結婚目指して第2の人生楽しみます。   作:リタルダンド

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片岡隊②

どうも皆さんこんにちは。片岡 空でごさいます。

 

突然ですが、今私、非常に困惑してます。

何故かって?それはですね……

 

 

「えーっと、お邪魔してます……?」

 

 

自宅に帰ったらみかみかがちょこんとざぶとんさんの上で正座してたからです。かわいい。

 

おい夕ちゃん、なんですかその笑みは。

 

一体全体、何があったというのですか。

 

 

 

 

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「粗茶ですが、よろしければ」

 

「あ、ごめんね。わざわざありがとう」

 

「うん。ありがとう、夕ちゃん」

 

「それでは、少し失礼しますね」

 

あっ……。行っちゃうんだ……

とても気まずいです。何話せばいいのかわからないですね。どうしましょう。

今まで出水と外でボウリングしてたのですが、帰ったら片想い中の相手がいるとか、誰が予想できるでしょうか。

 

本当にどうしましょう。

 

「初めまして。私、三上 歌歩です。本日は夕ちゃんにお招きいただきました」

 

そうですよね。まずは自己紹介ですよね。忘れてました。テンパってます私。

 

「ど、どうも。片岡 空でございます」

 

……テンパってます。

 

そしてまた気まずい空気が流れます。だって仕方ないじゃないですか。みかみかはもちろん話しづらいでしょうし、私はこの前痴態をさらしてしまいましたし。

 

「その……。前、お会いしましたよね」

 

「は、はひ」

 

話しかけてもらっちゃってるじゃないですか。しかもなんですかその応答は。ちゃんと答えないとですよ。誤解をとくチャンスな気もしますし。

 

「あの時、片岡さん……」

 

いや、答えるのじゃ駄目ですね。こちらから始めなければ、何の意味もありません。みかみかは優しいですが、その優しさに甘えてはいけません。甘えるとしても、今の私にその資格はないでしょう。ここです。みかみかが何か言う前に行動を起こします!

 

「本当に、すみませんでした!私の変な行動で、不快になりましたよね。重ね重ね、すみませんでした!」

 

必死に謝ります。もっと気の利いた言葉を言うこともできなくはないのでしょうが、そういう方向に逃げてしまっては、もう本当にどうしようもなくなってしまうでしょう。

 

……どうでしょうか。

 

「い、いえいえ!大丈夫ですよ、片岡さん。頭をあげてください!」

 

「しかし……」

 

「本当に大丈夫ですから!……むしろ私の方こそ申し訳ないです。事情は全部聞きました」

 

……ほえ?

 

「だからもう大丈夫です、片岡さん」

 

「……えーっと」

 

頭をゆっくり上げていきます。

な、なんか知らないところでもしかして一件落着してた感じ……ですか?

事情は全部聞いたってどういうことでしょう。というかそもそもあの件の事情を誰がどう説明すればみかみかに納得してもらえるのか……

 

「あの……」

 

「?はい」

 

「その事情ってのを言っていたのは……」

 

「夕ちゃんです」

 

……なるほど。

要するに夕ちゃんが知らないとこで全部終わらせてくれていたと。私がうだうだしている間に。そうですか。

 

「ふふっ、お兄さん思いのいい妹さんですよね。夕ちゃんに話を聞いてるとき、とっても兄妹仲がいいんだろうなって思いました」

 

「……そうですね」

 

まあ終わっているというのはいいことだと考えましょう。夕ちゃんには後で何かしら望みを聞かないとですね。そしてこれからはできるだけ自分で解決できるように、私は反省です。

 

「お待たせしました。これ、もしよかったらなんですけど」

 

みかみかとなんとか話ができるようになったと思ったら、やっと夕ちゃんが戻ってきてくれました。

夕ちゃんが持ってきてくれたのはどら焼き。見るからに美味しそうです。家にストックはなかったと思うので、わざわざ買ってきてくれていたのでしょうか。そうですね、おそらくあらかじめ買っておいてくれていたのでしょう。

知っていれば大福にしてもらったのですが。

 

「わぁ、これっていいとこの?」

 

「そうです。いいとこのです」

 

ちょっとお高いですが大人気。鹿のやのどら焼きですね。私も頑張った日なんかは夕ちゃんに内緒で買いに行ったりします。個人的にはいちご大福がおすすめです。桃山なんかもオーソドックスですが好きですね。

 

「さて、それで歌歩さん。本題なんですけど」

 

「うん、私が片岡隊のオペレーターになるって話だよね?あ、やっぱりこのどら焼き美味しいね」

 

……んん?

 

「え、今なんて言いました三上さん」

 

「はい、どら焼きが美味しいなって……」

 

お決まりのやつをしてくれるみかみか可愛い。

 

「いやその前ですその前」

 

「私が片岡隊のオペレーターになるって話だよね……と」

 

……ちょっと待ってくださいね。暫しお時間をいただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい?なんでそんな話になってるんですか?

あ、夕ちゃんがめっちゃニヤニヤしてます。確実にあの子の差し金ですね。

 

「えーっと、ごめんなさい少しお待ちいただけますか」

 

「は、はい」

 

「え、なになに、ちょっと痛いよお兄ちゃん」

 

そう言って私は夕ちゃんを引っ張って廊下に出ました。これは問い詰める必要がありますからね。

 

「もう、どうしたのお兄ちゃん」

 

「……どういうこと。なんであんな話になってるの」

 

「え、だって歌歩さんをオペレーターにしたいんでしょ?」

 

「いや、そうなんだけど、そうなんだけどね」

 

展開が恐ろしく早くてついていけてないです。これから頑張ろうって時に、頑張ろうと思ってたことが全て終わってるこの感じ。なんでしょうこれ。

まあ私のためにいろいろやってくれたみたいですから、感謝は伝えておきましょう。

 

「まあとりあえず。よく誤解をといて、部隊オペレーター依頼まで漕ぎ着けたね。ありがとう、夕ちゃん」

 

「私にかかれば楽勝ですよお兄ちゃん。それでここは一つ、流れに身を任せてはどうかな。抗ったところでいいことないよ」

 

「まあ、それは確かに……、ちゃんとうちの事情は説明してあるの?」

 

「勿論。お兄ちゃんの想いは伝えてないけどね」

 

「それは伝えないのが正解です。……ランク戦参加が遅れるとか、その辺のことは三上さんは把握済みってことだね」

 

ならば問題ありませんね。是非オペレーターになってもらいましょう。あ、ご都合主義とかじゃありませんよ?私も困惑してるんですから。

 

「……ねぇ、さっきから気になってたんだけど」

 

「え、どうしたの」

 

夕ちゃんがなんか急にシリアスモードになりました。

 

「……三上さん、ってなに」

 

「?」

 

「いやだから、どうしてみかみかって呼ばないの?前はあんなニヤニヤしながら呟いてたのに」

 

「……あー、うん、そういうこと」

 

そんなもん、理由は決まってます。

 

「そもそもみかみかっていうのはボーダー女子がつけた渾名だし、呼ぶとしたら名前でほんとは呼びたいし、って思ってるけど。でも今名字にさん付け以外で呼ぶなんて……」

 

「呼ぶなんて?」

 

 

 

 

 

 

「……恥ずかしいじゃない」

 

久々に夕ちゃんに回し蹴りされました。

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

「待たせてごめんなさい、歌歩さん」

 

「ううん、全然だよ」

 

痛いです。自衛した腕が痛いです。

あと心も痛い……というか辛いです。回し蹴りもですけど、さっき久々に夕ちゃんに罵倒されました。世の中には妹に罵倒されて喜ぶ奇と……、ゲフンゲフン。失礼、良い趣味をお持ちの方もいらっしゃいますが、私は普通に辛いです。ここから反抗期に入って毎日のように罵倒されることになると思うと……、涙がでてきます。

 

「それで片岡さん。部隊オペレーターの話ですが」

 

「は、はい」

 

「……私じゃやはりダメでしたか?」

 

「「……えっ?」」

 

え、なんでそんな話になってるんですか。

 

「やはり私は新米ですし、部隊オペレーターとして仕事をするには実力不足であることはわかっているつもりです。その上お二人は新人王候補とも言われる実力者ですし……。でも、私も覚悟を決めてやらせていただこうと思ってます。どうか、私に務めさせてはもらえませんか!」

 

……さっきまで頭をあげるようあれだけ言っていたみかみかが、めっちゃ綺麗に頭を下げてます。

 

「わーっ!そんなことないですよ歌歩さん!歌歩さんだってオペレーター新人王候補じゃないですか!」

 

夕ちゃんがなんとかみかみかに止めさせようとしてますが、みかみかは頭を下げたままです。

 

「と、とりあえず私はお茶のおかわり持ってきますね。お兄ちゃん、頑張って!

 

ぶん投げられたんですけど。

 

……これはあれですね。私がしっかり言葉にしないといけないやつですね。確実に夕ちゃんを連れ出したのがみかみかの不安を煽った形です。

というかオペレーター新人王ってなんですか。初耳なんですけど。ついでに言うと私と夕ちゃんが新人王候補ってのも初耳なんですけど。まあこれは後で誰かに聞くとして。

 

「三上さん。とりあえず頭をあげてください。私はできれば貴女と目を合わせて話がしたい。身勝手な要望だとは思いますが」

 

「……はい」

 

とりあえず頭をあげてはくれました。あのまま話すとか、私の心がねじ曲がるんじゃないかってレベルに失礼極まりないですから。

 

 

 

そう、私は、貴女にはまっすぐでありたいのです。

 

 

 

「その……」

 

 

 

 

 

「……私は貴女と、一緒に戦いたい。貴女について、今日貴女に会ってより知りたいと思いました。もし貴女がよければ、私と一緒にいてくれませんか。私も精一杯、出来る限りのことをします。どうか、お願いします」

 

今度は頭を下げません。目をそらしません。貴女と向き合って、生きていきたいから。

 

そういうと彼女は大きく目を見開き、そして優しい笑顔になって、こう言ってくれました。

 

 

 

 

 

 

「……はい

 

 

 

 

 

 

 

「……はい、喜んで。私も片岡さんと同じ気持ちです。どうかこれから、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、転生者による原作改変、終了です。

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

「……それで、オペレーターが決定とともに、片岡隊を結成しました」

 

「おーっ、良かったな」

 

片岡隊結成の日の夜。天ぷらを作ってたら突然かかってきた電話に対応中です。あっ、勿論料理は夕ちゃんに引き継いでもらいました。天ぷら放置、ダメ、ゼッタイ。

 

出水に隊結成の話をしたら経緯を聞いてきたので、恥ずかしいところはカットして簡単に説明しました。

 

さて、今度はそちらに説明してもらいましょうか。

 

「そんでもってですよ。……謀りましたね、出水」

 

「……なんのことやら」

 

そもそもおかしいなとは思ってたんですよ。いつもはしっかりこっちの予定も聞いてくる一応律儀な出水が、今回は有無も言わせず連れ出すだなんて。

ボウリングだからかな、なんて思った私が馬鹿でした。弾馬鹿と認知されてる出水を利用するなんて、なかなか策士ですね。

 

「今首謀者を言えば情状酌量の余地はあります」

 

「夕ちゃんに脅されました。誘い出しから遊び場所まで、全て夕ちゃんの指示です」

 

清々しいほどに早い暴露でした。まあ分かってたんですけどね、一応確認です。

万が一出水からの入れ知恵だったとしたら出水をどうにかしてましたね。ボウリング場を選んだのも夕ちゃんということが分かり、決して馬鹿に謀られたわけでないということも分かって私嬉しいです。

 

「そうですか……。あ、あとで弧月の試し斬りさせてくださいね。10000回。今回はこれで許します」

 

「いや、多くないか?」

 

「1000回は貴方を斬りたいですからね。千発百中とは、貴方の言でしょう」

 

「それ弾の話だからな?!剣とか試し斬りなら当たるだろ全部?!」

 

知りません。斬ります。あ、勿論夕ちゃんにも罰則は与えますよ?そうですね、お菓子でも作ってもらいましょうか。

 

「にしても、なかなか大胆な告白だったんだな。『もし貴女がよければ、私と一緒にいてくれませんか』なんて、もうプロポーズレベルじゃねーの」

 

……はっ?

 

「な、なんで出水がそれを」

 

「多分片岡隊結成後か?夕ちゃんからメールがきてな。結成のいきさつと告白シーンの全文がのってたわけだ。いや、読んでるこっちが恥ずかしくなるくらい素晴らしい告白だったと思うぜ?」

 

「……うぁぁぁぁぁぁ」

 

「協力の報酬……、だってよ。まあ俺としては大大大満足だな。これでお前の数少ない弱み(想い人)も知れたわけだしなぁ?」

 

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ピッ。

 

もう嫌です。電話切ってやりました。

今回は夕ちゃんも許しません。二人そろって20万回斬らせてもらいましょうか。というかなんで夕ちゃんがあの言葉を知ってるんですか。貴女あそこにいなかったはずでしょう。

 

 

……まぁでも。今日は悪い日ではなかったです。

 

告白紛いのことをして、あの後みかみかと私でお互い顔真っ赤になって、夕ちゃんが戻ってくるまで気まずい空間になって。夕ちゃんにからかわれて二人で必死に否定して。そして笑いあって。

 

悪い日では、なかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電話切った後すぐ夕ちゃんを問い詰めたところ、ボイスレコーダーを仕掛けていたらしいです。いろいろな媒体に記録済みとか言われました。泣きそうです。

というかもしかしなくてもめちゃめちゃ気持ち悪いこと言ってませんでした?!みかみかじゃなかったら「え、キモッ」って言われて終わりそうです。

……泣きそうです。




難産、更新遅すぎ、短い、展開が意味不明、キャラ崩壊………etc.
三上さんのタメ口の感じが掴めないのが敗因。
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