中編です(白目)若干重いかもしれないです(白目)
書いててここはどう表現するか、すごく迷いました
語彙力が溶けまくってます(白目)
本編に入れるために書く手紙って、書きづらいんですねぇ……(白目)
それでは本編、どうぞ
「あの日……って?」
「ときが初めて任務に出た日、そして樹が命を落とした日」
「……確か、動けなくなった先生を庇って亡くなられたんでしたっけ」
「そうよ、まさか
「………」
私はその日、いつものように自室で書類を整理していたの
「(やっと終わった……、隊長も隊長ですけど他の隊士たちも書類をこちらに押し付けないで欲しいですね……)」
そう思いながら、片付けをしつつ任務に出ていた二人の帰りを待っていたのです
けれどいつまで経っても戻ってこなくて……
雨も降り始めて、流石に心配になって大吹山隊長に任務の場所を聞いてそこへ向かったの………
だけど………
「ときー!樹ー!どこにいるのですかー!?」
隊舎を出る時にはポツポツと降っているだけだった雨もいつの間にか土砂降りになってしまった
大きな声で呼びかけても、雨の音にかき消されてしまう
それでも、と大声で呼び続ける
傘をさしてはいたけれど、それでも体は濡れきっていた
だけどそんなこと気にしている余裕なんてなかった
すごく胸がざわついて嫌な予感がした
どれくらい探したんでしょうね、ついにあの二人を見つけたの
でも……
二人を見つけた時にはもう遅かった
ときがぐったりとした樹をかき抱いて泣いていた
多分ずっと叫んでいたんだろう、声はとっくに枯れていた
雨に打たれすぎて肌は青白くなっていた
私は声が出なかったわ
いつの間にか傘を落としていたことも、膝をついてしまっていたことも、すぐには気がつけなかった
その後の行動は早かった、と思う
そこら辺はあまり覚えていないの
すぐに大吹山隊長に天挺空羅で状況を伝えて人員を送ってもらって、樹とときを隊舎まで連れて帰ったわ
いつの間にか気絶していたときを手早くお風呂に入れて自室に寝かせて、私もそのまま……
それから何日か経って樹の遺品整理をしたの
ときには流石にさせられなかった、樹が亡くなってすぐにそれをやらせるなんて可哀想だもの
だから私と数人の隊士でやったの
個人的な所有物以外が片付いたところでみんなには自分の仕事に戻ってもらったわ
だって少数だったとはいえ流石にプライベートは見せられないでしょう?
だから私がそこからは一人で片付けていったわ
樹の机の引き出しに手紙や日記が入っていて、相も変わらず筆まめなんだから、なんて少し微笑ましくなりながらまとめていたら一枚の手紙が落ちてきてね
それを見て私は動けなくなってしまった
その手紙の宛名がね、私の名前だったの
私はそれを震える手で開けて読み始めた
『一姫へ
これをお前が読んでるってことは俺はもういないんだろう
今まで色々と迷惑をかけたな、ありがとう
思えばいつも一緒だったな、俺達
お前が一時的とはいえ四番隊に行ってた時もそっから戻って来てからも、一緒に組んで色々やってた
お互いに色々と知りすぎてて歴代隊長たちからは「夫婦か!」なんて言われたりな
ときが俺の部下になってからは三人で色々なところに行ったりしたな
その時は「夫婦か!」じゃなくて「家族か!」だったけど
それでも楽しかったし、嬉しかったよ
俺がいなくなった後のときのことを頼む
あいつは案外寂しがり屋だからな、側にいてやってくれ』
ここで一枚目が途切れていた
この時点で彼はきっと手紙が読まれている頃には自分がもう生きてる事は無いと思っていたらしい
「(それにしたって、もうちょっとポジティブな書き方なかったんですかね…)」
そう思いながら私は二枚目を読み始めた