結婚目指して第2の人生楽しみます。   作:リタルダンド

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元東隊①

どうも皆さんこんにちは。片岡 空でございます。

 

あ、ちょっと待っててください。今大事なとこなんで。

 

「……親ですからね。リーチです」

 

「…………」スッ

 

「…………」スッ

 

「……悪いな。ツモ。混一対々三暗刻發ドラ2。4000-8000」

 

「……また東さんですか」

 

「片岡くん……」

 

「……まだ点はありますよ。いけます」

 

さて、時間は少し巻き戻ります。

 

 

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 

 

 

「では、片岡隊の結成を承認しよう」

 

冒頭の数時間前。晴れて片岡隊の結成が承認されました。そう、忍田本部長によって。

本部長室……、思ってたより広くてビクビクしてます。どういうわけか1人で来いとか言われました。こういうのって普通隊全員で行くものじゃないんですか?

 

「さて、何度も言っていることだが、最終確認をしておこう。今回は事情が事情のため隊結成はするがランク戦には来年度からの参加、で間違いないな?」

 

「はい。間違いありません」

 

「その上で、申し訳ないが隊としての実質的な活動のない来年3月までは部屋も与えられない。そこは了承してくれ」

 

「勿論です」

 

「来年3月までは三上隊員は基本中央預り、そして片岡隊長なんだが……」

 

「はい?」

 

「……君には東隊と共に行動してもらう」

 

……はい?

 

「以上だ。それではさがりたまえ」

 

いや、ちょっと待ってもらいましょうか。

 

「待ってください。もう一度最後の指示をお願いしてもよろしいでしょうか」

 

「?ああ。来年3月までは片岡隊長には東隊と共に行動してもらう。以上だ」

 

「……はい、ありがとうございます。失礼しました」

 

そうですか。東隊ですか……。

原作のイメージでは東隊といえばB級中位、風間隊に次ぐ連携と超スナイプが強みのチームですが、この時期、東隊にいる奴らといえば……。

 

「そういうことだ。よろしくな、片岡」

 

「ふふっ、よろしくね、片岡くん」

 

「…………」

 

「…………」

 

両肩にそれぞれ東さんと加古さんが手をおいてそう言ってきました。

……後ろ2人も何か言えよ。

 

 

 

 

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「さて、ようこそ俺たちの隊に。改めて、隊長の東だ」

 

「加古 望よ。よろしくね、片岡くん」

 

「……二宮だ」

 

「……三輪 秀次」

 

「ど、どうも。片岡 空でございます」

 

……嫌だ、早く帰りたい。

昔の東隊の面子、本当に厄介な奴らばかりなんですよ。正直今の段階ではあまり絡みたくなかった人たちなんですよね。

 

一応バイパーを銃手用トリガーを使わずに扱うつもりなのでいずれは二宮さんと加古さんには関わりを持つつもりでしたが、この時期はまずい。

だって、だってですよ。これ原作で昔の東隊の話が出た時にも思ったんですけど、明らかに東さんに伸びしろはあるけど厄介な奴らを押し付けた形ですよね?この3人原作の時ですら尖っていたのに、この時期とか絶対にヤバいじゃないですか。

 

「まあ、気楽にしてくれ。俺たちも最近チームを組んだばかりだからな」

 

更に絶望の情報が。

え、最近って言いました今?つまりこの3人、問題児矯正専用東塾に最近入ったってことですよね。

要するにまだ完全には東さんの教育が行き渡っていないと。そうですか、ははっ、やってられませんね。

 

「片岡にはこれから来年3月まで、基本的に防衛任務は俺たちとやってもらう。あとはまあ、好きにしてもらって構わない。この部屋の設備も自由に使ってくれ」

 

「は、はい。分かりました」

 

空気がピリつきすぎなんですよ。特に後ろの2人。加古さんもなんか悪い笑み浮かべてますし、なんなんですかこの空間は。東さん、これ分かってていなしてるんですよね。マジ尊敬です。でも私をここに放りこむことを了承した辺り、そこはかとなくSを感じますね。

 

ああ、どこかに癒しは、癒しは……。みかみか、会いたいよ……。

 

「すみません。遅れました」

 

「お、戻ったか。片岡、こちらは月見。うちのオペレーターだ」

 

……おお、月見さんじゃないですか!

月見さんといえば、戦術において数多くの弟子を持つスーパーオペレーターさんですよね。なるほど、この時期に東さんから戦術を教わっていたわけですか。これはラッキーです。この人とは必ず一度は話したいと思っていました。

 

「初めまして、片岡 空でございます。しばらくこちらでお世話になります」

 

「ええ、初めまして。月見 蓮よ。よろしくね、片岡くん」

 

「あの、いきなりですが月見さん……」

 

「何かしら?」

 

「……鹿のや。ボーダーに広めてくださっているのは……、月見さんですよね?」

 

「あら、何故知ってるの?そうよ、私がオペレーターの子たちにおすすめしているわ」

 

私が月見さんと話したかったこと。それは和菓子のことです。

前みかみかがきたときの「いいとこのどら焼き」という発言を覚えていますか?そう、この魔法の言葉。和菓子好きの月見さんの布教が行き届いている証なのです。

 

「……素晴らしい活動です。今後とも、是非広めていってください。もしよろしければ、後日私のおすすめをお持ちしますよ」

 

「……あら。貴方、なかなかできるみたいね。いいでしょう、私も最高のものを持ってくるわ。楽しみね」

 

「「ふふふふふふふふふ」」

 

いいですねえ、楽しみですねえ。心が病みそうでしたが、月見さんがいるなら話は別です。これならなんとかやっていけそうですね。

 

「さて、それじゃあ早速だが、歓迎会でもしようか」

 

「賛成です。この子とは仲良くできそうです」

 

「そうね。蓮がお菓子を買ってきてくれたし、私も暇だから賛成だわ」

 

「……くだらん。俺は「二宮」……はい」

 

「歓迎会で麻雀をやろうと思ってな。俺が負けたら今日の夜、一番上のをおごってやろう」

 

「……いいでしょう。面子は?」

 

「三輪、やるか?」

 

「……いえ、遠慮します」

 

「じゃあ俺、月見、二宮、そんで片岡だな」

 

え、いやいや、ちょっと待ちましょう?なんかトントン拍子に話が進んでますけど、おかしいですよ?

 

「なんで私は麻雀強制参加なんですか?」

 

「そりゃあ、主役がいないとな。打てるんだろう?」

 

「ええ、まあ……」

 

そりゃ確かにできますけども。

 

「あら、なら私は炒飯を作ってくるわ」

 

……その時、東隊に電撃が走りました。

 

「……負けた者は加古の炒飯を食べること。いいな」

 

「異論ありません」

 

「はい、そうしましょう」

 

ここまで避けられる加古さんの炒飯……。逆に味が気になりますね。

 

 

 

 

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てなわけで冒頭に戻ります。

まあ簡単に言うと、私、今非常にまずい状態です。

東さんの強さは元々知っていましたが、他2人も強いんですよ。月見さんは速攻型で細かく点をとってきますし、二宮さんは一撃が重い上に狙い撃ちしてきますからね。それでも東さんには届かないんですが。

 

「ハコシタなしですよね?東さん」

 

「ああ、最初に確認した通りだ」

 

「いや、もう最後なんでハコシタとか関係ないですから月見さん。次は東さんから直で取ります」

 

「あら、ごめんなさい」

 

「ほう、楽しみだな」

 

もう終盤ですから、私が勝つにはトップの東さんから直接大きく点をとるか、あるいは単純に最高打点をとるか、になります。

そう、つまりは役満です。

 

今回の私の手牌は泣きたくなるくらいバラバラ。しかし、麻雀にはバラバラであるがゆえに作りやすい役があります。

そう、麻雀ができない方でも名前は知っているのではないでしょうか。国士無双です。

 

もうこれを狙うしか、勝ち筋がありません。ここで国士無双を作ることができれば、二宮さんを落として最悪3位で終われます。

 

「……」スッ

 

「あ、それポン」

 

現在2位の月見さんも仕掛けてきました。2位逃げ切りを狙ってますね。どれだけが加古さん炒飯を恐れてるんですか。

 

よし、手が進みました。あと2つ……!

 

「よし、それじゃあリーチだ」

 

そう言ったのは東さん。悠々と青い棒を置いてきました。あ、全自動でやってます。

 

くっ、そう簡単にはいきませんか。今引いてきた牌をそのまま出します。

 

「……」スッ

 

「……」スッ

 

これを見て月見さんと二宮さんはオリ気味の捨て牌。私は退くに退けないので、私と東さんの一騎討ちの形になります。

 

なんか一発で負けるのは嫌ですよね。東さん、引かないでください!

 

「…………」

 

どうでしょうか……。

 

「……引けると思ったんだが」スッ

 

来ました。これは私に勝てという天啓です。この勝負、もらいました!

……やはり追い風が吹いていますね。これで私もあと1つです。ここは覚悟を見せつける意味合いでも。

 

「リーチです!」

 

うーん、いいですねえ。場の空気が変わるこの感覚。これが勝負事の楽しいところですよね。リーチすれば手は変えられません。東さん、点を取らせてもらいますよ。

 

「これなら通るかしら……」スッ

 

「……」スッ

 

そして東さんの番。さあ、どうですか?

 

「……」スッ

 

これはもう完全に流れがきてますね。あとは私が当たりを引くだけです。

 

これで、終わりです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」スッ

 

………。

 

「じゃあ……、これ」スッ

 

「お、それロン。メンピン一盃口ドラ2。8000」

 

「あら、残念です。3位になっちゃったわ」

 

「終了だな。いつもと変わらない結果だ」

 

「……負けました」

 

こういう時のために、多少神的な何かに補正をもらっておけばよかったです。

 

 

ちなみに結局その日は東さんが焼肉をおごってくれました。美味しかったです。(小並感)

 

加古さんの炒飯?ああ、普通に美味しかったですね。当たりを引いたようです。これには国士無双逃しのあとでもニッコリ。他4人に恨みがましい目で見られました。

 

 

 

 

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東隊に仮入隊2日目。今私はランク戦ブースにいます。

さて、早速お呼ばれのようです。行きましょうか。

 

「お前の実力を見せてもらおう、片岡」

 

「よろしくお願いします。二宮さん」

 

何故こんなことになっているか。少し説明しましょう。

私の予想では将来A級1位の東隊ですが、なんと今のランクはA級最下位らしいのです。

まあ時期を考えるとむしろ早すぎるくらいのA級なのですが、問題児たちはそれが不服らしく。やりすぎなほどに毎日模擬戦をやっているらしいのです。それを部外者の私が見てアドバイスしてほしいと東さんに言われましたのが事の発端でした。

そんでもって個人ランク戦のところに向かったのですが、何を勘違いしたのか、あちらからすると私が戦うことになっているらしく。渋々戦うことになったというわけです。私、東さんに嵌められたようにしか思えないんですけど、皆さんはどう思います?

 

現段階で良い勝負がこの人たちとできる気がしないのですが……。まあ、出来る限りのことはしましょう。

 

「模擬戦、開始」

 

開幕。バックワームを起動し、ダッシュで逃げます。

 

「……チッ」

 

今回のルールは5本先取です。このルールならおそらく二宮さんは、私の戦術を見るために最初は仕掛けてこないでしょう。とりあえず息を整え「『メテオラ』」

 

「へ?」

 

ドゴォン!

 

「……うわぁお、まじですか」

 

二宮さんは建物をメテオラで壊し始めました。どうやら逃げた私を炙り出すようです。

 

「これはジリ貧になるパターン……。出るべきかな」

 

二宮さんが大体こちらから見て90度あたりの方向を見てるタイミングを待ちます。

 

今一番手っ取り早いのは高いところから降りての奇襲ですが、私はグラスホッパーを入れていないので空中からの奇襲は機動力的に不利です。機動力がないことを知らない相手にあえて仕掛けるというのもなくはないですが、さすがに即蜂の巣な気がするので却下。

 

そして二宮さんは確実に後側を警戒してるので、背を向けたタイミングも蜂の巣ルート行きなので却下。

 

なんとなーく視野にはあるけど反応しづらい、90度あたりを狙います。よし、今です。

 

「?!……『アステロイド』」

 

そこそこ距離を詰められました。あとは避ける、防ぐ、斬る、です。

 

アステロイドは横移動でとりあえず避けます。トリオン量に物言わせて平面攻撃を仕掛けてきたら両防御で。

 

ハウンドは1個1個丁寧に防御。原作の空閑君釣りハウンドの印象が強すぎるので、必要以上かもしれませんが警戒です。

 

メテオラは恐らく撃ってこないでしょう。攻撃力はありますが、爆風などで視界が悪くなり、有利になるのはこちらですから。

 

よって私の勝ち筋は旋空の圏内15mまで近づくこと。二宮さんの勝ち筋はどこかのタイミングで一撃いれて機動力を0にして、トリオン量でジリジリ削ること。になる気がします。

 

着実に距離は詰めていってますし、あと少しで詰めきれるのではないでしょうか。

 

「……『ハウンド』」

 

ここにきてさっきと比べると2倍ほどのハウンド、ですか。しかしこれなら両防御で対処できます。

二宮さんのトリオンは凄まじいですが、私も割とトリオンがあるほうです。うん、防げました。

 

ここらで一気に距離を詰めたいですが、焦ってはいけません。相手が隙を見せた瞬間、そこで旋空を叩き込むのです。

 

「『メテオラ』」

 

……来ましたね。

ここもしっかりと防御。そしてメテオラの特徴である爆発で、視界は悪くなります。そんでもって、今度は私が攻める番です。

 

「『ハウンド』」

 

このハウンドは、二宮さんの片手を防御に使わせるハウンドです。これであとはトリオン供給機関などの一撃死する可能性のある部位だけ守って、突撃です!

 

麻雀では負けましたが、今度こそ勝負、もらいました。

 

「決まりです。旋空弧月」

 

ドンッ!と、緊急脱出の音が聞こえました。

 

 

 

 

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「……悔しいです」

 

結果、二宮さんとの5本勝負は、2-5で負けに終わりました。敗因は、単純に実力差もあるとは思いますが、恐らく1本目で負けてしまったことでしょう。

 

「なるほど、視線誘導ですか……。考えてませんでした」

 

二宮さんはあの時、大量の私に向けてのハウンドと共にもう1方向ハウンドを撃っていました。そう、上にです。

そして視線誘導である程度滞空させ、タイミングを見て私に向けて探知誘導を仕掛けました。

 

あの時メテオラを撃ってきたのは、このハウンドを隠すためだったのかもしれません。そうですよね、あの二宮さんが自分が不利になる行動をするわけがないですから。

 

そして1本目はタッチの差で負けてしまいました。2回は運良くギリギリ相討ちにならないくらいで旋空を決めることができたのですが、そのまま負けてしまいました。

 

「二宮くん相手に2-5……。やるじゃない、片岡くん」

 

「……加古、見ていたのか」

 

「ええ、一部始終見せてもらったわ。良い動きするわね、片岡くん」

 

「ああ、正直ヒヤヒヤした所がある。B級上がりたてだとは思えない動きだな」

 

二宮さんが褒めてくれました。まあ勝者に褒められてもって感じはしますが、二宮さんですからね。超嬉しいです。

 

「しかし、やはり経験ではまだまだだな。動きが良いと言っても素直な動きだった」

 

「そうね。不服だけど、そこは同意見だわ」

 

確かに、安定を求めすぎたところはありましたね。参考になります。

 

「それで?私はいいと思うわ、片岡くん」

 

「……ああ、合格だ。俺はお前を歓迎する、片岡」

 

「あ、ありがとうございます」

 

なんかよく分かりませんが、私のことを認めてくださったようです。

 

「それにしても、東さんも意地悪よね。二宮くんに実力を審議させるなんて」

 

……ん?

 

「え、今何て言いました加古さん」

 

「え?だから、二宮くんに実力を審議させるなんて、東さん意地悪ねって」

 

「それはどういう意味だ、加古」

 

……やっぱり、東さんの差し金じゃないですか。まあいいですけど。

 

「……片岡」

 

「は、はい!」

 

「お前は実力を示した。よって俺はもうお前が共に行動することを拒否するつもりはない」

 

「最初貴方が来るって聞いたときね、二宮くんすごく反対してたのよ」

 

加古さんがこそっと教えてくれました。

 

「これからよろしく頼む、片岡」

 

「……はい、よろしくお願いします!」

 

感動。あの二宮さんがここまで言ってくださるなんて、感動ですよ。目的はもちろん違いますけど、ここまで一生懸命訓練してきた甲斐があるってもんです。

 

「じゃあ次は私と戦りましょ?片岡くん」

 

「はい、是非お願いします」

 

この日はそれから時間も忘れて模擬戦をし続け、逆にアドバイスを沢山いただきました。今日1日で非常に経験値を稼げた気がします。

 

転生者、今すごく充足感を感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、師匠にお兄ちゃんが麻雀できること教えたの?私だよ」

 

「やっぱり夕ちゃんか……、って師匠?」

 

「うん、狙撃手の師匠」

 

「東さんが師匠……、この子、めちゃくちゃ強くなりそう……」




戦闘描写→難しい。
麻雀描写→どこまで用語を使って良いか迷う。

麻雀は東さん出すなら絶対書きたかったです。今後書く予定はないので安心してください。
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