管理局の言うロストロギアに限りなく近いのです・・・つまり・・・」

「つまり?」

「つまり、奴は人間の魔力・・・特に封印の魔法に弱いはずなんです・・・

 虚数空間内では魔法は使えませんから、

 奴が他者を圧倒できる理由もそれかもしれません。」

「でも・・・どうやってギラティナをこっちに呼び寄せるの?

 ギラティナは虚数空間を根城にしているんでしょ!!?」

「・・・パルキアが目覚めたらもう一度二人で奴に挑みます。

 今度は勝つためではなく、虚数空間から追い出すために・・・

 ただ、奴にパルキアの空間転移の力が効かない・・・

 つまりは出るのは奴自身が決めることなんです・・・」

「それじゃあ・・・どうやって・・・」

不安に思いそういうなのは・・・そして・・・

 

「・・・パルキアは君に任せるといっていた・・・」

 

そう・・・ディアルガはなのはに伝えた・・・

 

「わたし・・・が・・・?」

「コンピュータのように頭が固くなく、柔軟に計算できる人物・・・

 そして我々の知人であり、損得で動かない人間・・・

 それは君しか居ない・・・とパルキアは言っていた・・・

 頼めるかな・・・・・・・・・・・・?」

 

「わ、わたしは・・・・・・・・・・・・」

 

なのははいきなり言われたことに悩む。

確かに自分ならできる自信はあるが、全世界規模となると話は別だ。

しかもPT事件のように自分が居なくても解決自体は可能・・・というものでもなかった。

なのははパルキアの思いに答えようか真剣に考える・・・そして・・・

 

「わたしは・・・やります!!」

 

少女は・・・また一歩前へと歩み始めた・・・

 

 

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