誤字脱字、質問等あったら教えて下さい!
それではどうぞ!
「ん?
一条のことについてかい?」
「はい」
檜佐木くんがボクのところに訪ねてきた。なんでもこの前の謎の多い人という題でとられたアンケートの上位に一条が入ったらしい。只、肝心の一条は昏睡状態、という事でボクのところに聞きに来たらしい。
「ボクも知ってること少ないんだよ」
「なんでも構わないです」
何を話そうかな。檜佐木くんは学生の時二度虚に襲われて、一度目は一条に、二度目は恋次くん達と藍染隊長達に助けられたんだっけ。じゃあ、縁の話をしようかな。
「一条は縁を大事にする人だよ」
「縁…」
「縁って言うのはいろんな偶然や奇跡が重なって結ばれるものだからってね 縁って案外馬鹿に出来ないんだ
思わぬ所で結ばれた縁が思わぬ所でボクを助けてくれたこともあったんだ
それに一条に助けられたこともあったしね」
もうどのくらい前のことだったかな。取り敢えず入隊してからわりと直ぐ任された任務で死にかけた事があった。十四郎と二人で組んでた任務だったんだけど巨大虚の群れに囲まれてね。救援は直ぐには来なくて虚に殺されると思ったら、突然光の矢が降ってきて虚を倒した。後から聞いたら斬魄刀の能力のひとつだと聞いて驚いた。何で教えてくれなかったんだって言ったら、副作用が酷すぎて使う気は無かったと返されたよ。実際、そのあとふらふらしてたしねぇ。
「助けてくれたお礼を言ったら…縁が有ったから助けられたって話してたんだ
あの子さ……上官を亡くして直ぐの事だったから尚更人の死には敏感になっててね」
あの時の一条は全部作り笑顔で抱え込んでて見ていられなかった。自分を庇って目の前で亡くなるのが一番きつい。今も立ち直ったように見えるだけで、心は傷付いたままだろう。
「そのうちさ
どんなに手を伸ばしても救えないものもあるって割り切っていったけどね
勿論救えなかった人の事はどうでもいいなんて思ってないよ
今でもその人達を想って折り燕を空に送ってるあっこれ内緒ね」
「わかりました」
あの子はボクがその場面に居合わせたことに気づいてないけど、軽々しく言いふらしていいものだとは思わないから口止めしておく。
「まぁ縁が結ばれることで助けられる人も増えるんだ
だから大切にしてる」
昔、話してくれた神様の話を思い出す。人より、死神より大きな手を持つ神様であっても手から水は零れてしまう。大切なのはどうあろうとするか。零れた水のことを忘れないことなのだと……。
あとは何か話すことあったかな。あーあれにしよう。
「一条が名字じゃなくて名前で呼ぶ理由…知ってる?」
「いえ」
「全てのものには名があり
名はそれそのものを表す
名前っていうのはね この世で一番短い呪であり…
だからこそ影響を受けやすい」
この話を一条がした時、馬鹿馬鹿しいと言った奴がいた。本当にやれるならやってみろと言って。あの子は本当にそいつの名前を呼んだだけで、縛ってしまった。直ぐ解いたけどあれは怖かった。
「名は物に存在を与え また縛ることもできる
怖いよねぇ 勿論一条はそんな事に使ってないよ
さっき影響を受けやすいって言ったでしょ?
一条は名を呼ぶことで祈ってるんだ
その人の無事とかをね
実際一条だけじゃないかなぁ
死神の名前と所属全部言えるの」
「えっこの人数をですか?」
「まぁ一応霊術院の先生もやってるからね
それでも所属まで言えるんだもの」
ほんと自分の隊だけでも覚えるの大変なのに、どんどん隊士の名前と所属言い当てちゃうからびっくりしたよ。
彼女ほど隊士の名前、能力、全てを覚えていて複数の隊の指揮をできる人は居ないだろう。
「でも更木隊長や卯ノ花隊長は名字ですよね
何でですか?」
「それはねぇ
卯の花隊長は人の居るところで呼ばないでほしいって言われてるみたい
更木隊長の方はねぇ
剣八って名前は襲名していく名前でしょ
あの子にとっての剣八は何人か居るし名字みたいなものになってるのかもね」
ほんとのこと言うと卯ノ花隊長に関してはどれが本当の名かわからないから、らしいんだけどね。
「あとは何かあるかい?」
「いいえ無いです
ありがとうございました」
「こんな話でも参考になればいいよ」