大切な誰かへ   作:刹那の奏

42 / 46
台風すごいですね…買い物から帰ろうとしたら土砂降りになっていてずぶ濡れになりました(;゚∇゚)
お盆中の買い物の量がすごく多い…それだけ人数が集まるので仕方ないんですけどね。
今回は十一番隊、斑目三席と綾瀬川五席のお話です。
それではどうぞ!


斑目一角と綾瀬川弓親の場合

「えっ先生のことかい?」

「はい」

「いいけどよ 俺達もあんまり知らねぇんだ

あの人仕事ばっかだったからな」

 

同じ十一番隊所属の弓親と一角に問いかけるもどこも似たような返事ばかりだなと檜佐木は思った。

 

「構わないです」

「仕事ばっかだったといえば……

先生 よく部屋の前で寝てたよな」

「あーあれね 部屋が書類で埋まってて自室で寝られなかったからでしょ」

「そうそう

昔は隊の書類の殆どが先生の所に集まってたからな」

 

「そんな事があったんですか…

因みに二人は霊術院に行って無いんですよね」

「そうだよ」

 

弓親が返す。

 

「何故一条七席のことを先生って呼んでるんすか?」

 

「あーそれか‥」

「よく聞かれるよね」

「入隊した当初 霊術院で学ぶ筈のあれこれを教える担当になったのがあの人だったんだ

その時には既に七席だったぞ」

「そうなんすね」

「因みに異例の隊長になった隊長と副隊長には月乃宮四席がついたんだ」

 

二人は笑いながら語る。本当に楽しそうに。そして昔を懐かしむように。

 

「昔話をしようか

入隊した当時 僕らは今よりも短気でね

下に見るやつが多くてすぐ刀を抜いてたんだ」

「当然先生がそれを止める それを繰り返して終には斬魄刀を取り上げられた」

 

「それで数日後に先生がこう言った

初任務の日のことだった……

刀を…武力を相手に向けるとき己にもそれが向いていると思え…相手の命を握っているとき己の命をも握ってる

感情で刀を抜くな 護るために刀を抜くんだ

死神の意味を忘れてはいけない

死神の役割を忘れてはいけないって…

僕達二人に斬魄刀を手渡してくれた

その時の表情には影が射してたよ」

 

その時の先生の表情は、暗かったらしい。檜佐木は過去に何かあったのだろうかと考え、訊いてみるも知らないといわれてしまった。

 

「あとは 隊舎吹っ飛ばし事件!!」

「あったなそんな事」

「たっ隊舎吹っ飛ばし事件!?

いつ頃のことですか?」

 

「えーとお前が霊術院に通ってた頃だと思うぞ

確か翌日が一回生の現世実習だったはずだ」

「大変だったよねあれは……

いや元はと言えば僕達が悪かったんだけどさ

ちょっと鍛練に気合いが入りすぎて隊士の山を作って…隊舎が半壊しちゃって」

「そこに隊長が乱入して書類も巻き込まれて

そんなときに先生が帰って来て

怒って空中に千手皎天汰炮を打ってその余波で隊舎の一部が無くなったんだ

しかも完全詠唱のやつな」

 

先生の完全詠唱の九十番台の鬼道なんて笑い事じゃないなと檜佐木は思いながら、続きを聞く。

 

「それ打った後 明日現世実習で一日居ないから後片付けよろしくって言われてな

ほんっとあれは呆然としたよな」

「大変だったよ 元々手先器用だったけど一角の修理スキルは更に彼処で鍛えられたよね」

「そうだな まぁこれくらいか

あとなんかあるか?」

「いえ ありがとうございました」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。