パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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ギラティナ編 完☆結!
でも、案外短かったかな・・・?
まぁ、なのはさんがチートってことで・・・

次回からA's編の後半に入っていきます。

それではどうぞ!!!


第三十話「終焉の星光歌」

 

 

「キシャアアアア!!!」

「「オォオオオオオオオーッ!!!!」」

 

咆哮する三体の巨獣。

ディアルガとパルキアが始めに行ったのは先手を取ることだった。

下手な刺激をして、ギラティナに逃げられるわけにはいかなかった。

「おぉおおおおお!!!!」

再度、咆哮するとともにディアルガの周りにバチバチと火花が散る。

そして溜まりに溜まったその雷撃の一撃をギラティナに向けて放つ!

 

-10まんボルト-

 

雷撃の槍は正確にギラティナの体に命中し、その体を抉る。

「ゴガアアッ!!!?」

その攻撃により体が一時的に麻痺するギラティナ。

その隙を逃さずパルキアが追撃の一撃を与える。

自らの尾にエネルギーを送り加速する勢いを加えながら

一回転して、その尾の一撃を浴びせる。

 

-アクアテール-

 

直後、攻撃が命中したギラティナの体で爆発が生じた。

しかし、そこで爆ぜたのは爆炎などではない。

それは――パルキアの巨体の尾から生まれた、新たな水の塊だった。

それが爆ぜ、生まれた飛沫の音が重なり、尾から波紋が広がる。

虚数空間に・・・一つの波動が発生していた。

 

「ギ、ギラッ・・・」

 

その攻撃を受け、ギラティナは怯む。

体が一時的とはいえ、麻痺していなければ

簡単に避けていられた攻撃に当たってしまい。

彼のなかに存在する小さな誇り(プライド)に火を点けた。

 

彼は近づいていたパルキアに向けて

自らの背中についている棘状の翼をランダムにパルキアに向けて伸ばしながら放つ。

前回はパルキアは簡単に当たってしまった攻撃。

しかし、あの時とは違いパルキアには余裕があった。

 

パルキアはその黒い翼をすべて見切り、完全に避ける。

それを見たギラティナの顔に少しだが、焦りの様子が見えた。

そしてその行動を成功させたパルキア自身も内心驚いてはいた。

(まさか、なのはちゃんの読みがあたるなんてね。)

そう思いながら、パルキアはそのときのことを思い出していた。

 

 

 

―昨夜

 

「・・・よし、記憶のサルベージ成功。モニターに移すよ」

なのはがキーボードを操作すると、画面が切り替わり

そこに白金色をした巨体を持つ巨獣『ギラティナ』の姿が映し出された。

その姿は六本の足を持ったアナザーフォルムだった。

「・・・なぁ、なのはちゃんて本当に何もん?」

「わ、私が聞きたくなってきちゃった・・・」

はやてとフェイトは普段あまり見ないなのはの行動を見て驚く、

もっともアースラのメンバーは彼女のそう言う面はPT事件である程度は予測していた上に

ディスティンはそもそもなのはとの付き合いが短いので驚く理由が無く、

守護騎士たちは蒐集時になのはからその片鱗を垣間見ていて、

ディアルガはそもそも本人の前世もあって特別驚いてはいなかった。

 

「これが・・・ギラティナの姿・・・」

「あぁ、間違いない。一寸の狂いも無い。

 ただこれだけか? こいつはアナザーフォルム。

 もうひとつ虚数空間用の姿があるはずだ」

パルキアにそう言われ、なのはは頷きながら返答する。

そのときキーボードを操作する手は止まらない。

「うん、確かにもう一つ姿は合ったよ。

 さっきの六本足形態以外にまるで龍のような形態が・・・」

そして表示されたのは長い胴体に3対、尾に2対の円錐状の突起を持ち、

翼はトゲ1本ごとに独立した形態『オリジンフォルム』・・・

「さっきのがパルキアさんの言うアナザーならこっちが真の姿・・・」

「オリジンフォルム・・・」

「そしてこれが戦闘時の映像だね」

キーボードを操作し、なのはは二人が戦った映像を表示する。

しばらくその映像を見た後、周りは戦慄する。

 

「こいつがギラティナか・・・かなりの強さだな」

「知能はある程度あり、かつ攻撃の一撃一撃が重い・・・」

「こ、こんなやつにどうやって勝つんや、なのはちゃん!?」

はやてのその言葉になのはは答える。

「大丈夫だよ。映像を見ればわかるけど。攻撃力は高い。

 それは確か・・・だけど攻撃の防御は全部、本体ではなく技で防いでいるんだ」

「なるほど・・・」

 

その言葉を聴きながら、パルキアは前世で読んだ漫画の内容を思い出す。

(そういえば、ポケSPでギラティナは『ほうでん』と『ふんえん』の一撃を

 りゅうのいぶきで跳ね返していたっけな・・・だから攻撃があまり通用していなかったのか・・・)

 

「だから不意打ちにはとても弱いはずなんだ。

 攻撃のパターンを覚えてそこに攻撃を叩き込めば当たる・・・

 当たれば多分、今までよりは効果があるはずだよ・・・

 シミュレーターの準備はできているからがんばろう!」

「あぁ」「がんばりましょう!!」

 

「あと、あの黒い翼の攻撃・・・一軒変幻自在だけど

 明確なパターンがある・・・きっと次は当たらないと思うよ

 パルキアさんなら絶対・・・」

「そうか、それを含めて特訓しなければな・・・」

「例えば、こういうのはどう?接近戦はパルキアさんが担当して

 ディアルガさんは遠距離から援護、無理はせず的確にやるっていうのは」

「それはいいかもしれませんね。私は接近戦はニガテですし・・・」

「二人で連携して翻弄か・・・そして最後は・・・」

 

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

そんなことを思い出しつつ、怯むギラティナに対し

パルキアは左手を振り上げるとギラティナに向けて叫ぶ!

 

「ガトリングドライバァアアアアアア!!!」

 

刹那、空間が湾曲、捻じ曲がることでギラティナを一転に縫い付ける。

前回は出せなかったフルパワー・・・その威力は前回とは全く違っていた。

完全にギラティナをその場に縫い止め、一切の動きを封じた。

 

「いくぞディアルガッ!!」

「あぁ、パルキアッ!!」

 

その隙を二人は逃さない。両者の口にエネルギーが集まる・・・

そしてそれはやがて冷気を帯びていった。そして放つ!!

 

-れいとうビーム-

 

その攻撃を受けたギラティナの体が氷に包まれていく・・・

ギラティナは間一髪といったところで、その身体をくねらせ

氷を砕き、脱出する。そして体中のエネルギーを身体の前面に送り、

二人に向けて、その強大な攻撃を放つ!!

 

-りゅうのはどう-

 

その一撃は確実に二人を捕捉。パルキアもプロテクトシェードを

放つ暇が無く、その攻撃を受けてしまう。

 

「「ぐ、ゴガァアアアッ!!!」」

 

吹き飛ばされてしまう身体を何とか建て直し、

二人はギラティナをキッと睨み付ける。

 

「いくぞディアルガ・・・これが我らのラストアタックだ!」

「ああっ!!」

 

パルキアの鋼鉄の様相を呈した豪腕が、威圧と速度を持ちながら振り下ろされた。

刹那、菫のような色に染まった線がギラティナの背を駆け抜けた。

一瞬の間を置き、巨体から離れた位置にある光の筋が、傷口が開くかのように広がった。

今まではセーブしていた本気の本気の『あくうせつだん』・・・

苦しむギラティナに対し、さらにディアルガの追撃がくる。

 

-ときのほうこう-

 

時を押し戻す一撃により、『あくうせつだん』によって切断された空間が再び元に戻る。

それだけではもちろんなく、『ときのほうこう』自体の一撃がギラティナに当たった。

 

「ギ、ギラッ・・・」

 

そして・・・再び動き出した『時』は再び『あくうせつだん』をもう一度ギラティナに命中させた。

合計三回分の必殺技を受けたギラティナは完全に沈黙する。

しかし、それでも彼の中にはまだ莫大なエネルギーは残っていた。

形成を立て直すため、ギラティナは目の前にゲートを生成。

現実世界へと逃げていった・・・

 

「逃がしたか・・・」

「だけど・・・これも・・・」

 

虚数空間に最後に響いたのは意味深な二人の会話だった・・・

 

 

 

 

 

二人から逃げ出したギラティナは現実世界を目指していた。

そもそもの目的は虚数空間の外の世界・・・

しかし、彼の目的は世界の支配ではなかった。

彼の周りに発生する暗雲・・・あれは彼の意思で出していたわけではない。

彼が意思を持った頃にはなぜか、発生するようになっていたのだ。

だからこそ、彼は”外”を目指した。彼が見たかったのは・・・

 

見えてきた外の光・・・彼は縋る様な思いでゲートを出る。

しかし・・・彼が見たのは望んだ光ではなく・・・桜色の光・・・

 

「スターライト・・・ブレイカァアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

刹那、その桜色の光の一撃はギラティナの身体を包んでいった・・・

 

 

 

 

 

 

「ふぅ・・・初めてやったけどうまくいったね」

なのははそう言うとエクセリオンモードを解除し、

レイジングハートをデバイスモードに戻す。

初めてのフルドライブ・・・カートリッジを4つロードしたが、

なんとか問題なく終わった。

「そうだね。なのは・・・でもすごい考えだね・・・」

なのはの隣にいたフェイトがそう言う。

「そうですよ。まさかフルドライブ、カートリッジロードだけでなく

 僕達二人の魔力も使おうなんて考え普通は浮かびませんよ」

そして逆方向からもディスティンから皮肉じみた賞賛が送られる。

ちなみに彼は空戦適正はないが、基礎魔法である飛行自体はできる。

本人もそこまでできて・・・と少々悩んでいるところだった。

「まぁ、わたしだから・・・」

そう言いながらなのはは笑った。

 

今回なのはが使ったのはただのスターライトブレイカーではなかった。

普段やる空気中の魔力の集束以外にも

フルドライブにより自身の限界値まで魔力を使用。

さらにカートリッジシステムにより、魔力の増強。

そして・・・フェイトとディスティンからの魔力供給。

威力は通常のスターライトブレイカーの比ではなかった。

 

そう言うなれば・・・

 

「スターライトブレイカー・トリニティ・・・予想以上の威力だったよ・・・

 まぁ、隙が大きすぎるからもう使わないと思うけど・・・」

「それでも一応マリーさん曰く未完成のデバイスでここまでできれば凄いよ」

「そうですよ。尊敬しちゃうなぁ」

「どうも」

なのはは多少ぶっきら棒だが、ディスティンに礼を言う。

さて、改めて眼前のギラティナを見る。

その足取りは重かったものの、その瞳はなのはをまっすぐ見ていた。

しかし、そこに怒りの感情は見えなかった。あったのは・・・戸惑い・・・

 

「どうして、ここがわかったのかっていう顔だね。いいよ。教えてあげる。

 あなたがなぜ南極に行ったのか・・・それが切欠だった。

 最初はわからなかったけど・・・あの後ディアルガさんの言葉でわかった。

 ジュエルシードによって生まれた・・・だけどそのジュエルシードが発動したのは

 パルキアさんとディアルガさんの戦闘によって・・・つまり二人の願いに反応したんだ。

 だからあなたはディアルガさんの願い・・・南極に行きたいという願いに影響され

 あのときは南極に来た・・・でもそれはあなたの本意ではなかった・・・

 

 ジュエルシードによって生まれたあなたが真に望んだのはジュエルシードの魔力・・・

 そしてもうひとつ・・・太陽の無い虚数空間で生まれ、パルキアさんの願いで生まれたあなたは

 太陽の光を望んでいたんだ。明るくあたたかい日差し降り注ぐ場所・・・

 そしてわたしとフェイトちゃんがジュエルシードを封印していった・・・

 ここ海鳴市こそ、あなたが行きたいと望んだ真の場所だった・・・

 なおかつ、あの時一番ジュエルシードが発動したここ海鳴臨海公園前の海上・・・

 ここはもともとゲートが開きやすかった上、パルキアさんに細工させたおかげで

 あなたはスムーズにここに誘導されていたんだ!」

 

そして出てくる場所を完璧に計算したなのはは

出てくるタイミングも含めて微調整した「スターライトブレイカー・トリニティ」を

ゲートを出てきたギラティナに見事命中させたのだった。

なお、ここはすでに結界に覆ってある。シャマルの仕事だった。

 

ギラティナになのはがすべて説明を終えたちょうどそのとき

フェイトとディスティンが異変に気づいていた。

 

「暗雲が・・・」

「消えてゆく・・・・・・」

 

さきほどまで空を覆っていた黒い暗雲は静かに消えていき、

やがて眩い太陽の姿を大空は映し出していた。

初めて見る太陽の光にギラティナは目を瞑りつつも空を見上げた。

 

そしてちょうどその頃ディアルガとパルキアもその場に現れた。

 

「あっパルキアさん、ディアルガさん!」

「あぁ、なのは。どうやら成功しようだな。

 お前が考えた作戦のおかげだ。予想外の攻撃以外は

 前の戦いが嘘のように対応できた」

「ふふ、そう言ってもらえるとうれしいかな」

「・・・それにしてもこんな小さな子がな・・・」

ディアルガはそう言いながら前世の自分のこの頃の年代に

していたことを思い出していた。病気のせいで外に出た記憶が無かったが・・・

 

「ギ、ギラ・・・・・・」

そのときオリジンフォルムのまま海面に漂っていたギラティナが

姿をアナザーフォルムへと変え、海面に立ち上がった。

「!!まだ動けるの!?」

驚いたフェイトはバルディッシュを起動させ構える。

だが、なのははそれを右手で静止した。

「!? なのは?」

「大丈夫だよフェイトちゃん。ギラティナはもう戦う気は無いみたいだよ」

なのはにそう言われギラティナの方を見てみた。

すると彼は人目なのはの方を見て

「ギゴガゴーゴーッ!!」

と一声上げると後ろを振り向き、ゲートを開くとこの世界を去っていった・・・

その顔はどことなく、なにかに満足している様子だった・・・

 

「どうして・・・?」

「さっきも言ったけど彼が望んでいたのは太陽の光だったんだよ。

 でも彼は生まれながらにあの暗雲を生んでしまう存在だった・・・

 だから本来ならこっちに来ても見れなかったはず・・・

 だけどわたしの『スターライトブレイカー・トリニティ』で

 その性質が封印されて、願いが叶った・・・

 だから彼なりに納得したから帰っていったんじゃないかな?」

「なるほど・・・」

フェイトが納得していると、その場に通信が入る。

 

『皆さんお疲れ様でした。ミッドチルダに連絡したところ

 向こうでも暗雲の消失を確認したそうです。

 本当にご苦労様でした。管理局を代表してお礼します』

「構いませんよ。こちらもはやてちゃん関係でお願いしてますから、お相子です。」

「あぁ、ギラティナは去ったが闇の書の問題は解決していないからな・・・」

「ここからが・・・正念場だね・・・なのは私にも協力させてね!」

「えっ? うん、まぁ管理局から許可が取れたらね。

 ディスティンくんとクロノくんがうまくやる必要性が有るけど・・・」

『それに関してはうまくやる。任せておけ』

「うん、ありがとうクロノくん!」

なのはにお礼を言われ、そっぽを向きながらも顔を赤くしているクロノを

無視し、リンディはこちらにいるなのはたちに言った。

『それでは報告書を書くので二人はこちらに来てもらえますか?

 なのはさんたちは帰宅しても大丈夫ですよ』

「わかりました。あれっ?でもディアルガさんはどうするの?」

『一応、次元震の件については過ぎたことですし蒸し返しても処理が困るだけなので保留です。

 ですが、今回彼の力添えもあって解決していますから、とりあえずこちらに来てもらえますか?』

「わかりました。よろしくお願いします」

ディアルガがそう言って了承する。

そのころなのははフェイトの方を向き言う。

「じゃあね。フェイトちゃん。今度はすぐ会えると思うけど」

「うん、私・・・がんばるよ。本当の勇気を見つけるために・・・」

「うん、がんばってねフェイトちゃん!!またね」

「またね、なのは」

そう言って二人は手を取り合った。

「ディスティン君もまたね」

「はい、また会いましょう。ありがとうござました!」

「う、うん・・・」(なにかしたっけ・・・?)

 

そしてフェイト、ディスティン・・・そしてディアルガの三人はアースラへと戻っていった。

その場に残ったのはなのはとパルキアの二人・・・

 

「・・・と、言うわけで・・・パルキアさん・・・?

 帰ったら覚悟しておいてね?ホウレンソウについてきちんと語ってあげるよ・・・」

「ほ、ほどほどにな・・・」

そう言うとパルキアとなのはは高町家へと帰っていった。

帰路の途中、なのははある疑問について考えていた・・・

 

(そういえば・・・なんでフェイトちゃん・・・急にあんなこと言ったんだろう・・・?)

 

その答えは・・・まだなのはにはわからなかった・・・

 

 

 

 

 

―???

 

「・・・ギラティナめ・・・口ほどにも無い奴だ・・・」

それはどこかの研究室・・・そこに立つ男は続ける。

「まぁいい・・・ロストロギアのデータは取れた・・・

 ふふふ、ふははははっはははははっ!!!

 ここからだ!本当の破壊はなあっ!!!」

 

男の声は静かな研究室に響いていた・・・

 

 

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