大切な誰かへ   作:刹那の奏

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どうも~、漆黒のフヨウでーす
今回のお話は恋次の異動と一心さんの失踪のお話です
このときのときさんの心中は穏やかじゃないだろうなー、とか思ったり…まあ、書いているの我ら三人なんですけどねぇ……
まあそれはおいといて、本編へレッツゴー


十三羽

あの日から少したってルキアが朽木家の養子となり、卒業を繰り上げて入隊した。結論から言うと恋次とルキアの二人の仲は戻らないままだった。仲の良かった桃やイヅル達とも疎遠になっていったようだ。繰り上げ卒業するための別授業を受ける学舎で過ごした最後の一週間、ルキアは流魂街出身でありながら貴族の養子となったために回りから敬遠されていた。兄となった白哉との関係も良いとは言えないし、その奥さんの緋真があまりにも自分と瓜二つで戸惑っているのだとこぼしていたのを聞いた。あまりにも辛そうで彼女の人事には私も間に入って、他の隊より穏やかな隊風の十三番隊に配属することにしてもらった。五番隊、六番隊、十一番隊、十二番隊は即却下した。理由はまぁ…うん。五番隊はこの間の事があったから。六番隊は隊長が彼だからね。十一番隊は戦闘狂ばっかりだし、十二番隊は余程研究が好きだとかない限り新人にはきつい。隊長は変わり者だし。という訳で、残りの隊から消去法で偏見等を持たずに接してくれる人が多そうな十三番隊に彼女を任せた。

 

 

 

十三番隊に配属されてすぐ海燕と打ち解けられたようだ。彼が間にいることで他の隊士との距離は詰まっているみたい。

その数年後、恋次達が入隊した。

 

一仕事終えて隊舎を出る。今日は恋次が異動してくる。その迎えと隊舎の案内をするためだ。

見慣れた赤髪が見えてくる。

 

「恋次 ようこそ十一番隊へ」

「先生いえ一条七席

よろしくお願いします」

「こちらこそ 着いてきて」

 

その言葉に先生と生徒としてではなく、上官と下官としての関係に変わりつつあることを実感する。最後に会ったのは卒業式のときだから、それから十年以上はたってる。

隊舎はどこも似たようなものだけど配置が違うこともあるので一通り案内する。最後に隊長、副隊長……は今いないから後で紹介するとして、三席と五席に引き合わせる。

 

「一角 弓親」

「新人ですか?」

「ええ」

 

弓親の問いに答える。

恋次が先に自己紹介する。

 

「本日付けで異動してきた阿散井恋次っす

よろしくお願いします」

「三席の斑目一角だ」

「五席の綾瀬川弓親だよ

これからよろしくね」

 

それぞれ紹介は終わったようなので模擬戦をしてもらうか。

 

「さて早速だけど実力を見てもらいたいから……

弓親 相手をしてもらえる?」

「はい」

「ルールは任せる

一角は模擬戦を見ながら危なくなったら二人を止めて 最後に動きの反省して

それじゃあとはよろしく」

「はい」

「わかりました」

 

階級でいえば上官にあたる二人に任せる。一応新人にとっては上司だ。弓親と一角には誰かに教えることを学んでいって欲しい。頼むから隊長みたいに新人をちぎっては投げちぎっては投げのようなことをしないで欲しい。それやられてもへこたれないくらいが十一番隊には向いてるんだけど、戦闘訓練というものなので悪戯に山を作らないでもらいたいのだ。だって、そのあと動き方の反省とかしないと意味がない。皆のびてたらやれないでしょ。

恋次に関しては昔見た力が更に成長しているなら五席相手でも大丈夫だろう。勝てるとは思ってないけどね。そこは経験の差だ。二人に任せている間に書類を片付けよう。

 

ここのところ(ホロウ)の動きが沈静化してるので修繕費とかの書類は減った。ただ静かすぎて怖いと感じるくらいか。嵐の前の静けさのような感覚に近い。

ふと見た書類が目に止まる。これは十番隊の書類だ。内容は鳴木市担当の死神の事故死とその翌月同じ市で二人の死神が原因不明で亡くなっているというものだった。これは今、原因調査中だったはずだけど、派遣された二人も亡くなったのか。

 

誰かが引き戸を乱暴に開いた。

 

「とき!

隊長見てない?!」

 

乱菊だった。ということはまた一心隊長は仕事投げ出して逃走したのか。冬獅朗も乱菊と探し回っているだろうな。冬獅朗は少し前に霊術院を飛び級で卒業した子だ。入隊した隊でほぼ毎日こんなことになるとはね。

 

「見てないよ

あとこの書類十番隊のだから持っていって」

「わかったわ

ありがとう」

 

用事はこれだけだったみたいだけど、毎回大変だな。さて、続きをやろう。

 

「……い…っ…」

 

頭痛い。ここ最近、夢は見てないのに頭痛が来た。なにを伝えたい……。

 

火の刀と虚と弓を引く人…ところかわって長い黒髪、虚と槍形の斬魄刀と真っ白な斬魄刀。

滅却師?でも滅却師は現代にはいないはず。

何故……………。

 

そのまま意識を失う。

 

 

 

 

 

 

 

「……んせ………せ……ん………せんせ…」

 

誰かの声が聞こえる。

 

「弓親…」

「大丈夫ですか?」

「ええ 大丈夫 ありがとう」

 

弓親にそう言って書類の続きをやる。

火の刀が気になる。今、炎熱系の刀を扱う知り合いは重國先生と一心だけだ。仮に滅却師が生き残っているとして、その人がいるということは場所は現世のどこか。重國先生は尸魂界から動くことはない、となると一心が何かに巻き込まれる可能性がある。それに続いて出てきたのは海燕の斬魄刀 捩花とルキアの斬魄刀 袖白雪だ。長い黒髪の持ち主は誰だ。

 

「…っ!」

 

嫌な予感がして、部屋を飛び出す。

行き先は十番隊。

 

「乱菊!一心隊長は?!」

「隊長なら少し前に現世調査に出たわよ

どうしたのそんなに慌てて」

「ありがとう ちょっと探してて」

 

十番隊を出ると、走っている阿近に会う。

 

 

訳を聞くと現世で一心の霊圧が消失したらしく重國先生のところに行くところだと言った。

また間に合わなかった。

掬い上げたいのに手から零れ落ちていく……。

 

 

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