ご注文はゲーマーですか?   作:天翔blue

4 / 20
タイトルが少し不穏な感じですね。
主人公の過去について触れていこうと思います



第四話 知っておくこと。知られたくないこと。

リゼに銃を向けられたり、色々あった日の翌日のこと。

 

「深さん!家から荷物届いてますよ!」

チノに大声で呼ばれる。

そういえば、荷物を実家から送ってもらっていたのだった。

店に大型のトラックが止まっている。

ココアの荷物かと思っていたが、チノのよると自分の荷物だったらしい。

 

──これで、自分の所有物はここにきた。

これで、あの家に帰る必要はなくなった。

俺は、この先、あの家に自らの意志で帰ることはないだろう。

 

「家からのの荷物か...やっと来たな。」

 

待ちわびていた。

計画していた予定より遅くなったのは、この春の時期故に

配送を頼もうとしたときには、既に大量の予約が入っていたので

それはそれで仕方ないことだった。

しかし、それ以上に、荷物も大量だったので、

整理するのも一苦労だった。

段ボールいくつ分のものを運んでもらっているのだろう。

もう忘れていたが、確実に7箱以上はあったはずだ。

 

荷物というのは、ほぼゲーム関連。

コンシューマゲーム機や、ゲームソフト。操作機器etc...。

──懐かしい。かつてはあいつと一緒に...。

と懐かしい思い出に浸ろうとしたが、

やめておくべきだ。思いださないほうがいいものもあるのだから。

 

「先に到着したんだ!私手伝うよ!」

トラックの音を聞きつけたココアも降りてくる。

わざわざ女の子に運ばせるものでもないので、

「いいからそっちはそっちで勉強してなよ。」と冷たくしてみたが、

「別に遠慮しなくてもいいんだよ?」とニコニコしていた。

この女、どういう人生を送ればこんなお人よしになるんだろうか。

 

玄関先に業者が置いてくれた段ボールを自室に運び始める。

ココアが勝手に手伝い始めたかと思えば、チノまで手伝い始めた。

ココアはともかくとして、この重い荷物はチノには苦になってしまう。

それとなく、チノには手伝わないでいいと伝えなければ。

 

「...ありがとう。その段ボールは...

ノートPCだな。机の上に置いといて。」

 

「わかったー!」

 

とりあえず、ココアは勝手に手伝いだしたので、

希望通り手伝わせることにした。

 

ココアが持ってきたのは

ノートPCやその周辺機器をしまっている段ボールだった。

考えてみれば、他の段ボールはかなり重たいので、

比較的軽い物を選んだのだろう。

とりあえず、机の上に置くように指示だけしておけばいいだろうと思い、

それだけ伝えて、チノのもとへ急いだ。

 

「あ、この箱はどうしますか?んん...重いです...。」

 

もう持ち上げようとしていた。

よりにもよって一番重い、「本」とマーカーでに書かれていた段ボール。

危険だ。こんなもの持ちながら階段を上り、足を踏み外すかして

転落されたら大怪我してしまう。

 

「あっ。」

「あっ。」

 

CDが大量に落ちる。

殆どがゲームのサントラだ。

 

「ああっ!割れてないよね!?

ああ、割れてなくてよかった。」

 

「すいません...。にしても何から何に至るまで

ゲームの物が多いですね...。」

チノと深は拾いながら会話を交わす。

 

「そりゃ、ゲーム大好きだよ。

ゲームがなかったら俺はいない(俺じゃない)。」

 

「...?それはいったいどういう意味ですか?」

チノは難しそうな顔で聞いてくる。

 

「それはまた今度話そう。これで拾い切ったから。」

深は話を逸らす。『知られたくないから』。

 

「じゃあ、運んでくるね。」

そう言って、CDを段ボールに入れる。

降りてくるココアとすれ違う。

 

「次は、本が入ってる段ボール持ってきて。」

「うん。わかった。」

 

深は自分の部屋に行き、こう呟いた。

「知らないほうが色々話しやすいだろう?」

 

数日前もそうだった。

-----------------------------------------------------------------------------------------------

「よし、じゃあ、なんでもいいから少し描いてみろ。」

リゼさんにそう言われた僕は『チェスのポーン』を描いた

 

「...チェスのポーンか。シンプルだがよく描けているな。」

そういって褒めてくれた。

 

「そういえばバッグとかゲームグッズついてるよな。どうしてだ?」

と聞かれたので、

 

「ただ、ゲームが好きなだけですよ。」

と答えた。

 

「...なぁ。どうしてそんな哀しい目をしてるんだ?」

-----------------------------------------------------------------------------------------------

そう、何故か『哀しい目をしている』自分がいる。

まだ『あのこと』を引きずってしまっている自分がいる。

 

 

 




突然のシリアス回ですいません!許してください!何でもしますから!

載せ忘れた主人公のプロフィールでも貼っておこう

青野 深[あおの しん] 
性格:基本優しく、おとなしい。が、キレると抑えが利かなくなる
ゲームが好きで、特に音ゲー、TPS、チェスを好んでプレイする
過去の経験から一度ゲームをして相手を理解しようとする
曰く「性格はプレイスタイルにも表れる」という彼の持論からなのだそう
猫背で姿勢が悪い
コーヒーをよく好んで飲むため部屋に時々カラの缶コーヒーが転がっていたりする
身長 165センチ  血液型 B  
得意教科 数学・化学等の理系  
苦手教科国語・英語等の文系
年齢:ココアと同じ高校一年

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。