大切な誰かへ   作:刹那の奏

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わわっ!気がついたら赤色の評価が付いていて驚きました。いつも読んでくださってありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。

今回は市丸隊長です!
それではどうぞ(*´∀`)つ


市丸ギンの場合

「先生のことやったら他に適任がいてはるんとちゃいます?」

「いえ市丸隊長の話も聞きたいんすよ」

 

しゃあないな。

 

「はなしたるけどボクもよう知らへんよ」

「大丈夫っす」

 

さて、何をはなしたろか。

 

「ボクから見た先生は聡い人や物事をよく見てはる

まるで全てを見ていたかのように」

 

彼女は虚の出現場所とかを言い当ててしまう。何度作戦を変更せなあかんことになったか。ただ、そんな彼女なら何か良い方法を知ってるか思うて、一度だけ聞いてみたことがあった。〈大切なもの奪った憎い相手に復讐するならどないする?〉と。

彼女は、少し悩んで答えた。〈普段だったら正座させて淡々と叱って諭してるんだろうけど本当に憎い相手なら仲間を欺いてまで側に付いて回って機会をうかがう そして信頼を得られたところで行動を起こすでしょうね ただ…〉と。その先が思いだせへんけど、正直に話してくれはったことを覚えてる。

 

「あとは……そうやな

死神という選択肢をくれはったのもあのお人や先生は休日によく流魂街にいかはるんよ

そんで身寄りのない子どもに生きる術と勉学を教えてる

ボクと乱菊もそんな子どもの一人やった」

 

今でも覚えとる。虚に襲われそうになった所を助けてもらって、〈強くなりたい〉と言ったとき〈誰から何を守りたい?〉と聞かれた。それに〈虚から悪い奴らから乱菊を守りたい〉と答えた。本心は乱菊との幸せな生活を崩した死神に復讐したいと思ってのことやった。先生はきっと気づいてたやろな。しょうがないというように〈ただの悪い奴らからその子を守りたいってだけなら体術教えるだけなんだけど…虚からもか……………命懸けの仕事だから本当は勧めたくないんだけど…………死神になるっていう選択肢もある

幸い貴方には素質があるから自分でその道を選べなくはない〉そう答えてくれたことを。

 

「それから暫くの間先生に勉強を乱菊と教えてもらって意外なことになぁ乱菊の方が先に霊術院に入ってその後ボクも入ったんや

そんで同期で入隊した」

「そうでしたか…」

 

先生は誰よりも裏表がない人やったな。一途に生徒のことを思う、優しい人。時には果断な行動に出ることもある。その最たる例が先生が倒れたメタスタシア討伐任務やった。あの時、先生は見たことの無い術を使って志波とメタスタシアの融合を引き剥がしてしまった。結局、あの術は死神の手におえないために廃れた秘術だったらしい。あの人が無茶をする理由は、子どもや生徒を守るため。ほんに子どもが好きな人だと思う。

 

「…そのうち護廷隊辞めて流魂街に学校作らはるんとちゃう?」

「そんなことは……」

「やりかねへんよ

たびたび隊首会で流魂街の治安改善の話があがっとったからな」

 

現世で死したのち、ここに魂が送られてくる。そして転生を待つのだけど、その前に不慮の事故で命を再び落とす者も居る。ここで命を落とすと霊子となって、転生は二度と叶わなくなる。そして、その対象は子どもに多い。休みのたびに流魂街の数字の大きい地区に行くのは、そんな子どもを減らしたいからだと昔話していた。〈子どもは…未来だからね〉そう言っていたことがとても印象に残ってはる。

 

「子どもは未来か」

「なんかいいました?」

「いやなんでもあらへん

これで終いやな」

「ありがとうございました」

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