パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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遅れて申し訳ありませんでした。現実世界が忙しかったのもありますが、

なのはの性格を描くのが難しかった。
フェイトさんの悩みの複線の張り方が甘かった気がした。
ディスティンくんの設定をミスっていた。
八神家が空気だが、いいのか悩んだ。

そしてなにより・・・

マリエル・アテンザのA'sでのキャラが 思 い 出 せ な か っ た ! !

からです(汗)

なまじStSが一番最初に見て、一番好きな作品なので
このころのマリエルさんのことしか今一覚えていなかったんです。
だから、こんなキャラだっけ?とかなり悩みながら書きました。

なので、「こんなんじゃねぇよ!!」という意見があればぜひ修正案をお願いします。
見直そうにもA'sは持ってないんですよねぇw ゲームはありますけど。ゲームのマリエル三じゃちょっと参考になりそうも無いので

それでは!なにやら長ったらしいギラティナ編!!どうぞ!!



第二十九話「決戦・・・前夜」

 

 

作戦の実質の指揮を任されたなのはが

最初にリンディたちにお願いしたのは戦力の増加だった。

パルキアとディアルガ二人がかりで挑んで

負けた敵である以上今の戦力だけでは心もとない。

さらにシグナムたちはまだ表立って行動するわけにはいかない。

必然的に使える戦力はなのは、クロノ、ディスティン。あとはリンディだけになる。

だからこそ、なのはは戦力の増加を頼んだのだが・・・

 

「残念ですけど・・・戦力はどこもかしこも必要としています。

 したがって呼べるのはフェイトさんとアルフさんくらいしか・・・」

 

管理局の人手不足・・・という組織が持つしがらみにより

それは望めそうもなかった。無論フェイトたちが戦力にならないというわけではない。

だが、二人が来たとしてもとても足りそうにない。・・・そういえば・・・

 

「そういえば、ユーノくんは? ミッドチルダにいってから連絡がないんですが・・・」

もう一人、戦力として期待できる人物であるユーノ・スクライアについてなのはは聞く。

PT事件の後、なのはに魔法を教えるために残っていた彼だが、フェイトの裁判の件で

ミッドチルダに行っており、その後連絡が全くなかったのだ。

「あぁ、彼ならフェイトの裁判に参加した後は管理局から許可を貰って

 無限書庫に入っているが、聞いてなかったのか?」

「えっ・・・?」

「・・・たしかパルキアの頼みで何か調べ物をするといっていたが・・・」

「・・・パルキアさんとはどうやら本気で話し合わなきゃいけないみたいなの・・・」

 

本気でパルキアに小一時間程『ホウレンソウ』について説教したくなったなのは。

心の恩人とはいえ、それとこれとはまた別問題だ。

 

「つまり・・・二人以外は戦力として期待できそうにないわね・・・」

「あちゃぁ・・・」

 

それを聞き悩むなのはにとなりに居たディスティンが話しかけてきた。

 

「だったら、デバイスの方を強化したらどうかな?

 知り合いにデバイスマイスターの人がいますから」

「そうなんですか?」

なのはのその言葉にディスティンは頷き、自身のデバイスを操作する。

その見た目は小さい砂時計のようだった。

「おい、起きろロストストラーダ」

そのディスティンの言葉に反応し、彼のデバイスが起動する。

《ふぁぁあ・・・おはようございました。マイロード》

「・・・あぁ、おはよう。早速だが仕事だ、マリエルさんの情報出してくれ」

《了解》

ロストストラーダがそう返事をすると同時に

マリエル・アテンザの写真と情報が表示された。

 

「あぁ、知り合いってマリーだったんだ」

マリエルの写真を見てエイミィがそう言った。

「知り合いなんですか?」

「私の後輩なんだ」

「はぁ、そういう関係なんですか」

知り合いの先輩が目の前に居ることに何か心をときめかせつつ

ディスティンは説明を始める。

「続けます。彼女は僕の知り合いのデバイスマイスターの人で、

 僕はよくこのロストストラーダの整備をしてもらっているんです」

「なるほど・・・彼女になのはたちのデバイスを強化してもらうというわけか・・・」

「そうすればごく短時間で大幅な強化が望めると思います。

 ただ・・・僕はあまりデバイスの整備に詳しいわけはないので

 マリエルさんが具体的にどうするのかまでは・・・」

「・・・・・・それでも・・・可能性があるなら・・・

 連絡してもらえるかな? ディスティンくん?」

「はい、連絡しておきます」

ディスティンはそう言うと通信設備がある場所へと向かっていった。

 

「・・・それでははやてさん、フェイトさんたちにも事情を説明する必要がありますし・・・

 空き部屋があるので、今日はここアースラに泊まっていってください。

 お話したいこともたくさん有りますしね」

「はい、わかりました。なのはちゃんはどうするん?」

はやての質問になのはは率直に答える。

「さっき連絡があって、なぜか学校が休みになったんだよ。

 たぶんあの黒い雲の影響で天変地異が起こっているのかも・・・」

「どうやら・・・一刻の猶予もないようだな・・・」

「・・・でも・・・わたしたちにできるのは待つことしかない・・・

 少なくとも今回の事件にはパルキアさんたちの協力が必要不可欠なの」

「無論、私も協力させてもらいます。

 パルキアが傷ついたのは私にも非はありますしね」

ディアルガは若干申し訳なさそうな顔をしながらそういった。

なのははそれを聞き、首を横に振りながら言う。

「そんなこといわないで、ディアルガさんはちゃんとやれてるはずだよ。

 それにパルキアさんならそんなことを言うことを望んでないはずなの」

「・・・そうか・・・そうだな・・・」

そう言うとディアルガはぬいぐるみ大の大きさになる。

「君の言葉で吹っ切ることができたよ。ありがとう。おやすみ」

「はい、おやすみなさい・・・はやてちゃんたちもおやすみ」

「うん、おやすみぃ」

いずれ来たる戦いのため戦士達は羽を休めた。

 

 

―次の日

 

 

次の日にはリンディに呼ばれたフェイト、アルフと

ディスティンに呼ばれたマリエルが来ていた。

「久しぶり、フェイトちゃん。アルフさんも」

「あぁ、久しぶりだね」

「久しぶりなのは。・・・でもせっかく再会できたけど・・・」

フェイトはそういいながら顔色を変える。

来る前にリンディからある程度は事情を話してもらっていた。

「うん、事態は思ったよりも深刻だよ。パルキアさんも負けちゃったの・・・」

「あのパルキアがね・・・」

「・・・あのパルキアさんが負けたってことは相当な強敵だね。勝算はあるの?」

「とりあえずは・・・ね・・・ただそれには少なくともレイジングハートの強化

 そしてパルキアさんが目覚める必要があるの」

なのはは拳を握りながらそう力説する。

虚数空間を行き来するギラティナに勝つためには虚数空間を行き来できる

パルキアたちの協力は不可欠だ。

「そうなんだ・・・パルキアさんは今はどう?」

「まだ目覚めてないけど・・・たぶんあの人のことだから

 ちょうどいいタイミングで目覚めるはずなの」

「ふふ、そうだね」

フェイトはそう聞いて微笑む。

フェイトとしては母親と最後の会話をさせてくれたパルキアは

一種の恩人のようなものだし、親友のなのはがここまで信頼してくれている存在なのだ。

そのパルキアが倒れたと聞いてフェイトは内心とても不安に思っていたのだ。

 

「あっ、フェイトさん、なのはさん」

そこへディスティンが声を多少荒げながら駆け寄ってきた。

その隣には翠の髪をしてめがねを掛けた白衣の女性が同伴していた。

「紹介します。彼女がマリエル・アテンザさん。普段はレティ提督の

 下で働いている人ですが、今回提督のご好意で来てもらったんです」

「レティ提督は私の嘱託魔導師試験の合否を担当してくれたんだよ」

「へぇ、そうなんだ。あっ初めまして、わたし高町なのはです」

「あっ、すみません。フェイト・テスタロッサです」

「あはは、構わないよ。私はマリエル・アテンザです。

 あっできればマリーって呼んでください。

 この人のようにフルで呼ばれるのはちょっと・・・」

「あ、ははははは」

マリエルにそう言われて空笑いするディスティン。

彼はそういう愛称というもので呼称するのが

育った家庭の環境上非常にニガテなのだった。

 

「まぁ、それはいいとして。デバイスの強化案だったよね。

 何か、案はあるの?あればいろいろとやりやすくなるんだけど」

「あっ、はい。レイジングハート」

《All right.My master.》

レイジングハートはそう発すると同時になのはと二人で考えた

デバイス強化案の図案を表示させる。そしてマリエルは

一通りそれを見た後、その内容に顔を青ざめる。

 

「カ、カートリッジシステムに、フルドライブ使用形態への変形!?

 それにリミットブレイクまで・・・こんなの使用したらあなたの年齢じゃ

 確実に莫大な負担が・・・」

「そ、そんなの無茶ですよ。特にカートリッジシステムはベルカ式用しかありません。

 ましてやインテリジェントデバイスに内蔵なんて・・・」

ディスティンもそう忠告するが、なのはは首を横に振り。

「大丈夫です。わたしはこの戦い・・・そして来るべき次の戦いにしか

 魔法を使う気はありませんし、管理局にも入りませんから」

「えっ・・・」

なのはの管理局に入らないという言葉に驚くフェイト。

その言葉に対して何か言おうと思ったが、マリエルが先に話す。

「で、でもそれでも下手すれば、制御できなくてデバイスごと粉々に・・・」

「わたしもレイジングハートも覚悟の上です」

《Yes》

なのはの決意ある言葉、そしてその瞳にある燃え滾る炎を垣間見たマリエルは

「はぁ・・・」とため息を吐き、納得したように言った。

 

「わかった。やってみるよ。パーツはあるし、一日あれば

 一機だけなら強化できるよ。デバイス貸してもらえる?」

「はい、レイジングハートをよろしくお願いします」

「はい、確かに預かりました。それでは明日まで待っていてください」

そう言うとマリエルは先輩であるエイミィのところへ向かっていった。

それを見届けるとなのははフェイトの方へ振り向き

「それじゃあ、フェイトちゃん。パルキアさんが目が覚めるまで

 何してようか?特にやることもないか・・・」

「な、なのは・・・」

フェイトはそう言うとなのはの袖を掴む。

「ん?? どうしたの? フェイトちゃん?」

「は、話があるんだ・・・部屋に来てくれる・・・?」

「えっ、いいけど・・・」

「ありがとう。アルフはここで待ってて・・・」

「えっ、わ、わかったよ」

アルフの了承を聞いた後、フェイトとなのはは現在フェイトが使用している部屋へと向かっていった。

 

 

 

「それで・・・話って何? フェイトちゃん」

部屋に着くと椅子に座ったなのはがフェイトに向けてそう言う。

先ほどから・・・マリエルと話したときあたりからフェイトの様子が

どことなくおかしかった。なのははそれが気になっていたのだ。

「・・・なのは・・・管理局に入らないって言うのは本当・・・?」

「えっ? うん、そうだよ。わたしは管理局に入る予定はないよ」

「どうして?」

「どうしてって・・・わたしは魔法に興味は有るけど、管理局に興味はないもの

 頼まれたりしたら手伝いはするけど、所属して働く気はないよ」

「・・・それで、もし魔法の使用が禁止されても・・・?」

「うん、そうだね。わたし自身には魔法は必要ないしね。

 ただレイジングハートとお別れするのは嫌だけど・・・」

なのははそういいながら首にかけているレイジングハート用の金具をなでる。

なのはにとっては魔法はパルキアから教えてもらったから、

そしてユーノから貰ったレイジングハートがあるから使用しているだけであり、

管理局に入る理由は全くなかった。そもそも数学をやるのに利益がないのだ。

だからこそ、今回の対ギラティナ。及び闇の書事件解決のために

下手したら死に掛けない強化を了承したのだ。

なのはにとって、今後に影響があったとしても数学ができれば問題はなかった。

それを聞いてフェイトは静かに言った。

 

「それじゃあ・・・もう、なのはと会えなくなる・・・」

「大丈夫だよ。別に管理局に入らなくても会えるでしょ?

 パルキアさんが居ればこっちから行くこともできるの」

なのはが特別感情を入れずに言った言葉。

それを聞いたフェイトは行き場のない思いが胸を駆け巡り、

感情のまま立ち上がり、なのはに向けて叫ぶ

 

「なんで・・・なんでそんな簡単に捨てられるの!!??

 今までずっと努力してきたものなのに・・・どうしてっ!!!??」

 

「ちょ、ちょっとフェイトちゃん。落ち着いて」

なのははそう語りかけるが、フェイトは搾り出すように言った。

「私怖いんだ・・・私から魔法をとったら何が残るんだろうって・・・」

「別に変わらないよ。フェイトちゃんはフェイトちゃんでしょ?」

 

「でも!私から魔法を取ったら本当にアリシアのコピーだよ?

 バルディッシュも使えなくなる・・・アルフも居なくなる。

 

 また・・・一人になる・・・なのはとの出会いだって・・・魔法が切欠なんだよ?」

 

「・・・あぁ、なるほど・・・でもそれって解決策があると思うよ。

 アルフさんは他の人から魔力供給してもらえばいいし、

 バルディッシュもデバイスモードにしなければ魔力はほとんど必要ないはずだよ

 結局は魔法があるかどうかなんて関係ないんだよ」

なのはは自分の思ったことを正直に話した。

なのはは別に魔法に依存はしていない。魔法はあくまで手段であって目的ではない。

失ったところで、また違うものを使うだけだ。

それを聞いたフェイトはなのはに聞いた。

なのはなら・・・自分のこの疑問に答えてくれる気がしたから・・・

 

「・・・どうしてなのははそんなに強いの・・・魔法があんなに使えるのに

 それを失うのが怖くないなんて・・・どうして・・・?」

フェイトのその疑問になのははきちんと答える。

「簡単なことだよ。魔法が使えるわたしは確かにいるよ。

 でもわたしはそれだけじゃないよね? 数学を楽しむわたし・・・

 パズルを楽しむわたし、皆で楽しく笑っているわたし・・・

 何も魔法を使っているわたしがわたしじゃないんだよ。

 

 フェイトちゃんも同じ。アリシアちゃんがどうかはわからないけど

 どんなに似ていても、心の奥に仕舞ってある魂は違うはずだよ。

 だから、フェイトちゃんから魔法を除いても、そこに居るのは

 アリシアちゃんじゃなくて・・・フェイトちゃん。あなた自身なんだよ」

「な・・・のは・・・」

「それに・・・言いたくはないけど・・・フェイトちゃんにはGガンダムがあるし・・・」

「あっ・・・」

それを聞きフェイトは呆気にとられる。

確かに忘れていたけれど・・・それは間違いなくフェイト()フェイト()であるためのものだ。

アリシアではない、フェイトであるためのもの・・・

 

「だから、フェイトちゃんはただ本当の自分を見せてくれるだけでいいんだよ。

 魔法なんてただの外部パーツ。なくなったら違うのを付ければいいんだ。

 でも心の中にある本当の自分は絶対に変わらない」

「そう・・・かな・・・」

「うん! そうだよ! だからフェイトちゃんはわたしに

 『本当の勇気』を見せてくれればいいんだ。

 魔法がない? 確かに出会いはフェイトちゃんの言うとおり『魔法』だよ?

 でも友達になったことは別に魔法は関係ないでしょ?」

「・・・うん・・・『名前を呼んで』・・・だったね」

「そう、だから大丈夫。友達だから・・・魔法がなくても

 わたしが管理局に居なくても、わたしとフェイトちゃんはずっと友達。

 だから・・・困ったら呼んで? 必ず駆けつけるから!」

なのはは拳を握りながら、そう言い放った。

嘘偽りのない、本当の気持ち。友のためになのはは絶対に駆けつける。

それを聞いたフェイトはこう言った。

「なのは・・・ごめん・・・ありがとう・・・心が・・・大分楽になった・・・」

「どういたしまして、フェイトちゃん。

 ・・・さて、とフェイトちゃんにはまだ紹介していなかったよね?

 約束のこともあるし、わたしの友達を紹介するよ。

 今後のこともあるからね」

「うん、わかった」

そういうと二人は立ち上がり、部屋から出て行き

はやてたちがいる部屋へと向かっていった。

そして・・・その後姿を見ていた人物が一人居た・・・

 

「本当の・・・自分・・・か・・・」

 

 

 

 

 

次の日―医務室ベッド

 

「グッ・・・」

ぬいぐるみサイズの状態で眠りについていたパルキア。

二日の時を経て、ひんし状態からの回復に成功していた。

「ぐっ・・・ここは・・・アースラか・・・?」

彼は場所を認識すると自身のエネルギーの残量を確認した。

幸い第一形態を維持していれば数時間で完全回復はできそうだ。

(心配・・・してもらえてはいないよなぁ・・・)

パルキアはそう思いつつ、医務室の扉を開ける。

目指すはブリッジだ。艦長のリンディに報告はしなければならない。

 

「失礼する」

「!? パルキアさん!? 起きたんですか?」

突然開いたドアに意識を移し、かつ先ほどまで昏睡状態だったパルキアを見て

リンディは驚いた。そんなことはお構いなしにパルキアは続ける。

「あぁ、迷惑を掛けたな。ディアルガから事情は聞いているか?」

「はい、今地球を含め全世界でギラティナによる黒い暗雲が発生しています。

 管理局本部から事態の収拾の指令が来ていますので私達も協力します」

「ありがたい。現に我らだけでは駄目だったからな。

 作戦の大まかな内容は気絶する前に説明したが・・・聞いているか?」

「聞いていますよ。ジュエルシードによって現出したと思われる

 ギラティナに対し封印魔法を使用する。ですね・・・?」

「そうだ。そしてそれの指揮を・・・」

 

パルキアがそういいかけた瞬間にブリッジの扉が開いた。

そこから入ってきたのはフェイト、アルフ、ディスティン、

ぬいぐるみサイズのディアルガ、クロノ、八神家一行・・・

そして・・・・・・・・・

 

「パ、パルキア・・・さ・・・ん」

 

いつの間にか目覚めていたパルキアを見て思考が完全にフリーズしたなのは。

パルキアはそんなことはお構いなしに語りかける。

 

「おぉ、来ていたのか。ディアルガから話は・・・ゴフッ!」

 

話が途中で途切れたのはなのはから放たれたディバインシューターが

パルキアの顎を直撃したからだった。ただしサイズがぬいぐるみ大なので

威力は低いとはいえ、その小さい体が若干吹き飛ばされる。

 

「パルキアさん?なんであんな重要なこと報告しないのかな?

 ホウレンソウって学校で習わなかった?あっパルキアさんは学校行ってないか。

 まぁいいけど。どちらにしろわたしにとっても関係があるものなんだから、

 駄目じゃない、ちゃんと報告しなきゃぁ!! 知らせなきゃあああ!!!」

 

「お、おぉ・・・なのはちゃんが何時になく燃えている・・・」

「な、なのは・・・」

 

周りからの言葉も意にせずになのははパルキアに近づきながら

ディバインシューターでパルキアを攻め続ける。

そして目の前まで近づくとその彼を抱きしめ・・・

 

「本当に・・・本当に心配したんだからぁ・・・」

「す、すまない。こ、これからは可能な限り報告はする。

 だ、だからとりあえず離してくれないか?く、苦しいのだが」

「あ、ごめんなさい」

そう言うとなのはは慌ててパルキアから手を離した。

ゲホゲホと咳をし、息を整えた後パルキアは言う。

 

「とりあえず話は聞いていただろう? どうする予定だ?」

「全く・・・とりあえず封印魔法を当てる作戦というのはパルキアさんの言ったとおりだよ。

 ただそれには圧倒的に戦力が足りないから、その分をデバイスマイスターの

 マリエル・アテンザさんに依頼してデバイスの強化で補うことにしたよ。

 日数の関係上、わたしのレイジングハートだけだけど。計算上は問題ないはず。

 後はパルキアさんたちの行動にかかっているよ。とりあえず作戦予定日は明日。

 それまで今日は情報を整理して作戦の成功度をあげる予定だよ」

「なるほどな。合理的で簡潔だ。さすがだな」

「えへへへ」

 

「・・・とりあえず二人とも、そう言う話は皆の前で言ってくれないか?

 もう一度いうのは効率が良くないだろう?」

クロノの至極真っ当な意見に対し、何も言い返せない二人は

皆のほうへと振り向き、もっと詳しく説明しなおした。

 

「それにしてもわからんなぁ、なんでそのギラティナは南極なんていったんや?」

「さぁな、あんな寒いところに行きたがる奴なんているのか?」

パルキアが冗談交じりにそう言うが、一人その会話に納得していないものが居た。

「・・・どういう意味だそれは?私が変な奴だといいたいのか?」

「いや、ディアルガ。そう言う意味ではないが、というよりもお前は

 あの南極に行きたがっていたのか、物好きだな」

その言葉にディアルガは顔を真っ赤にして言い返す。

「あの幻想的な氷が醸し出すコントラスト!

 すべてを飲み込む極寒の吹雪、

 果てしなくあふれるロマン!!

 なによりかわいいペンギンが居るんだぞ!?」

「お、おぉ・・・」

力説するディアルガに若干どころか、かなり引くパルキア。

高校生にしては紳士的だとは思っていたが、

まさかこんな若者らしい面があったとは・・・

そうパルキアが思っていると、秘匿念話にてディアルガが話しかけてきた。

 

【実は・・・私は人間だった頃、体が日光に弱くてな

 高校生になり治ったものの、そのせいであまり太陽光が好きではないんだ。

 そして高校に入ってから私は応援団に所属していて、

 暑さに耐えることはできるが、実際は暑がりなのだ】

【だから南極と・・・まぁ、景色やペンギンも付加価値であるのだろうが・・・】

理由を力説されても正直説得力がなかった。

温暖な気候が好きなパルキアを説得すること自体かなり難しいが・・・

さて、そんなことはさて置きなのはは説明を続ける。

 

「と、とりあえず。今の意見も含めて作戦は考えたから、

 それにあわせて私達は特訓だよ。イメージフィードバックシステムを

 使えば、そのギラティナの行動をパルキアさんとディアルガさんの

 記憶から抜き出してギラティナの行動のシミュレーションができるし」

「そんなことできるのか?」

「レイジングハートと一緒に作った奴をマリエルさんに渡す前に

 アースラのコンピュータに(ほぼ無断で)入れておいたからね」

「い、いつのまに・・・」

勝手に使用されていたことと自分達の目を盗んでそんなことを

やれたことにクロノは唖然としてあきれる。

「とりあえず今日は解散。各自先ほど説明した通りにお願いします」

「「「「了解!」」」」

戦士達は明日の闘いへ向けてそれぞれの道を歩んだ。

 

 

 

 

 

― 一日後 虚数空間

 

暗き静かな空間の中、白金色の巨体を持つ龍は目覚めた。

パルキアたちから受けたダメージなど、無いに等しい。

あくまで眠っていたのは自らの目的のための力を温存するためだ。

自らの目的・・・それが本当に彼が望むものなのか・・・

それは彼にすら本当はわかってはいなかった。

だが、彼はそれでも行動をとる。それ以外の価値を知らないから・・・

 

彼はエネルギーを前面に集め、亜空間ゲートを開こうとする。

しかし、その行動は真横から飛んできた鋼色の光弾に阻まれる。

 

「ビシャーンッ!!?」

 

彼はその攻撃の主が誰かをきちんと認知していた。

彼はゲートを作ることを中止し、その攻撃が飛んできた方向を見る。

そこにいたのは二体の神獣・・・時空の神々

 

「さぁ、ギラティナ・・・本当の戦いはここからだ!!」

 

神々の戦い・・・第二ラウンド!!

 

 

 

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