分かりづらいところもあるとは思いますが、どうぞこれからよろしくお願いします。
作者その二のかまぼこ。
なんとか読みやすい文章が書けるように頑張ります。
作者その三、漆黒のフヨウです。
よろしくお願いします~
訂正
四大貴族→五大貴族
一羽
「はじめまして 俺は浮竹十四朗だ」
「ぼくは京楽次郎
「はじめまして一条ときといいます これからよろしくお願いします」
それが重國先生によって引き合わされた、私と長い付き合いとなる二人との出会いだった。
それからすぐ私達は学院へ入った。私から見た十四朗は、病弱ではあったけれど人々の中心にいて風を巻き起こす。春水は、軽薄そうに見えて物事の大局を見るのが得意な人だ。ひとたび、二人がその力を振るえば並び立つものは居ない。私もまた二人と並び立ちたくて力を磨いた。学院を卒業と同時に彼らは上位席官になり、私は十一番隊に入った。十一番隊は、戦闘専門部隊といわれ、好戦的な人が多い。また鬼道を使う人は腰抜け扱いされるような部隊だ。そのあと、なぜ性格の合わないそこに入ったのかと春水と十四朗に聞かれたが、私も理由を知らなかったので首を傾げるしかなかった。
それから数百年がたって彼らはそれぞれ十三番隊、八番隊隊長に、私は十一番隊七席になっていた。今は霊術院の講師を兼任している。なんでも生徒達に現役の死神の力を感じてもらおうという隊長達の案らしく長く死神をやっていてそこそこ実力もある私に白羽の矢が立った。これはあとから春水と十四朗が私を推薦したのだと聞いた。昇進の話やあちらこちらから副隊長として来てくれと言われてるのを悉く断っていたのを知っていたらしい。そのため、そのくらいは引き受けてくれと言われてしまった。それからだからかれこれ百年以上はここの先生をやっている。
今朝見た夢はなんだったのかと思いながら今日も講義を進めていく。隊長羽織が翻る…ある場面だけやたら鮮明なのも困るな。と考えていると終わりの鐘がなる。
「はい今日の講義は終わり
質問がある人は後でおいで」
そう言うと生徒達は教室を飛び出て急いで昼食をとりに行く。普段は大人びた子もこの時だけは一目散に駆けていく姿が微笑ましい。よく悪戯して叱っていた拳西も真子も喜助も皆隊長になったし、私が知ってる隊長の顔ぶれも変わった。でも、時代は移り変わってもこの姿は変わらない。その背を見送り、朽木家に向かう。
数年前から六番隊の銀嶺隊長に頼まれている白哉の剣術の相手をするためだ。今は入隊していないが、そろそろそれを考えているとのことだった。五大貴族の次期当主を呼び捨てしていいのだろうかと銀嶺隊長に話したこともあったけど、構わんと笑われてしまった。何時も通り、庭へ行くと夜一に遊ばれている白哉がいた。因みに夜一も教え子?の一人だ。とりあえず二人を止める。
「白哉 夜一」
「先生」
「とき 何じゃ来てしまったのか
では隊舎に戻るとするかの」
と一瞬で消えてしまった夜一を見送り、剣術の相手をする。先程の夜一のことがあってか、熱くなっていて刀の動きが単調になっている。次々そういうところを指摘しながら、時々太刀筋を変化させてみる。二、三回それをやって反省会をする。ここまでで約一時間だ。それを終えて私は隊舎に戻る。
何故か数枚混ざっている隊長達の書類を処理出来るものはやって、出来ないものはどうにかして隊長にやらせてとやっていたらもうすっかり暗くなっていた。隊長は書類仕事をしてくれないから困る。仕事が終わったので隊舎を出ると喜助と真子に会う。
「お疲れ様 喜助 真子
そういえば惣右介副隊長は元気?半年くらい会ってないんだけど」
「お疲れさん とき先生
惣右介は元気や、というか半年も会っとらんなんてどないしたんやろ」
「お疲れ様ッス 先生」
声をかけると二人も返してくれる。本当は隊長とつけないといけないのだけれど生徒の時と同じように呼んでほしいとのことでおしきられてしまってこの呼び方のままだ。隊長命令と言われてしまえば逆らえない。こんなことで権力使うなって言ったんだけどね。勿論正式な場では呼ばないよ。それと二人とも隊長になったことだし私も先生呼びはやめて欲しいと言ったけれど先生は先生だからと変えてもらえなかった。そして惣右介とは、本当に半年会っていない。瀞霊廷は広いから頻繁に会うのは珍しいのだけれど、流石に会わなさすぎる。と考えていると、別の話題になる。
「先生あの話聞きました?」
「どの話?」
「流魂街の変死事件についてッス」
「その話なら知ってる
服だけ残して跡形もなく消えるやつ
今九番隊の拳西達が調査に行ってるっ…う」
私はそのあとを続けられなかった。今朝、不鮮明だった夢が急に激しい頭痛と共にフラッシュバックしたからだ。仮面をつけた何者かによって次々に切られる隊長格…目に写るのは血と翻る隊長羽織、落下する副官章、手から離れる斬魄刀。最後に見えたのは大量の赤。息が荒くなる。
「先生」
「大丈夫ッスか?」
二人の心配そうな声が聞こえる。彼らが学生の時にもここまでのものは無かったけど、何度かあったことだ。生徒達にはこの頭痛は持病だと伝えてある。生前からの付き合いであるこの頭痛の本当の理由を知っているのは、春水と十四朗、卯の花隊長と山本先生の四人だけだ。これの厄介なところは事件が何時起こるかが分からないところだ。分かっているのは必ず事件の前だと言うことのみ。頭痛が収まってきたので二人の声に答える。
「大丈夫…
一、四、八、十三番隊長に言伝てを頼みたい」
これはなにかが違う。何時もは
「…必ず伝えるッス」
「俺もや」
その返事を聞いて私は、二人を信じて話す。
「これを聞いても二人とも無理に突っ込んで行かないこと」
そう前置きをしておく。言葉を選びながら話していく。
「近いうちに何名かの隊士と隊長格の半分近くが……戦闘…不能になる……
……刀と仮面に気を付けられよ…と………」
「…半分近くてそんなわけ……」
「…そんな…」
二人とも黙ってしまった。無理もない、私も隊長格の半分近くを欠くような事態は想像したくない。私も誰がそうなるかはわからない。その時、沈黙を破るようにガンガンと鐘が打ち鳴らされ、緊急召集をかけられる。
ー緊急召集!各隊隊長は即時一番隊舎に集合願います!九番隊に異常事態!…ー
二人は ー各隊隊長は即時一番隊舎にー と聞いたところで走り出している。そこまで聞いたところで夢がフラッシュバックしたことによる副作用で身体から力が抜ける。このフラッシュバックは脳に相当の負担がかかるのだと前に聞いた。ここまでのは何百年ぶりだろうか。見えるのは遠ざかる二人の背。あぁ、あんなに大きく逞しくなっていたんだな。
「ど…うか…無事…で戻っ……て…」
この声は届いたのかどうか。これを最後に私は意識を失った。