今回は一姫さん三本立てでお送りします
このお話は一姫さんが檜佐木さんから取材を受けているものです
書きたいこと書いてたらいつの間にか長くなってました(白目)
長すぎて3つに分けました、本人も驚きの長さです(白目)
それでは本編、どうぞ
「ときについて……ですか?」
九番隊の檜佐木くんが私のところまで訪ねてきた
理由としては瀞霊廷通信にのせる内容の取材、ということらしい
ときは未だ昏睡状態で目を覚ましていない
「何が聞きたいのですか?」
「そうですね……、今まで聞いてきたのを思い返してみると先生が入隊した頃の話ってほとんど出てきてないんですよ」
「……なるほど」
「同期だって聞いてた京楽隊長も浮竹隊長も、何か思い当たる節があるみたいなんすけど、結局話してはくれませんでした」
それを聞いて納得しました
きっとあの二人のことだ、ときに気を遣って“彼”について話はしないでしょう
今あの話ができるのはきっと私だけでしょうし……
「ではお望み通り、ときが入隊した頃の話をしましょうか」
「ホントですか!」
ぱあっと顔を明るくした檜佐木くん
そんな顔をされてしまうと期待に答えたくなってしまいますね
「ええ、ところで檜佐木くんはときの上官について何か知っているかしら?」
「えっと、先生が新人の頃に一緒にいた強くて優しい方だ、と」
「ふふ、強くて優しい…か、確かに十一番隊の中では珍しかったわね樹は」
「樹?」
「私の同期でときの上官、名前は七竈樹」
そう言って私は当時の話を始めた
ときにとってもきっと優しい思い出、それと同時にあの子を苦しめる嘆きの記憶
あの子が未だに樹の死からちゃんと立ち直れていないのは知っている
だからこそ、と私は話し始めた
「ときと初めて出会ったのは、あの子が樹の直属の部下になった時ですね」
今よりもちょっと幼い顔立ちのときが樹に連れられて廊下を通りがかったの
ちょうど書類整理が一段落したあたりだったから私も廊下に出て休んでいたんですけれどね?
樹が私にときを紹介して、「俺の部下だぞ〜?可愛いだろう!」なんて!
もう本当に顔が緩みきっていて、こんなのが上官でときは大丈夫なのかしら、なんて思ってしまいましたよ
「樹、顔がデレデレしていますよ?あなたはその子の父親なのかしら?」
「じゃあ、母親は一姫だな!」
「もう!茶化さないでよ!」
そう言いながら二人で笑い合っていると、三代目剣八で当時の隊長だった大吹山隊長が通りかかってね
「お前らまた夫婦漫才やってんのか?しかもこんなところで……」
呆れたように言いながら、オロオロとしていたときの頭にポンと手を置いて
「あいつらのアレはいつもの事だから気にしなくていいぞー?寧ろ気にしていたら身が持たんからな」
なんて言ってそそくさと隊首室に戻って行ったわ
「隊長も隊長だなぁ」
「確かにいつものことですけれども……」
そう言いながら二人で苦笑したわね
そうしたらときが遠慮がちに
「…あの、樹七席と月乃宮四席のご関係って……?」
と聞いてきてね
「「同期だ(よ)」」
答えたら声が揃ってて少し間が空いたあと、二人で声を上げて笑ってしまったわ
ときも少し驚いていたけど最後は一緒になって笑っていたわ
それから私たちは三人でプライベートを過ごすことが多くなったの
二人が部屋で仕事をしているところに甘味を持って顔を出しに行ったり、私の部屋に二人が差し入れを持ってきたり、休みが被った時は一緒に瀞霊廷の外にある甘味処へ行ってみたりもした
あとは、よく隊長たち…歴代剣八に「夫婦か!」、もしくは「家族か!」なんて突っ込まれたり……
ときもすごく楽しそうで……、本当に幸せだったの
………あの日が来るまでは