「ん〜…いてて…」
玲奈にグーパンされた左頬がまだ痛むので右手で抑えながら起きあがる。
「大丈夫?ごめんね、やりすぎちゃった。」
玲奈が心配そうな顔でこちらをみた。
「ああ…大丈夫だ。それに悪いのはこっちの方だ。すまない。」
「いやいや、元はと言えば私が…」
「いや、俺が!」
「いや私がっ!」
「俺がっ!」
「私っ!」
なぜか2人ともいがみ合ってしまう形になったが…、
「ってこんなことで言い争ってもしゃあないだろ…。」
「そ、そうね…。」
2人ともすぐにそのことがバカらしいことに気づいた。
「ねぇ、さっきのは何?」
「ん、ああ。スティールのことか。これは俺のフォースドナーの能力の一つだ。俺のフォースドナーはなんでも闇の帝王で、闇に関するあらゆる技を駆使できるらしい。」
「へぇー」
「ふん、それだけじゃまだ足りないぜ、坊主。」
ーーバアアアアンッ!!
部屋のドア越しから声がすると同時に勢いよくドアが破壊された。
誰だ!?
「俺か?俺は炎のハーフアンデット、レオン様だ。」
右手に炎を灯しながら名を名乗った。
(ほう、習得型か。)
突然、俺の心の中にテオが話しかけてきた。
(習得型?なんだそれ。)
(習得型とはハーフアンデットの種類の一つだ。フォースドナーからフォースアクセプターに能力を受け継ぐ際にいくつかタイプがあってな。習得型、憑依型、召喚型がある。あいつの場合、炎を操る習得型だ。)
(なるほどな。ちなみに俺は何型なんだ?)
(喜べ。俺に引き継いだお前は習得型・憑依型・召喚型すべてのタイプを持った全能型だ。)
(それって珍しいのか?)
(当然だ。しかも私は闇の帝王だ。あの炎を消すくらい造作もない。)
(…と言いたいところだが、ここで一つ問題が生じる。)
(なんだよ。)
(私が喋らずとも今から彼が話すさ。)
テオはそう言って一度消えた。
「どうやらお前はまだハーフアンデットレベル1なりたてのひよっこのようだなぁ?そんなレベルじゃあレベル4の俺様を倒せねぇぞ?」
「さっきからレベルレベルって、なんだよそれ。」
「だはははは!!そんなことも知らない初心者だったとはなぁ!いいぜ、教えてやるよ。つってもどーせすぐ死ぬんだし教えるだけ無駄だろうけどよ。」
いちいちムカつく野郎だが説明してくれる。
その親切さだけは評価しよう。うん。
「レベルっていうのはスキルレベル、つまり能力水準のことを言うんだよぉ。そのスキルレベルに応じてフォースドナーから得た力を使えるってワケさ。もちろんレベル上がれば強力な技を使えるようになったりする。ちなみにレベルは1〜10までだと言われている。
そしてレベルの上げ方はそのハーフアンデットやフォースドナーによって異なる。ざっとこんな感じだぁ、これがどういう意味かわかったか?小僧ぅ?」
(…だそうだ。わかったか?一夜。)
(わからん。けど、わかったわ。)
(…なるほど、やはり君はおもしろい。)
説明が終わり出てきたテオが俺の返答の意味を理解した。
「あー…よくわらんが、つまりお前と俺とのレベル差が3つある。だからお前の方が強い。そう言いたいのかお前は。」
俺は頭を掻きながらそう言った。
「そーいうこったぁ小僧!わかったら大人しく…、…グハァッ……!!」
俺は闇の力で高速移動と物理攻撃力上昇の能力を使い、そのままレオンの懐に入り腹にグーパンをお見舞いする。
ーーバアアアアン!
そのまま勢いよくレオンは壁にぶつかりその壁もめり込んだ。
「レベル差?そんなもん俺は知らねーよ。そもそもレベルに差があるからって強い弱いが決まるって誰が決めた…。レベル10でも100でも関係ねぇ。」
ーーボオオオオッ!!
そう言いながら一夜は両手を前に伸ばした。その直後に周りに灯った闇のオーラが一夜の全身を覆った。そして、
ーーバシュゥゥゥ!!
「全部、ぶった斬ってやるだけだ。」
そこには真っ黒の装束と激しく灯された黒のオーラを身に纏い、包まれた闇のオーラを一太刀で斬り払う一夜がいた。
「ななななな…なんだあれは…?!
しかもスキルレベル9って…っ!!
一体どうなってるんだぁ!!!」
(信じられん。まさか君がこの一瞬のでレベル1から一気にレベル9までに上がるとは。一体どうやったのだ?)
(さぁな。ただ俺は、お前の。闇の帝王の力を信じてみただけだ。)
(いくらなんでも無茶苦茶過ぎるが…ふっ、やっぱり君はおもしろい奴だ。)
「さてと、ぶった斬られる覚悟はできてるかぁ?レ・オ・ン・さ・ま♪」
「ひぃ…!!」
この後炎使いレオンは一夜にめちゃくちゃ八つ裂きにされたとさ♪by 玲奈ちゃん☆
はい、一夜君はとんでもないチートでした笑
まぁ王様宿してるし多少はね?
本当は剣士として戦っているシーンが描きたかったのですが、どうやら相手が悪かったようです(いろんな意味で)
あと玲奈ちゃんの発言が少なくてすみません…