大切な誰かへ   作:刹那の奏

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番外編ですね。これはまた本編や閑話とは別に書いていきます。普段、本編をときさんの視点で書いているので他の人から見たときさんを書いていきたいと考えています。


番外編 その一
番外編 瀞霊廷通信特集


「東仙隊長 今度の瀞霊廷通信の内容なんすけど

次の特集誰組むかって話になってまして

誰かいますかね?」

「隊長と副隊長はほとんどやったのだったな」

「はい」

 

昼下がりこんな会話が交わされる。今頃、編集部と取材部が大喧嘩しながら話し合っているだろうなと檜佐木は思った。そこで東仙が提案する。

 

「アンケートをとってみてはどうだろう?」

「アンケートですか?」

「テーマを決めて順位を作る

それで上位の人物の特集を組むんだ」

「それいいっすね

ありがとうございます」

 

そうとなったら即行動というように部屋を出て急ぎ会議室に向かう。相変わらず出てきたときのまま大喧嘩をやっているようで外まで響いている。檜佐木は目の前の扉を勢いよく開いた。その音に驚いた隊員が一斉にそちらを向く。

 

「次の特集は護廷隊全体にアンケートとるぞ

その結果でしばらく人物特集やる」

「何についてのでやりますかね?」

 

隊士の一人が聞く。檜佐木は暫く悩んで言う。

 

「そうだな…一番人気のある人物とかか?」

「なんかそれ

結果がわかったような気がするッス」

「昔やった気もするな」

 

振り出しに戻る。その場にいる全員で悩んでいると、取材部の隊士が提案する。

 

「それだったら謎の多い人とかどうかしら?」

「それはやったこと無いな」

「いいんじゃないか」

「それじゃアンケート作ろうぜ」

 

 

 

一度決まるとあとはすんなり決まって、アンケートがとられた。そして一週間後集まった結果を集計する。

 

上位にいたのは、一条とき、差が開いて卯の花隊長、涅隊長並びに十二番隊、月ヶ原弥生…。

 

「ある意味この結果は納得だ」

「思ったより上位に隊長が入ったな

新入り隊士向けに取材今度やり直すか…」

「上位に先生がきたか」

「俺あの人が仕事以外のことしてるの見たことないわ」

「俺もだよ

私生活とか知らねぇ

誰でも知ってる人なのにな」

「ただ先生の特集はしばらくあとだな

聞き込みだけしてくか

時間はあるからいろんなの聞けるな」

 

「月ヶ原に関してもほんと謎が多いよな

こないだは蝶を追いかけて双極まで行ったらしいぞ」

「毎度毎度四番隊が探しに出てるイメージがあるな」

 

皆、結果にそれぞれ感想をのべていく。檜佐木は適当に担当を決めていく。

 

「じゃあお前 先生について質問してきてくれ

あんたは涅隊長

ユキは月ヶ原

お前は卯の花隊長だ頼んだぞ」

 

そのなかで一条の担当になった隊士が嫌がる。

 

「勘弁してください

先生の周辺の人って総隊長から平隊士まで幅が広すぎますよ

俺 総隊長のとこに行くのはいやっす」

 

「仕方ねぇな

じゃあ先生については俺がやっとく

さて誰からやるかな」

 

結局、一条の担当になったのは檜佐木だ。誰から話を聞こうか悩んでいた。

 

 


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