パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界 作:DFGNEXT
もっとも大分ネタに走りましたが・・・
それではどうぞ!!
そして衝撃のラスト・・・?
深い闇の塊がアクアボリスの海・・・もはや結界すら完全破壊され、
表面が露出している海の上に佇む中、最終作戦の会議が行われていた。
「まず作戦を説明する。
大部分は理解してもらっていると思うが、
今回やることは大まかに三つだ・・・
一つは暴走する防衛プログラムを守る外壁・・・
僕達は『コントラフォール』と呼称している」
(勇者王かよ、おい)
「コントラフォールは五層のエネルギーフィールドからなる。
外側から順に説明すると第一層目のバリアーは
物理ダメージをすべて吸収し、高エネルギーを秘めている。
並みの攻撃を与えたら大爆発だ。魔力ダメージを当てて相殺する」
「・・・となるとここはなのはちゃんが適任かしら」
「そうですね。エクセリオンバスターならいけると思います」
なのははそう言って肯定の意思を示す。
「次に第二層・・・これは魔力ダメージは一切効かない物理的バリアーだ」
「この中で一番ダメージを与えられそうなのはヴィータちゃんかな」
「おう、任せておけ!」
「第三層は特殊な空間バリアーだ。シミュレートの結果は芳しくない」
「と・・・なると我の出番だな」
「そうなるね。がんばってパルキアさん」
「あぁ」
「第四層はある二点をほぼ同時に攻撃しないと破れない魔力バリアーだ」
「ここはシグナムとディスティンくんが適任だと思います」
「よろしくお願いします」
「あぁ、こちらもよろしく頼む」
「・・・クイント曹長・・・要請します」
『要請承認!爆裂的に鎮圧して!』
「了解」
「第五層は物理バリア・・・これはフェイトに任せる」
「了解!」
「ユーノ、アルフ、ザフィーラは援護に回ってくれ」
「「「わかった」」」
「これが第一の作戦だ。第二は防衛プログラムの外部フレームの破壊だ」
「私とクロノくんで動きを止めて、そこに私達の最大の攻撃を打ち込む」
「ただ予想よりも本体のフレームが強力そうだ・・・
最悪二発目を撃ってもらうことになる」
「そこは了解したよ」
「そして最後はシャマルがリンカーコアを露出させ、
ユーノ、アルフとともに上空待機するアースラの目の前まで転送。
アースラに装備したアルカンシェルでコアを消滅させる・・・」
「シンプルだけど。難しいね」
「やってもらわなければ困るがな・・・」
なのはの言葉にパルキアはそっけなく言った。
『クロノくん、後数分で暴走が始まるよ』
「わかった。ではこれよりミッション『ライトネス』を始める」
「「「「「了解!!」」」」」
クロノの言葉とともに全員がそう宣言する。
最終決戦・・・その幕開けだ。
やがて暴走を始めた闇の書はその闇を食い破りアクアボリスに現出する。
その姿は禍々しく、シグナムたちが今まで蒐集してきた
生命体の集合体のような見た目をしていた。
擬似生体部品で構築された柔軟な体と、脚部や胸部の外皮を覆う硬質装甲の肉体は
まるで滅亡をたくらむ邪神のように海上に佇んでいた。
その姿を見てはやては言う・・・
「夜天の魔導書を呪われた闇の書と呼ばせたプログラム・・・闇の書の、闇」
その言葉を合図にユーノとアルフは魔法を発動する。
「チェーンバインド!!」
「ストラグルバインド!!」
二つの魔法は闇の書の闇から出ている触手を縛り、
そして粉々に粉砕する。
「縛れ、鋼の軛!!」
ザフィーラの使用する拘束魔法が残った触手たちを薙ぎ払った。
「それじゃあ、なのはちゃん!ヴィータちゃん!」
なのはが魔法陣を展開し、魔力を開放する。
「高町なのはとレイジングハート!行きますっ!」
エクセリオンモードが展開し、4枚の桃色の翼が先端部から飛び出す。
展開されていた魔法陣が、更に輝きを帯びる。
そしてカートリッジ2発をロード。
「エクセリオーン・・・バスター!」
自身の身長を越える大きさの巨大な光球が正面に展開。
砲撃を撃たせまいとする防衛プログラムによる攻撃ごと砲撃で蹴散らす。
巨大な環状魔法陣が光球の周囲を囲み、更に魔力を加速させる。
そして放たれた四つの砲撃が、バリアに突き刺さる。
「ブレイク・・・シューーーーーートッッッ!」
そしてとどめの五射目。
四条の砲撃の中心に最大級の魔力をもって放たれた砲撃は、
圧倒的な魔力量をもって防衛プログラムのバリアを対消滅させた。
「鉄鎚の騎士ヴィータと、鉄の伯爵グラーフアイゼン!」
《Gigantform.》
宣言とともにカートリッジが三発ロードされる。
それは鉄槌の騎士。最大威力の物理攻撃。
「轟天、爆砕!ギガント・・・シュラーーーークッッッッ!」
(ゴルディオンハンマァアアア!!!)
致命的なまでの質量と破壊力で、バリアを叩き割った。
テンションが上がったパルキアが何か言っていたりしたが、それは気のせいだ。
「次、パルキアさん!!」
「おう!!」
パルキアはそういうと左腕を空へと上げる。
そして爪先をバリアに突き立てエネルギーを送り込む。
「ディバイディングドライバァアアアア!!!!!!!」
迸る閃光はバリア全体を包み込むように伸びる。
爪であけた僅か0.5m、平均幅およそ0.8mの穴は空間湾曲により拡大。
第三層バリアを無理やりこじ開けた。
「次、シグナムとディスティンくん!」
その言葉に高密度の魔力を帯びたシグナムが閉じていた目を開ける。
「いくぞ!ディスティン!」
「はい!シグナムさん!!」
ディスティンはシグナムの呼びかけにきちんと答える。
「・・・剣の騎士、シグナムが魂。炎の魔剣、レヴァンティン
刃と連結刃に続く、もう一つの姿」
《Bogenform!》
鞘から抜き放った剣の柄を鞘に連結させ、形を変質させる。
その形は弓・・・刃と連結刃に続くもう一つの姿・・・
「いくぞ、ロストストラーダ!!」
《OK.》
ロストストラーダはディスティンの声に答える。
彼が持つ真の力・・・その力を今解放させる!
「フルドライブ!」
《Blazer mode. All ignition.》
『ブレイザーモード』
ロストストラーダのフルドライブ形態・・・
見た目は全体的にシャープになり、よりメタリックな外見となっている。
地上で使うには本来威力が高くなりすぎるので、
使用には上司による要請承認が必要である。
シグナム魔力で出来た弦を引き、形成された矢を構える。
カートリッジ2発をロードし、鏃に魔力が集束する。
ディスティンはロストストラーダと持ち手に全魔力を込める。
飛行に使う分は残しつつ、闇の書の闇に向けて・・・振りかぶる!
「翔けよ、隼ぁっ!」
《Sturmfalken!》
「必ぃっ殺!!バァアグライズジャベリンッ!!!」
《Ready go.》
音速を越える隼の刃と俊足の投槍・・・
二人が放つ貫通力に優れた一撃は四層目のバリアに
大きな風穴を開け、爆炎と衝撃波で粉砕した。
「次、フェイトちゃん!」
「はい、フェイト・テスタロッサとバルディッシュ・アサルト、行きます!」
その声にフェイトが、身の丈の倍ある雷の大剣を構え答える。
バルディッシュ・アサルトのフルドライブ形態、ザンバーフォームだ。
カートリッジを2発ロードして剣を一度大きく振るい、
物理的破壊力を持つ衝撃波が途中の触手や砲台を斬り飛ばす。
天空へとその刀身を向けると、その身を雷が纏う。
「愛と怒りと悲しみのォ!!!シャイニングフィンガーソォオオオドッ!!!」
《Jet Zamber.》
(今まで自重してたと思ったらぁあ!!)
姉と出会い、すべてを受け入れたフェイト・・・もう何も怖くない!
そういう思いが化学反応を起こしてスパークを起こし、
ついにディスティン、はやてですら自重していた領域へと達する。
黄金の光を放つ雷の剣がバリアを真っ二つに切り裂き、その下の本体までもを叩き切った。
闇の書の闇は大技を使用した隙をつこうと海面から触手の砲台を浮かび上がらせる。
しかし、その攻撃はザフィーラによって防がれる。
「盾の守護獣ザフィーラ、砲撃など、打たせんっ!!」
鋼の軛が全ての砲台を貫き、爆破させた。
「はやてちゃんっ!」
「彼方より来たれ、宿り木の枝・・・」
闇の書の項が開かれる。杖を掲げ、詠昌に入るはやて。
6本ものの光の槍が闇の書の闇に向けて穂先を合わせる。
「銀月の槍となりて、撃ち貫け!石化の槍、ミストルティンッ!」
バルドルを死に至らしめたアイテムとして名高い枝『ミストルティン』
その名を模した槍が次々と刺さり、刺さった場所から全体が一気に石化していく。
むやみに動かそうとした闇の書の闇の体は崩壊。
石になった場所が次々と崩れ落ちていく・・・
そして、それを補うかのように中から再生が始まっていく。
「「「うわぁ・・・」」」
「あ、アウト・・・アウトや・・・」
その蠢く体は確かに見た目は気持ち悪い。
早めに対処したいとパルキアは考える。
「クロノ!」
「わかったパルキア。行くぞ・・・デュランダル!」
《OK.BOSS》
既に術式の準備を進めているクロノ。
「永久なる凍土、凍てつく棺の内に永遠の眠りを与えよ・・・」
闇を中心に海が固まりはじめる。
すでに暴走している闇の書の闇を完全封印はできないものの
アクアボリスの海を凍らせることは簡単だった。
「凍てつけっ!」
《Eternal Coffin.》
完全凍結は無理だったものの。その威力は確実に闇の書の闇の動きを止めた。
凍結後すぐに中核部分を再生されてしまったが、
なのは達の砲撃が照射されるまでその活動をほぼ押さえ込むという任務は果たす。
《Star Light Breaker》
「全力、全開っ! スターライトォ」
レイジングハートの宣言とともに、
自身の周囲の魔力が桃色の魔力となってなのはの眼前に集まっていく。
まだこれは終わりではない・・・まだこんなものでは倒せない。
だからこそ、なのはは闇の書の闇・・・防衛プログラムだったものに語りかける。
「戦いが終わったら教えて・・・あなたの名前を!」
その言葉は彼女を好敵手として認めた証だった。
「私も・・・負けていられない・・・
私のこの手が真っ赤に燃える、勝利を掴めと轟き叫ぶ」
そういうフェイトの拳に魔力が集束していく。
あの作品を見た後、面白半分で作り莫大な威力を出してしまった魔法・・・
「爆熱ゴッドフィンガー・・・石波!!天驚ォ!!」
「ごめんな・・・・・・お休みな・・・響け、終焉の笛っ!ラグナロク!!!」
悲しげに目を伏せたはやてちゃんが、決意を篭めて目を開く。
悲劇を起こすつもりは防衛プログラムにはなかったはずだ・・・
だから、はやてはやりきれない思いもあった。
だが、彼女はそれを振り切り・・・彼女達はそれを振り切り魔力を込める
そして、全員が一斉にデバイスを振りかぶる。
「「「ブレイカァァァァーーーーッッッッ!!」」」
三本の巨大な砲撃が動きを止めた闇へと突き刺さる。
砲撃はその莫大な威力で、闇の書の闇の外殻を破壊する・・・しかし
「馬鹿な!!三人のあの砲撃で破壊しきれないだと!!??」
現状を見てパルキアは史実と違う結末に驚く、
厳密に言えば一人史実と違うものをぶっ放してはいるが、
それでも史実と威力に違いはなかったはずだ。
(俺や成長したなのはの魔力を吸収したせいか?
このままでは作戦が・・・)
あせるパルキア。そこになのはがとんでもないことを言い出した。
「皆!もう一発、大きいの撃つよ!!」
「「えぇええええ!!」」
先ほど撃ったばかりの二人はなのはのその台詞に驚く、
まだ二人とも与力はあり撃てる事には撃てる。
しかし、あれだけ無茶したなのはがまだ撃てるというのは驚くほかない。
常時フルドライブだけでなく、リミットブレイクまで使用しているのだ。
「大丈夫、これがラスト。最後は皆で笑わないとね」
なのははそう言いながらレイジングハートを構えなおす。
レイジングハートは主の真意を悟り、残されたカートリッジをすべて使用する。
「ブラスタァアアアアアアアアアア スリィイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
本日三回目、これが管理局とともに行う最後の活動・・・
だからこそ彼女は加減しない。たとえもう魔法が使えなくなるとしてもだ。
レイジングハートには悪いとも思ってはいたが、
それでも魔法がなくなっても皆との絆は変わらないから・・・
終わらないから、友達を助けるために力のすべてをなのはは出し切る!!
【フェイト!!やろう!】
アリシアはフェイトにそう訴える。
フェイトに比べれば会ってから少ししか経っていない。
しかし、彼女にもなのはの本質は少し見えていた。
「・・・そうだね・・・ここであきらめる訳にはいかない」
フェイトはそう言ってバルディッシュにカートリッジをロードさせる。
今回持ってきた分、すべてを・・・なのはの決意のために使い切る。
ちょっとでも間違えれば暴発しそうな魔力を的確にフェイトはコントロールする。
「なのはに・・・まだちゃんとお礼できてないから・・・」
それは彼女なりの照れ隠しだ。
「雷光・・・一閃! プラズマザンバー・・・!」
「ピィイッカアァアアア」
本来ならば高速で儀式魔法を展開。
雷を発生させ、そのエネルギーをザンバーフォームの
刀身に蓄積させる必要がある魔法・・・
その魔法に使う雷・・・それはピカチュウであるアリシアが供給する。
魔法が使えなかったアリシア・・・その彼女は今魔法で愛する妹を援護する。
バルディッシュ・ザンバーの刀身に雷のエネルギーが溜まっていく・・・
姉妹の絆の一撃を放つための・・・力が・・・
『主はやて』
「うん、わかっとるよ、リインフォース・・・もうこれは私だけの問題やない・・・
世界の人々を守るために・・・絶対に負けられない戦い・・・!」
もう一度撃てるか?いや、撃たなければならない。
はやてはそう決意し自身の魔力のすべてを込めた。
「再び響け、終焉の笛!!ラグナロク!!」
「・・・ありがとうレイジングハート・・・
こんなことに付き合ってもらって」
《いえ、私はマスターとともにあります。
マスターの願いは私の願いでもあります》
「・・・そう。それじゃあ、やろう!!レイジングハート!!」
《All right my master.》
ブラスターモードによって高まったなのは自身の魔力・・・
しかし周りに散らばっている魔力だけではまだ倒すには足りない。
なのはは覚悟を決めて、なのは最強の技をさらに越えた究極技の準備を始める。
「パルキアさん」
「・・・いいのか?負担はかなり大きいぞ?」
「・・・覚悟はできてる・・・絶対に勝たなくちゃ・・・いけないから」
「わかった。しっかりやれ」
「了解!!」
パルキアはそういった後。空間能力を使い、
この『アクアボリス』がある世界全体とここを魔力リンクさせる。
これこそなのはが望んでいた状況・・・
ここなら・・・やれる!!!
「いくよ、レイジングハート・・・
JSライド、フルパワァアアアアアアア!!」
《STAR LIGHT BREAKER!!》
レイジングハートはその言葉にJSライドをオーバーロードさせる。
JSライドは願いをエネルギーに変えるエネルギー回路だ。
なのはが今内に秘めた思いに反応し、その力は魔力集束に利用される。
そう・・・パルキアによって魔力リンクされた世界・・・
そこに存在する残存魔力すら、なのはは貪欲に集束し始める。
「・・・集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す
荒ぶる魂を昇華させ、未来に向かって突き進め!!!!!」
それは詠唱・・・なのはが奏でた詠唱により、
魔力はさらに集束を始める。集まった魔力が様々な色を持っているため
虹色の中に銀色に光る魔力光という光の球体を作り上げていた。
脈打つその光は、集束し大きくなっては
なのはによってサイズを小さくされ、
また大きくなっては小さくされ・・・と着実に圧縮される。
爆発寸前まで圧縮された魔力はやがて
なのはの身長の三倍になろうかというほど大きくなっていた。
そして魔力の完全集束を完了したなのはは叫ぶ!
「コズミックゥ!!スタァアライトォオオオオオオ!!!」
三人の魔導師は自らの最高の力を持って、今放った!!!!
「「「ブレイカァアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」」
三人のエース級魔導師による超巨大砲撃は、
闇の書の闇の残された内部フレームに直撃。
空間を湾曲させようというその魔力は大爆発を起こし、
さきほどのトリプルブレイカーですら外部しか破壊できなかった
闇の書の闇のフレーム一気に削り落とした。
しかし、それでも闇の書のリンカーコアは破壊できない。
「・・・この攻撃を受けてまだ!?」
「大丈夫だ。クロノ!」
パルキアは安心させるようにクロノに言う。
「奴のあの頑丈さは我となのはたちから蒐集した魔力によるもの・・・
だが、その頑丈さが発揮されるのは外を覆うフレームだけだ!!」
だからこそ、あの攻撃は効く。宇宙で待つ彼らの攻撃は!
「本体コア露出・・・捕まえ、たっ!」
闇の書の闇の殻が破壊されたことにより、
再生するより先にシャマルがコアを捕獲することに成功する。
「長距離転送!」
「目標、軌道上っ!」
ユーノとアルフが転送を行う。
緑と燈色の魔法陣がコアを挟むように展開され、
逃走を阻むと同時に強制転送魔法を発動させた。
「「「転送っっ!」」」
残骸と化していた闇の書の闇を巻き込み、
光の道をコアが高速で駆け上がって行った。
あとは彼らの仕事だ。
「コアの転送、来ます!」
「転送されながら、生体部品を修復中!凄い早さです!」
「アルカンシェル、バレル展開!」
使用認証を即効で終わらせ認証すると、
アースラの前方に直径数十mにもなる環状魔法陣が展開されていく。
撃ち出される弾体自体に攻撃力はほとんどないが、
着弾後一定時間の経過によって発生する
空間歪曲と反応消滅で対象を殲滅する魔導砲・・・
それが『アルカンシェル』
「ファイアリングロックシステム、オープン。
命中確認後、反応前に安全距離まで退避します。準備を!」
「「了解っ!」」
リンディは目の前の球体についた鍵穴に真紅の鍵を差し込む。
そして、その緑色だった球体は赤く染まり、
アルカンシェル発射のための最終確認装置が解除された。
強制転送魔法によって闇の書の闇がアースラの前方に姿を現す。
うじゃうじゃと再生している闇の書の闇。
眼前にそれを見るリンディの心境は複雑だった。
しかしリンディは夫の復讐のためではなく、
管理局提督としてこれを放つ
「アルカンシェル、発射っ!」
最後の鍵が捻られる。
一筋の閃光が本体コアを正確に貫く。
一拍遅れて巨大な空間歪曲が発生。
その効果範囲は発動地点を中心に百数十キロに及び爆発、四散した。
数百年にわたって災厄を撒き散らした闇の書・・・
いま、それは完全に消滅した。
「効果空間内の物体、完全消滅。再生反応、ありませんっ!」
「・・・準警戒体制を維持。もうしばらく反応空域を観測します」
「了解っ!・・・という訳で、現場の皆お疲れ様でしたっ!
状況、無事に終了しました!」
「「良かったぁ・・・・・・」」
極度の緊張状態から解放されて、力を抜く二人。
やく数ヶ月かけてずっとやってきたことが、
たった今報われたのだ。
周りでは守護騎士も含めて勝利を祝っていた。
そのときユーノは気づく。
なのはが全く反応していないことを・・・
彼女の手が痙攣を起こしていることを
「なのは?」
ユーノが呼びかけるが、返事はなかった。
そして突如ふらりとなのは、はやて二人のの体がぐらつく。
「!!なのは!!!」
「はやて!!!??」
なのははユーノに、はやては分離したリインフォースに支えられる。
「艦長!!至急医療班を!!」
「なのは!はやて!!」
体を揺らされても、二人に反応はない・・・
だが、それだけならばまだ良かった・・・
パリーンッ・・・
何かが割れるような・・・甲高い不快な音がその場に響く
それは彼女の最愛の相棒・・・
「レイジングハート・・・!?」
最高の相棒レイジングハートが紅い宝玉を残して
すべて砕け散った音だった・・・