パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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闇の書との戦いも終わりついに次回完結。
今回は伏線を回収して終わります。
それではどうぞ!!


第四十二話「約束は光の彼方」

 

 

 

 

「シャマル・・・なのはとはやては・・・」

「はやてちゃんは大丈夫。慣れない魔力行使で疲れているだけ

 少し寝ていれば魔力が回復して目が覚めると思うわ」

 

はやては、と分けてシャマルは言った。

はやてだけ健康上問題ないのか、そう不安になったフェイトに

となりにいたスカリエッティが言う。

 

「安心してほしい。高町君も大丈夫だ。

 ブラスターモードを三回も使った上、

 いきなりJSライドをオーバーロードさせたから

 後遺症でも残るかと思っていたが、その心配はないよ。

 もっとも八神君よりは確実に後に起きるだろうけれど」

「そうですか・・・良かったぁ・・・」

 

フェイトはなのはに健康上問題ないことに安堵し

胸を撫で下ろす。自分が闇の書に吸収されたときも

全力全開で戦っていたなのはに後遺症でも残っていたら

フェイトは彼女に会うことが怖くなっていただろう。

 

「でも・・・問題はレイジングハートなんです・・・」

 

二人の無事を安堵している一行にマリエルは言った。

 

「レイジングハートは大丈夫なんですか?」

「機能的にはぎりぎりなところかな。

 今のところ起動もできない状況・・・。

 自己修復機能で最低でも基礎部分が直らないと

 修理ができないから、判断は難しいけど

 

 あぁ、やっぱりブラスターモードの搭載は

 頼まれていたとは入れないほうが良かったかなぁ・・・」

 

自分がしたことを少し後悔しているマリエルに

パルキアがフォローを兼ねていった。

 

「今回の作戦はブラスターモードがなければ成功していなかった。

 それにあいつ自身がそんな力があるのに使わないことを望まないだろう。

 だからお前がしたことは間違ってはいない」

「そうですか・・・パルキアさんありがとうございます」

 

マリエルはフォローしてくれたパルキアにお礼する。

 

「・・・さて、話題は少し変わるが、リインフォースくん」

「はい、なんでしょうか?」

「おそらく私の処置で防衛プログラムの修復はなくなる。

 だがそれは君の修復能力もかなり落ちることになる。

 それこそ我々人間のようにね。寿命もつくだろう。

 今回の守護騎士のようなことはもう二度とできなくなるが構わないね?」

「はい、それはもちろん。我が命は主はやてとともにあります。

 おそらく守護騎士たちも同じ考えでしょう。

 主はやててともに・・・人間らしく生きたいと」

 

「ふむ、了解した。それではあとで私の部屋に来てくれ

 マリエル君にも手伝ってもらおうかな」

「はい、ありがとうございます」

 

マリエルにそう言った後、スカリエッティはパルキアのほうを向く。

 

「パルキアくん・・・なかなかおもしろかったよ。

 あぁ、高町君ならさっきも言ったとおり安心してほしい」

「それは良かったな。なのはならば大丈夫であろう・・・

 ところでスカリエッティ・・・クイント・ナカジマはどうする?」

「・・・なんのことかな?」

「ふっ、惚けなくてもいい。これはお前の問題だ。

 我は気にしもせんし、下手な詮索はしないさ」

「・・・そうか、ありがとう。あとは私が解決することだ」

 

 

「そうか・・・」

 

 ・・・がんばれよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・・・・ここは・・・?』

 

なんだか白い空間だなぁ、とわたしは思った。

上を見ても下を見ても、もちろん左右を見ても白。真っ白。

そんな空間の中にわたしは居た。

 

『レイジングハート・・・はいないか・・・

 でも服はバリアジャケットと同じか』

 

白と青のコントラストが何気無く気に入っているわたし。

最近では私服よりも気に入り始めているその服を見ながら呟く。

 

『それにしてもここは一体・・・?』

「ここはお前の夢の中の世界だ」

 

突然、後ろからした声に驚いたわたしは振り向く。

そこに居たのは銀髪で長髪で紅い眼をした女性。

リインフォースさんによく似た姿・・・

だけど違う。わたしはこの人を知っている。

 

『闇の書の・・・防衛プログラム・・・』

「あぁ、そうだ」

 

だとしたら・・・なんでわたしの夢の中に・・・

そもそも本当にこれは夢なのかな・・・

 

「なぜ私がお前の夢の中にいるのか、

 そもそもこれは夢なのか・・・と考えているな?」

『まぁ、そうだけど・・・よくわかったね』

「まあな。お前はポーカーフェイスが苦手だ」

『ふふ、そういうことにしておくよ』

 

わたしは口元に手を持ってきながら笑った。

そしていろいろな無駄話をしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、私がお前の夢の中に居る理由だが・・・

 そうやらJSライドのせいらしいな・・・」

『JSライドの・・・?』

「あぁ、あれは願いをかなえる宝石

 『ジュエルシード』の量産型だ・・・

 大方、お前の願いと魔力が大きすぎて

 願いが一部叶ったというところだろう」

『なるほどね・・・でもわたしの願いって・・・?』

 

「知りたがっていただろう?私の名を」

 

その言葉を聞いてなのはは一瞬だけ驚き、

思考を停止するが、すぐに持ち直して言った。

 

『教えてもらってもいいの・・・?』

「あぁ、お前は私に勝ったじゃないか

 数百年に渡る悲劇の連鎖を止めてくれた・・・

 それだけでも教えてあげる資格が有る」

『そう・・・なのかな・・・なんだか自覚がないな・・・』

「自分のもつ力はもっと自覚しておいたほうがいい・・・特にお前の場合はな!」

 

珍しく声を荒げながら防衛プログラムの意思はそう言った。

 

『大丈夫。自覚は有る』

「本当かぁ・・・?」

『まぁね・・・それで名前・・・なんていうの?』

「このタイミングで聞くのか・・・」

 

はぁ、とため息を吐きながら彼女は言った。

自分の名を・・・本当の名前を・・・

 

 

「ナハト・・・ナハトヴァール・・・それが私の名前だ・・・」

 

 

『ナハト・・・ヴァール・・・それがあなたの・・・』

「あぁ、本来ならば私に意思などなかったのだがな・・・

 これは本来ならば防衛プログラムの名だが・・・いいだろう?」

『うん、とってもいい名前』

 

なのはが納得したその時、ナハトの体が徐々に光の粒子となって消えていった。

 

「時間か・・・まぁ、十分居れた・・・私は満足だ・・・」

『また・・・また、会えるよね!?』

「さぁな・・・だが、諦めなければいつかまた会えるのではないか?」

『諦めなければ・・・か・・・。うん、諦めないよ

 必ず会おう!!だから、はい!』

 

そう言ってなのはは自分の手を出し、小指を立てた。

 

「これは・・・?」

『指きりだよ。必ず会おうって約束するの』

「ふ・・・あぁ、いいだろう」

 

なのはとナハト・・・ふたりは曲げた小指を互いに引っ掛け合う。

そして指を絡め合った状態で上下に振りながら言う。

 

「『指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます』」

 

約束・・・だが、叶うかどうかはナハトにはわからない。

だけど・・・きっと叶う。そう願いながら約束した。

 

「・・・なのはこれを・・・」

 

ナハトはそういうとなのはに青い小さな石を渡す。

 

『これは?』

「思い出の品・・・ということにしてくれ

 そして必ず会う約束の証として・・・」

『うん!!ありがとう。 必ず会おう!』

「あぁ・・・なのは・・・いつか・・・

 ・・・かな・・・ず・・・また・・・あ・・・」

 

そしてナハトは光となって消える・・・

なのはもまたその意識を闇の中へと埋めて行った・・・

 

 

約束は・・・光の彼方へと・・・

 

 

 

 

 

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