パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界 作:DFGNEXT
そして次回・・・みんなお待たせ!
ハイパーフルボッコタイムだよ!
それではどうぞ!!
『・・・の・・・ん・・・な・・・の・・ちゃ・・・』
「・・・? 今の声・・・」
なのはは突然耳に入ってきた音に耳を澄ます。
それはほんの数分前まで聞きなれていた声・・・
家族をとても大切に思っている、やさしい女の子の声・・・
『な・・・はちゃん! なのはちゃん聞こえるかぁ!?』
「うん!!聞こえるよはやてちゃん!」
『そうかぁ、よかったよかった。やっと起きられたわぁ』
目の前の闇の書の意思ははやての声が聞こえ始めてからは動きを見せていない。
おそらくははやてが一時的に体のコントロールを奪っているのだろう。
「それで?はやてちゃんたち出れそう?」
『まあなぁ、取り込まれたフェイトちゃんとパルキアさんももうすぐ出れるで!』
「そっか!良かった・・・」
『ただ一つ問題があってやなぁ・・・』
「どうしたの?」
どもるはやてに対し、なのはは問う。
ここで妙な問題があってはすべてが台無しだからだ。
なのはに言われ、はやては答えた。
『魔導書本体からのコントロールは切り離したんやけど・・・
その子が現出してると管理者権限が使えへん
どうにかしてその子に魔力ダメージ与えてくれへんか?』
「・・・ユーノくんの言ったとおりだったね・・・」
なのはは少しにやりと口元を上げながら笑うと言った。
そのとき闇の書の防衛プログラムははやてからの妨害を遮り、
再びなのはたちを攻撃しようと行動を再開していた。
「ユーノくん、ディスティンくん、アルフさん!
少しの間・・・一分間だけいい。時間を稼いで!!」
「どうする気、なのは?」
ユーノの問いになのはは答える。
「・・・ブラスター3でのスターライトブレイカー+・・・
それを防衛プログラムにぶつける!!!」
「一分か・・・」
「やろうディスティン!迷っている暇はないよ」
「そうさ!あいつなら絶対にやれる。
だからあたしたちもがんばろうよ!」
「・・・そうですね。やりましょう!!」
三人の決意は決まる。
なのはは再び高らかに叫ぶ。助けるまで何度だって使ってやる!!
「ブラスタァアアア、スリィイイイイイイ!!!!」
魔力が再び増大する。
そしてなのははカートリッジをマガジン二つ分消費する。
なのはの目の前にはすでにフェイト戦を越える大きさの桜色の光球が現れていた。
《Count Sixty, Fifty-nine, Fifty-eight, Fifty-seven,
Fifty-six, Fifty-five, Fifty-four...》
レイジングハートによるカウントが始まった。
発射シークエンスを変更し、チャージ時間を延ばすことで更なる高出力を得た。
それがスターライトブレイカー+
普通の人物ならば考えるであろう、チャージに時間がかかるという欠点をなんとかするのではなく、
欠点にはあえて目をつぶって、長所である破壊力をさらに上げる方向で改良したものだ。
結果的に、付加効果として、「結界機能を完全破壊」するという効果が追加されていたりする。
(それにしてもスターライトブレイカー+か・・・
前の修行中にこの技作ったって報告されたときはかなり驚いたなぁ・・・)
ユーノは数ヶ月前、闇の書について無限書庫で調べるために出かける前に
なのはの修行をしていたときのことを思い出していた。
・
・・・
・・・・・・
「発射法変更ってどんな風に変えたの?」
「うん・・・あれって発射が遅くて高速戦では使えないから」
「やっぱり高速化?」
「ううん 逆!チャージタイムを増やして威力を大幅アップ!
最大威力の強化を最優先してみたの」
「そ・・・そう・・・・・・」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「やっぱり・・・なのははすごいよ・・・僕も負けて入られないね!師匠として!!」
ユーノは小さな声でそう宣言すると右腕に魔力を集中させる。
「ストラグルバインド!!」
「チェーンバインド!」
ユーノに続きアルフもバインドを闇の書に仕掛ける。両手両足を縛られ
闇の書の防衛プログラムは抜け出そうと身もだえをする。
「・・僕も」
《Beam bind》
ディスティンもまた外したままほったらかしにしていたジェットフラクションを再び接続。
その先端からビーム状のバインド・・・なまえはそのままだが「ビームバインド」を仕掛けた。
バインドは防衛プログラムの腰の部分にくくりつけられ、完全にその動きを奪う。
「くっ」
防衛プログラムは抜け出そうとするも抜け出せない。
三方向からのバインド・・・ましてや一つは強化魔法を封じるストラグルバインド。
正攻法では抜け出せるものではない。
《Thirty, Twenty-nine, Twenty-eight...》
カウントは少しづつ・・・しかし着実と進んでいった。
「・・・やっぱりなのはちゃんは敵に回したくあらへん・・・
おっそろしい攻撃やなぁ・・・・・・」
「魔力量ならば主はやてのほうが上ですが・・・」
「魔力量だけ勝っててもなぁ・・・・・・まぁ、えぇか・・・
まずは約束を守らへんとなぁ」
「約束・・・ですか・・・・・・」
管制人格ははやてに対して聞き返す。
少し前のことだが、彼女達はその約束をきちんと覚えている。
「名前をあげる。もう闇の書とか、呪われた魔導書何て言わせへん・・・・・・
闇の書の呪いとか、血塗られた
夜天の主の名において、汝に新たな名前を与える。
強く支える者
幸運の追い風
祝福のエール
──リインフォース!」
管制人格・・・リインフォースは主に名前を与えられること。
それがいかに歓喜をもたらすものかをたった今、知った。
「リインフォース。それが私の名前・・・」
彼女は呪われた魔導書として何百年もの時を渡り、幾多の人の命を奪い去ってきた。
そのような自分に、希望と祝福の願いを与えられて、それを素直に受け入れていいのかと彼女は思った。
そんなリインフォースにはやては言った。言ってあげた。
「リインフォースはな、私にとって希望の象徴なんや。
闇の書のおかげで私は家族と一緒に・・・友達と一緒に過ごせた。
そして、これから未来を生きていく希望。そのことに私は本当に祝福してる。
これからあなたは私を太陽のように強く・・・月のように優しく支えてくれる」
「私が・・・・・・」
「だからこれからも一緒に居てくれへん?家族として」
そういうとはやては右手を差し出す。
リインフォースは迷わずにその手をとった。
「ありがとうございます。我が主」
リインフォースはその希望と祝福の名前を受け入れた。
時は・・・来た・・・!
「ありがとうみんな!!準備は完了した!皆はなれて!!」
「「「了解!!」」」
なのはのその言葉とともに三人はバインドを解き、その場を離れる。
そのときにもユーノは駄目押しの設置型のバインドを忘れない。
《three, two, one...》
レイジングハートのカウントは進む。そして・・・
《Count zero.》
「スターライト・・・ブレイカァアアアアアア!!!!!!!」
脈打つ桜色の光球・・・
レイジングハートも煌びやかに輝き、円環状の魔法陣はさらに高速回転。
莫大なエネルギーを的確になのはの演算能力を含めてコントロール。
そして・・・まるで莫大な魔力を持つ津波のように、極めて高密度の魔力奔流は放たれ、
一直線に空中に磔にされた闇の書の防衛プログラムを飲み込んだ・・・。
「防衛プログラム、過剰負荷により機能を一時的に停止・・・。
これより闇の書、管制人格『リインフォース』は、八神はやてを新たな主とし、
夜天の魔導書として再起動します。
しかし残された膨大な魔力と防衛プログラムは止まりません・・・
いずれ暴走を始めるでしょう・・・」
「まぁ、それは何とかする・・・ さ、行こうかリインフォース」
そう言うとはやては目の前の夜天の魔導書を優しく抱きかかえる。
「はい・・・我が主・・・」
光は広がる・・・闇の書を包み込むように・・・
そのとき闇の書の防衛プログラムだったものは三つの光の塊へと分かれていた。
真ん中の一つはどす黒い・・・そして苦々しくどこか悲しい闇のヒカリ・・・
左の光はとても明るく優しく人々を包む白き光・・・
そして・・・右のヒカリはその二つを受け継ぎし、鳩羽色の光・・・
ヒカリから・・・彼は・・・彼女達は再び現世へと現出する。
「フェイトちゃん!!」
「「フェイト!!」」
「・・・ただいま・・・皆・・・」
少し笑顔を浮かべながらフェイト・テスタロッサはそういった。
そんな彼女にアルフの肩に居た"彼女"は飛び込んだ。
「ピッカァア!」
「アリシア・・・」
フェイトは改めて彼女の瞳を見る・・・あのときは気づかなかったけど・・・
今なら良くわかる・・・この眼は・・・自身の姉と同じ・・・
《フェイトォ・・・良かった・・・本当に良かった・・・》
【ありがとうアリシア・・・やっとわかった・・・姉さんは・・・ずっと私のそばに居てくれていたんだね・・・】
夢の中の彼女が言った言葉の意味がやっとわかった。
そとの私とは・・・つまりは彼女だったのだ。
《フェイト》
【うん、姉さん・・・一緒に・・・戦ってくれる?】
《もちろん!!》
決して一緒には居られないと思われた二人・・・
その二人は今・・・ここに居た。
「・・・風が変わったな・・・」
パルキアはそんななか、ただ一人空中で漂っていた。
久しぶりの家族の味を思い出しつつ。なのはのほうをむいて決意する。
(どんな姿だろうと俺は俺だ。今更人間に戻りたいとも思わない。
信じあえる仲間達とともに・・・遥かな未来へと行くだけだ!!)
「パルキアさん・・・久しぶり」
「まだ、一時間しか経っていないがな・・・」
「これでも一応心配しているんだよ?信頼してるからこんな口調だけど」
「ふっ・・・わかっているさ・・・。さて、あいつらも戻ってきそうだ・・・」
なのははそう言われて白い光を見た。
やっと・・・助け出せた・・・
近くに感じる家族達にはやては微笑み、
書の表紙の中央に設えられた剣をモチーフにした十字の紋章を手に取り、
包み込み、胸に抱き、祈りを捧げるように目を瞑り呟いた。
「おいで、私の騎士達」
何もないはずの光の雲霧の中に、朱、緑、青の光の粒子が出現し、
それぞれの粒子の下側にそれぞれの色の光を放つ魔法陣が土台のように出現した。
そしてそこに立つは彼女の守護騎士たち・・・
『我ら、夜天の主の下に集いし騎士』
『主ある限り、我らの魂尽きる事なし』
『この身に命ある限り、我らは御身の下にあり』
『我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に』
そして、守護騎士達が口上を終えるのと同時に、純白の球体が砕け散る。
「夜天の書よ、私に杖と甲冑を・・・。祝福の風『リインフォース』セェットアップ!!」
はやての手の中に剣十字が舞い降り、続き服が現出し、髪は銀に、
目は紺碧へと変わりし、背中に三対の黒い翼が展開される。
守護騎士達は、はやてが無事であることを確認し涙を流す。
そんな自分の騎士達に、はやてはただただ優しく言う。
「おかえり、みんな」
ヴィータがはやてに泣きつく。そんなヴィータをはやては優しく抱きしめる。
その光景を、残りの騎士達も穏やかな眼で見守っていた。
そして・・・・・・
「おかえりはやてちゃん」
「「おかえり、はやて」」
「「おかえり」」
「おかえりなさい」
各人言い方に差異はあるものの、皆がはやての帰りを祝福した。
「さぁ、ここからが正念場だ」
パルキアがそう言うと後ろに何かが転送された。
厳密には物ではなく人だ、そうその人物は・・・・・・
「そうだ。これからラストミッションを行う・・・
ミッションネームは・・・『ライトネス』!」
氷の杖『デュランダル』を構えるクロノ・ハラオウン・・・
役者はここに集った。そして始まる・・・
長久のときを経て・・・闇の書の闇との最終決戦!!
光を受け入れ、リインフォースははやてに力を与える。
残された闇はすべてを飲み込もうと力を爆発させる。
力と力のぶつかり合いは・・・やがて新たな道を描く
宇宙さえ震撼させる戦いが今、始まる。
次回、パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界
「トリプル×トリプル」
お楽しみに
「戦いが終わったら教えて・・・あなたの名前を!」