今回は日番谷隊長です。
それではどうぞ!
「一条についてか?」
「そうです」
一条のことについてか。関わりが薄すぎてそんなに知らねぇんだが、なんかあったかな。
「一条のことをそんなに知らねぇんだが
俺から見た一条は良い意味で特別視しない奴だな
飛び級で霊術院を卒業して最年少で隊長になった俺を皆が特別視してたんだが彼奴と当時の隊長達だけは違ったんだ」
卒業間近になって一度だけ一条に呼ばれた。皆に期待をかけられてるけど大丈夫かって言われただけだったけど、なんかうれしかったのを覚えてる。見てくれてるんだって安心したんだろうな。
「その理由は知ってるんすか?」
「いや知らねぇ
だが 昔言われたのは人は努力をしていれば何処かで必ず頭角を表す
俺は人より少しそれが早かっただけだって言われた」
それに一条がいなければ俺は親友を喪うところだった。結果としてあの時関わった者全ての記憶は封じられ、草冠の斬魄刀は一条の力で名を変えられた。そうすることで最初から二本の同じ銘の斬魄刀は存在しなかったことにした。最初は俺の方を変えてくれと頼んだが、一度は四十六室の決定があったために、そこまで変えるのは難しかったらしい。あのあと多少ギクシャクしたが、それも時間が解決した。今は機会こそ減ったが、安心して背中を預けられる友として共に戦線に立つこともある。
〈尸魂界を護るために卒業前に始解が出来ることは一番の近道かもしれない
でも大事なのは斬魄刀の能力でも何でもない
信念を貫くための力…何も力は物理的な力だけじゃない……斬魄刀は自分の信念を…その為に必要な力を示してくれる鏡
自分の信念や求める力が分からなくなってしまったら斬魄刀のもとを訪ねなさい
必ず道を指し示してくれるはずだから〉
一条は氷輪丸にこだわる草冠に…俺達にそう言った。今思うと、一条の在り方は鏡の様だな。
「俺も似たようなこと言われました
護廷隊に入ることが卒業前に決まったのは努力の結果でそれが早くに頭角を表したのだと」
「そうか…お前も卒業前に護廷隊入が決まってたんだったな
きっと期待からの重圧に潰れないように言ったのかもな」
思えば入ったあとも何かと気にかけてくれてたような気がするな。他の隊士のことも勿論そうだった。一条が来たときは、休憩を挟んでいた事が多い気がする。でも、あいつ自身が多忙だったから機会はあまり多くなかったが。よくて、半年に一回とかそんな感じだ。
「あとは人を休ませるのが得意っつうか
なんていうか………効率がた落ちしたときにピンポイントで来るんだよな
そのあとの仕事は効率が良くなるんだ」
「あー俺のところにもたまに来てました
なんかぴったり食べたいって思ったお菓子とか持ってくるんすよ」
「確かにそうかもしれねぇ」
俺の所に持ってくるお菓子は、基本的には甘くないものが多かったが、たまに甘納豆やあんこ玉とかを持ってきた事があった。あんこ玉は甘いものが苦手な俺でも食べられるもので美味しかった記憶がある。
「というか自分が休めっての
一条がまともに休みとってんの見たことねぇ」
「先生って何度か倒れてますよね
あれは持病のやつか
でもそれ以外ってあまり聞かない気が…」
「いや昔…
卯の花のやつにストップかけられてたぞ
十番隊の書類を一部引き受けてくれた事があったんだが書類が終わらなくて五日完徹した時に廊下歩いてて足踏み外して落ちかけてな…
それ見た卯の花がそのまま四番隊に連れて行ったんだよ」
あの時は大変だった。前にも一度やって止められたらしいが、あのときはうちの隊長が居なくなった時だった。十番隊もどたばたしてて、とにかく他の隊も大変でどうにもならなかったときに一条が引き受けてくれた。あれは本当に助かったが、自分も休んでほしい。
「何でそんな事に」
「一回目は生徒のために二日間くらい休みを取って戻ってきたら自室が書類で埋まっててそれを処理しつつ院生のテスト採点もやってたらしい
二回目は自分の書類と十番隊の書類あと霊術院関係で凄いことになってたって後で聞いた」
あそこは、書類全部一条に丸投げしてた時期があったからな。だんだん弓親がやるようになってたが、霊術院関係の書類が増えてったからあんまり変わらなかったらしい。
「あとなんかあるか?」
「いえ無いっす
ありがとうございました」