パルキアに転生して、着いた世界はリリカルな世界   作:DFGNEXT

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Q.三日四日つってなかった?
A.GWの帰省が予想以上に長引いた。

Q.今回話長くない?なんで切らないの? 内容的にも切ったほうが良かったんじゃない?
A.(話数的な意味で)切りが良かったのと、サブタイトルをこの話で一つに纏めたかったから

Q.で?結局今回の話は何がいいたいの?何がしたかったの?
A.GOD編は主人公が多すぎるんで、今まで見せ場がなかった人が本気出しました。
後、主人公勢が大分インフレ気味なのでここらで等身大最強キャラを出しておきたかった。

Q.今回のネタは?
A.伏線的な意味で四つほど







第四十九話「GOD編ダイジェスト-最終章-超時空の大決戦」

 

 

夜空の星々が海を眩く、照らすなか・・・

彼女たちは一人の迷子の少女を救うために奮闘する。

 

「ディバイン・・・バスターッ!!」

「クラウソラス!!」

 

桜色と白色の直射型砲撃魔法が同時に放たれ、混ざり合いU-Dに直撃し弾ける。

しかし、なのはとはやて。二人の砲撃魔法が直撃してもU-Dにダメージはない。

 

「頑丈だね・・・」

「そうやな・・・」

 

かなり本気で放った攻撃だったが、それが通じない現実に二人はそう言った。

砕け得ぬ闇の防御力を改めて肌で感じながら二人は作戦を練っていく。

 

「パルキアさん!」

「おおっ!!」

 

なのはの声の合図を受けてパルキアは自らの腕に魔力をため込む。

かつてはビルがなければ使えなかったパルキアの数少ない魔法。

今、パルキアはそれを使用するために上空へと空間転移する。

 

「フォビドゥン・コメット!!」

 

そしてパルキアは上空に魔力の弾丸を形成。

それぞれをランダムにU-Dに向けて放つ。

 

放たれた七つの弾丸はU-Dの周りに散布され、その場にとどまった。

 

「これは・・・」

「かつてのフォビドゥン・コメットがビルなどの遮蔽物がなければ

 使用できなかったのは、単純に我の演算能力が反射にまで回せず

 反射角の基準となる物体が必要だったからだが、今は別方式でやっている」

 

今回のフォビドゥン・コメットはかつてとは違い。

命中した物体を反射の基準として利用するのではなく、

パルキア自身の空間湾曲による物体の維持を利用したものだ。

 

そのためにパルキアはやっかいな複雑な演算は必要とせずに、

イメージでこの魔法を存分に振るうことができるようになったのだった。

 

「いけ! なのは!」

「了解!! いくよレイジングハート!! ハイペリオーン・・・ッ!」

《Smasher》

 

フルドライブ状態で放つ超高威力、超長射程の極強砲撃魔法。

 

放たれたその桜色の砲撃は真下にいる砕け得ぬ闇に向けて突き進んでいく。

そしてU-Dは避けることもできずに甘んじてその砲撃を受ける。

無論・・・フォビドゥン・コメットの効果はその一撃だけでは終わらない・・・。

 

当たらなかった砲撃や当たりつつもエネルギーを残しつつ散った

ハイペリオンスマッシャーは作り出された閉鎖空間で乱反射し、

その威力を余すことなくU-Dの防御システムに与えていく。

 

「これで決まれば!」

「パルキアさん、それって失敗フラグや!」

 

パルキアに対していったはやての無駄知識もむなしく、

煙が晴れた先にいたのはまったくの無傷のU-Dだった。

 

そもそも論として、ナハトヴァールに全く効いていなかった戦術が

なのはの砲撃がレベルアップした程度で効果があるはずもなかったのだ。

 

「くぅ・・・我としたことが・・・」

「ッ!! 来ます!!」

 

フェイトの言葉とともにU-Dがリング状の魔力弾を魄翼から

自身の周り、360度全方位に向けて発射してきた。

 

パルキアは慌てず騒がずに左手を前に出して叫ぶ!

 

「プロテクト、シェェエエエエエーード!!!」

 

左腕部の掌からエネルギーを送り空間を湾曲させ、

ごく薄い反発的防御空間を形成、広域シールドを展開して魔力弾を防ぐ。

 

さらにそれは五芒星のような軌跡でバリア展開面に蓄積する。

そして蓄積した魔力エネルギーを五芒星の形を保ちながら撃ち放った。

 

だがその反射攻撃すら、薙ぎ払うように魄翼でU-Dは振り払ったのだ。

 

これが砕け得ぬ闇の力。原作では演出上一対一で戦っていたが、

そんなことは不可能だと改めてパルキアは理解し、次なる手を打つ。

 

「ディアルガ!! アミタ!!」

「「わかりました!!」」

 

パルキアの指示に異口同音で対応しながらディアルガとアミタは行動する。

二人が行ったのは至極簡単なこと。アミタがバルカンレイドを放ち、

続けてディアルガがU-Dに「ときのほうこう」で時を重ねることで

その威力を倍増させることだった。

 

「バルカンレイド・ファイア!」

 

ザッパーから連射された6発の光弾は「ときのほうこう」を受けて、

それが持つ「時」を歪ませて過ぎ去った時間を「もう一つ」作ることにより、

その威力を約二倍へと倍増させてU-Dへと向かっていく。

 

「こんなもの・・・」

 

その攻撃をU-Dはまるで火の鳥のような状態になり突撃する。

強化されたバルカンレイドをブロックしながら二人に攻撃を加えようとする。

だが、二人もやすやすと当たる気はなく体をひねらせながらその突撃を避ける。

 

そして、二人のコンビネーション攻撃はただの攻撃ではない。

 

「今だよ! フェイトちゃん!!」

「うん! バルディッシュ!!」

《Sonic drive and Zamber form,Ignition.》

 

なのはの掛け声にフェイトが応えると、彼女は自身のデバイスに指示を出す。

主からの指示を受け取ったバルディッシュは即座にフルドライブを発動。

さらにバリアジャケットをパージし、ソニックフォームになる。

 

そのままその速度を上げながら、U-Dの後ろに回り込むと

フェイトはカートリッジを2発ロードして剣を一度大きく振るい、

物理的破壊力を持つ放たれた衝撃波がU-Dを盾ごと斬り飛ばす。

 

天空へとその刀身を向けると、その身を雷が纏う。

 

「愛と怒りと悲しみのォ!!!シャイニングフィンガーソォオオオドッ!!!」

《Jet Zamber.》

 

黄金の光を放つ雷の剣が垂直に振るわれ、U-Dの体を一閃する。

だがそれだけでは終わらない。そのザンバーフォームの刀身を駆ける影がいた。

 

「アリシア!!」

【うん、いくよ!!】

 

その正体は電気ネズミの姿をしたアリシアだった。

彼女は雷撃をその身に纏いながら、ザンバーの刀身を駆け抜ける。

 

-ボルテッカー-

 

「ピィイイイカァアアアアア!!!」

 

そしてそのままの勢いを保ち、U-Dに雷撃を纏った体当たりを撃ち当てた!

 

「駆体に損傷・・・だけど・・・すぐに・・・」

「今だ!! ユーノ!!」

「了解!!」

「なっ!?」

 

テスタロッサ姉妹による連携攻撃によって負ってしまった損傷を

エグザミアで修復しようとしたU-D。そのときパルキアの合図とともに

ユーノが発動した無数の魔力の鎖がU-Dを絡めとリ、一切の動きを封じてしまう。

 

そしてそのままユーノは魔法攻撃を無効にするバリアを纏って行う突進攻撃

『プロテクションスマッシュ』で一気にU-Dに近づき、突撃した。

 

プロテクションスマッシュを受けたU-Dは体をくの字に折り曲げながら

アレスターチェーンを一部引きちぎりながら吹き飛ばされる。

 

「よし、二重三重に張った作戦だったがうまく言ったようだな」

「念話で伝えられたときはびっくりしましたけどね」

 

パルキアがその場にいる全員に念話で伝えて行った作戦。

本命のユーノの攻撃が当たるように考えたものだったが、うまくいった。

 

「いけ!! はやて!!」

「了解や!! いくでリインフォース!!」

『はい、我が主!!』

 

そしてこれが作戦のラスト。ユニゾンはやてが杖を真上に振り上げ、

足元にミッドチルダ式の魔法陣を、正面にはベルカ式の魔法陣を召喚。

正三角形のベルカ式魔法陣の各頂点上でエネルギーをチャージし、砲撃を撃つ。

 

「ヘイムダルが今こそギャラルホルンを吹き鳴らす時」

『響け終焉の笛!!』

『「ラグナロク!!!!」』

 

放たれた白き砲撃は有無を言わさずにU-Dの体を覆いこんだ。

ここまでダメージが通れば行けるかと考えながらパルキアが指示を出す。

 

「行けるか!ディアーチェ!!」

「任せよ!・・・・・・いや、待て・・・様子がおかしい」

 

この戦いで一番重要な立場に立っているディアーチェは、先ほどの攻防の間は

ずっとラティオによって守られていた。はっきんだまによって駆体の不安定さは

回避されたが、彼女が居なけらば何もできないのだからある意味で当然だった。

 

そして、はやてとリインフォースによるラグナロクで負荷がかかったはずの今、

U-Dに向けて制御プログラムを打ち込もうとしたのだが、何か様子がおかしかった。

 

突然、U-Dが動きを一切やめて空中に静止する。

全く微動だにせず、逆にそれが皆の不安を煽る。

 

「な、なんだ・・・・・・?」

 

パルキアが疑問の声を上げた次の瞬間だった。

U-Dの体からいきなり膨大な魔力が放出され、一点から放たれたのだ。

 

そして、その一点から放たれた魔力の渦が向った対象は・・・

 

「えっ・・・!?」

「なっ!?避けろ!!なのは!!」

「なのは!!」

 

その標的とはなのはだった。

位置関係、そしてタイミングが運悪く合わず

ユーノもパルキアも防御行動が間に合わなかった。

 

「なのはぁあああああああああああああ!!!」

 

ユーノの叫びも空間を空しく響き、その狂気の渦はなのはに向かっていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリス! セイクリッドプロテクション!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキンッ

 

「えっ・・・・・・」

 

U-Dからの攻撃にとっさに両腕で目を覆ったなのはだったが、

その攻撃が来る様子が全くなかった。というよりも何か声が聞こえた。

 

なのはは恐る恐るといった様子で目を覆っていた腕を取り除く。

 

見えたのは誰かの背中だった。いや、なのはは知っていた。

ほんの数時間前に自分たちが保護した未来から来た人間。

確かアースラで大人しくしているように言われていたはずの人が立っていた。

 

その人物はその特徴的な金色のポニーテールを揺らしながら振り向いた。

虹色の魔力光を身に纏った少女はなのはを見て言った。

 

「助けに来ました。なのはさん!!」

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「どういうことだ・・・」

(どういうことだおい・・・)

 

パルキアは目の前の事態についていけていなかった。

絶対に間に合わないなのはに向かっていた攻撃。

それを防いだ人物がなぜか「高町ヴィヴィオ」だった。

 

確か、彼女にはアースラに残るように言ったはず。

なぜここにいるんだ。というよりもなぜ・・・

 

(どう見てもあれはセイクリッド・ディフェンダーじゃなくて聖王の鎧なんだが・・・)

 

なぜか目の前にいるヴィヴィオは原作時系列的にはVividから来ているはずなのに

聖王の鎧を発動していた。名称はセイクリッドプロテクションだったが、

あの虹色に輝くあれはまず間違いなく聖王の鎧のはずだ。

 

(あれって確か、StSで失われたはずだったが・・・俺の介入があったのか?)

 

疑問は費えないが、パルキアはとりあえずなのはの無事を喜ぶことにした。

そんなときパルキアを見つけたヴィヴィオは大声で声をかけた。

 

「パルキアさーん! すみませーん! つい来ちゃいましたぁあ!」

「出来れば来てほしくはなかったが、とりあえずなのはのことは礼を言おう」

「うん、ありがとうヴィヴィオちゃん」

「どういたしまして、なのはさん」

 

(うーん・・・えらく自然になのはさんと言っているなぁ・・・ヴィヴィオっぽくない)

 

原作と細部が微妙に違うヴィヴィオにそんなぶっきら棒な評価をしつつも

パルキアは思考を改めて、砕け得ぬ闇であるU-Dのほうを向いた。

 

っとその瞬間、パルキアに向けてU-Dが再び渦を放ってきたのだ

とっさの出来事に反応が遅れてしまうパルキアだったが、

目の前にどこかで見たことがある少女の背中が写る。

 

そして少女は叫んだ!

 

「プロテクト、シェェエエエエエーード!!!」

 

(なにぃいいいいいいいいいいいいいいい!!??)

 

目の前に現れたのはどこぞの覇王っ娘「アインハルト・ストラトス」

 

彼女は左手を前に出すと広域シールドを展開して魔力の渦を防ぐ。

さらにそれは五芒星のような軌跡でバリア展開面に蓄積し、

蓄積した魔力エネルギーを五芒星の形を保ちながら撃ち返した。

 

反射されたそれについては先ほどパルキアがされたのと同じく、

薙ぎ払うように魄翼でU-Dは振り払ったのだが、パルキアの目は点になっていた。

 

あのアインハルトがプロテクトシェードを使ったのだから無理もない。

 

「すみません。遅くなりました」

「いや、待ってはいない・・・というよりもその技どこで覚えた?」

「はい、敬愛する師匠から直々に教わりました」

 

(師匠・・・!? だ、駄目だ・・・話が急展開すぎて理解が追いつかねぇ)

 

アインハルトの口から放たれたのは原作に影一つ見えなかった師匠の存在。

というか仮にいたとしてもプロテクトシェードは教えられないだろう。

次々に入ってくる覚悟していたとはいえ原作との差異にパルキアの頭が混乱する。

 

「まぁ、来てしまったものは仕方なかろう。小娘二人、我らに協力せよ」

「はい、わかりました王様」

「わかりました」

 

見かねたディアーチェが二人に協力を仰ぐ。

もちろん二人は協力しに来たのでその問いには頷いた。

 

そんなとき、ヴィヴィオの姿を見たU-Dは彼女に問いかける。

 

「あなたは・・・ゆりかごの聖王――? いや、違う・・・・・・君は一体?」

「初めまして、U-D。オリヴィエを知ってるの?オリヴィエは、私のご先祖様なんだ」

「先祖・・・・・・? オリヴィエは、子を残さなかったはず・・・」

「まあ、いろいろあったの――っと昔話もいいけれど・・・

 私はあなたを助けに来たの。このままじゃU-Dはずっと迷子のままだからって」

 

先ほどなのはにも言われた『迷子』というフレーズにU-Dは怪訝な顔をする。

 

「君も同じことを言うのだな。私は迷ってなどいない。

 私はずっと一人で・・・・・・これからもずっとひとりだから」

「それが迷ってるっていうの・・・一人が楽しいならそれでもいいけどね。

 でもU-Dはそうじゃないでしょ? ほんとは誰かと繋がりたい――――

 誰かのために何かをしたりしてみたい。違う?」

「適わない夢は、ただの幻想だよ――何も違わない」

 

ヴィヴィオの言葉にもU-Dは心を開かない。

それだけの絶望を彼女は味わってきたのだから。

だけどヴィヴィオも諦めない。それでも伝えたいから・・・

 

「憧れた夢があるなら、叶えてみようよ!

 逃げてばかりじゃ駄目だよ。諦めないで追いかけなきゃ!」

「それなら・・・目を閉じたほうがいい・・・憧れるだけ悲しいから・・・」

「そんなことはありません。憧れは前に突き進む力となります」

 

アインハルトもまたU-Dにそう言い放った。

彼女もまた胸の奥に秘めた思いがあったのだ。

 

「ある人が教えてくれたんだ。人間は前に進む力を持っている・・・

 だから今――――私達はここにいるって!!!」

「前に進んでも――私には絶望しかない!!」

 

悲しみの声を上げながら魄翼を振りかざし、ヴィヴィオに向けて攻撃をする。

だがその攻撃すら、彼女の鎧は受け止めて防ぎ切った。

 

「これは・・・ッ」

「私の鎧はそう簡単に砕けない!!これはもう復讐の鎧じゃないから・・・

 これは私が前に進み続けて、皆を守り抜くための鎧だから!!」

 

ヴィヴィオはそう宣言するとU-Dに向かってそのまま突撃し、

打ち下ろし回し蹴りからの右拳アッパー『アクセルスマッシュ』を打ち込む。

 

「ぐっ・・・」

「まだです!!覇王ッ断空拳――――!!」

 

アインハルトは足元にフローターフィールド形成、それを足場とし、

足元から練った力をそのまま拳に伝え、その直打をU-Dに直撃させた。

 

それを受けて吹き飛ぶU-Dに対してアインハルトは更なる追い打ちをかける。

彼女は自身の胸の前に環状魔法陣を展開し、拳を構える。

 

「何をする気だ・・・?」

 

パルキアは原作では一度も見たことがないその姿に疑問しか出てこない。

そしてアインハルトはパルキアのその独り言に対して律儀にも答えてくれた。

 

「私の師匠が使用していた魔法です・・・見様見真似ですが、使わせていただきます」

 

そして環状魔法陣がアインハルトの右腕に装着(プラス)され、高速リニア回転を始める。

パルキアの脳内にはそのアインハルトの技を放つ姿をどこかで・・・というよりも

かなり最近その作品が元ネタの技を使用したばかりだった。

 

かなり見覚えがある技の構えをしながら、アインハルトはその技を放った。

 

「ブロウクン、ファントォォォォォムッ!!」

(やっぱりかぁあああああ!!)

 

某勇者王の代表的な技の名前を借りた・・・もはやディバインバスターを

アインハルトは追い打ちとばかりにU-Dに打ち込んだ。

 

その威力はなかなかあり、プログラムなしでかなりのダメージをU-Dに与えていた。

 

しかしついでにパルキアの精神にも重大なダメージを与えてしまってもいた。

 

(な、なぜこの世界でその技名がっ! というか師匠誰だよ!?)

 

自分以外が知りえない作品の技名を叫ぶアインハルトとその技を使用していたという

未来でのアインハルトの師匠に対して、パルキアはいろいろと突っ込みたくなる。

 

さきほどのプロテクトシェードならまだ理解が追いつくのだが・・・

そう呟いていたパルキアだったが、頭を振って冷静になる。

 

まだ目の前のU-Dの脅威は消えてはいない。

ダメージを与えたとはいえ、10000に500ダメージを与えてもまだ微々たるものだ。

 

パルキアたちは未だにその全力を出し切らずに自分たちを圧倒するU-D。

延いてはその力の根源である永久結晶エグザミアの力を肌で感じていた。

 

「どうしますかパルキア・・・いささか分が悪いようですが・・・」

「はやてのラグナロクが効かなかったのが痛いな・・・

 これ以上の過負荷を与えられる魔力攻撃は・・・なのはのあれだけだ」

 

パルキアの言うあれとはなのはの「コズミック・スターライトブレイカー」

なのはの力量アップもあり一人でも使用できるうえ、パルキアもいる。

ただし、使用には問題があった。まず結界内にいるため魔力集束に限界があること

またチャージ中が隙だらけのため、ユーノ以外の防御役が必要なこと。

そして最後にトリプルブレイカーで闇の書の闇のフレームしか破壊できていない。

つまりは砕け得ぬ闇であるU-Dの絶対防御を貫けるか疑問があったのだ。

この魔法は一度使うとなのはといえども負担がかかる。迂闊には使用できない、

 

「あとは我ら全員による一斉攻撃だが・・・ほぼ同時にあてられなければ難しいだろう」

「それは・・・かなり厳しいものがありますか・・・」

 

U-Dからなおも続く魔力弾による攻撃を避けたり防いだりしながら、

二人は作戦を考えていくが、あまり良いアイディアは出てこなかった。

 

「ええい、こうなれば! ラティオ!一撃でいいU-Dに攻撃せよ!」

「ギラッ!」

 

そんななか痺れを切らしたディアーチェがラティオに攻撃を頼んだのだ。

その指示を受けてラティオは理性を持って使用する技を瞬時に選択する。

 

体中のエネルギーを身体の前面に送り、

U-Dに向けて、その強大な攻撃を放つ!!

 

-りゅうのはどう-

 

ラティオの前面から放たれた衝撃波によりU-Dはその動きを止める。

ラティオはダメージを与えつつも壊さない程度に手加減をして放ったのだ。

 

「フェイト!!」

「おぉおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

その隙に止めとばかりにアリシアを肩にのせたフェイトがザンバーフォームの

バルディッシュを振りかぶり、U-Dに向けて勢いをつけながらX字状に魄翼を

斬りつけた。さらにダメ押しとばかりにアリシアが10万ボルトで追撃を与える。

 

「ぐぁあああああああああーーーっ!!!!!!!!!」

 

フェイトによって魄翼を分断されたうえ、アリシアの電撃の直撃を受けた

U-Dは姉妹による二重の連続攻撃を受けて苦痛の叫びの声を上げる。

 

このまま押し切れるか、皆がそう思ったその時だった。

 

 

「うぐ、ぐぁああああああああああああああああああああーッ!!!!!!!」

 

 

再び、U-Dから膨大な魔力が発生し空間を飲み込んでいく。

それは空間を闇の色に染め、やがてU-Dの体に集束されていく。

 

そして次の瞬間、 巨大な禍々しい剣が彼女の周りに展開され

その場にいた全員に向けて高速で放たれたのだった――――

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「ぐ、ふっ・・・・・・大丈夫・・・なのは・・・さん・・・・・・」

「あ、あぁ・・・あ・・・・・・ヴィヴィオ・・・ちゃん・・・?」

 

なのはは目の前の現実が理解できないでいた。

なんで、ヴィヴィオが自分の目の前で正面を向いて庇っているのか、

なんで、ヴィヴィオの胸を巨大な剣が貫いているのか・・・

なんで、ヴィヴィオの口から胸からあんなに大量の血が出ているのか、

 

それはなのはを守るためになのはの体を覆い隠すように両手を拡げ、

自らの背中で巨大な剣の一撃をヴィヴィオは受けたのだ。

 

聖王の鎧は圧倒的な防御性能を持っていた。

だが、U-Dのエンシェントマトリクスはその強度すらも上回っていたのだ。

 

そしてその攻撃を仲間を守るために受け止めた存在は他にもいた。

 

「お主・・・・・・」

「アインハルトちゃん!!」

「ま、さか・・・貫か、れるとは・・・・・・」

 

アインハルトもまたディアーチェ、はやて、ラティオを守るため、

プロテクトシェードを展開したのだが、防ぎきることができず

自身の胸をエンシェントマトリクスの剣が貫いていた。

その剣を・・・アインハルトの血が真っ赤に染めていた・・・

 

 

そして――もう一人・・・

 

「ま、まったく・・・ここで堕ちるとは・・・な・・・・・・」

「パルキア!」

「「「パルキアさん!!」」」

 

そこにあったのは一つの現実。

プロテクトシェードを展開しディアルガたちをエンシェントマトリクスから

なんとか守り切ったパルキア・・・しかし、合計5つもの剣を止める事叶わず。

防御を貫いたその5つの剣すべてから皆を守るためにその身で受け止めたのだ。

 

パルキアの体中を貫く痛々しい剣を横目で見たなのはは声が出せなかった。

 

もうすぐ5年にもなる付き合いのパルキア。

ずっと迷っていたあの日、自分に光を灯してくれた存在。

その存在が今、目の前で崩れ落ちようとしていたのだ。

 

「ぁ・・・ぁぁ・・・・・・」

「ふ、短い――ものだったな・・・我の・・・人生も・・・・・・」

(悔いはない。一度死んでる身だ。というかヘリコプター圧死が死因だ。

 それに比べれば・・・大分かっこよく死ねただろう。ふふ、清々しい。

 父さん――自分の信じた道・・・ちゃんと走り切ったぜ・・・・・・)

 

そして、仲間を守るために攻撃を受け止めた三人の瞳から光が消え・・・

そのまま海面に向けてその体を力なく落としていった――

 

「パルキアさぁああああああああああああああああんッ!!!!」

 

栗色の髪をした一人の少女の叫びが、その空間を木霊した。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

(そ、そんなパルキアが・・・死んだ・・・?)

 

ディアルガは目の前の現実が信じられなかった。

闇の書の闇の呪縛から自身を解き放ってくれた存在。

自分にこの世界で生きるすべを教えてくれた存在。

そしてこの場にいる幼い少年、少女たちを救った存在。

 

そんな存在が・・・今、目の前でその命を・・・散らした・・・?

 

「ぱ、パルキア・・・さん・・・・・・ヴィヴィオちゃん!!」

 

なのはは大人モードが解除されたヴィヴィオとぬいぐるみサイズにまで

小さくなってしまったパルキアを抱きかかえるように支える。

 

必死で呼びかけるが、二人に反応は全くなく

二人の死をなのはに理解させるには十分だった。

 

U-Dは散って三人の姿を見ながら、顔をゆがませて言う。

 

「――やっぱり・・・私には壊すことしかできない――

 だから―― 一人にしてくれればよかったのに・・・」

 

結局また壊してしまった。

 

「U-D・・・」

「わかったでしょう、ディアーチェ・・・私には破壊しかないことが」

 

そのまま彼女は目の前の死に呆然としているフェイトに向けて突撃。

魄翼を巨大な握り拳の状態にしてフェイトを殴り飛ばした。

 

「がはっ!?」

「だから・・・早く逃げてください――」

「ぐっ」

 

そしてその勢いのままアミタも殴り飛ばす。

 

もはや自分で自分の体がコントロールできなかった。

いくら止めようとしても、もう止まれない。

 

「待ってヤミちゃん!! ぐぁ・・・ッ!!?」

「小鴉!!! U-D!! がぁあ!!」

「もう!!自分で自分が止められないんですッ!!!」

 

声をかけるはやてとディアーチェに対してすらU-Dは背中の魄翼を広げ疾走する。

そして疾走しながら二人に向けて赤黒いリング状の巨大な弾を発射した。

 

その攻撃を受けた二人はその絶大な威力を連続して受け、吹き飛ばされる。

 

さらにU-Dが大きく魄翼を展開した瞬間、赤黒い弾が数発発射された。

それは真っ直ぐラティオ向かって飛んでいき、その肉体に直撃する。

 

「キュイーーーッ!!?」

 

魔力弾の直撃を受けたラティオは勢いを止められずに吹き飛び、

海面に激突。その衝撃で水ははじけ飛び巨大な水柱を発生させた。

 

あのラティオすら全く歯が立たない状況にディアルガは戦慄し、震えてしまう。

もともと高校生だったうえ、ディアルガの力を十分に使いきれていない彼は

パルキアという一種の精神面での柱が崩れ去ってしまい戦意喪失してしまったのだ。

 

「だ、駄目なのか・・・もう・・・・・・御仕舞なのか・・・・・・?」

 

声を震わせながら、何をしてよいのかわからず空中に留まっているディアルガ。

 

そんななかでなのはは一つ頷くとユーノのもとに飛んでいく。

その手に、パルキア、ヴィヴィオ、アインハルトを抱えて。

 

「ユーノくん・・・パルキアさんとヴィヴィオちゃん・・・

 あとアインハルトちゃん・・・頼んでいい?」

「うん、わかった。なのは・・・諦めないでね」

 

ユーノには彼女が何をするのかが、すぐにわかった。

もはやこれしか残っていない最終手段・・・なのはを心配したうえでそう声をかけた。

 

「うん、わかってる。わたしは諦めないよ」

 

ユーノの言葉を聞いてなのはは頷く。

彼女には諦めない理由があるからだ。

 

なのはの決意を見届けたユーノは三人を

フローターフィールドで安全な場所へと連れて行った。

 

それを見届けたなのはは首だけを動かしながら、U-Dの方に目を向ける。

U-Dもそれに気づき、なのはに声をかけてくる。

 

「また君か・・・もう理解できましたよね・・・私には破壊しかできないことが・・・」

「ううん、諦めないよ。たとえわたしが最後まで残っても、絶対に諦めない」

「なんでそこまで・・・」

 

「それが――ナハトとの約束だからだぁああああ!!!!」

《Blaster set.》

 

なのははそう叫びながらブラスターモードを発動し、U-Dにレイジングハートを向ける。

 

「エクセリオンバスター・フォースバーストォオオオ!!!」

 

レイジングハートはカートリッジを四発ロード。

 

自身の身長を越える大きさの巨大な光球が正面に展開。

巨大な環状魔法陣が光球の周囲を囲み、更に魔力を加速させる。

 

そして放たれた四つの砲撃が、U-Dに向かって突き進んでいく。

 

「こんなものじゃ・・・」

 

U-Dは自身の目の前にベルカ式のバリアを展開、砲撃がバリアに突き刺さる。

それでもなのははエクセリオンバスターに魔力を込め続ける。

 

「ブレイク・・・シューーーーーートッッッ!」

 

そしてとどめの五射目。

四条の砲撃の中心に最大級の魔力をもって放たれた砲撃は、

圧倒的な魔力量をもってU-Dの体を包み込んでいった。

 

だが、U-Dにはこの攻撃も通用しない。なのはに対しU-Dの反撃がくる。

広げられた魄翼から赤黒い弾が先ほど以上の数が発射された。

 

「レイジングハートッ!!」

《Round Shield》

 

そのU-Dの反撃を黙って喰らうなのはではなかった。

向かってきた弾をシールドで弾き、そのすべてを捌く。

 

「ハァッ!!」

 

そのままディバインシューターを七つ形成し、U-Dに攻撃を放つ。

放たれたディバインシューターはU-Dに向かい一直線に進んでいく。

 

「ジャベリン!」

 

U-Dも同じように黙って受ける気もなく魄翼より出現した

巨大な槍がなのは目がけて投げられる。しかしなのははそれを片腕で払う。

 

「なっ!?」

 

なのはがしたのは至極簡単なこと。

ディバインシューターをさらに数個作成し、己の右腕の周りに展開したのだ。

 

ディバインシューター・フィールドのちょっとした応用だったが、

U-Dの意識を一瞬でもそれに向けることに成功した。

 

なのははそのままU-Dに近づくとその体に右腕を触れる。

 

「なにをッ!?」

「レストリクトロック!!」

 

なのはの十八番の魔法の一つ。光の輪がU-Dの四肢の自由を奪い取る。

空中に固定されもがく中、なのはは遥か上空へと向かっていく。

 

「いくよ!U-D!! ブラスタースリィイイイイ!!」

《COSMIC STAR LIGHT BREAKER!!》

 

なのはの魔力集束は結界の外を超えて、太陽系全体から魔力をどん欲に集束する。

必死でもがくU-Dだったが、そこに横やりが入ってくる。

 

「クラウ・ソラス!!」

「ぐっ――!? 夜天の主!?」

 

横からの砲撃の主は八神はやて。彼女もここに遊びに来たわけではない。

自分にできることを精一杯やって、そしてU-Dを助けるのだ!

 

『今だ! 高町!!!』

 

リインフォースの声になのはは頷き、自身御究極魔法の詠唱を始める。

 

「・・・集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す

 荒ぶる魂を昇華させ、未来に向かって突き進めッ!!!!!」

 

なのはが奏でた詠唱により、魔力はさらに集束を始める。

 

脈打つその光は、集束し大きくなってはなのはによってサイズを小さくされ、

また大きくなっては小さくされ・・・と着実に圧縮される。

 

爆発寸前まで圧縮された魔力はやがて

なのはの身長の三倍になろうかというほど大きくなっていた。

 

そして魔力の完全集束を完了したなのはは叫ぶ!

 

「コズミックゥ!!スタァアライトォオオオオオオ!!!」

 

そして天に高く上げたレイジングハート・トラジェクトリーを

真下にいるU-Dに向けて、力強く振り下ろした!!

 

「ブレイカァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

 

銀灰色と虹色が混ざった色をした砲撃がU-Dを包み込む。

そしてその威力を維持したまま、眼下に広がる海に向かって突き進み。

そのまま海に叩きつけられ、そこから大きな光球と余波が広がっていった・・・

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」

 

全力全開、正真正銘最後の切り札を使い

限界まで体力を消耗したなのはは肩で息をし、空中に留まっていた。

 

これで決まっていれば・・・あとはディアーチェに任せるだけだった。

 

だが――――

 

「今のは、少し痛かった――だけど・・・それだけだ・・・」

 

煙が晴れた先にいたのは外見からは無傷にしか見えないU-Dだった。

彼女は少しだけ手を動かすと、感情の篭っていない声でU-Dはそう言ったのだ。

 

あの一撃を受けても全く効果がない・・・もはやディアルガは震えるしかない。

 

「どうすれば・・・どうすればあんなものに勝てるっていうんだ・・・?」

「諦めないでください!!」

 

「そうや、ディアルガさん!

 諦めたら・・・今までやってきたことはなんやったんや!」

「ギラッ!!」

「ラティオも諦めておらん! お主が諦めてどうする!!」

 

そんな弱気なディアルガに対して、アミタを筆頭に各々が声をかけた。

 

「で、ですが・・・」

「諦めちゃダメなんだよ。諦めたらそこで心が死んじゃうから」

《A. C. S., standby.》

 

なのはは諦めない。それがナハトとの約束だからだ。

システム展開と同時にレイジングハートは6枚の光の羽根を大きく広げる。

 

なのははカートリッジを四つロード。自身の魔力を高めると同時に

足元にミッドチルダ式の桜色の魔法陣を生成する。

 

そしてレイジングハートの先端に「ストライクフレーム」を形成する。

 

「エクセリオンバスターA.C.S.!!!!! ドライブ!!!!」

 

A.C.S展開と同時になのははU-Dに向けて高速突撃する。

 

だが、U-Dは魄翼を手の形にしたかと思うと突撃してきた

レイジングハートを避けて、通り過ぎた瞬間それを掴む。

 

「なっ!?」

 

そしてそのままなのはごとレイジングハートを振り回し、

フェイトとアリシアに向けて高速で投げつけた。

 

「なのはっ!! くぅ・・・! がはっ!!?」

【フェイト! なのは!】

 

飛んできたなのはをフェイトは咄嗟に体で受け止める。

しかしその勢いを抑えきれずなのはごと海に叩き付けられてしまう。

 

「もう遅いです・・・何もかも」

「そんなこと・・・そんなこと言わんとい・・・」

 

U-Dはそのまま魄翼を鉤爪状態にはやてに斬りかかる。

シュベルトクロイツではやてはその攻撃を防ごうとするが、

U-Dはもう片方の魄翼を後ろ側に回し、挟み撃ちではやてに攻撃を加える。

 

「『ぐはぁっ!!?』」

「小鴉!! 融合騎!!」

「白色さん!!?」

 

「ギラァアアア!!!」

「もう止めてください――もう駄目なんです」

 

迫りくるラティオに対しても、もはや感情を見せない。

U-Dは炎の剣を左右に伸ばし、挟み込むように振るう。

 

「セイバー・・・」

「キュイーンッ!!?」

 

まるで巨大なハサミのようにラティオを炎の剣が挟み込み、その身を切り裂いた。

 

そんな圧倒的戦力差を見ても諦めないなのはたちがディアルガには信じられなかった。

約束――ただそれだけのことでここまで諦めないことがなぜできるのか、

前世でそんなことを経験したことのなかったディアルガにはわからなかった。

 

思えば、この場に立っていたのもパルキアが居たから――

自分には何もできない・・・そういう負の思考がディアルガを渦巻く。

 

「どうして――どうしてそんなに頑張れるんですか!!?」

 

傷つき、その力の差を見せつけられても立ち上がり戦い続ける

なのはたちに対して、ディアルガが心からの叫びをあげる。

 

なぜここまで頑張るのか、なぜ戦い続けるのか、

ヴィヴィオたちの敵を討つためか?それともその犠牲を無駄にしないためか

ディアルガがそのようなありきたりな答えを望んだときだった。

 

海中に没し濡れた顔を拭いながら、上がってきたなのは。

静かに目を閉じながら、ディアルガに・・・そしてU-Dに語り掛けるように話し出した。

 

「昔、私も迷ってたんだ――ひとりぼっちが寂しくて――

 何もできない自分が嫌で――だけど変われたんだ。

 パルキアさんと出会って、魔法と出会って、大切な友達と出会って・・・

 いろんな人と触れ合って!!」

 

「私もそうや、ひとりぼっちが寂しかった――

 だけどみんなと出会ってから変われたんや」

 

「私もそうだよ。ディアルガさん」

 

続けてはやて、フェイトも確固たる意志を持って言い放つ。

そしてアミタもまた諦めない断固たる理由があった。

 

「妹から、後を頼まれました。それだけでお姉ちゃんは動けるんです!!」

 

アミタが諦めない理由は妹から後を頼まれたから、たったそれだけだ。

だが、それでも妹の願いのために姉は頑張ることができるのだ。

 

「U-Dを――こんな理不尽な運命で絶対に一人にさせたくない!!

 自分に力があるのなら、誰かのために使いたいから!!」

 

なのはがそう叫んだ瞬間だった。

彼女が持つ青い宝玉が一瞬だけだが、強く一筋の光を放った。

 

「自分に力が――?」

 

そして、なのはの言ったその言葉にディアルガは強く心をひかれた。

 

そうか・・・そういうことだったのか――

 

その言葉を切っ掛けとして、彼は様々なことを思い出していく。

 

 

この体になって久しく忘れていたが、自分は前世では日光が苦手だった。

そして以前パルキアにも言った通り、空間転移という力に憧れていた。

自分に力があれば、こんな思いをしなくてもよかったのに――

そういう後悔を前世ではして――そして・・・・・・

 

思い出した・・・!! 自分がどうしてこの世界に来たのかを

 

『ビィ~』

 

(この声は――!)

 

やっと理解した。なぜセレビィがこの時代に来てくれたかを、もう一つの理由をたった今

 

「私が――望んだのはッ!!!!」

 

ディアルガがそう宣言した瞬間だった!

彼の周りから光が溢れ、結界内の闇を光で染めていく。

 

「こ、これは――!!?」

「ときの・・・ほうこう!!!!!」

 

そして光がさらに空間を包んでいき、奇跡が起こる。

それに真っ先に気付いたのはユーノだった。

 

「これは――ディアルガさんが周囲の時間を巻き戻しているのか・・・!?」

 

ユーノがそんな非現実的な考えをしているのには理由があった。

目の前でなのはに頼まれ、安全な場所で寝かせておいた三人。

その傷が――まるでビデオを逆再生するかのように治っていったからだ。

 

自然治癒や魔法による治癒では絶対にありえない治り方だった。

 

自分やなのはたちがそれを認識できていることは理解できないが、

それでもかつてディアルガが時間の神を名乗った以上、

時を戻しているという考えにユーノはたどり着いたのだ。

 

「きれい・・・・・・」

 

またなのはもまた時が戻るという奇跡をその目で見て感動していた。

闇夜を光で染めていく現象は彼女の眼にはまさに希望に見えたのだ。

 

―諦めるな、なのは・・・まだ終わってはいないのだから

 

「この・・・声は!」

 

そんな彼女の心の中に、一人の女性の声が静かに響いたのだった。

 

 

 

 

「はぁああああああああああああああああああ!!!」

 

あまり彼らしくない雄叫びが空間に響く中、時の戻りは更なる加速を見せる。

 

そして・・・その加速がある地点に達した時・・・光が爆発し空間を一色に染め上げた。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「こ、こんな・・・こんなことが・・・」

 

U-Dは目の前の非現実的な出来事に開いた口がふさがらなかった。

時を戻す――それは時を越える以上にありえない現象だ。

 

ましてや、ある特定の存在だけに通じるものなど紫天の盟主である彼女も知らない。

 

「ぐっ・・・・・・」

 

力を使い果たし倒れこむディアルガ・・・そしてそれを支えるものがいた。

 

「また会えたな・・・ディアルガ」

 

U-Dの驚きが留まらぬ中、消え去ったはずの命の声がこの空間に響いた。

 

「パル・・・キア・・・・・・!?」

「パルキアさん!!?」

「あぁ、死に損なったが我で間違いないぞ?」

 

「よかった・・・本当によかった・・・」

 

恩人の無事を確認し、なのはは目から零れ落ちようとしていた涙を拭う。

無論、時が戻され蘇ったのは彼だけではない。

 

彼は後ろを振り向くと、体の調子を確かめている未来組二人に声をかけた。

 

「お前たちも・・・これで少しは懲りたか?」

「勝手に出たことは謝りますが、悔いはありません」

「右に同じくです。初めての経験でしたが」

「はぁ・・・・・・」

 

一度死んだというのになんともタフな精神を持つ二人である。

無論、パルキアも二度目とはいえ達観しすぎな態度だったが。

 

「こんなことが起きるなんて・・・」

「未来から来たアミタさんでも、不思議な現象なんですか?」

【時が戻せたらお母さん苦労しないと思うけれどね】

 

 

「なんでこんな・・・ことが・・・」

「どうだU-D? いささか予想外ではあったが、現実にこんなことも起こりえたのだ。

 お前が一人にならなくても済む未来だって、きっとあるはずなのだ」

「ディアーチェ・・・」

「だから我らがうぬを止める!!王の言葉は絶対ぞ!!」

 

その言葉とともにディアーチェはエルシニアクロイツを構えた。

 

「いくら時を戻せたからって・・・わたしがまた破壊すれば・・・」

「ううん・・・もう破壊はさせない・・・ディアルガさんが戻した時には意味があったんだ」

「どういう――!!?」

 

U-Dがなのはのまるで理解できない言葉に、

なのはの方を向いて問い詰めようとした時だった。

 

そこで見たなのはは、ある行動をとっていた。

自身の胸に掲げていた青い宝玉を右手で天高く上げていたのだ。

 

「なにを・・・」

「ディアルガさんの力でやっと取り戻せた。・・・いや、ここは私が諦めなかったから

 みんながあなたを助けることを諦めなかったから、そう思いたい」

「なにを、一体何を言っているんだ!?」

 

「こういう意味だよ!! ナハトヴァール!!セーットアップ!!」

 

刹那、その青き宝玉が光り輝きなのはの体を覆っていく。

そしてそのオーラが一束の光となり、なのはの周りを渦のようにまわっていく。

やがてその光は空中に出現した穴へと向かいその中に吸い込まれていった。

 

NW(ナハト・ヴァッフェン)-真闇誓射突鉄杭(ナハトヴァール・パイルバンカー)!!!」

 

なのはがその武具の名を叫んだとき、

その穴から光がなのはの右腕に落ちその姿を具現化させる。

それはパイルバンカーのような手甲の武装の形をとり、なのはの右腕についていた。

 

「なのはちゃんそれって・・・」

「うん、本来はリインフォースさんが着けているはずのナハトヴァールの真の姿」

 

左手でレイジングハートを、右腕にナハトヴァールを装着しU-Dを睨むなのは。

U-Dも予想外の存在に驚きを隠せなかった。三か月前に消滅したはずの存在がいることに

 

「なのはさんのあの武装・・・久々に見ました」

「はい、あのときの模擬戦以来ですね」

 

未来で一度だけ見たことがある二人は久々に見るなのはの装備に目を奪われる。

それはその場にいるほとんどの人間がそうで、フェイトもそれに釘づけだった。

 

「やれやれ、遠い存在になったものだ」

 

パルキアがやれやれといった感情でそう口にする。

無論、その言葉が示すのは原作から遠のいたという意味だ。

それはU-Dの強さやヴィヴィオたちの違いも含まれていた。

 

(だが・・・それのほうがいい。未来がわからない方がよっぽど)

 

無論パルキアが目指すのはグッドエンドなので原作知識はこれからも活用する予定だが。

 

そのころ、突然現れたナハトヴァールの存在に心ここに有らずだった

U-Dだが、やがて理性を取り戻しなのはに語り掛ける。

 

「ですが、今更ナハトヴァールの力を借りたところで――!!」

「それはどうでしょうか?」

「!!!?」

 

ナハトヴァールの力を借りようと自分は止められない。

そうU-Dが告げたことを否定したのはディアルガだった。

 

「私はさきほどディアルガの真の力を解き放った!!」

「それがどうしたんですか!? いくら時を戻したところで・・・」

「通常なら・・・そうでしょう」

「・・・なるほど――そういうことか、いけディアルガ!

 援護する! 存分にその力を振るえ!!」

 

パルキアはディアルガが何をするかを完全理解した。

彼の援護をするために己の全力をかけた空間湾曲エネルギーを体に蓄える。

 

「ああ!! いくぞ!!」

 

そしてD&P・・・二つの力が今一つとなる。

 

「アルファ・・・インフォースッ!!!!!!」

 

ディアルガがそう叫びながら、再び時を支配していく。

 

アルファインフォース・・・その力が持つのは過ぎた戦闘時間を瞬間的に取り戻すもの。

ディアルガが発動したその力により、魔導師たちは同じ時間に攻撃を加えられるのだ。

 

それを見届けたパルキアは周りにいる皆に向けて指示を出す!!

 

「行け!!皆!!今ならU-Dに全員(・・)の攻撃を同時(・・)にぶつけられる!!」

 

「「「「「「「はい!!」」」」」」」

「ギラッ!」「ピッカ!!」

「わかった!!」

 

パルキアの指示を受けて皆は己の全力を持ってU-Dに向かっていった!

これが本当に本当のラストアタックだ!

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「いくよU-D!! 今度こそ私たちがあなたを助けるから!!」

《Load Cartridge.and JS Ride Full power!!》

 

疲れた体に鞭を打ち、最後の力を振り絞ってなのははナハトヴァールに魔力を込める。

JSライドをオーバーロードさせ、その力を魔力集束に利用していく。

 

そしてそのまま右腕を大きく後ろに引いてU-Dに飛び込みナハトヴァールを殴りつける。

 

「これが私の全力全開!! スターライトステーク!!!」

 

魔力で作られた杭を瞬間的な勢いにより射出し、U-Dの装甲を打ち抜く。

そしてその杭がU-Dの体に打ち付けられると同時に爆発。

 

U-Dが持つ多層防壁を限りなく無視したうえで、

スターライトブレイカー級のダメージを与える。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「目を閉じないで、心を開いて」

【友達がいつか、あなたに未来をくれるから!】

 

二人の姉妹がU-Dに語り掛けながら、バルディッシュ・ザンバーを構える。

 

「雷光・・・一閃! プラズマザンバー・・・!」

「ピィイッカアァアアア」

 

ザンバーフォームの刀身にアリシアが雷撃を落として供給する。

バルディッシュ・ザンバーの刀身に雷のエネルギーが溜まっていく・・・

そしてフェイトはザンバーを振りかぶり姉妹の絆の一撃を放つ!!

 

「ブレイカァアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

雷撃を纏った砲撃は何もできないU-Dの体を包み込んでいった。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

背中のスレイプニールの黒い羽根をその場に散らしながら

シュベルトクロイツを天高く掲げ、はやては魔法陣を展開する。

 

「いくよ、ヤミちゃん!! 夜天の祝福受け取って!!」

『「響け角笛! 未来を拓け!!」』

「届いて――」

 

「『ラグナロクッ!!!!』」

 

ベルカ式魔法陣の三つの頂点から放たれた白き魔法は

闇の書の呪縛に囚われたU-Dを救うために撃ちこまれたのだった。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「U-D!!必ず助け出すから!!泣かないで!!」

 

悲しみの運命に会い何もできなかった自分。

それを愛する人が助けてくれたから、今の自分がここにいる。

 

「鎖を断ち切る力を!」

 

アインハルトもまた同じ、敬愛する師匠と出会ったおかげで、

彼女は自身に潜む覇王の記憶との決別に成功したのだ。

 

左拳の一撃をぶつけた後、フローターフィールドを空中に展開。

それを足場として足元からの力を、すべて右拳に注ぎ込む。

 

「覇王 断!空!拳!!」

 

放たれた右直打の一撃で吹き飛ぶU-D。

そこへ後ろから回り込んだヴィヴィオがさらなる追撃を加える。

 

左右両方のパンチとキックのラッシュをU-Dに浴びせた後、

アクセルスマッシュの一撃で上空へと打ち上げる。

 

そしてそのまま上へ回り込み魔法陣を展開し叫ぶ。

 

「一閃必中!! セイクリッドブレイザー!!!!!」

 

自身の魔力光により、虹色に輝くド派手な特大砲撃をヴィヴィオはU-Dに撃ち放った!

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「無限の運命、私が終わらせます!!」

 

二丁拳銃形態のザッパーの射撃でU-Dを吹き飛ばし、

すぐさま双剣のヴァリアントザッパーで超スピードで周囲を飛び回りながら 、

アミタは連続でU-Dを斬りつけ、魔力弾を相手の周囲に大量に展開する。

 

「End Of Destiny!!」

 

妹から託された思いを、自身の手で果たすため。

そして、どことなくその妹に似ている目の前の少女を救うため。

 

悲しみの運命を終わらせる弾丸を今、放つ!!

 

「この弾丸で、打ち抜いて!!」

 

展開し空中に留まっていた魔力弾を一斉にU-Dに向けて撃ちこんだ。

撃ちこまれた弾丸は――U-Dの悲しみを打ち抜いていったのだった。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

運命に翻弄されるU-Dの姿を見ながら、ラティオは思う。

紫天の盟主である彼女を救うことが、自分の生まれてきた定めだと。

運命(さだめ)ではなく定め(さだめ)だ。決められた運命ではなく

今後一切変わることのない不変の決まりなのだ。

 

「ギラァ・・・ァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

彼は翼を変形させ、目の前の一点に己の『魔力』を込める。

 

暴発しそうな勢いで集束されたその魔力――

それはかつて彼を闇の呪縛から救ってくれた一撃。

 

圧縮しても自身の体長並に匹敵する魔力の塊を今解き放つ!

 

-スターライトブレイカー-

 

白金色に染まったその一撃が、U-Dの悲しみの鎧を打ち消していった。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「集え星と雷! 我が闇の下へ!!」

 

大小計5つのミッド式魔法陣を自身の目の前に展開し 、

そこから、短い間隔で4発の小型砲撃が行われる。

 

シュテルとレヴィから受け取った全魔力をここですべてU-Dにぶつける。

 

「これが我の砕け得ぬ闇――王たる力よ!!」

 

そして紫天の書の力をエルシニアクロイツによってすべて爆散させる。

 

「堕ちよ、ジャガーノートォ!!!!!!!!」

 

残された砲撃をU-Dの頭上に降らさせて 黒き広域爆発によって押し潰した。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「ああ・・・・・・、ああ、うああぁあーーーッ!!」

 

ディアルガのアルファインフォース。

そしてパルキアの空間湾曲により、全く同時に全員の超攻撃を受けたU-D。

身を包む服はボロボロで、そこから除く肌も所々に火傷が見受けられた。

 

それだけの超過負荷を受けたエグザミアがついに動作を停止する。

 

永遠結晶(エグザミア)、動作停止!』

「王様、今ですッ!!」

 

リインフォースとアミタの言葉にディアーチェは頷くとエルシニアクロイツを掲げる。

 

「もう泣くな! 貴様の絶望など――」

 

U-Dを唯一制御することのできるディアーチェの一撃。

 

「我が闇で、打ち砕いてくれるわぁーーーッ!!」

 

そして――彼女の絶望の運命を終わらせる一撃が、今放たれた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・砲撃の余波の光に包まれ、一人落下するU-D。

何も聞こえない――何も見えない――光に包まれた静かな空間を落下していく。

 

「機能破損・・・・・・エグザミアにダメージ・・・私は・・・・・・壊れたのでしょうか・・・・・・。

 何も見えない……何も聞こえない……。とても、静かで……」

 

そのまま落下し続けるU-Dだったが、ふとこの空間に二つの影を見た。

 

「――――――――?」

 

落下していたU-Dを受け止めるものがいた。

 

「無事か! 貴様、しっかりせぬか!」

「ギラッ!」

 

その正体はディアーチェ。そしてもう一つの影はラティオだった。

 

「王・・・・・・?」

「我が戦術が上手く嵌ったようだ。

 飽和攻撃によって貴様の永遠結晶(エグザミア)の誤作動を止め・・・

 その隙に我が貴様のシステムを上書きする。

 

 どこぞの子鴉が、かつて闇の書の融合騎にやったのと同じ作戦だ。

 ――癪しゃくには障るがな」

 

ディアーチェにそう言われU-Dは急いでエグザミアを確認する。

彼女が言った通り、エグザミアはその動きを止めて正常に稼働していた。

 

「・・・・・・? 本当に、エグザミアが止まっている・・・・・・」

「我が闇の力と、シュテルの発案、レヴィの出力があって成し遂げられた。

 ・・・まあ、必然の結果よ。他の連中の助けもまあ多少あったがな。

 ともあれ、これで、貴様はもう無闇な破壊を繰り返す事もない。

 しばらくは不安定な状態もあろうが、我がしっかり縛り付けておいてくれる」

「何故・・・・・・そんな事を?」

「決まっておろう――」

 

疑問を浮かべるU-Dにディアーチェは静かに語りかける。

となりにいるラティオもその姿を静かに見守っていた。

 

「どこぞのパルキア(色被り)が言っておったが、我等は元々一つだった――

 永遠結晶(エグザミア)と、それを支える無限連環(エターナルリング)構築体(マテリアル)

 

 すなわち、四基が揃そろって初めて一つの存在。

 

 闇から暁へと変わりゆく、紫色の天を織りなす者――

 紫天の盟主とその守護者。我が王、シュテルとレヴィの二人が臣下。

 ラティオがさらに我等を守護する白金の守護竜。

 

 そしてお前は、我等の主であり・・・・・・我等の盟主」

 

「そ、れは・・・・・・」

 

その説明を聞き、自身の記憶の中からそのことを思い出そうとするが、

その行為をディアーチェが静止する。無理に思い出す必要もない。

 

「無理に思い出さずともよい――いや、思い出す必要もない。

 我等はずっと――お前を捜していたのだ・・・・・・

 

 我等が我等であるために。お前が1人で泣いたりせぬように・・・

 惰眠をむさぼり、捜すのにも手間取り・・・・・・随分と待たせたな。

 もうお前を1人にはせぬ。望まぬ破壊の力も振るわせたりもせぬ。

 

 シュテルとレヴィもすぐに戻る――安心して、我が元に来い」

 

「王・・・・・・」

「お前はちびだが、我等が盟主ぞ。王などと呼ぶな。単に名で呼べ」

 

その言葉に、U-Dは嬉しそうな顔をして彼女の名を呟く。

 

「・・・・・・ディアーチェ」

 

彼女から自分の名前を聞いたディアーチェは満足げに笑みを浮かべながら言う。

 

「そうだ。――それからな、シュテルがお前の名も思い出した。

 システムU-Dなどと言う無粋な名ではないぞ。お前が生まれた時の名だ」

「名前・・・・・・?」

「ユーリ・エーベルヴァイン――それが人として生まれた時のお前の名」

「・・・・・・ユーリ・・・エーベルヴァイン」

 

自分の真名をディアーチェから聞き、ユーリは呟くように復唱する。

 

「これよりお前をユーリと呼ぶ。他の連中にもそう呼ばせる。良いな?」

「・・・うん・・・」

 

その言葉にユーリは顔にほっこりと笑みを浮かべる。

 

「さて、戻るぞ。外からはここの状況がわからん。

 阿呆と塵芥どもが、馬鹿面下げて気を揉んでおるだろうからな

 ゆくぞ、ラティオ! 案内せい」

「ギラッ!!」

 

その言葉とともに――ディアーチェはユーリを抱きかかえると

皆が待つ空へ向けて、三色に光る翼を広げ飛んでいった――

 

 

 

 




 
Q.ユーノくんなんで攻撃しなかったの?
A.彼の役目は前回言った通り、防御担当なので

Q.なぜ殺たし
A.能力的な意味で影薄かったディアルガさんの本気を見せるためだよ!

Q.なんでヴィヴィオ鎧完備してるの?
A.禁則事項です

Q.アイン・・・ハルトォオオオオオオオオオオオオ!!
A.こんなとこにまで来る兄さんは嫌いだ・・・師匠があの人なんだ。すまない

Q.主人・・・公・・・?
A.パルキアさんは補助担当っすから。アルファインフォース時は時間だけ重ねて、
 空間は重ならない様に必死で努力してます。

Q.ディアルガの前世って結局なによ?
A.太陽が嫌いな、金持ちの家に生まれた現役高校生。好きなのは南極とペングウィン

Q.ナハトヴァール・・・?
A.次回をお楽しみに


オマケQ.アリシア・・・毒舌?
A.違います

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