パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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お久しぶりです。
やっとこさ用事が終わりました。
でも今回の話はあんまり進みませんねww

はやくGOD編とかやりたい気持ちもあるんですが・・・

それでは、どうぞ!!


第三十一話「明日への飛翔」

 

 

 

ギラティナとの戦いが終わり、しばらく経った後。

なのはとパルキアはディスティンとともに

ミッドチルダは地上本部。中央の超高層タワーへと来ていた。

今回こちらに来たのは他でもない。

 

「・・・現地上本部長レジアス少将・・・今から会いに・・・行くんだよなぁ・・・」

「仕方あるまい。本局がそう簡単に応じてくれるとは思えんからな。

 地上ならばそのリスクは大幅に減るはずだ。向こうにも利益があるからな」

(しかし、確かStSではレジアスは中将で本部長ではなかったはずだが・・・

 この世界が特殊なのか、過去は違ったのか・・・。まぁいいか)

彼にとっては心底どうでも良い話なので、そこで思考を停止する。

なのはのほうに関して言えば、彼女はレジアス中将からスカウトが来ないか

とても心配していた。ディスティンに頼んで仲介してもらうことになってはいるが、

それでも不安なものは不安である。パルキアに関してはいろいろな意味で論外だ。

そうこうしているうちに、レジアス少将がいる部屋の前へとたどり着いた。

ディスティンは扉の前に立ちノックをする。

「失礼します。ディスティン・ウェストレーク三等陸尉です」

『入れ』

ぶっきら棒な一言ともに扉の鍵が開くような音がした後、

その重そうな扉が左右へと開いた。

「失礼します」

「し、失礼します」

「失礼する」

三者三様に一礼した後、三人は部屋の中へと入っていった。

 

「お久しぶりです。レジアス少将」

「あぁ、久しぶりだな。ディスティン。今日は何の用で来たんだ?

 わしのスケジュールを二時間も空けることができるように手回ししてまで

 何をしに来たんだ。そこの二人の話は聞いているがな」

「さすがですね。少将。お話というのは・・・闇の書・・・についてはご存知ですよね?」

「・・・あぁ、知っている。わし自身に直接被害が出ているわけではないが、

 本局の人間には被害にあったものも多いようだな」

「その闇の書関係でお話があるのですが・・・よろしいでしょうか?」

「・・・・・・話だけは聞いてやろう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはギル・グレアム提督が現在いる部屋。

彼はいつものように雑務をこなしていた。

その隣にはリーゼロッテ、リーゼアリアの二人も居た。

 

彼らには、数年前から気にかかる事があった。

過去に闇の書によって犠牲となった友人。

その友人の仇を取るためなら、どんな方法をも使う。

それが、一人の少女の命を奪う行為だとしても、

永遠に続く呪いを解くためだ、そう思って彼らは今まで動いていた。

 

そんな事を考える中、仕事をしていると部屋の扉が開く音がした。

 

「失礼します」

 

彼の部屋の中に入ってきたのは、若くして執務官となったクロノ・ハラオウン。

さきほど狩った友人の息子・・・

彼は何かの入った封筒を持って、机を挟んでグレアムの前に立った。

 

「クロノ執務官か。一体何の用かな?」

 

その言葉にクロノは手に持った書類を机に置き、

 

「先日、発生した『闇の扉事件』そのときに私は第97管理外世界『地球』に居ました。

 そこで出会った人物・・・八神はやてについての資料です」

 

グレアムとリーゼ姉妹はその言葉に驚き、急いでその封筒から書類を出し、書かれている文面を見た。

そしてそれを読み続けていくごとに、彼の表情が驚きに包まれていった。

クロノはある程度グレアムが読み終えるのを見届けると言った。

 

「ある程度見たと思います。いろいろ言いたいことはありますが、

 単刀直入に言います。あなたは八神はやてが闇の書の主だということを知っていた上で

 あえてそれを報告せず今日まで資金援助し続けた・・・違いますか?」

 

厳しい目でグレアムを見つめるクロノ。

何も言わなかったグレアムだったが、その沈黙は肯定を現していた。

そしてぽつぽつと呟き始める。

 

「・・・そうだ・・・君の父親クライドが亡くなった後、私は血眼になって調べ

 次なる闇の書転の生先を誕生したばかりの八神はやてであることを突き止めた。

 

 彼女は幼くして両親を失い、また、闇の書の影響で下半身マヒとなっていた。

 そのことを私は不憫だとの思った・・・彼女自身に罪は無いのに

 闇の書によって殺されるか、封印される彼女を・・・

 だからせめての償いとして生活の援助をしていた。偽善だがな・・・

 

 しかし私達が内密に進めていたのに、誰がここまで細かい情報を?

 闇の書の現在の所有者は管理局でも私しか知らないはずだし、

 ロッテとマリアの事も一般の魔導師は知らないはずだ。誰がこれを?」

「それの情報を提供してくれた人はまだ言えませんが・・・

 八神はやてはすべてを知っていますよ? 3ヶ月ほど前からずっと」

「なんだって!?」

「だが、彼女はそれでもあなたのことを嫌いにはなれないそうです。

 闇の書を今日まで管理していてくれたから家族ができたと・・・そう言ってました」

「・・・そうか・・・」

 

その後しばらく沈黙が続いたが、

時計を確認したクロノが話を切り出す。

 

「そろそろ時間ですね。提督このチャンネルを見てください。

 そして見終わったら・・・答えをお聞かせください・・・」

 

その言葉とともに空中にモニターが表示され、あるニュース番組が流れ始めた・・・

そこに移っていたのは地上本部のレジアス少将。テロップには

「地上本部が重大発表」と書かれていた。

そしてレジアス少将は第一声を放った。

 

『我々は闇の書の修復を行う』

「!!」

 

その言葉を聴きグレアムやリーゼ姉妹だけでなく、

テレビに映っている報道陣の人間たちも言葉を失うほど驚いていた。

 

『闇の書とはあの闇の書のことでしょうか?』

『そうです。我々は今回の闇の書の主を先日発生した『闇の扉事件』時に

 派遣していたディスティン・ウェストレーク三等陸尉からの情報で発見した』

『どこの世界で発見したのですか?』

『第97管理外世界『地球』だ』

『地球!?』

『管理外世界で見つけたのですか!?』

『そうだ。そしてそこには4ヶ月ほど前にPT事件を解決した人物も居た。

 その人物の提供した情報の元、闇の書の完全修復の目処がついた。

 その修復を我々地上本部が行う!』

 

『し、失礼ですが、そういうものは本来本局の仕事では?

 どうして地上本部するのでしょうか?』

『情報提供者が本局に協力する気が無いらしい。

 どちらにせよ。やると決めたのは我々だ』

『成功確立はどのくらいでしょうか?』

『様々な検証を行った。無限書庫での情報収集の結果と情報に全く狂いは無かった。

 本来なら100%と言えるが、妥協して75%。ほぼ成功する。

 そのうえ本局に協力者が居る。ギル・グレアム提督だ』

 

「な・・・」

 

『て、提督とは一体どういう関係が!?』

『グレアム提督は数年前に我々よりも先に今回の闇の書の主を発見してはいた。

 しかし自分の生まれ故郷とはいえ管理外世界。さらに主は両親の居ない子供・・・

 我々が干渉して人生を狂わせるわけにいかないと考え、資金援助と

 監視を行っていたそうだ。彼は万が一のときは暴走する前に封印するための

 デバイスを秘密裏に開発させていた。今回の作戦で万が一の事態が発生した場合

 そのデバイスを使い、残念だが主ごと封印することになる。

 本人にはすでに了承済みだ。今日来てもらっている』

 

テレビの中のレジアスが指示を出すと。車椅子を自ら操り

八神はやてが入場してきた。

 

『彼女が現在の闇の書の主「八神はやて」だ』

『初めまして、八神はやてです』

 

記者会場では闇の書の主があまりにも幼かったために驚きどよめいた。

 

『先ほどレジアス少将が話してくれましたが、私が現在の闇の書の主です

 三ヶ月前までは全く魔法も知りませんでしたが、ある人に真実を教えてもらい

 今日、この場所に自分の意思で来ました』

『ある人とは!?』

『まだその人のお願いで話せません。しかし事件が終わったら必ず皆の前に出て来るといっていました』

『ぶしつけな質問で恐縮ですが、あなたは闇の書についてどう思っていますか?』

『・・・私にとっての闇の書は二つの面があります。

 皆さんの家族を奪った悪魔のような面・・・そして私に家族をくれた面・・・

 だからこそ私にはこの闇の書の問題を解決する義務があります!

 

 だから・・・だから、私は・・・「最後」の闇の書の主として

 闇の書の罪を背負っていきます!!』

 

 

はやての最後のその言葉が流れた後、

クロノは画面を操作し動画を強制終了させた。

 

「これが、彼女の覚悟です。あなたから受けるはずだった仕打ちもすべて理解したうえでです。

 彼女はとても強い。彼女は自らの運命と戦うつもりです。

 だから僕も・・・過去と戦います・・・今日はそれを言いに来ました・・・」

 

クロノはそう言うと部屋から立ち去ろうと出口へと向かう。

 

「最終的にどうするかは提督に任せます。では」

 

その言葉を最後に、クロノは部屋を出て行った。

 

クロノが出ていった後、グレアムは飾っている写真を眺め手に取る・・・。

クロノの父親が写っている写真。リーゼ姉妹もそれを見る彼を見つめる。

その写真を見る度に、当時夜天の書の関係で死んだ彼の事を思い出していた。

 

「・・・私は、どうしたら・・・・・・」

「お父様・・・・・・」

 

独り言のように呟いたが、彼の問いに答える者はここにはいなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~・・・人前に出るのは疲れたわぁ・・・」

インタビューなどが終わり、車椅子から降りたはやてはソファに座ってそう言う。

それを聞いたフェイトは背景を知らずにはやてに向けて言った。

「は、はやて?もしかしてあれ、演技だったの?」

「そんなわけないでしょ、フェイトちゃん。

 考えても見てよ。はやてちゃんにとってあの状況は負担以外の何者でも無いんだよ?

 フェイトちゃんが、もしプレシアさんに一時間ずっと「あなたのことが嫌いだったのよ」

 って言われ続けられたらどう思う?」

それを聞いて、フェイトは一瞬その状況を想像し戦慄した。

「そ、それは・・・はやてごめん。演技とか言っちゃって」

「えぇよぉ、フェイトちゃん。演技や無いけどそう思われても仕方ないわけやし」

「まぁ、確かにこれは地上本部の立場を上げること。

 はやてちゃんへの怒りの矛先を闇の書のバグに変えること。

 目先の利益だけで動く人間を分離することが目的だからね。

 演技といえば演技なのは間違いないよ。はやてちゃんの気持ちは本物でも・・・」

「そうやな・・・でもだからこそ頑張るんや・・・

 というわけで、皆には迷惑かけるけど・・・頼んだで!」

 

「もちろん!!フェイトちゃんもね」

「うん、なのは!」

 

物語はラストターンへと向かう・・・

 

 

《・・・さ・・・・・・フェ・・・ト・・・》

 

 

 

 

 

 

 

 

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