夏休みが長かったので朝起きるのが辛いです…。これからの生活の為に早寝早起きに慣れなければいけませんね
早寝するのが一番苦手です。
では本編です。
「大丈夫? 先生 酷い顔色っスよ!」
そう声をかけてくれたのは、葛籠だった。白哉にああ言ってから顔も合わせていない。今緊急隊首会が行われていて、どたばたしてるし仕方ないのだけどね。
「大丈夫…
ルキアの事があって少し疲れてるだけ」
「そういえばルキアの移送の日か」
「ええ」
そう今日はルキアが刑の執行前まで過ごすことになる懺罪宮への移送がある。その護衛に恋次がついてると聞いたけどその心中はわからない。結局、十四郎も私が帰ってきたあと減刑を求めていたらしいけど、残念ながら覆ることは無かった。異例の判決のまま日付が迫ってくる。四十六室は何をしているのか…。
「それでどうしたの?」
「隊長から差し入れっス
良かったら食べてくれって」
「ありがとうって伝えておいて」
「了解!」
差し入れの包みを開けるとあんこ玉で、冬獅朗は私がこのお菓子を好きだったことを覚えていてくれたのだと思った。お菓子持っていこうと思ってたのに先に貰っちゃったな。
「ねぇ葛籠 十番隊はどう?」
「隊長が思ってたより気さくで働きやすいっス
まぁ副隊長が仕事放棄するんでそこは大変っスけど…その分が全部自分にくるんで」
「それは確かに大変ね」
「あと…」
「あと?」
「隊長が…可愛すぎてかっこよすぎて麗しすぎるから困るっス!!
どうして他の隊員は隊長と居てあんなに平常心で居られるんスかね!?自分は興奮と喜びが抑えきれないっス!!!」
「そ…そうだね…」
昔の自分の状況を思い出して、苦笑する。
彼女は私が昏睡状態になる少し前に二番隊から十番隊に移動してきた。冬獅朗のスカウトだったらしい。ちなみに、院生時代を見てきて白打はとんでもなく強いけど、鬼道が壊滅的という状態だった。今はどうなんだろうな。
「そういえば鬼道出来るようになった?」
「いや全く
相変わらず詠唱は噛むし詠唱破棄しても周りを巻き込んで暴発するか全く出ないかの二択っス 」
「そっか」
どうやら今も全く出来ないらしい。
「んじゃそろそろ行くっス
あっ先生
浮竹隊長から伝言 好きに動け
此方も好きに動くだって」
去り際にそう言って、さっさと消えてしまった。流石、元隠密機動。全然追えなかった。私もこんなことしてる場合じゃないな。少し前、一護と数名が瀞霊廷に入ろうとしてギンに追い返されていた。けど近いうちに別の手段でここに乗り込んでくるはず。それにしてもあの伝言…十四郎も何かしようとしているのか。
その時警報が鳴った。
ー緊急警報 緊急警報 瀞霊廷内に侵入者在り 各隊守護配置について下さい 繰り返しますー
一度侵入に失敗してるから門から入ってくることは出来ない。何処から入ってきたのだろうか。
"何かが降ってきてる" としきりに隊士達が騒いでる。
急いで外に出て空を見上げる。球体が遮魂膜にぶつかる。また、無茶な入りかたを………。普通ならこの瀞霊廷を覆う防護壁である遮魂膜に触れた時点で霊体は消滅してしまう。でも、一つだけ抜け道がある。今彼らがやっているように体を霊圧の玉で包み、それを弾丸とする。志波の家の者だけが扱える術を使い、打ち上げてもらえば遮魂膜を破って内側に入れる。すごい難しいけどね。その球体は四つに分かれ四方に飛ばされる。
感じる霊圧は六つ。そのうち知っている霊圧は四つで一護と雨竜、夜一、海燕のものだ。
海燕が来るとは驚いた。体大丈夫かな。でもルキアの命がかかっていて、それが正当な理由無しになら尚更だ。あの罪状に対して刑が重すぎる。彼はそういう人だから。
私より上の席官が居ないみたいだから指示を出さないとか。
「早く守護配置につく!」
皆走り出したけど私の指示を聞いた訳じゃ…無さそうだ。さらに話を聞いてくれないのが増えたな。仕方ないか。私も行かないと。さっき大きな霊圧のぶつかり合いがあった。あれは、一角と一護のものだ。他の子達は、かち合ってないといいけどな。取り敢えず霊圧知覚を全開にして一護と一角の方に向かう。
向かう途中で、一角の霊圧が弱まった。ついでに隊士達が死屍累々と転がってる。これは…二人の霊圧に負けたか、吹っ飛ばされたかの二択かな?大きな傷は無さそうだから放っておく。
さっきまで大きく膨れていた一護の霊圧が抑えられた。一緒に居るのは海燕ってことは制御の仕方を教えたみたいだ。これで少なくとも多数の敵に追いかけ回されることは無い。って、花太郎も一緒か。巻き込まれたかな。
居た。一応手当てはしてあるけど、傷が深い。治療しないと駄目だな。その間に四番隊の誰かを地獄蝶で呼んでおこう。
「……先生」
「気がついた?
今四番隊の誰かを呼んでる」
「ありがとうございます」
悠長に待ってられないので大雑把に回道で傷を塞いでいく。あちらこちらで霊圧のぶつかり合いが起こり始めた。
「……旅禍の人数は五人と一匹…
狙いはルキアです
特にオレンジ髪の少年が強い
気をつけてくれ……」
「そう…わかった
気をつけておくよ」
誰かが駆けてくる。これは青鹿か。
「先生」
「青鹿!治療が済み次第急ぎ四番隊に!」
「はい」
青鹿は丁寧に傷を塞いでいく。回道が上手く扱えるようになった。あの事件以降、前線に出るより傷ついた仲間の命を救いたいと四番隊に入った。中には臆病者と口にする者も居たけど、私はそうは思わない。四番隊は護廷隊唯一の救護専門部隊だ。その隊以外の人で回道を扱える人はとても少ない。だから、怪我をした時、必然的に彼等を頼ることになる。だから無くてはならない重要な隊だ。なのに一番利用率の高い十一番隊は彼等が嫌いなんだよな。いい加減どうにかしたいのだけど。治療が終わったようで声をかけられる。
「粗方終わりました
あとは向こうでやります」
「ありがとう」
一角は私が運ぼうとしたら青鹿に止められて結局彼が運ぶことになった。青鹿について四番隊に行くと詰所がほぼ埋まっていた。ずっとそこで治療をしてたと思われる勇音に話を聞くと、詰所にいる隊士はほぼ十一番隊士。
暴れようとした隊士はもれなく卯ノ花隊長に笑顔で沈められた。
少ししてギンとイヅルが四番隊に駆け込んできた。恋次が単独行動をして、一護に敗れ深傷を負っているようらしい。部下の負傷はその隊の隊長に全て伝わるのだけど、何故他の隊のギン達が四番隊を呼びに来たのかというと白哉が治療もさせずに隊舎牢に放り込めと言ったのを見かねての事らしい。あの馬鹿哉、いい加減にしろ。
ときさんは白哉さんが嫌いなわけでは無いです。ただただ、自分の副隊長や妹を大切にしてほしかっただけなんです。白哉さんが好きな方、二話連続で本当に申し訳ないです。